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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第二章 学園・大学病院 編

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第38話 質問ボックスから答えよう~前編

「さて、10人になったところで、残り時間もわずかですが、質問ボックスコーナーいっちゃいましょう!」


「いえーい、どんどん!」


 最後まで盛り上げていこう!


 再びマネージャー陣が全員カメラ前へ。

 急に5人から10人になると、画面がうるさいな。なるべく静かにしていようかな。


「はい、予定通りここからはサクラがお届けします! 黄金の質問箱を持って回りますので、順番にひいてください。時間がないのでサクサクいきましょう。さっきとは逆順で渚&零ペアから!」


「おもろいやつこい! お前ら空気読むんやで~」


 ナギチが指をポキポキ鳴らして戦闘態勢だ。

 サクラの持つ箱に手を突っ込む。しばらく箱の中で手をグルグル回した後に、1枚の紙を選び取った。


“ボックスちゃんは空気読めますかねぇ”

“ナギサちゃんはボケさせてもらえるのか⁉”

“レイちゃんも答えてくれるのかな?”


「はい、出ましたドン! なになに~?『お風呂は朝派ですか? 夜派ですか?』なんやこれは! どうやってボケろっちゅうんじゃ……」


 ものすっごいアイドルっぽい質問……ご愁傷様?


“芸人の腕が問われる質問”

“難易度高い(ボケ的に)”

“レイちゃんの答えの方が気になってしまう”

“パーマ維持の朝は早い”


「あーしは……朝と昼と練習後と寝る前の4回や! ああっ! 何もボケがおもいつかん……レイちゃん後は頼んだで……ガクッ」


“ナギサここに眠る”

“毎日4回は多くないか?”

“スイーツ作れてきれい好き。もう実質アイドルじゃん?”

“実はアイドルなんだよなあ”


 ナギチが文字通りイスから崩れ落ちていた。

 それにしてもひどい言われようだ。いや、これは褒められてるのかな?


「え、わたしも答えるんですか? わたしは夜派です。毎日かえでくんをお風呂に入れてあげるという使命があるのです」


 え、それ言っちゃうの⁉

 そして、なんかちょっと誇らしげなのはなんで⁉


“あら~”

“まさかの夜派!”

“食いつくところそこじゃなくてさーw”

“2人は仲良し(意味深)”

“かえでくんとはどんな関係なんですか?(ゲス顔)”


「わたしたちは会社の寮に住んでいて、かえでくんとはルームメイトなんです」


“把握”

“ルームメイトが2人でお風呂……こちらにキマシのタワーを建てておきますね”

“かえで、そこ代われ!”


「かえでくんは毎日洗ってあげないとお布団が汚れてしまいますからね」


“小学生か何かなのw”

“かえでくん完全にペット扱いw”

“うらやまけしからん”

“こちらシャンプー代にしてください”


「ボク……ちゃんと自分でも洗えますよ……」


 一応訂正。ちょっとだけ。まだ体を洗うのに抵抗があった頃の流れでそのまま。なんとなく習慣で……。

 でも良いじゃん! 人に洗ってもらうのって気持ち良いんだよ!


“かえでくん飼い主に抵抗する”

“レイちゃんに洗われたいだけの人生だった”

“めっさ弱い否定でわろた”

“洗われていることは否定しない。ありがとう。こちらお納めください”


 なぜかギフトがどんどん贈られてくる。なぜ……。

 タワーもぬいぐるみも。今日1番ギフトが飛んできているんじゃないだろうか。


「ちょっとみんな聞いてくださいよ~。2人がお風呂に入る時間になると~私、すぐに部屋から追い出されるんですよ~。消灯時間だから自分の部屋に帰れって」


 メイメイが抗議の声を上げる。

 うっ、それには深い事情が……。


“三角関係なのか⁉”

“メイメイまさかの負けヒロイン?”

幼馴染ルームメイト強し”

“毎日入り浸ってるの草”

“メイメイも寮住まいか”

“その話kwsk”


「はいはい、お2人の話は後でし~~っかりと事実確認するとして、次のペアいきましょう! 海&詩ペア、引いちゃってください!」


“サクにゃん参戦か?”

“おっおっ?”

“HERE COMES A NEW CHALLENGER!”


 若干ピリピリした空気の中、ウーミーがボックスから紙を引く。

 詳しくしなくていいから……。


「はい、引けましたわ。読みます。『インドア派ですか? アウトドア派ですか?』という質問ですわ。詩さんはどっちですの?」


 おっと、変化球。先にウタに答えさせるのね。


「え、私? 私はお休みの日はアウトドア派よ。1人で山に登ったりするのが好きなのよ」


 へえー! 知らなかった! 山登ったりするのは意外だー。勝手に超インドア派だと思ってた。


“どの山に行くとこんなきれいな子と出会えるんだ”

“おまわりさんこいつです”

“肌すごく白いのに山登りするんだ”

“深窓の令嬢みある”


「夏は登らないわよ。春と秋が中心ね。夏はずっとクーラーのある部屋で読書してるわ」


“見た目通りで安心したw”

“日に焼けるのはよくない”


「今度、山登りを教えてほしいですわ~。わたくしはインドア派なのでそういった活動は全然やってことがありませんのよ。日焼けの話題が出ているけれど、練習がない時は、たいていジムでトレーニングしているからインドア派ということで良いのですのよね?」


“審議中”

“アウトドアの定義はドアのアウトだから室内で運動はどうなんだ?”

“自宅の外はアウトドア!”

“アウトドア過激派がおったか”

“ひきこもりおつ”


「自宅でピアノを弾くのが趣味ですのよ。それもインドア派ですわね」


“ピアノピアノ!”

“ピアノ聴きたい”

“ピアノはいい。リリンの生み出した文化の極みだよ”

“おまえらそんなにピアノ好きなのか?”


「はい。今度は海さんのピアノ配信もいいですね。では次のペアいきましょう。早月&楓ペア」


 おお、順番が来た。

 メイメイさん頼みます。なんかメイメイの魅力がみんなに伝わるやつで!

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