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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第三章 シングル発売記念イベント・ソロユニット活動 編

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第1話 ソロユニット曲っていったい

『1stシングル発売日決定、およびソロユニット曲発売決定』


 シングル発売記念イベントはとても良い。素直に喜べる。

 でも、ソロユニット曲って何だ⁉ 前はそんなのなかったぞ……。


「やりました~! シングル発売です~!」


「デビューイベントに続き、アイドルって感じですね!」


「夢がまた1つ叶いますわ」


 帰りの車内は、大変なお祭り騒ぎで収拾がつかなくなってしまっていた。


「ちょっとみんな! 本文最後まで読んだ?」


 都が大声を出して注目を集める。


 はいはい、本文本文、と。うわ、長っ!


*********************************

1stシングル発売日決定、およびソロユニット曲発売決定

 

1stシングル『The Beginning of Summer』の発売日は11月10日に決定した。


本日10月9日18:00にプレスリリースを行い、その時点から各配信サイトでの先行リリース(『The Beginning of Summer』『サツマイモラブ』)を開始する。

また、同2曲のMVについても同時に配信を開始する。


同プレスリリース内で、1stシングル『The Beginning of Summer』発売記念イベントの告知も行う。

11月11日に東京公会堂でミニライブ&握手会を開催する。

また、下記日程でオンライン個別トーク会を開催する。

10月:14(土)、15(日)、28(土)、29(日)

11月:3(祝)、4(土)、5(日)、10(金)


また、1stシングルには、各メンバーソロユニット曲の収録を予定している。

ソロユニットとは、各メンバーとバディによって構成させるユニットのことである。

デモ音源については後ほど配布する。

ソロユニット曲のMVの公開は、11月6日から順次行う予定とする。

詳しい日程については後日通達する。


以上

*********************************


 いやいや、情報量多いな。全然入ってこないよ。


 シングルの発売日が11月10日。

 今日から『ビギサマ』と『サツマイモラブ』の先行配信とMV配信が始まる。

 シングル発売日の翌日11月11日にミニライブと握手会がある。

 それで、今週末からオンライン個別トーク会がある、と。


 まずはシングル発売と関連イベントの話がここまでか。


 それでソロユニット曲ってツッコミ満載のネーミングなんですが、『ソロユニットとは、各メンバーとバディによって構成させるユニットのことである』ってなんですかね?


「えっと、ソロユニット曲って、つまり私とミャコさんのユニットってことよね? 一緒に歌って踊るの?」


 ハルルが都に問いかけている。


「私も初耳よ。でも、そのように読み取れるわね……どういうことかしら」


 状況がうまく呑み込めていない様子。

 都も事前には聞いていなかったみたいだね。


「そのままの意味よ。あなたたちアイドルとマネージャーがペアになって1曲を完成させるのよ」


 花さんがすまし顔で言ってのけた。

 そういう重要なことって、せめてマネージャー陣には事前に周知しませんかね?


「私とカエくんもですか~?」


「そうよ。全5組、全員に歌って踊ってもらうわ」


 そんな無茶苦茶な!

 マネージャーとのユニット? そんなアイドル聞いたことないですよ⁉


「あなたたちのSNS活動を見て、上が判断したことよ。あくまで今回のシングル販促のための限定ユニットだから安心なさい」


「何を安心したらいいんですかね?」


「ずっと続く活動ではないし、マネージャーの本分はマネジメントとプロデュースよ。今回は……そうね、ユニットの中に入ってアイドルをプロデュースするという意味でとらえておきなさい」


 筋が通っているような強引なような……。

 あと、それ、今考えましたよね?


「トーク会に握手会、とても楽しみですわ。いよいよファンの方と直接触れ合う機会がいただけるのですわね」


「あーしの1000個ある一発ギャグが火を吹くっちゅ~こっちゃな。腕が鳴るわ~」


「サクラは何をお話すれば……はっ、ネコ語⁉」


 サクにゃん、それだけは違うと思う。ファンの人とはちゃんと人語で話してあげて。


 結局、みんな肯定的な意見なんだね。

 まあ、個別トーク会はファンの人と触れ合える機会になるし、楽しみかな。

 


「なぎささんとわたしが歌って踊る……なぎささんとわたしが歌って踊る……」


 レイが何やらずっとぶつぶつ言っている。

 大丈夫?


「良いことを思いつきました。わたしがうみ先輩になって踊りましょう」


 レイが名案を思いついたという雰囲気で手をパチンと鳴らした。

 うん、それだとナギチ&ウーミーのデュエットになっちゃうから、良いわけないですよね……。


「レイ、ナギチを魅力的にプロデュースするために何ができるか考えないとね。ボクもまだどうすればいいかわかっていないけど、一緒に考えてみよう?」


「はい……なぎささんとわたしが歌って踊る……」


 ダメだ。またレイの心はどっかにいってしまった。

 自分も入ってユニットをプロデュースかあ。そんなことできるのかな。まあ、まずはどんな曲なのかも気になる。


「メイメイはどんなソロ曲を歌いたい?」


「私ですか~? カエくんと一緒に歌う曲……デスメタル?」


「なんでデスメタルなの⁉」


「こう~ギターを回しながら女王様っぽい感じで~、クラウザーさんみたいにカエくんを鞭で叩きながら歌う感じですね~」


「そんなのアイドルに許されるわけないでしょ! マンガから変な影響受けないで!」


 メイメイってそういうの好きだったのか……予想の斜め上を行かれてしまったわ。ファン受けはしなさそうだから、絶対そういうの表に出さないでね!


 ボクたちのイメージだとどんな曲だろうなあ。

 メイメイは雪月の姫だし、ロミオとジュリエットみたいな悲劇的な恋愛ソングだとかっこよさそう。あ、でもボクじゃロミオは力不足か……。

 となるとやっぱり姫と従者的な? そんな曲あるかな?


 しかしまあ、ここから1カ月もまた大忙しになりそうだなあ。

 SNSと動画の活動もますます力を入れていかないといけないし!

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