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14/24

エピソード13  PMS 祭 

(2024年1月3日に書いている、結局生理が来たのはロンドンから帰ってきてからで、それからもメンタルの限界の限界を日々痛感しながら、なんとか2023年を乗り切った自分に拍手!!ではでは二週間前の出来事を振り返っていく。)(1月7日にまだ書いている、今日は絶対に終わらせてみせるぞーーー)(1月9日にやっと書き終えた)


12月18日 月曜日


ポストカード風のアドベントカレンダーで18を探し、開けた。


これを全部開けて終わったら、自分宛に手紙を書こうと思っている。本当は朝から練習と授業に挟まれて、多忙な月曜日を過ごす予定だったが、昨晩こんなメッセージが送られてきた。正直大学生失格だけど、めちゃくちゃありがたかった。 


ごめんなさい、今度は私が風邪で今日の授業ができない。


とのことで、朝はゆっくりしてた。アニキもオーディションの準備にエナギーが削られてて、二人とも家でゆっくり過ごすとこにした。そういえば昨日、晩にアニキと夜な夜な深いい話しをしていた。昨日見に行った映画、文化の違い、これからの人生、今までの振り返り、あとは60歳になったら、お互いこんなことしてたらいいな、みたいなことを長々と語っていて、いつの間にか寝落ちしてた。


そんなこんなで、ゆっくりお家デイを満喫して、久々にちゃんとご飯を作った。この前風邪になって熱を出して、日々の栄養が体を支えてくれてることに、もう一度気付かされた。あと最近運動しなさすぎている、来年はそれを絶対絶対に変えたい。グダグダとYoutubeを見ながら過ごして、夜には映画をみた。


新海誠の秒速5センチメートル、そういえば中学生の時に元彼と見ていた思い出の作品だった。見返してみて、内容がリフレッシュされ、いい映画はどれだけ時が経ってもいい映画という立証ができた。映画を見る上で、私なりの尊敬をする方法といえば、エンドロールの最後まで見きるのと、制作に関わった人たちが、作り上げた世界観をジャッジメントなしに見るということだ。エンドロールが終わりかけた時にドアがそっと開いて、リビングの光が入ってきた。


アニキにメールの返事をどうしようか聞かれ、ちょっとだけ待ってほしいと伝えたら、一緒にエンドロール見て、いやー、凝ってるねと言った。それから少しして、メールを何度も確認し、流石はよくメールをしている人だ!とアニキに褒められた。



12月19日 火曜日


多分まだほんの少し頑張れる力はあったけど、限界メーターはすでに警報を鳴らしていた。


なので今年の最後の授業をサボった。ちゃんとメールで体力の限界だから休みたいと言った。そしたらいつもごとく、優しすぎる教授から心配の長文と来年に向けてのプログラムについてメールが届いた。結局、それを当日に見る勇気はなく、責められるのが怖くて、いつもの必殺技、逃げは上等を使った。


まずは少しでも、気分が向上するために、足湯をした。こんな簡単で自分の気分が良くなるものが、たくさん身の周りにあるのに、それに気づかずセカセカし過ぎていたと気づく。温かい、足元を温めると、こんなに幸せになれるのは、良いものだ!!


寒いこの季節には、時間があればできる限りしたい。家から出たいけれど、どうも気持ちが乗らない時は、とりあえず自分を騙してカフェに行く。大好きな抹茶やコーヒーには感謝してもしきれない存在だ。特に今年はめちゃくちゃお世話になったものだ!


雨が降っていたので、傘を持って行き出かける。雨の日は、好きか嫌いか訊かれたら、比較的好きな方だと思う。あの独特な匂いが好き、街のネオンカラーが増すのも好き、音が好き。でも靴が濡れるのが大嫌いなので、これで一気に点数が持っていかれる。カフェが閉まるまでの、ギリギリまで居座り、本を読んでいた。まだ夕方の時間なのに外はもう真っ暗、雨は止んで、私は傘を綺麗に畳んで閉じ、フル回しながら、スーパーに向かった。


きっと子供の頃は、こんなことをやっていたら叱られるに違いないようなことも、大人になったらやり放題だ。それは悪いことの一つや、二つはどうしてもやってしまうもんだよね。


スーパーが近づくと、流石に、その幼稚すぎる行為をやめた。人の目を気にしてではなく、誰かに当たるとダメだからと、また良い子に戻った。そして食材と綺麗すぎて引かれた植物を二つカゴにも入れた。


そしてあることをとてもとても楽しみにしていた!!

