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エピソード6 ヨシヨシ、よくがんばった

10月30日 月曜日 雨

(やばいやばい、一日遅れレーダーの効き目が薄れてきた。ではでは二日前の出来事を書いていこう)


時系列遡りバージョンでぇーす。(ひき肉風、わかる人はいるかな)


とんでもないものをパソコンで見つけてしまった。消したと思っていたメッセージ履歴がびっしり、最初から最後まで。そんなの、読んでしまうに決まっている、そして涙がパタっと音をたてて、携帯のスクリーンに落ちる。夜更かししたい気分は、たっぷりだけど、明日は朝から学校だ。君がストーリーズで上げた曲を聴きながら、睡魔に連れ去られるのだけ待っていた。


午後は本教授の授業を、受けに行った。今学期初で、1ヶ月遅れのスタートだ。数週間前、生徒たちに送られたEメールでは、こう書いてあった。“遅れてごめんさない、少し時間が必要だった。家族とイスラエル旅行で少しアクシデントがあった。今からは音楽をしよう。”


そして、その教授に、夏休みぶりに会った。

いつもはカッコいいスーツ姿で、校長会議の後に授業にやってくる。青い瞳のイケメンで、面白いジョークから会話を始め、少し雑談と近況報告をしてから演奏をする。そしてたまに、大きいトイプードルを教室に連れてくる、とても大人しい彼は、楽器の下で、体を丸めながらうたた寝、きっと、じっくり曲を聴いている。彼に指があれば、天才演奏犬として、世に知れ渡れるでしょう。


でも今日はスーツ姿で現れず、元気が無さそうなのを、必死に隠す笑顔は、見てて心が痛む。


この頃、みんながボロボロなのは、なぜだろう?


とても疑問に思ってしまう。本当はもう昔から、ずっとこうで、この年齢になって、やっと気づき始めたのかな。私は曲を披露し、ピンポイントの意見たちを貰い、色々話し合って勉強できた、とてもいい時間だった。全く同じ曲を弾いているのに、彼の手に掛かれば、魔法でも使えるみたいに、こんなにも魅力的で美しい音色になる。


授業前にも授業後にも練習をして、手が疲れ切ってしまった。これ以上は、また怪我になってしまう。学校を出て、ホームタウンへ向かう、そのあとはアジアスーパーに。お米がもう切れてしまった。あとは二人とも好きなおかずも買う。


今日のコーデは白シャツに紺色のスウェット、水玉ミニスカに、下は黒のヒートテック、そして魂の伊達メガネ。本当に近視で、度数のついているメガネはあるけど、家の本棚に置いてある。この伊達をかけたのは、賢く見えるからだ。ゲームで言うと、アイテムゲットで、IQ +50って感じだぜ!まぁ、これを書いている時点で、賢さが欠けているのは、バレバレのバレバレにバレてしまっているけど、そんなのお構いなしだ。 


そして、朝は早めに起きて、いつものオートミール、食べやすいお昼を準備して持って行く。最近はサマータイムが終了して、やっと時間感覚が整ってきた感じだ。これからもっともっと忙しくなるぞ、でもまたもうすぐで年末の休みだ。楽しみ!!あとそろそろ年末の片付けリストでも作ろう。



10月31日 火曜日 雨

(昨日はハロウィン。きっと、またいつもの魔法使い装備をする。)


天気は本当に、最近不安定すぎる。晴れきった空にぴったりな秋景色、今日は暖かそうだ。なんて思っていたら、車窓からポツポツが聴こえてくる。そしてまた次の駅に着く前に、曇り一つない空になる。


傘を絶対持った方がいいけど、そういう気分じゃないので、タイミングが悪かったら雨の中を駆け巡ろう!映画のシーンみたい。そして曲がり角でイケメンにぶつかっちゃう、なんちゃって。考えただけでも、雨に沈められた気分が上がる、ちょっとだけ。


昨日と同じコーデに、低めのツインテールを、チークの上からはブラウンのアイライナーで書いたハートとその真下にチョン。さらに黒いマントと魔法使いの帽子を装備、これで派手すぎないハロウィンコーデの完成。 透明のカップにはチョコとロリーポップとポッキーを入れた。学校に着いたらみんなに配ろう!カワイイメイクにぴったりの髪型はセルフィー必須、電車の盛れるライトで、30枚ぐらいとって、4枚選び。ストーリーズに上げた。


子供だったらきっと、一日中ハロウィンを楽しめたけど、もういい年の大人だから、とりあえず練習して、授業にも行ってから遊びに行こう。大人になるのは、そんなにいいことではないかもしれない、タイムマシーンが存在するなら、きっと過去に行って小さな自分に、何度も言い聞かせる。大人になりたいなんて、願うな!と、でもきっと、なんだこのおばさんは、とか言われて、反抗的にもっと早く大人になる、なんて言い出しそうだ、それだったら全くの逆効果だ。


