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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第七章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 ~ #4編

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第30話 ボクたちのドームの名前は?

 ボクたちだけのドーム、そのネーミングを考える時間。

 みんなで出したアイディアを見て、気になるものをピックアップ(自分が書いたもの以外を選ぶ)して質問する時間だ。


------------------------

・Satsuki Natsumeドーム


・春と楓の愛の巣


・宇宙一かわいい渚ちゃんを讃えるドーム

※なぎささんのかわいさは宇宙で二番目です(byれい)


・夏の始まりドーム


◎夏大好きドーム


・春の風


・初夏の隠れ家


・桜舞う海の街ドーム


・初夏ドーム


・桜と海と静けさと


・The Beginning of Summer DOME


・カエデちゃんとゆかいな仲間たち


・ここが私たちの伝説の始まりだ~ドーム


・打倒!武道館


・転生したら新しいドームだった件


・涙の数だけ強くなれるよドーム


◎ナギサのギャラクシードーム


・BoS5


・スイーツ大好きドーム

------------------------


 さて、改めてみんなのアイディア一覧を見る。

 ボクだったらどれが好きかなあ。無難なのか、インパクト勝負か……。


「さて、誰か質問ある人ー?」


「じゃ、私が質問しちゃおうかな☆」


 最初に手を挙げたのはナギチだ。

 でもなんでちょっとヘラヘラしているの?


「はいはい!『ここが私たちの伝説の始まりだ~ドーム』を考えた人は誰~?」


 ああ、ボクもちょっと気になっていたやつだ。

 誰だろう。考えた人が誰か想像がつかない。


「わたくしですわ~」


 えっ、ウーミーなの?

 てっきりハルルあたりかなーと思ってた。


「ウーミーちゃん! ナイスね!」


「ありがとうございますですわ~」


 しばしの沈黙。

 えっ、終わり?


「ナギチ……質問は?」


「いいなって思ったから感想を言っただけよ~☆」


 こっち見てウィンクすんな!


「まったく……ナギチは自由だなあ。いや、まあいいんだけどさ。ボクもこれは勢いがあって好きだよ」


「何度でも叫びたい名前というコンセプトで考えてみましたわ~」


「いいね。叫びたいというのはすばらしいコンセプトだと思う」


「大好き」と方向性は一緒だね。

 レイが『ここが私たちの伝説の始まりだ~ドーム』の前に花丸を描いていく。



「あとは、誰だ。ハルルとメイメイとウーミーかな? 誰から行こうか」


 3人の顔を見比べる。

 準備ができていそうなのは、メイメイかな。


「メイメイ、質問ある?」


「は~い。『春と楓の愛の巣』は~どういう意味ですか~?」


「えっ、それ聞く必要ある?」


 誰がどう見てもハルルの悪ふざけだし?


「なんでよ! 私にもちゃんと聞いてよ!」


 ハルルが抗議の声を上げる。


「だってさー、悪ふざけでしょ?」


「違うわよ! ちゃんと意味があるんだからねっ!」


「じゃあ、まあいいよ。仕方ないから聞くよ」


 あんまり乗り気じゃないけど。


「なんでそんなに投げやりなのよ! 聞いて驚きなさいよ!『春と楓の愛の巣』それは春眠暁を覚えずというか、初夏の温かな日に楓の木の下でウトウトしたくなるような、そんな誰もが安全でリラックスできるような空間、それを愛の巣という言葉で表現し、私たちと一緒にそんな場所で気持ちを共有し合いましょうという深い深い意味を込めているのよ」


 うん、最後まで聞いてみたけど、よくわからなかったです。


「素敵ですね~。私なら『初夏の巣』って名づけますよ~」


「ぜんぜん違ってるじゃないの! 春と楓ははずしちゃダメでしょ!」


 いや、そこに私情が入りすぎているよ。


 レイが『春と楓の愛の巣』の下に『初夏の巣』と書き加えていく。



「次はわたくしですわ~」


「ウーミー、どうぞ!」


「『転生したら新しいドームだった件』が気になりますわ~」


 そうだね、ちょっと異質で気にはなるね。

 まあそれを選ぶことはないと思うけど。


「考えたのは私ですよ~」


 メイメイがうれしそうに手を挙げる。


「まあ、なんとなくわかってたけどね」


「売れているラノベの要素を持ってきてみましたよ~」


「まあ! ではわたしたちも売れてしまいますね!」


 ウーミーが目を輝かせる。


「ウーミー……そんな素直だと、いつか誰かに騙されるよ……」


 そんな純粋なキミがとても好きだけど、もう少しだけ世間を知ってほしい気持ちもある。


「私たちはもうすでに売れまくっているので~、もしかしたらすでにドームになっているのかもしれませんよ~」


 哲学!

