表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十二章 定期公演 ~ Monthly Party 2024-25 ~ #9編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

598/696

第28話 『メイメイのゲリラ雷雨』第65回目6(終)

「わたしがプロデュースするのは~『チーム・シュークリーム』だよ~♡」


 ええっ、マジで?


「『チーム・シュークリーム』改め『シュークリームシスターズ』! 早月ちゃんと楓ちゃんに楽曲提供しちゃうよ♡」


 ウソでしょ……。

 えっ、ドッキリじゃなくて⁉


「1曲はわたしのソロで~、もう1曲は『シュークリームシスターズ』。最後の1曲は『ルーナ with シュークリームシスターズ』だよ~♡」


 すでにユニット名が決められている……。

 これ逃げられないやつだわ……。


“ガチ?”

“マジのガチ?”

“再デビュー?”

“おめでとう!”

“シュークリームシスターズ”

“シュー姉とクリーム妹”

“どっちがどっちだよw”

“またルーナちゃんの曲が聴ける”

“かわいい系で頼みます”

“メイメイのソロは?”

“楓さんは不要です”

“こういうユニット活動助かる”

“切り抜きポストしよ”

“今度は何を膨らましちゃうの~?”



「わ~い! またカエくんと一緒に歌えますよ~」


 メイメイが両手を上げてバンザイのポーズ。

 めっちゃうれしそう。


「そんなに喜ばれると……照れる」


 ボク、そんな歌うまくないけど……メイメイに一緒に歌いたいって言われたら照れちゃう。またメイメイと同じステージに立つことになるなんて夢みたい。でもプレッシャーが……。


「そういうことなら、2人ともおめでとう!」


 ハルルも祝福の拍手を送ってくれている。

 こういう時、同じグループのメンバーとして、心の中ではどんなふうに思っているんだろう。

 単におめでたい? それとも自分に話が来なくて悔しい? グループの活動ではないから興味がない?


「ハルルもありがとね。とにかくがんばってみるね」


 ボクはボクなりに、ルーナPの期待に応えられるようにボイストレーニングもがんばってみようと思う!


 だけど、ハルルが拍手をしながらぼそりと呟いたのをボクは聞き逃さなかった。


「私もカエデちゃんとユニット組んでみたいな~なんて」


 ああ、これが本音か。

 祝福したい気持ちと悔しい気持ちが混じったような感情。あとはあれか……自惚れじゃなければ、ボクと何かしたいって気持ちがあるってこと?


「それはまあ、今度……機会があれば……?」


 企画もので一緒にステージに立つならわかるけれど、歌となるとそんな機会があるのかわからないね。


“ルーナちゃんに頼も!”

“ハルルとカエデの曲も頼みます!”

“ユニット名、ゴリラとバナナ”

“おいやめとけwww”

“腹痛いwwwww”

“ちょっwおまwww”

“ノータイムでそのユニット名は完成度高すぎるぞw”

“マジで頼むwww”

“センスあり過ぎわろたwww”



「誰がゴリラよっ!」


 怒りながらドラミングするんじゃありません。

 ますますゴリラっぽくなっちゃってるからね。


「ハルちゃん落ち着いて~。バナナ食べますか~?」


「食べないわよ! バナナそんなに好きじゃないし!」


「ハルちゃんはカエくんのこと嫌いなんですか……」


「違っ! 嫌いなのはそのバナナのことじゃなくて!」


 ハルルさんや、真っ赤になって否定していますけど、メイメイにからかわれているってことにそろそろ気づきましょう?


「……春ちゃんもユニット参加したかった?」


 ルーナがハルルの顔を覗き込むようにして見つめる。


「え、はい。そう……ね。まあ、参加できるものなら……」


 消極的な肯定。

 だけどチラチラとボクのほうに視線を送ってきていた。


「春ちゃんにも今度特別に曲を書いてあげるよ~」


「ホントに⁉ 私もカエデちゃんとユニット組めるの⁉」


「うんうん。『ゴリラとバナナ』ってすごく良いユニット名だと思う♡」


 ルーナが100点満点の笑顔を見せる。


 あ、こっちも悪ふざけだったわ。


「それはちょっと……」


「そうだな~。『ゴリラとバナナ』で曲は……『ゴリラはシュークリームの夢を見る』でどうかな?」


 どうかなと言われても……。


「それはちょっと……」


 若干引き気味のハルル。

 ボクもそれは嫌ですけど。


「とってもかわいい片想いの曲なのにな~」


 タイトルからなんとなく内容が想像できますね。

 でもなあ。


「『ゴリラとバナナクリームシスターズ』で歌いますよ~」


「3人ってこと? もうユニット名もめちゃくちゃになってますけど?」


 バナナクリームシスターズって誰よ。

 

「今回のシングルは企画通っちゃっているから入れられないけど、次のコンセプトシングルに入れられるように考えてみるよ~」


「それはちょっと……」


 どうやらハルル的にはお気に召さないらしい。

 せっかく良い話を考えてくれているのに贅沢な……と思ったけれど、ボクがハルルの立場なら速攻で断ると思う!


「というわけで、ルーナちゃんプロデュースのシングル紹介でした~。CM終わり~」


「あ、今のところまでがCMのコーナーだった?」


 ここまでの配信、ほとんど宣伝しかしてないことになっちゃう!


「ルーナちゃんありがとうございました~。私もカエくんも『シュークリームシスターズ』としてがんばっていきますよ~」


「が、がんばります!」


 メイメイの足を引っ張らないようにがんばります!


「時間も良い感じなので、今日のゲリラ雷雨はここまでにしようかな~。みんな、配信聞いてくれてありがとう~」


「ありがとう!」


「それでは次のゲリラ雷雨でお会いしましょう。See you next time. バイバイみんな~」


 新年1発目のゲリラ雷雨で、まさかのユニットデビューが決まった。

 うれしいけれど複雑な気持ち……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