驚いたのは、そんなに仮装してる人はいなく、いや、なんなら全くいなかった。自分だけが人間界に迷い込んだ弱々の魔法使いみたいで、目線を感じていた。でもそれは嫌いじゃないから、いいや。肝心の箒がない、でなければ、飛んでも見せた。


一練習を終え、昨日とは違う教授の授業へ。彼の世代は、幼少期にハロウィンをしなくて。次の日、11月01日が子供にとっての一大行事。馬に乗ったマーティンに、手作りの紙ランプを持ちながら歩行し、その後にお菓子が配られる。伝統的で、あの時代では、甘いものは珍しく、毎日食べれない、と彼は言った。それを聴いてびっくりした、今では、信じられないことだ。雑談を一通り終えてから、曲を披露した、ここでもピンポイント的な意見をもらい、いつも如く、魔術を魅せられた。本当に毎回驚いてしまう、同じ楽器で同じ曲を弾いているのに、こんなに違うのは、なぜだろう。


嬉しかったのは、学校で友達に会うたびに、ハッピーハロウィンといわれ、ビックハグもされる。本当にこの文化は、肌寒い季節に嬉しい。そして、その度にメイクとヘアスタイルを褒められる。お世辞か本心かは知らないけど、そんなのこのおバカ魔法使いには、お構いなしだ。喜んだもん勝ちっしょ!


授業を終えて、ホームタウンを目指す。この後はご飯とパーティーだ。でも街はショックなくらい、静まりかえっている。ドイツは全然ハロウィンムードじゃない!!なんでーー?


ちょっと悲しかった、そしてやっと辿り着いたパーティー会場も、音楽だけが爆音で流れてて、何もなかった。”今度は渋谷で一緒にハロウィン楽しみたいね”なんて言ってた。お連れさんを駅まで送って行き、可愛い仮装をした彼女はわざわざ隣街から来てくれたのに、申し訳ない。。。

今度美味しいコーヒーでも奢ってあげよう。駅の薬局で切れていた日用品を買って帰った。お腹が空いたけど、一人で食べに行っても楽しくないので、トルコサンドイッチを買って帰った。家でゆっくり食べよう。


魔法使い終了!明日からは、またつまらない大人だ



11月01日 水曜日 雨

(これだけは流石に、今日書こう)


本来なら、また忙しい一日を。練習とお仕事で充実させるけど、今日は祝日なので、お仕事がお休みの練習日和だけ、後でカフェへ行って先週の日記更新とおいしいコーヒーを飲もうっと!

でも、まずは練習だ。


そして、携帯画面の日付を二度見してしまう。今日からもう11月、あと2ヶ月で2023年が終わるのは、ちょっと信じられない話。でも本当にいい一年だった、年末の振り返りにまたいっぱい書こう。


電車は、時間通りに来たが、ホームに人が多すぎる。どう見ても、全部電車に入らない。スーツケースとベビーカーたちはパティーがあると、きっと勘違いしていて、こんなに集まっている。聴覚過敏な私にとっては災難になりかねない。だからバッグには、いつも耳栓と有線イヤホンと無線イヤホンが絶対入っている。鍵は絶対に忘れてはいけないけど、例えそれを忘れても、このトリオは絶対絶対絶対に入っている。


騒音が嫌いではなく、音が大きいと耳が痛む、一定の音量と音域を超えると、剣みたいに耳に刺さってくる。だからトリオがないと、外出はできない。今日はブルーコーデ。元気な時には、センチメンタルブルーを求め、生きるのがしんどい時は、救いの言葉を粗探しする、矛盾野郎は挙手を!(ハーイ)


白のワイシャツに、水色デニムのサロペットスカート、デニム生地の青キャップで、ちょっと水道業者になった気分だ。当然、こんなセルフィーチャンスを逃してはいけないので、それにぴったりなストーリーズも作った。練習時間は足りたけど、ほとんどの時間上の空で、集中が欠けてた。最近はまたSMS中毒が激しい、対処のワクチンを打ってもらいたいと思いつつ、またアプリを開く。


カフェで、エピソード5を更新して、帰った。その後はボーっとしてて、そのまま帰宅してしまった。ピンこを駅に置きっぱなしにしたのを思い出したのは、そのだいぶ後だった。ごめんね、ピン子!今日は雨も降っているし寒いけど、明日迎えに行くからね!