きっと子供がサンタさんを待っている時はこんな気持ちに違いない!!



12月20日 水曜日


やっとやっとやっと、辿り着いた仕事最終日イブ。


当然、この日もまずはカフェへ駆け込んだ。昨日飲んでたのに、また無性に抹茶が飲みたくなった。そしてカフェの店員といっぱいお喋りをした。今年は,確実に友達作りをスキルがアップしまくった。そう実感しながら、友達ができる度に、小学生並みに喜ぶ。そこからは、電車に乗り、仕事へ向かう。いつもの如く生徒に癒されながら、仕事を終え、明日の計画を脳内で無限にぐるぐるさせていた。今日はでも、まだ重大なミッションが残っている!


従姉妹にあげたいクリスマスプレゼントを探しへ。何にするかいっぱい悩んで、でも結局目処が付かず、百貨店を彷徨いて、インスピが落ちてくるのを待っていた。


まずは靴下のコーナーを物色、でも良いものが見つからず。不意に見つけた可愛い下着とモコモコソックスをカゴに入れた。これは自分へのプレゼントにしよう!そして二階のセーターコーナーでも、いいものが見つからず。最上階のおもちゃ、食器コーナーに。そこでも良い物が無かったら、LEGOにすると決めた。従姉妹も旦那さんもLEGOは好きだし、一緒に組めるので、それが最終案である!


食器コーナーにはかわいい、プレゼントにぴったりのコップたちがいっぱいあった。でも中国では、風水的にコップを送ってはいけない、杯具と書いて、中国語では悲劇と同じ読み方なので、送ってはいけない物リスト上位を占めている。いっそうお揃いで、同じニンニク絞り器を買ってやろうと思ったけど、それじゃあ流石に、プレゼント交換で家を追い出されそうなので、もう少し散策することに。そうするとぴったりなお皿が見つかり、色違いにし、それだけだと寂しいので、小さなお椀も続けて探すことに。ヤッター、そう大声を出してしまいそうなぐらい、ぴったりなハートのお椀を見つけ。


本当に喜んだ!!

これで一件楽着だーーー!!!!



12月21日 木曜日


何度も書いているが、メンタル警報はこの数日間鳴り止むことなく、それでも今日を乗り切れば、とりあえず休みがあると自分に何度も言い聞かせて、やり抜けた。本当にこのビックイベントを計画していなかったら、メンタル崩壊で、自分は2023年に留まっていたかもしれない。


待ちに待ちに待った、仕事最終日。本来は昨日が最終日で、今日は授業がないのだけれど、この前の振り返り授業を、お昼のいつもより早い時間帯から始めた。早めに切り上げてから、今日はアニキとプチ忘年会。まだ少し早いけど、今年ドイツで、一緒に過ごす最終日なので、少しお祝いをしようと思った。


授業終わり、どうやら急な台風上陸で、突風プラス大雨に洗われ、大きい傘を刺していても、デニムがびしょ濡れになった。でも見上げれば、そこには晴れきった空。きっと、こういう悪天候はスタンプカードみたいに、何個も溜まれば災難が起きる。人間だけじゃなくて、きっと、この地球も、限界のまたその限界を、迎えているに違いない。


駅付近のカフェに駆け込み、またカプチーノを頼む、なんか一生の習慣に、なってしまいそうで、少しだけうれし怖かった。


だいぶ遅れた電車がやっときて、ホームタウンに戻り、母から頼まれたおみあげを買って、忘年会の食べ物も買ってから、帰宅。その間に、明太マヨたこ焼きが無性に食べたくなったので、小休憩を挟み、ミッションを終えて、やっとの帰宅。そこからはアニキとプチ忘年会をした!


