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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第十二章 定期公演 ~ Monthly Party 2024-25 ~ #9編

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第25話 『メイメイのゲリラ雷雨』第65回目3

「私のカエデちゃんに何してるんじゃ~~~~~~~~~~!」


 ほらね。絶対見てるんだから、気をつけないと……死ぬよ?

 ハルルはさ、どんなに忙しくてもゲリラ雷雨はチェックしているんだよね。


 なんでかって?

 そりゃ、ボクが出ることがあるからだよ……。


 ボイストレーニングブースの扉が荒々しく開け放たれる。


「ルーナ~~~~~~~~~~~!」


 うわっ、顔が怖い。

 アイドルが配信に出しちゃいけない顔してますよ。

 ハルルさん、ちょっと落ち着いてね?


「あれー、ハルルだー。やあやあこんばんはー。偶然だなあ。今日は飛び入りゲストが多い日だよ。ね、メイメイ。というわけで、この辺りで一旦CMに入っておこっか」


「そうですね~。ここから先は放送しちゃいけないような気がしますよ~」


 ボクも同感なんだ。

 流血沙汰とか困るんだよね。


「はにゃ? この配信はスポンサーついてるの?」


 ルーナが不思議そうな顔をして首をひねる。

 般若のような形相でブース入り口に立っているハルルのことは完全無視だ。


「もちろんスポンサー企業なんてついてないよ? メイメイのメイメイによるメイメイのためのゲリラ雷雨だからね」


 ないとは思うけれど、仮にスポンサーの話が来たとしてもお断りすると思います。メイメイが楽しくしゃべることができなくなったら意味がないし。


「だったらCMって何……?」


「コマーシャルだよ。ルーナちゃんCMって見たことないの?」


「もちろん知っている……よ? でもスポンサーなしにCMって何かな~って?」


「メイメイの番組なんだから、ある意味スポンサーもメイメイだよ?」


 ルーナちゃんはおかしなことをおっしゃる。

 当たり前のことをなんで訊いてきたのかな。


「そうですよ~。私がスポンサーですよ~。は~いCM入りま~す」


“もうなんでもありだなw”

“CMなんて今まであったか?”

“初だなw”

“ルーナちゃんの顔www”

“それが正しい反応なんだよw”

“当たり前のように受け入れている楓がおかしいw”

“俺らもな”

“おかしいのは楓さんだけです”

“おい、初めてのCMが始まるぞ”


「一旦CMで~す。じゃじゃ~ん。重大発表ですよ~! なんと私、作家デビューできそうなんですよ~」


「作家デビュー? もうすでにしてるでしょ?」


 小説投稿サイトで作品連載しているよね。

 このゲリラ雷雨を聞いているようなコアなファンにしか読まれてないけどさ。

 あ、ボクは毎回最新話を追いかけて応援コメントも入れて、ギフトもたくさん贈るようにしているけどね。


「違いますよ~。商業デビューですよ~」


「えっ、マジ? すごいね! ぜんぜん知らなかった!」


“毎回思うけど、なんで楓はなんも知らないのw”

“ホントにマネージャーなのか怪しい”

“それなw”

“知るタイミングがいつも俺らと一緒なんだよなw”

“楓いじめられてるのかw”

“いじめ……? 仕事でそんなことあるか?”

“仕事だからなおさらな……”

“どうした? はなしきこか?”

“ああ……部署の中で俺を抜かしたslackチャンネルができあがっているらしくてさ”

“ちょまっwガチの相談はやめてもらっていいっすかw”

“マジのやつは別のところでどうぞwww”


 ちょっと待ってよ。なんかマジで深刻なやつっぽいじゃん……。

 気になるけれど、そこはゲリラ雷雨の配信コメント欄だからね……。今度スペースでも開いてくれたら、ボクも話を聴きに行くよ。



「出版社からコミカライズの原作の話が来たんですよ~」


「おお、やったね! 相手はメイメイのことを知っているの?」


「相手ですか~?」


「出版社の編集の人? メイメイだってわかって声をかけてきているのかな~って」


「もちろんですよ~」


 まあそうか。

 ≪初夏≫に所属しているアイドルだってわかっていて声をかけてきているんだよね。ネームバリューがあれば話題作りにもなるし。


「それでもコミカライズの原作はすごいことだよね。それってどんな話なの?」


「『王国騎士団長に転生した俺。姫と駆け落ちして辺境国の国王になったが、平和すぎて体が鈍って仕方ない。準備運動ついでに軽く世界征服でもしようと思う』ですよ~」


「えーと、ファンタジー作品かな。……あれ? でもそのタイトル、何かどこかで聞いたことがあるような……」


「それっ! 前に私が読ませてって言っても絶対読ませてもらえなかった話じゃないの⁉」


 突然ハルルが話に割り込んでくる。


「ハルルはこの作品のことを知っているんだね?」


 あと、ちょっと機嫌が直っていそうで良かった。

 いつの間にかルーナが消えてどっかに行っちゃったから、気持ちが落ち着いたのかな?


「何言ってるのよ。それってカエデちゃんが主役のお話でしょ」


「えっ……ボク?」


 なんでボクが? 王国騎士団? ぜんぜん関係なくない? まさかこれってメイプルの大冒険シリーズに関係がある?


「前にレイちゃんが移動のバスの中で読んでいた……たしかマキさんも読んでいるという話をしていたような?」


 えーと、バスバス……。

 あ、まさか……。


「ボクがお姫様役っていうあれ……?」


「そうですよ~。カエくんが騎士団長様に一目惚れしたお姫様ですよ~」


 あーなんかちょっと思い出してきた……。

 レイとマキがめっちゃハマっていたってあれか……。ハルルはボクを騎士団長にしたがる逆カプだから読ませてもらえないって何か揉めてたね……。


 あれ、商業誌でコミカライズするの……? マジで?


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