11月02日 木曜日 雨


早めにカフェを出た。


時刻確認アプリでは、赤い数字達と長い文章が: 台風上陸、一部の地域では、警報が出ています。そして駅に着いてみると、電車のホームではアナウンスが鳴り響く。オカーンティーフ(Okarntief)の影響で遅延が発生してると。おっとこれはこれは、本当に大変なやつだ、アナウンスが掛からない時でさえ、遅延大集会なのに、これじゃあ、今日の仕事に影響が出そうだ。


仕事の前にイケメンくんとカフェデートで、そのためにも髪も巻いたのに、あいつカフェ間違え上がって、結局は会わなかった、バーカ!!まぁ、抹茶ラテが美味しかったから許してあげよう、たぶんもう会わないけど。思っていたより、電車が普通に走り、だいぶ早く着いてしまった。


パン屋さんに寄って、美味しいあれを買おう。秋だ、もう本当に秋だ。


そう思わせてくれたのは、綺麗すぎる鮮やかな数々の葉っぱ達。生徒さんは二人も病欠で、普段より早くん帰れる。居酒屋に寄るか一瞬迷ったけど、ビールより温かいものを体が求めてる。帰ろう。でもアニキの電車が心配だ、今日電車カオスに巻き込まれず、無事に帰ってこれますように。


“いや、たぶんギリラッキーだった。次の電車とかもう無くなってたらしい、そんでもう家着いたから大丈夫だよ、味噌鯖焼いておくね”そう電話越しに伝えられて、ホッとした。



11月03日 金曜日 (やる気のない土曜日の朝に書いている)


昨日は仕事だけ、その前にカフェに寄る。寒いけど、アイスアメリカーノを口にする。多分スタバによって違うけど、お店で飲んで行くときはコップで出される。フェイクエコを売りにしないといけないのは、もはやカフェでの暗黙のルールだよね。(ごめんなさい、ちょっと言い過ぎたかも。。。そしてそのカフェに行く自分はフェイクニンゲンなのかもしれない)



今日はアニキの皮コートを借りた、超ストリート系コーデだ。オーバーサイズ、ダークブラウンのフード付きスウェットは日本のGUから、アニキが買ってきてくれたもので。その下には黒のデニムパンツ、そしてちょっと甘く仕上げつために、低めのツインと、赤チェックの探偵帽子。


一日の仕事を終え、帰宅。やっと週末だ、練習も行って、ダチとも遊ぶぞ!


そして、今度はちゃんとジェルを使おう。トイで遊びすぎて、膣から血が出た。でも思っていたより痛くない、なんなら生理の時の方が痛い。さっきの気持ちよさが、残ったまま、体はまだピクッと反応する。お腹を空かせて、もう21:30なのに、どうしても必要だった、排卵期は大変だ。


家賃が引かれた口座残高はマイナスに、パパにメッセージを送って、仕送りしてもらう。本来ならマイナスにはならなず、なんなら、結構余るはずだけど、最近はお金使いが荒すぎる。そこからご飯を食べ、YouTubeを見て、ショートであざとてくを習得し、今度はカフェ店員に仕掛けてみよう。メロナを食べる、23時過ぎのアイスは美味しい。子供の頃なら怒られていたことが、大人になったらやり放題。そして長すぎるシャワーして、皿洗いは明日だと決めた。


夜更かししているのも気付かず。もう2時になっていた、これ以上携帯を見るのはやめよう、ポッドキャストを付けて寝る。



11月04日 土曜日

(毛布を被り、その上に布団の暖コンビに寝転びながら書いている)


目が覚めたのは8時過ぎ、携帯の電池残量はゼロ。枕の横に置いてあるピンクのバッテリーに、命綱充電器を刺す。焦って待っている自分は、重症中毒だ。そして、目的もなくSNS散歩をした。布団が暖かくて出たくない。ToDoリストと掃除をしたい、でも今じゃない。


情緒不安定は、最近落ち着いたものの、感覚が麻痺してる。手を見てると、自分の身体から離れているようで、不思議な感覚だった。あのちゃんのおすすめバンドNEEの曲に毎日空気を入れてもらい、やっと元気が出る。一曲聴いたら布団から出るぞ!


来年の3月日本でNEEのコンサートを聴きに行きたい。ついでに、桜とか見れたら嬉しい。4から6週間いたい、ほんでお見合いでもして、いい奴いたら結婚しよう。


こういうことは、迷わずパッとするのが基本だよね?どうだろう、この世界のルールは多すぎて難しい。だから法律違反しない程度に、守らずに破る。楽しかったら、なんでもいい、しんでもいい。


(月曜日に振り返りを書いている、もはやレーダーも生活もくそくらえです) 結局、練習に行く気にはなれないまま、大掃除をして、分厚い秋服を洗濯、植物に水をやり、ドリップコーヒーを淹れる。外の天気は晴れそうにない、曇ったまま、気持ちもそっちに引きずられて行く。


そこからは、ひたすらお菓子を食べて、携帯とパソコンをなんとなく見てた、そしてもう日が暮れた。マヨネーズが切れたので、パジャマの上にコートを羽織り、ゴミを出しにいくついでに、下のセレクトスーパーで高すぎるマヨと缶ビールを二つ、それに美味しそうなイチゴ味のロリーポップをカゴに。レジの人はきっと、コイツ偏食野郎だと思っていたに違いない。そしてその後は晩ごはんにビール。何にもしていない一日が過ぎてしまった。


明日はカフェと練習に行きたい、寒過ぎて家を出たくないけど。。。



11月05日 日曜日


もうだめだ、疲れた。


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