これが大変だったね、あれが大変だったね、と色々語りながら、楽しい食事を終えた。そこからは、二人とも別々の便のオンラインチェックを済ませて、忘年会の被り物をしながらスーツケースの片付けを始めた。旅行の楽しみは、パッキングからもう始まると、いつも考えている。なんだかんだで、気がつけばもう12時半になっていた。残りは明日起きてからまたやろう。



12月22日 金曜日


この日、私のフライトは、ホームタウンの空港から夜8時、ロンドン行きの予定で、アニキはとりあえず、フランクフルトへ向かい、ホテルで一日早く現地へ行き、明日朝早くからの長距離フライトに備えた。本当は土曜日の朝早くから電車を乗っても間に合うけど、クリスマス帰省ラッシュで、カオスになるのは間違えなし、取り消しと遅延を回避したくて、賢い対策を取った。


こんなに急がず、ゆっくり空港に向かえるのは、数える程だった気がする。いつもなら、朝早くからバタバタしてて、なんだか飛行機に乗る前にもう疲れっちゃうのだけれど、今日はゆっくりできた。昨日の残りを片付けて、スーツケースの鍵をかけ、ちょっとした朝ごはんを食べてから、ビデオ電話した。 いつも如く、良い子と幸せ家族演出を終え、パパにいっぱいお小遣いをもらった。ロンドンで楽しく過ごせる!!いいお買い物ができる!!ありがとうパパ!!(信じてもらえるかどうか分からないけど、これは本当の正真正銘のパパで、パパ活のパパではない。)


四日も家を空けてしまうから、お花達にたっぷり水やり、ゴミを捨てに一旦外へ出て、アニキと一緒に何度も戸締りのチェックをしてから、彼はスーツケースを二つ、私は一つをガラガラして出発した。


こういう日は決まって、いつもいつも雨。


この前、日本から帰ってきた時も、こんな天気だったね、なんてアニキが言いながら、一緒に笑った。行ってきますのビデオを撮り、ママに送った。(信じてもらえるかどうか分からないけど、これも本当の正真正銘のママで、ママ活のママではない。)最寄りのバリアフリーが、ある駅まで、スーツケースを引きずって行き、中央駅を目指した。アニキにギュっとハグし、電車に乗るのを見送り、大きく車窓越しにバイバイしてからホームのエレベーターを降りた。


その時、なんだか莫大な寂しさに襲われた。でも同時に楽しみで爆発しそうだった。そしてちょっとお腹も空いている。


とりあえず、有線イヤホンの音量を上げ、私も空港を目指した。違うホームへ行き、電車に乗る。あっという間にモノレールのある駅に着き、それに乗り、ターミナル2を目指した。

ここを今からゆっくり。いや、なんなら、だいぶ早く来過ぎたぐらい、ゆっっくり回れる。ショップも、レストランも、銀行も、スーパーもあるこの空港を、ゆったりぶらぶらするのは、今日が初めてかもしれない。とりあえず中央スクリーンで、チェックインカウンターの番号を確認し、楽しい空港巡りが幕を開けた!


5時間ぐらい、ゆっくりできる。なのでレストランを、片っ端から順番に見て行く。どれにしようかと迷っていたら、トナカイのカチューシャをした3人のイケメン達が、大きなスクリーンでマリオパーティーをしていて、私は足を止めざるを得なかった。楽しいゲームとイケメングループを素通りできる人間はきっと居ない。ゲームに参加するかどうか聴かれ、勝ったら10ユーロの商品券をもらえるとのことで、当然挑戦した!


結果は2回ともボロ負け、でもミニゲームが終わる寸前に、勝っていたプレイヤーのリモコンを渡されて、一同が拍手してくれた、おめでとう!!とにっこりしながら、商品券を渡してくれた。なんて優しいのだろう、このほっこりに癒されて、私は自分がお腹をすいたことを思い出し、イタリアンを目指した。


窓際の席からは、ザ空港景色が、一面に広がっていた。曇りなのが、ほんの少し残念だが、それでも小学生みたいに、ワクワクしてたのを感じた。飲み物に炭酸水なんか頼んじゃって、パスタはペペロンチーノにした。さっきゲットした商品券を使い、お会計を済ませてから、散歩をした。お腹いっぱいになったので、お買い物タイム!!ショップを散策し、欲しいものが無いかを探した。


結局なにも買わず、いい時間になったので、一旦カウンターで様子を見に行くことに。綺麗なお姉さんが案内してくれて、スーツケースをレールに載せようとしたら、ちょっと待って!まだ時間が早すぎるから1時間後にまた来て!そう言われて、再びスーツケースを引きずり、また散歩。


