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半竜娘は異界の空に  作者: 名知 あやめ
プロローグ
2/13

プロローグ 死んだ少女と半竜娘

 「私」は体が弱かった、というかはっきり言ってしまえば、生まれつき心臓に病気を抱えていて、心臓移植をしなければ成人まで生きられないと言われていた。

 常々倦怠感と息苦しさに付きまとわれ、病院の白い壁と人工呼吸器がお友達で、学校へ行った記憶はほとんどない。少し体調のいいときは本ばかり読んでいた。

 結局、「私」に奇跡は起こらなかった。提供者ドナーは見つからず、「私」は17歳で命を落とした。


 どうか、輪廻転生というものがあるのなら、次は健康な体で生まれたい。色々なものを見て、聞いて、知って、できるならいろんな場所に行ってみたい。

 そう願って……「私」の壊れかけの心臓は、永遠にその動きを止めた。



 最後に、どこかから声が聞こえたような気がした。



  * * *



 狭い。手足をぎゅっと縮こまらせた状態で、どこか暗くて狭い場所に押し込められている。

(何これ!? 狭いって!)

 じたばたと手足を動かしていると、みしっと音がした。どうやら私を閉じ込めている謎の物体のようだ。頑張れば壊せる気がする!

 一生懸命中でもがく。みしみしという音が段々と大きくなってきて…割れた。

(出れた!)

 暗い中から出てきたせいか、目が良く見えない。何度か目を瞬いていると、何となく目の前に大きなものがあるのが見えた。感覚も少しずつはっきりしてくる…と、突然の浮遊感。

「あなた、生まれましたわ。 見てください、かわいい女の子ですよ」

 …?

「うむ、そなたによく似ておるな」

 何だか、上から声がした。無駄に威厳溢れる声がしたような……

 そっと上を見上げる、と……


 これはあれですか。よくファンタジー小説に出てくるあの超有名な。端的に言うと、でっかいトカゲに角と羽をくっつけたような生き物。これって、あれ(・・)

(竜ーーーー!!!?)

「うにゃああぁぁ!」

 叫んだはずが、口から漏れたのは全力の泣き声。

「あらあら、どうしたの?」


 えっと、ちょっと待って。私、赤ん坊!?


 改めまして、はじめまして。初投稿になります。

 文章能力は未熟な限りですので、批評などいただけるととても嬉しいです。

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