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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第七章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 ~ #4編

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第16話 ナギチの部屋で作戦会議!

「――ということらしいよ!」


 定期公演#4の情報を伝えるべく、ボクは早速ナギチの部屋を訪れていた。

 ちなみにナギチが住んでいる部屋は、大学病院ビルにある寮なんだけど、ボクたちが住む本社ビルの部屋と造りは変わりなかった。

 

 でも、なんていうか、ナギチの部屋ってすっごい不思議だわ。部屋の雰囲気が真っ二つに分かれている。右半分――ベッドがあるほうの側は、ふわっふわの女の子っぽいの部屋にコーディネートされている。ベッドは天蓋付きで白とピンクで統一されている。そしてベッドの上から下まで、所狭しとぬいぐるみが鎮座しているのだ。

 一方で左半分はいえば、完全にパティシエの部屋というかなんというか……。ローテーブルがある生活スペースなんだけど、本棚にはぎっしりのレシピ本。テーブルの上にも料理関係の雑誌が積みあがっている。あとなぜかテレビがありそうなスペースには食器棚があって、調理グッズが収まっている。自室に調理棚って……。


「その件でしたら、さきほどメッセージが届きましたので読みました。……かえでくん、きょろきょろしてどうかしましたか?」


 おっと、すっかり部屋の観察に夢中になってしまっていた。

 そうそう、今日は熱を出したナギチの看病でレイがやってきているのだ。

 でもなんでピンクのナース服姿なの? しかもミニスカートのちょっとエッチぃやつ!


「カエちゃん……ゴホゴホ」


 ナギチがベッドから起き上がろうとして、大きくせき込んでしまった。


「ナギチは寝てて。インフルエンザだって? 薬飲んでしばらく寝てるしかないだろうから、絶対に無理しないこと」


 ナギチを寝かしつけて、ベッドの周りに散らばったぬいぐるみを並べ直してあげる。って、これメープルちゃん人形だ! 発売されていたのか! しかもいろんなバリエーションがある……。


「カエちゃんに……インフルエンザうつっちゃったら……困る……から……お見舞いはいいよぉ……」


 息も絶え絶えといった雰囲気だ。

 熱もだいぶ高そう。

 冷えピタを首筋にも貼ってあげよう。うわっ、細い首。ものすごくアイドルっぽい!

 

「なぎささん、わたしもかえでくんもウィルスには強い体なので、心配いらないですよ」


「そう……なの?」


「ええ、そうです。師匠にバリアを張ってもらっていますから」


 バリア⁉ そんなの張ってもらってたっけ⁉ いや、そんなのあるならナギチにも張ってあげればいいのに!


「すごいのね……それなら安心……」


 あ、ナギチ寝ちゃった。

 って、レイさん何かしました?


「『強制お眠りくん・病気早く回復したい時ver』を使用しました」


 なんてピンポイントで使えるチップなんだ!

 今は寝て体力を温存してほしいからすっごくありがたいね!



「つまりさー、あと1週間でMCコーナーの準備をしないといけないんだよ……」


「時間があまりありませんね」


「そうなんだよねえ。さすがに無茶ぶりが過ぎるよ……」


 ナギチもこんな状態だしさあ。

 定期公演当日までに復活するのがやっとだと思うよ? そもそもそんな病み上がりの状態でステージに立てるかどうかも怪しいのに。


「みんなはボクたちがコントをすると思って異常な期待をしていたよ……」


「コントはなぎささんの容態からすると、練習時間的にかなり厳しいかもしれませんね」


「そうだよねえ。練習する時間がないもんね。セリフ減らしてちょい役だとナギチも納得しないだろうし?」


 承認欲求ギャラクシーは主役を望むでしょう。


「ボクたちが定期公演#4のMCコーナーで達成しないといけない条件は、ナギチが主役の何かをやること。でもナギチが練習をする時間はほぼ取れない状態、そしておそらく激しいアクションではないほうがいい、という制約がある」


「そうなってくると選択肢は2つになりますね」


 レイがナギチの額に手を当てて熱を測りながら言う。


「1つは、本番の舞台でリハーサルなしに行う催し物です」


「まあ、そうだね。即興劇とかそれ系かな。だけどグダる可能性は高いよね。なぜならボクたちは普段からそういう練習をしていない素人集団だからね。インプロをやる人たちはそのための練習をしているからあんなにおもしろく仕上げられるわけで」


 ハルルやメイメイなら演技経験があるから、いける芽もあるかもしれないけどさ。


「もう1つは、事前に撮影した動画や写真を見て、当日リアクションする催し物ですね」


「この間のはずかしメイド対決みたいな形式だね」


「自分たちで動画を用意してリアクションを取る場合、前回のようにリハーサルと異なる動画が流れたほうが、自然なリアクションを取りやすく視聴者の方にもハプニング感覚で楽しんでいただけるのでおすすめです」


「それをおすすめされてもなあ。マジで焦るからね、あれ。しかも心拍数取られてるから、焦っているのが世界に大公開されているという辱めもダブルで受けたわけで……」


「最大同接は、はるさんがかえでくんの胸を揉みしだくシーンでした」


「露骨なエロ釣り! アイドルが絶対やっちゃいけないことなのに!」


「かえでくんはアイドル契約ではないのでセーフです」


「レイさんのその感覚、どうなってるんですかね⁉」


 ボク個人はアイドルではないとしても、≪初夏≫というアイドルグループの定期公演中にあんな映像(実際には見えてはいない)を流して、最大同接を叩きだしている状態は褒められたことではないと思うんですけど⁉


「最大同接を記録したということは、ファンのみなさまに受け入れられたということなので、何も恥じることはないと思います」


 きっぱり言い切った!

 ある意味プロ……。


「今回の定期公演#4で、ナギチを主役に最大同接を記録するために何をすればよいですかね……」


 レイプロデューサーのご意見を伺いたい!

 なるべくエロじゃない方向で!


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