正直、ちょっと疲れてきたし、ちょうど喉も乾いたから、コーヒーを求め、三階にあるスタバへ向かった。空港全体を見渡せる席で、人間観察をしていた。そして、ちょうど席に座ったタイミングに、アニキから連絡が来たので、お話をしていた。あっという間に時間は過ぎ、もう一度チェックインカウンターへ。


すると、長蛇の列ができていた。おいおいおい!これを回避したくて、早く来たっていうのに、これはナシでしょうよ。。。とりあえず、最後尾を見つけ並ぶ、これは時間がかかりそうだ。フライトに間に合うか、少しだけ心配になってきた。辺りは人が多く、ザワザワしていた、ダメだ!!私は不快感に、呑まれる前に緊急処置をした。イヤホンを装備し、本の世界に、飛び込んだ。


やっとスーツケースを預けて、セキュリティチェックに急いで向かう。これもまたまた長蛇の列で、最後尾を見つけるのに、とりあえず一苦労した。幸い、列が動くのは早く、もう一度人の多さにびっくりした。やっと、出国検査も終え、表示されていたゲートに向かうと、真っ暗で誰もいなかった。これはこれは、もしかして、やっちまったかと一瞬パニックになりそうだった。


でも携帯では、出発の遅延が、表示されている。近くのインフォメーション係に訊ねても、自分でチェックするように言われた。やれやれ、なんてドイツらしいとでも、言いそうだったが、心に留めておいた。一応、まだ搭乗は始まってないらしく、一安心した。


ゲートを見つけ、まだまだ遅延があるので、免税店へ。さっき、通りかかった時に、買おうと思ったお菓子を買いに行った。ついでに、高すぎる水も買った。それからも、だいぶ待たされて、途中、一回長蛇の列のトイレに並び、またゲートに戻った。座るところもないので、すぐ手前の階段に座り、さっきのお菓子を食べながら、本の続を読んでいた。


それからも、まただいぶ待ってから、やっと搭乗案内が始まった。パスポートと、携帯画面にEチケットのバーコードを、あらかじめ用意しておき、作業員に見せた。23Bを目指し、一列一列ゆっくり進み、途中で何度か、荷物を上に上げる人も待って、やっと席に辿りついた。男性二人に挟まれたのは嬉しいけど、イケメンじゃなかったので、イヤホンをして寝た。


離陸の時に、結構揺れたが、その後は何事もなく飛んでいき、スナック菓子と水が配られてから、どうしてもトイレに行きたくなったので、不本意だけど、右側の人に一度立ってもらい、後ろの方のトイレを目指した。着陸開始のアナウンスがかかり、ちょっとずつ、街の夜景が見えてきた。キラキラでとっても綺麗、きっとクリスマスシーズンなのだから、いつも以上に、ライトアップされているに違いない。フライトはだいぶの遅延をかましながらも無事に着いた。スーツケースを待って、早く待っていてくれてる従姉妹の元に行きたい!!


これからは、楽しい楽しいクリスマスの幕開けだーーーー!!!

メイ!空港まで迎えに来てくれてありがとう!


4年ぶりに会ったので、帰りの車でもう会話が盛り上がりっぱなしだった。そして、少し恐る忠告をされた。家にはクレイジールームメイトが待っておるから、心の準備をしておくようにと。。。

正直これから起こることを舐めていた。


家の鍵を開けずとも、中からもう声が聞こえてきた。恐る恐る入ると、まるで不審者みたいに、吠えられた、彼が一旦落ち着くにまで20分はかかった。おもちゃやお菓子を、何度あげてもでなお、警戒されまくっている。座っている分にはいいけど、席を立つと、まるで何かのアラームの様に、鳴き声が始まる。

それもそう、この前ハイキングで、散歩してた時に大きな犬に噛まれて、大手術をしたばかりなのだから、きっと怖くて怖くて、仕方がないのだと思う。


それでも私は、席を立つ決意をして、スーツケースからお土産の数々を取り出し、半分が空になった。流石に慣れてきたのか、立っても吠えなくなり、一緒におもちゃを遊んでいた。彼の大好物”電話”を噛んで、ピーピー鳴らしていた。


晩御飯を食べていときには、必ずしも、熱い目線を送られる。絶対に食べさせてもらえる!っと思ってる、とメイが教えてくれた。久々に家族とで食べる夕飯は、最高に美味しかった。簡易的な料理がほとんどだけど、とても美味しく感じた。明日観光のスポットを決めて、もう時刻は1:30、ドイツ時間は2:30。流石にもう眠いので、早くシャワーを済ませ、みんな寝た。


皆さーん、たまに自分の都会を、逃げたしたいときは、是非そうしてあげてください!!



