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エピソード 10 神様、頑張れない私を許してください

11月27日 月曜日


さすがに週末ぶっ通し練習したら、月曜日は疲れるもんだ。天気は悪すぎるし、寒い。なんなら雪でも降って欲しいけど、そうは行かない。心は穴が空いたみたいに苦しい、低気圧のせいか濃すぎた一週間後遺症のせいか。せめて明日のコンサート分だけなんとか頑張って練習した。



11月28日 火曜日


いつも行っているカフェの店員をお話しをして、インスタも交換し、仲良くなった。ずっと前から話しかけてみたかったので、本当に嬉しい。窓側に座りながら、初雪を眺めていた。気づかないうちに、秋はスキップされてて、すっかり冬になった。


きっと空気が冷たいせいで、空がこんなに綺麗だ!!それはこんなに寒くなるわ、納得です。


最近、というかこの一年、携帯中毒が酷くなっている。そのせいか集中力が急にプツっと、自分でもびっくりするぐらい切れてしまいことがある、今年いっぱいには、それに甘えて、来年から改善したい。


コンサートが夜にある日は、帰りがどうしても遅くなってしまうので。午後の遅くからか、夕方にノコノコ行くぐらい、ちょうどいいぐらい、でなければ始まる前にもう疲れてしまう。そこからはリハーサル、練習をして、本番を迎えた。今日は、この教授クラスの最後のコンサートだ。サプライズには連弾を弾く彼がチョコと花束を用意した。演奏は全部良くでき、いいコンサートになった。でも私は心から感じてしまったことがある。


「ここはもう、私の居場所じゃない」


この寒くもない、でも暖かくもない、ぬるま湯ドリームはおしまいにしたい。

同じ大学にずっと居すぎてなのか、なんでか知らないけど、やる気もモチベーションも皆無だ。そして、後片付けも一通り終わり、緊張もしなくなって、お腹が空いてきた。無性にラーメンを食べたくなった、アニキに連絡を入れて、電車に乗った。


そして電池切れの携帯を充電しながら、ホームタウンへ向かう。調べてみると、どこのラーメン屋も空いてなく、知っている韓国料理屋さんに行くことにした。もう11時なのに、店内はほぼ満席で賑やかだった。優しいイケメンのお兄さんがオーダーを取ってくれて、トッポギとビールに白米を頼んだ。今日はシステムエラーで、現金のみの支払いって言われたので、財布を持って、ATM探しに出かけた。


この辺りはよく来るけど、ATM機がどこのあるかわからない。とりあえず教えてもらった通りに、まっすぐ行って右左右へ。


街は街灯だけが、やけにネオンで綺麗だった、探検しているみたいでなんか楽しくなった。


無事に見つけて、現金を持っていくと。すぐにキンキンのビールと美味しいそうで辛そうなトッポギを持ってきてくれた。とりあえずビールを一口!! 最高、本当に最高だ!!小さい頃は本当に大人がこんな物を飲んでいるのが理解できなかったけど、今は生活を続けていく、必需品になってしまった。


ゆっくりご飯を食べて終わり、店を出ると空気がさっきより一層冷たくなった。それもまた最高で、ちょっと散歩してから帰りたかったけど、この辺はとりあえずちょっと危ないので、何駅か乗ってから少し歩こう、電車の中にはびっくりするぐらい人が多かった。橋の上を歩きたかったけど、危ない気がした。気分が良すぎるし、ちょっと酔っ払ってから。


夜の12時の散歩は最高だ、街灯は私だけを照らしてるみたいで、舞台だ。イヤホンには一番好きなアルバムが流れている。こんな日に死んでも悪くない、そう思ってしまうぐらい、いい日だった。



11月29日 水曜日


授業、仕事



11月30日 木曜日


天気が寒くなると、睡眠時間が勝手に長くなって行く。そして、いつもみたいに支度に異様なほど時間がかかる。流石にちょっとだけ、障害を疑うようになってきたし、最近は集中力が異様に切れやすいことを発見した、これは大人ADHD確定かな? まあ、とりあえず生活に支障が出ない限り、医者は行かない。


それから時間はギリギリだったけど、カフェに行くことにした。朝ご飯の材料もなくて、パンといつも大好きな抹茶ラテを求めに。少しの時間しかいれなかったけど、最近仲良くなったカフェのかわいいお姉さんと、お話しできたので嬉しかった。


