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プロローグ2

目が覚めたら白い部屋の中にいました。何言ってるか分からないと思うが俺の今の現状を言えばそういうことになる。本当に辺り一面真っ白だ。それはもう見事なくらいに。


「あーこれはもしかしなくてもあれか?」


あれとはあれだ。神様の部屋とか言う奴だ。そう考えたくないがそう考えざるを得ない。だって……。


「ハロー、明人」


目の前に神が現れたから。見た目は幼女、頭脳は神。その名は。


「神様だよん♪」


ああ出たよ。神様。そんな気がしてたけど、現実になると実感は湧かないもんなんだな。俺はとりあえず自称・神様とやらと話をしてみることにした。


「で、神様よ。なんで俺はこんな所にいるわけなの?」


「あーそれはちょっとした手違いなの。私が間違えて天に召しちゃったのよ」


平然と物凄いを言っちゃってくれる神様。当然、俺にも怒りという感情はあるわけで。


「ふざけんな!」


とりあえず一発殴っておいた。というか殴らないと気が済まない。命を奪われたのだ。そりゃ怒りたくもなる。あっさりとかわされたけど。


「あーごめんごめんって。ほら、その代わりと言っちゃなんだけど、転生させてあげるから」


その言葉に俺は思わず疑問を浮かべた。これはまた予想通りといえば予想通りなのだが。


「転生? 転生ってあれか。生まれ変わるってやつか?」


「そうそう。生まれ変わる奴よ」


スケールが急に大きくなった気がする。いや、天に召された時点でスケールがでかいんだけどな。


「まぁいいか。それはそれであいつらから離れられるし」


「そうね。因果が消えるってことだからあなたのこと忘れるかもね」


別にそこまで嫌いなわけではない。ただ単に俺にはその気がないだけだ。そうまだ……。

俺は頭を振ってそのことを頭の片隅にやる。


「それで、どんな世界なんだ?」


「世界の名前はヨージョーよ」


「なんだその適当に付けました感じな名前は」


「し、仕方ないじゃない! 神様は一つの星だけ見てるわけじゃないのよ!」


俺がジト目で見てやると明らかに狼狽えた。こいつ、面白そうとかそんな適当な理由で名前を付けたに違いない。俺は思わず溜息を吐きながら話の続きを促した。


「まぁあなたの星で言う剣と魔法の世界なの。魔物がいるわ。魔王はいないけど、そのうち生まれるかもしれないわね。生まれない可能性の方が高いけど」


「生まれるかもしれないってそれは大丈夫なのか?」


「心配ならあなたが倒せばいいじゃない。私には星の命運に関わることは介入できるけど、地表のことは何も出来ないのよ」


何とも使えない神様だな。星自体に何かあるなんてことは早々ないだろうに。まぁそんなことは俺の心の中にしまっておこう。俺はとある疑問を幼女神にうちだした。


「所で俺には能力とかもらえるのか?」


「まぁそれくらいはね。私のせいであなた死んじゃったし」


表現が直接的になったよこいつ。まぁ俺もそう言う認識なんだが何か悲しい。


「そうね。何が欲しいかしら?」


「剣術だなまずは」


「まぁ無難かしらね。他にはそうね。鑑定神の眼はどうかしら?」


鑑定神の眼? それはつまりあれか。鑑定の神の眼がもらえるということなのか? 何でも鑑定することができそうだな。まぁ聞いてみるか。


「なんでも鑑定できるようになるのか?」


「まぁ鑑定というよりは表示機能付きの眼といえば分かりやすいわね。見たいと思う奴に眼を向ければ発動するわ」


「なるほど便利だな。スキルはそんなもんでいい。次は道具だな」


「え、そんなけでいいの?魔法は?」


「魔法なぁ。使ってもいいんだけど」


「使いたくないならいいんだけどね」


魔法は男のロマンだ。使いたくないわけじゃない。というよりは魔法にはめっちゃ興味がある。ドラ○エのメラ○ーマみたいな魔法を連発してみたいし、治癒魔法なんてのも覚えてみたい。ただ俺は転生者で異世界人だ。いわゆる異世界人補正という名のテンプレが付くわけで。


「なぁ異世界人補正で魔法はおぼえやすくなるんだろ?」


「まぁそうですね。特に地球は魔力をあり余らせていますから明人の転生のついでに魔力を送り込みますし、あなたには膨大な魔力が身につくかもしれませんね。魔法はたくさん使えますよ。どうします?」


俺はこの時本当に悩んでいた。魔法を手にしたことによるメリット・デメリットは以下の通りだ。


・メリット

俺自身の生存率のUP

転生先での名誉の獲得のしやすさUP


・デメリット

強大な力は権力に巻き込まれやすい

強大な力による慢心による事故


まぁざっと思いつくだけでこんなものか。他にももっとあるはずだが特に危惧しているのはデメリットの権力に巻き込まれることだ。国を滅ぼせる力なら問題ないがただ強いだけなら国に抗えない可能性が出てくる。一対多に対しては誰しも脆いものだ。それにあまり目立ちたくもない。それならば剣のみの方がいいと考えているわけだ。剣だけならば魔法が使えるでは対魔術師に弱いことになるし、あまり気にしないで済む。だから迷っているのだ。まぁ俺が無双する可能性もあるので必ずしもそうであるデメリットとも言えない。


「いいよ。でも治癒魔法と無属性魔法がほしいな」


「いい選択ですね。無属性魔法は誰でも使えますし何より使い方次第では無敵です」


「そうなのか? まぁ俺の知っている無属性魔法なら最強だろうけど」


もちろん漫画や小説、アニメの知識である。無属性魔法は弱いとか思ってる奴は出直した方がいい。こういう何でもない奴が使うと強いんだ。


「あと、そうですね。刃こぼれのしないハンティングナイフをあげましょう。可変式にしてロングソードにすることもできますがどうしますか?」


「ああ頼む。もしもの時は助かるからな」


そうやって話しているうちに俺は自分の体が薄くなっていることに気づいた。


「体が薄くなってるぞ。どうなってんだ?」


「あなたの魂がヨージョーに行くのよ。体も前世のままだから安心して」


「そうか。お別れか。短い間だったがありがとう」


俺が礼を言うと幼女神は目を見開いて驚いていた。


「あなたは馬鹿ね。あなたを殺したのは私なのに」


「そうだけど、俺はまだ生きれるんだ。だからって二度目はないからな」


「分かってるわよ。次会う時はいつからしらね」


「さぁな」


俺は素っ気なく返した。そしてすぐに俺の体が一瞬光ってから消えた。そして、俺の意識は渦のように溶けて行く。その中で山奥に飛ばすね、という声を聞いた気がしたが俺にそんな言葉を認識できる力はなかった。渦は更に深く深く渦巻いていき、やがて光り輝いて消えた。


『ククク。馬鹿な奴だ。これで冥犬対策は充分だな。よくて相打ちだろう。余興にしては上等な魔王だろ。死ねばそれまで。生きているなら………殺す』


とりあえずこんな感じでいきます。誤字、脱字は気をつけておりますが間違えていたならご了承ください

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