12月23日 土曜日

ロンドン1日目(正確には二日目だけど、昨日は空港に夜遅く着いたので、今日がデイワンということにしよう。)


クリスマスイブ前日、街はどこもライトアップされていて、とても綺麗だった。マックスにも、すっかり気に入られたようで、優しくなでなでして、おはようと言った。朝食は、メイが準備してくれ、プレートには最高も組み合わせ、ベーグル、目玉焼き、ハムが乗っていた。そして、淹れたてのコーヒーも。三人で支度を終えて、最寄りの地下鉄駅からシティーへで移動。


曇りが続いてたこの頃、今日は、珍しく晴れてとてもいい天気だった、まるでウェルカムをされてるみたいで、ロンドンをお日様にたくさんありがとうを言った!


まず、向かったのはアート館、みんなで見たいライトショーをゆっくり見終え、私はお土産やさんで栞とポストカードを買った。旅先で、訪れた美術館、アート館では必ずポストカードを買う習慣が着いている。そして、家に帰るとその日付と地名を書き、本棚に飾る。次に向かったのはデパート、Jelly Cat専門コーナーと、メイのダンスパートナーへのクリスマスプレゼントを探しに。欲しかったイギリス限定のピンクコーヒーカップを、ゲットできて嬉しかった、そして、みんなお腹が空いたので、近くの中華屋さんへ、みんな、それぞれ食べたい麺を注文し、窓の外を見ながら、何度も何度も同じ言葉を繰り返した。


”いやー、やっぱりちょっとおかしいよ。この人の少なさはどうかしてる。”

”本当そう、みんなどこに行っちゃたのだろう”メイと旦那さんによると、地下鉄でも、大混雑を想定していたらしく、人混みに押されながらの移動かと思っていたらしい。


熱々の面がやっと揃って、みんなでいただきますをした。当然、味は文句なしの美味しさだったけど、みんなで食べるご飯は、いつもより一層美味しかった。少し苦しいぐらい、鱈腹食べた後は歩きで近くの有名スポットに向かった。


通りかかって、気になったお店達では、出入りを繰り返して、その都度手荷物が増えていった。

流石にこの時間から、人は増え始め、目的地へ近づけば近づくほど、混み始め、次第には人が多すぎて、手を繋いでいないときっと迷子になりそうだった。どこからも音楽が聴こえてきて、人々が輪になっているところからは、拍手と歓声が沸騰していた。


そして、やっとやっと辿り着いたアップルマーケットの一番先には、ロンドン最大のクリスマスツリーが色鮮やかなデコレーションとライトを纏って、人々を見守っていた。写真を撮るのにも一苦労した。でも綺麗、本当に綺麗。みんなで一緒に見れたのが何よりも嬉しかった。


その通りをさらに抜けていくと、デザート屋さんと帽子屋さんがいっぱい並んでいた。エッグタルトを食べ、みんなで帽子を試し、お気に入りを買い、すぐ近くにネットで大人気になっている巨大いちごクロワッサンがあった。とても食べたかったけど、別腹の胃も、もうさっき埋め尽くされた。なのでホットカカオが美味しい店に向かい、歩き疲れたのでひと休憩。


そして、チャイナタウンのある店を目指し、また歩き始めた。ずっと欲しかったミニオンのブラインドボックスを大人買いし、レストラン街を抜けて、美味しいハットグが食べれる店へ。その途中で、ダックの専門店に吸われて、入った。すると良いものを見つけ、私と旦那さんはテンション爆上げだった、メイは、ただやれやれと頭を縦に振りながら終始、子供に戻った、二十代後半の人たちを理解できなそうに見ていた。隣のハットグ屋さんへ、どの味が美味しいか説明しながら最後尾を探したが、歩いても歩いとも、まだまだ見当たらない。こんなの待ち時間が大変と言って、そろそろ帰ろうって言ったメイを、私は必死に停めた、どうしても食べたかったから。


