○舞台・登場人物紹介
●舞台
M県S市にある、清潤女子高等学園。
文化部棟にある文芸部は、「少女同士の恋愛をモチーフにした」作品のみ書く事を許される、という独自の規律から、一部には正式名称ではなく、「百合部」と呼ばれている。
●登場人物・学年順
○香坂史緒 二年生
文芸部部長であり、主人公。
肩にかかる黒髪に、眼鏡をかけた、人からは「地味可愛い」と言われる少女。
身長145センチと小柄で、下級生どころか、小学生と間違われる事もしばしば。
泣き虫で、すぐに妄想に走る脱線癖がある。
よく「鈍感」とからかわれたりもするが、本人は「閃きタイプ」を自負している。
○佐久間葵 二年生
文芸部副部長。
髪の毛をショートカットにした、美少年という感じの女の子。
男ばかりの四人兄弟の末っ子で、性格や口調も男の子っぽい。
運動神経も良く、格闘能力も高い。かなりの大食らいでもある。
部長である史緒をイジるのが好きなようで、史緒曰く、「私を小突く役」。
○宮嶋果恵 二年生
栗色のウェーブがかった髪の毛の、おっとりした雰囲気の少女。
だが、面倒見も良く、しっかりしているので、三年生達からは「次期部長」と評されていた。
史緒からは「文芸部のお母さん」、「文芸部の聖母」等と慕われている。
家はお好み焼きの店「みやじま」を経営している。その為か、本人も料理が得意なようだ。
○鉄砲塚沙弥 一年生
背に伸びる赤みがかった茶色い髪をツーサイドアップにした、猫を思わす超美少女。
スタイルも良く、運動神経抜群、学業優秀。実家も資産家という絵に描いたような完璧超人。
しかし、文芸部一のトラブルメーカーで、言動や行動がすぐにエロティックな方面に走りがち。
片言っぽく、片仮名混じりで話すのが特徴。
○円妙寺了子 一年生
おかっぱにした黒髪と、細い目、真っ白な肌の、狐をイメージさせる少女。
身長140センチと、文芸部で唯一史緒よりも背が低い。その為か、座敷童にも例えられる。
小さい事も関係しているのか、存在感を自在に消せるようで、突如として現れては史緒を驚かせる事も。
お寺の娘で、怒らせると、その小柄な身体には似合わぬ妖気(?)を出す。
○沢渡杏 一年生
今回から登場する、噂好きな少女。
○白峯千都流 元三年生
文芸部前部長。現在はM県を離れ、上京中。