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ボク、女の子になって過去にタイムリープしたみたいです。最推しアイドルのマネージャーになったので、彼女が売れるために何でもします!  作者: 奇蹟あい
第五章 定期公演 ~ Monthly Party 2024 ~ #1~#2編

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第28話 定期公演#1 その2~メイメイの司会進行、そして暴走

 2曲目の『The Beginning of Summer』が終わる頃には、独自のオタ芸を見せるAIキャラクターも出始めていた。1曲目の終わりには一糸乱れぬ統率されたペンライトの動きに集約されつつあったところから、また少しずつ自由な動きへと変化していた。


「みなさ~ん、こんばんは~! 私たちは~」


「「「「「≪The Beginning of Summer≫で~す」」」」」


 メイメイの掛け声とともに、一発目のMCが始まった。


 一斉に振られるペンライト。そして割れんばかりの歓声。

 コメント欄も目で追えないほどの速度で応援の波が流れていく。


「今日は~、定期公演『The Beginning of Summer ~ Monthly Party 2024』の第1回目をご覧いただきありがとうございます~」


 メイメイが近づいてきたドローンカメラに向かって、めいっぱい手を振ってアピールする。


“メイメイ”

“おっすおっす”

“メイメイちゃーん”

“メイメイメイメイ!”

“ゲリラ~”

“メイメイ!”


 うおー! メイメイ推しがこんなにいっぱいいる! 負けないぞー!

 メイメイ、メイメイ、メイメーイ!


「かえでくん、おしずかに」


 はい……しゅん。


“AIの中にも熱狂的なやつおるなw”

“騒ぎすぎwww”

“そのテンションだと最後まで持たねーぞ”

“AIもテンションが上がると騒ぐのなw”


 ぅ、はずかしい。

 自重します……。


「はじめましての方もいらっしゃると思いますので~、改めて全員自己紹介をしましょうね~。それではリーダーのハルちゃんから~」


 台本通り自己紹介パートに移る。


「は~い。新垣春(あらがきはる)17歳です。≪The Beginning of Summer≫でリーダーを務めさせていただいてます。ハルル、とか、ハルちゃん、って呼んでくださいね。最近はまっているのはお菓子作りです。よろしくお願いします!」


「ハルちゃ~ん! 今日もかわいい~。お菓子作り始めたの~?」


「ありがと~。ちょっとね~。ナギサに習ってやってみてるのよ」


 ハルルがナギチのほうに体を向ける。


「ね~。ハルにゃんはなかなか筋が良いから、あんまり教えることがなくて先生困っちゃう♡」


 ナギチくねくね。


「バレンタインに終わっちゃいましたよ~? 私にもチョコくださいよ~」


「サツキはすぐそれよね……。チョコは……食べるよりも誰かにあげるほうじゃないの?」


「人にあげちゃったら、自分の食べる分が減っちゃうよ~」


 それでこそメイメイだ。


“メイメイwww”

“いつものメイメイw”

“色気より食い気w”

“ハルルが誰のために作っているのか!”

“しっ、気づかないふりをしてやれ”

“おう、新規か?”

“ハルルの乙女振りに酔いしれな(ググレカス)”

“仲良くしようぜ。まだバレンタインのチョコは諦めてない”

“来世に期待”

“事務所宛にチョコを送るのってどうなんだ”

“食べ物はNGだろ”


「今度何か作ったらサツキにもあげるわよ」


「やった~。ハルちゃん大好き♡」


 メイメイがハルルに抱きつき、マイクが布の擦れる音を盛大に拾ってしまう。


“耳がw”

“リアル音”

“ああオレは今メイメイに抱かれてる”

“さすがにそれはキモイ発言w”

“おまわりさんこいつです”

“その気持ちはわからんでもないがw”

“ヘッドセットのほかにピンマイクもつけてるのか”

“ヘッドセットは息切れが入るから、トーク用はピンマイク、これ豆な”


「わかったから、ほら、そろそろ次にいって?」


 ハルルがしびれを切らして指示を出す。


「は~い。じゃあついでだからナギサちゃんで~」


「ついでってなんやの! ちゃんと紹介してよ~!」


 ナギチが抗議する。


「しかたないな~。私が代わりに紹介してあげるね~。えっと、こちらは水沼渚(みずぬまなぎさ)ちゃん、18歳ですよ~。趣味はお菓子作りで製菓衛生師の資格も持っていますよ~」


「あ、ちょっと~! それは私が自分で言うやつよ~!」


“勝手に自己紹介してて草”

“他己紹介なw”

“メイメイ自由”

“ナギサの負けw”

“メイメイに司会やらせたの誰だよw”

“はよ飼い主出てこいwww”


 えっと、これ良いのかな……。

 盛り上がってるからギリギリ大丈夫かな?

 普段の配信ならフォローに入れるんだけど、さすがにライブでしゃしゃり出るわけには……1人でがんばれメイメイ!


「う~。水沼渚です……。ナギチって呼んでね……」


「ナギサちゃん、テンション低いですよ~? もっと笑顔で~。宇宙で二番目にかわいい顔が台無しですよ~」


“宇宙で二番目w”

“そんな肩書あったんかwww”

“いやもう一番誰だよ”

“エルフの次は宇宙キャラ”

“なぎさテンション低w”


「私かわいいかな~。自信なくなってきちゃった……」


「そんな~。ほら、ナギサちゃん、聞いてくださいよ~。会場から宇宙で二番目コールが聞こえてきますよ~?」


 いや、そんなコールは誰も……って無理やり始まった! 弟・妹たちよ、メイメイの無茶ぶりに応える必要はないんだよ⁉


“宇宙で二番目コールw”

“宇宙二位!”

“語呂が悪すぎる”

“AIたちがメイメイを甘やかしてる”

“AIの悪い使い方w”

“宇宙二位!”

“宇宙二位!”

“\超絶かわいいナギサ/”

“宇宙二位!”


「サツキ、次に行って」


 再びハルルの指示が飛ぶ。

 これ、このあとハルルが着替えに行っている間って、MC平気なのかな……。


 \超絶不安なMC/


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