”そう?じゃあ一緒にシーくんと並んでてね、私はあそこスーパーで、明日の食材を買ってくるよ”と車道を横断して、向かいのスーパーに行った。長時間で、並ぶ覚悟をしていたなりには、列はスイスイ進んで、15分もしない内に注文でき、メイを待って、三人で一緒に二つのハットグを分けた。おいしい!!


決して、ケチケチしたいのではなく、もうお腹がいっぱいだけど、一口なら入る精神で、三人はなんとかグルメを堪能した。隣のクロワッサン専門店に、またまた吸われ、いちご味を持ち帰り用に買った。そして、やっと今度こそ、本当に地下鉄へ向かった。


さっき書いてなかったが、私たちは今日延々に写真を撮っていた、一枚目の写真は、家の下エレベーターから始まり、最後の写真は、地下鉄でヘトヘトに、疲れて寄り添って座っている三人のセルフィーだった。



12月24日 日曜日

ロンドン二日目


今日はクリスマスイブ、サンタさん並に早朝からみんなでバタバタしていた。

メイのダンス練習に、朝早くからみんなついて行き、マックスも一緒で、大荷物たちを乗せ、スタジオへ向かう。車で45分移動し、メイを降ろしてから、近くの公園でマックスを戯れていた。裏に山があったので、雨靴を履いてハイキングした。


そして、2時間後に、メイを迎えに行き、シティーを目指した。目的地は、ブローマーケット、市場と屋台がいっぱいあって、お腹が空いている、みんなにピッタリだ。途中、ロンドンブリッジを車で通り、車のサンルーフを開けてもらい、橋を観光客に、ガン見されながら堪能した、最高だった。


マーケット近くの駐車場に、車を止め、女子一同は、とりあえずリップを塗った。いざ出陣!!

人が溢れかえっていた、みんな美味しいものを求め、同じ場所に集まった。とりあえずは全部一回見て回ってから決めようて思っていたけど、人混みに流さられたまま行きたい屋台には行けず、どこかを目指していた。


流石に人が多すぎたので、一旦、外回りを見ることにした。お腹空いているけど、フォトスポットに釣られて、写真をたくさん撮った。出口側に周り、とりあえず腹越しらいえ。片っ端から順番に、並んで食べて並んで食べてを繰り返し、お腹いっぱいになった。お土産用に、もう一度入口の方へ行くと、さっきの人混みは、消えてて、屋台の人たちは閉店の準備をしていた。さっき試食したトリュフハニーとトリュフマヨを両方購入して、気になったいちごアイスも食べ、車に戻った。


まだ時間が早かったので、リニューアルした、屋外内一体型のデパートを目指した、ここはワンちゃんと一緒に回ってもいいので、家族四人で一緒にショピングを楽しめる。途中でさまざまなワンちゃんたちに会えて、映画みたいに動物と話せたらいいなって思った。これでマックスは一人寂しく留守番せず、社交スキルも上げれてるねってメイが嬉しそうに言っていた。途中で一旦カフェ休憩を挟み、人間用のドリンクとパプチーノを頼んだ。


昔はパワーステーションで、建物を取り壊さず、中身だけを改造されていた。様々なクリスマスツリーが飾られていた、どこを見ても幻想的で綺麗だった。期間限定で、屋外にクリスマスマーケットが開催されているので、みんなで回ることに。本当は、一緒にウィンターワンダーランドを回る予定だったけど、絶対に、ドイツのマーケットの方が面白いって言って、それにすぐ激しく同意した。思う存分楽しんだ後は、締めにチュロスを食べて、みんなで帰って晩ごはんを食べることにした。マックスも疲れたみたいで、ぐっすり足の上で寝ていた。夜は旦那さんが家でイタリアンを作ってくれてとてもおいしかった。


明日はクリスマス当日、でもきっとどこも空いていないので、ゆったりお家デイになりそうだ。なので今晩はお酒飲み放題!!


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