 ドームになったから売れるのではなく、売れたからドームになるのだ。

 いや、意味わからないです。はい。


「あまり否定的なことは言いたくないけど、流行りものに手を出すと、数年先に『なんでこんな名前にしたんだっけ?』って後悔することになるかもしれないからね。ドームの名前だし、そんな頻繁に変えるものでもないっていうのは念頭に置いておこう」


「しゅ~ん」


 いや、これがダメってわけじゃないよ?

 何年も売れ続けているラノベタイトルから持ってきているわけだし! 転生したら新しいドームになりたいなあ。いや、やっぱりそれは嫌だわ……。



「最後、ハルル、いってみようか」


「う~ん、そうね~」


 ハルルはしばらく唸ってから、小さく頷く。


「やっぱり『初夏の隠れ家』かしら」


「『初夏の隠れ家』ね。これは誰が考えたのかな?」


「はい! サクラです!」


 サクにゃんがまっすぐ手を挙げる。

 これまた意外だなあ。

 桜関係だけかと思っていたら、こういうのも考えていたんだ。


「サクラなのね。地下にあるドームだし、隠れ家っぽくて名は体を表していると思うわ。でも私的には、もうひとひねりほしいのよね~」


「もうひとひねりですか!」


 「ハルルの言う『ひとひねり』ってどういう意味?」


「隠れ家……ちょっと安直かなって。ほかの表現方法はないかしら?」


 初夏の隠れ家。

 隠れ家ねえ。


「類義語、でしょうか……」


 ハルルもサクにゃんもそろって首をひねる。


「ほかのみんなも何かアイディアない?」


 ちょっとみんなで考えてみよう。


「隠れ家とは、世間の目からかくれて住む家。かくれ場所。らしいですよ~」


 メイメイが自身の端末を覗き込んでいる。


「辞書情報大事! うーん、たしかにボクたちの状況のことだね。隠れ家の類義語は……別荘、アジト、セカンドハウス、別邸、仮住まい、潜伏先、秘密基地……秘密基地! 秘密基地って良くない⁉」


 初夏の秘密基地。

 なんかワクワクする!


「すごく良いんじゃないかしら!」


「サクラも良いと思います!」


 ハルルとサクにゃんが手を叩いて喜んでいる。

 おお、なんかうれしい。参加できた感がある!


「それでは『初夏の秘密基地』も書き加えておきましょう」


 レイはそう言いながら、『初夏の隠れ家』のすぐ下に『初夏の秘密基地』と追記してくれた。なんでハートマーク付き?



「それじゃあ質問も1周したね。一応質問が出たものと、そこから派生したものをピックアップしてみようか」


------------------------

◎春と楓の愛の巣

→初夏の巣


◎夏大好きドーム


◎初夏の隠れ家

→初夏の秘密基地♡


◎ここが私たちの伝説の始まりだ~ドーム


◎転生したら新しいドームだった件


◎ナギサのギャラクシードーム

------------------------


「みんなが気になったものリストだよ。もちろん質問が出なかったアイディアのほうから選ぶのも良いとは思うけど、せっかく議論を交わしたものだから、まずはこれを中心に見て行こうと思うんだけど、いいかな?」


 みんな頷いている。

 まあそうね。奇しくも、1人1つはアイディアが入っている状態なので、とりあえず悪くない結果かな。


「改めて見てみて、どうだろう。ちょっと緩く投票とかしてみる? 1人3票くらいなら、楽な気持ちで入れられるかな?」


 1票って言われると本気で選ばなきゃってなるけど、6個のうち3個を選ぶなら、まあ直感で行けるかな?



 というわけで、投票の結果上位3つの候補が出そろった。


------------------------

◎夏大好きドーム


◎初夏の秘密基地♡


◎ナギサのギャラクシードーム

------------------------


 いや、なんで?

 ギャラクシー健闘し過ぎでしょ!


 ボクもちょっといいなとは思ったけどさ……。


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