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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第七章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 ~ #4編

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第11話 新垣春生誕祭2024 その3~楽屋探訪・ナギチ好感度爆上がり?

「ヒトナナマルマル、現場到着。全員配置よし。突入!」


 サクにゃんはまるでガサ入れでもするかのように、荒々しく楽屋のドアを開けて中に入った。


『うわ~、こちらがあの大人気アイドル≪The Beginning of Summer≫さんの楽屋ですか! みっちゃん、なんだか良い匂いがしますね!』


『スンスン。まるでお花畑の香りや~ですわ!』


 ウーミーはいつの間にガスマスクをつけてるのさ……。絶対ニオイわからないでしょ。

 いろいろ……ちょっと待とうか……。


“なぜコント風w”

“ツッコミどころが多すぎてもう無理w”

“ボケの大渋滞や~”

“こいつら何しに来たんwww”

“ガスマスクをつけていてもかわいいのはさすがだな”

“なにがさすがなんだよw評価ガバガバかよ!”

“ツッコミ不在のコント草”

“ワイプの3人の顔www”


 うん、どうすんのこれ?

「『鳩が豆鉄砲を食ったような顔』とはこういう顔です」って標本にしたいくらいに口を開けてポカンとしているハルル、メイメイ、ナギチの3人。ホントどうするのこれ……。


『みっちゃん、みっちゃん! 見てくださいよ! かわいらしいカバンを見つけましたよ! このカバンから早速チェックしていきましょうか!』


 サクにゃんが持ち上げたのは、淡いピンク色をした無地の革製トートバッグ。シンプルなデザインだけど清潔感があるね。


『これはどなたのバッグですの?』


 いや、カバンの底に名札はついてないでしょ。


「ああっ! 私のバッグ!」


 と、大声を上げて立ち上がったのはナギチだ!


“しょっぱな大本命w”

“ナギサおまえwww”

“わりとオシャやん?”

“大人だ……さすが19歳”

“もっと子供っぽいバッグを想像してましたサーセンwww”

“私物のバッグ紹介でナギサの株が急上昇w”


 もしかしたらファンの人たちからしたら意外なのかな? ナギチのキャラだと、もっとフェイクファーがついたりしているゴテゴテしたにぎやかなバッグを想像していたのかな? でも、ナギチはこう見えて乙女だからね。私服のセンスは≪初夏≫の中で1番かも。あーでも、最近ウーミーも急激にオシャレに目覚めだしてるからなあ。年長2トップがそのままオシャレ2トップかもね。


『誰のバッグなのかは、中身を見て行けばわかるんじゃないでしょうか!』


『そうですわね!』


 ちなみにスタジオの様子は、2人には伝わっていない。

 ナギチのバッグだということはわかっていないという“てい”だ。普通にメンバーがお互いの私物を知らないわけはないのだけど、そこはまあ、演出かな。


『まずは……定番のお財布チェックからしていきましょうか!』


 サクにゃんが取り出したのはカーキ色のCOACHの長財布だった。


「やめて~! 普通に使ってるのだから見ないで~!」


 こちらも定番の悲鳴。

 しかしナギチさんや、ブランド物の良いお財布をお使いですね。大人気アイドルですし、さぞお稼ぎあそばされてるんですかね?


“コーチ!”

“やるやんナギサ”

“ブランドもの!”

“どうせ偽物w”

“COOCH”

“ニセモノであってくれ!”


「ほ、本物よ! お母さんに買ってもらったんだからね!」


 ナギチ、コメントに対して即座に反応する。お母さんからの、なるほどね。


“ママからもらったなら本物で間違いないな”

“ナギサママ見てる~?”

“いえーい、娘さんは立派にやってますぜ”

“ママー!娘さんを僕にください”

“おい、それは俺のだぞw”

“ママ!財布だけくださいwww”

“ナギサママも美人かなw”


『財布の中身は……レシートとポイントカードばっかりですね……』


『現金がぜんぜんありませんわ~。渚さん貧乏ですの……』


「そんな目で見ないで! たまたま使った後だったの! 今日1億円くらい下ろそうと思ってたの!」


 ナギチが顔を真っ赤にして否定する。

 1億円財布に入れる人はいないでしょ。


『レシートは……生クリーム200個⁉ グラニュー糖10kg業務用を10個。イチゴ30ケース……これはケーキの材料ですね!』


『こっちのレシートも餡子、チョコレート、ココアパウダー、バニラエッセンス。ケーキの材料ですわ~』


『こっちもそうみたいです!』


『これですわ~』


 何十枚も入っているレシートの束はすべてスイーツの材料のようだった。さすがですね……。いや、さすがですわ!


「いろいろ買ってたらお金なくなっちゃって……てへへ」


 ナギチが照れ笑いを浮かべながら後頭部をポリポリ掻いた。


“これ分量的に8段ケーキの材料費か?”

“うそ自腹⁉経費じゃねえの⁉”

“ダメだ、オレ泣いちゃう。投げ銭どこ?”

“好感度爆上がりwww”

“なぎさーーーーーー結婚してくれーーーー”

“めっちゃ良い子じゃん”

“かつてないほどに渚が輝いて見える!!!”

“大量の推し変あるで”


 いや、さすがに配信で使うケーキの材料費は経費で処理してあげてほしい! 量と金額がえぐすぎて……経費にならないなら絶対みんなでカンパする!


『わたくし……お金足しておきますわ……』


「えっ、えっ⁉」


 ウーミーが涙ぐみながら自分のポケットから財布を取り出し、札束をナギチの財布に押し込む。ウーミーさん、それはちょっと入れすぎでは……。


『サクラも足しておきます!』


 いや、2人とも生放送中だからそういうのはやめなさいって。

 お札の量が多すぎて、財布が閉まらなくなってるじゃない! 2人ともいったいいくら入れてるのさ!


「ちょっ、2人とも⁉」


“なにしてんのw”

“朗報!ナギサ大金持ちになる!”

“札の量エグイwww”

“しれっと2人とも現金持ちすぎwww”

“今入れたの10万じゃきかないだろwww”

“さすがに子ども銀行券だよな?な?”

“なんなの#海桜www”


『財布はバレないように戻しておきます! ほかには……ステキなブックカバーのついた厚めの本ですね!』


『花柄でかわいいですわ~』


『どんな本でしょうか! お金が貯まる本かな?』


 いや、それどんな本だよ。株のやり方とか?


『ええ~と、「ウィーン菓子図鑑 お菓子の由来と作り方: 伝統からモダンまで、知っておきたい菓子80選とカフェ文化」だそうです!』


 だそうです、じゃないよ。

 超真面目そうなお菓子作りの本だった……。またナギチの好感度が上がってしまう!


“もうアイドルじゃないじゃんw”

“完全にパティシエが読む本www”

“ウィーンって!ウィーンの菓子1個も知らねえw”

“オシャレ過ぎるだろ”

“アイドルやめないで!”

“どうすんのナギサを見る目が変わっちゃうじゃん”

“ナギチ好き”


「違うのよ! 趣味で! この菓子図鑑シリーズは読み物としておもしろいの!」


 ナギチが恥ずかしそうに顔を赤くしながら言い訳をしている。でもなんか言い訳する必要ある? なんかもう、今日はナギチの勝ちだよ……。好感度上がるイベントしかないじゃん!



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