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太陽の化身  作者: 死返
其の壱
3/3

葉を巻くのは、



「ご馳走様でした」



ヤタは、ふぅ、と息を一つ吐いた。



「おいしかっただろう?」


「はい!」


「さっきの菓子は桜餅というそうだ」


「確かに桜の花のような色をしていましたね」



ヤタはポンと一つ、手を打ってそう言った。



「桜の葉を巻いて食べるから今の季節しかないそうだ」



その言葉に、ヤタは高天原は季節に関係なく色々な花が咲いているからいつでも食べられるのでは?と、思ったが、すぐに下界のことかと分かった。



「何故桜の葉を巻くんですかね?」


「そうだな、確か前に聞いたのだが……」



アマテラスはそう言い、うーん、と唸り、思い出そうとしていた。


一方ヤタはというと、池で泳いでいる鯉を見て楽しんでいた。



「ああ、確か桜餅の葉は塩漬けされていると聞いたな」



アマテラスがいきなり喋ったのにヤタは一瞬驚いたが、すぐに向き直り、



「塩漬けをして何かあるんですか?」



と、再び質問をした。



「あの甘みに軽く塩漬けされた葉との調和が桜餅を美味しく感じさせてくれるそうだ」



アマテラスは今度は迷わずにそう言った。



「そういえば食べた後に涼感を得られましたね。やっぱりアマテラス様は凄いです」


「いや、昔、よく下界に遊びに行くツクヨミから聞いたものでな」


「そう……ですか……」



ツクヨミとはアマテラスの弟だ。今は姉のアマテラスと仲違いをし、高天原とは別の場所で他の神々と共に暮らしている。


ヤタはその言葉に聞いてはいけなかったのかと思った。



「別に気にしなくてもいいぞ。昔のことだ」


「……すいません」



ヤタはそう言い、元の姿に戻り、



「それではまた来ますね」



と言った。



「ああ、次会う時は仕事がある時かもな」


「うげげっ、まあいいや」



ヤタは一瞬だけ、嫌そうな顔をしたがそれでもアマテラス様に会えるなら、と思うと自然と笑えた。

登場キャラクターをちょっと整理。これからもちょこちょこ整理があるかも。



天照アマテラス


・黒髪黒目の和風美人

・高天原の長

・ツクヨミとは姉弟

・かっこいい感じの口調

・見た目年齢は21歳から25歳

・ヤタのことを一番信頼している



八咫烏ヤタガラス


・いつもの姿は、三本足の大烏(人ほどの大きさ)

・人間の姿の時は可愛らしい黒髪黒目の女の子

・太陽神アマテラスの使い

・アマテラスのことを心から尊敬している

・いつも敬語

・下界にいる普通のカラスの姿にもなれる

・見た目年齢は15歳から17歳



こんな感じですかね。追加設定があればまた書きます。

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