いつもの電車に乗って音楽学校へ、今日はこの後、飲み友に会う約束があるので、寒くても、タイツのミニスカで行った、新しいタイツが届いたのと、本当に気がないかどうか試したくて。すると最後の方の生徒が病欠になって、会う予定を早めた。


8時半に居酒屋の予約をしていてくれて、それより早く着けそうだから。二人とも行ってみたかった、たこ焼き屋さんへ。閉店前の滑り込みに間に合い、明太マヨとオリジナル味たこ焼き、生ビールを2つ。やっぱり会話が楽しい、これだから年上だいい。でも不思議なぐらい、手を出して来ない、まぁとりあえず、ただの飲み友として楽しもう。


次の店へ、韓国チキンとキムチチジミを頼んだ。第二ラウンドの飲み開始!ビール焼酎ビールをとりあえず、おいしすぎる料理と一緒にいただく。そして、いい感じになったので、三軒目のハシゴへ。そこでもビールを何回か飲んでから、ラストオーダーにサワーを頼んで今日は締めに入った。こんなに混ぜて飲めばきっと酔えるでしょうけど、びっくりするぐらいハッキリする。


飲みべ同じぐらいの友達は本当に最高だ、うん!!

彼が正しいのかもしれない、このままが一番いいかも。



12月1日 金曜日

最近は、夢をとってもよく見る、大体は覚えていないけど、ちょっと怖かったり、金縛りっぽいのに会うと覚えてたりする。体から黒い影がヒューヒューとなって、抜けていった、そんな夢だった。どういう意味なのかは知らないけど、悪い夢占いの結果だったら怖いから調べない。


朝食を食べていると、友達からメッセージが来て、ちょうど、こっち来てたから一緒にカフェに行かない?だった。久しく会っていない彼に会えるのは嬉しい、支度をほんの少し急いで、家を出る。


カフェは人でいっぱいだった、寒くなるとカフェには、いつもより二倍ぐらい人が座っている、コーヒーを頼み、近況報告をしあい、電車までしばらくあるので散歩したり雑貨屋に入ったり。


そして、駅の天井まで届いてる、綺麗なクリスマスツリーの前でいっぱい写真をとった。その時はまだ喜んでいて、このあと電車が、めちゃくちゃめちゃくちゃ遅れることなんて知らなかった。最終的には電車大カオスで最初の二人の生徒に授業出来なかった。そして何人か病欠だったので、早く帰ることができた。そういえば雪が積もってた、本場の冬が始まる気がした。


帰る前にスーパーへ寄って、チョコレートのアドベントカレンダーとお菓子をいっぱい買った。


寒くなると無償で甘いものを食べたくなるように、人間の体はできている。

明日、朝もまだ早いので、ちょっと早く帰れるのはうれしい。



12月2日 土曜日

恒例の大掃除は出来ず、アニキが作ってくれた朝ごはんとお昼を持っていき、家を出た。カプチーノを大急ぎで買い、電車へ乗り込んだ。


この前、仕事サボった日の振り返り授業を朝からして行く、驚いたことに、学校の中は賑わっていて、どこからも話し声笑い声や楽器の音が聴こえてきた。


授業を終え、サンドイッチを食べ大学へ向かう。月曜日に向けての一練習。他のミュージシャンはどうか、よく知らないけど、私は練習をすると、変なエナジーが体に溜まってしまう。なので合間に、何回も一人遊びをしていた。脳筋と性欲ってなんらかの関係があるのかな。


そこからはホームタウンでダチと合流しコンサートを聴きに行く。スタンウェイハウスのイベントで、ピアノストのランランがフランスで演奏されるライブを、目の前の楽器が再現をしてきれると言う。最初はバカにしていたけど、私が結局バカだった。


演奏に感動した、バッハのゴールデンブルグバリエーションを聴いた、少し泣きそうになって。隣のフルートの子も演奏に感動していて。そのあと、ここが良かったねをいっぱい話し合っていた。


彼は楽譜を追って、曲を聴いていた。そこからは知り合いの中にいる、知らない一人の子に話しかけて、家が近いことも知り、今度はカフェに行く約束をした。そこからはみんなバーで、人生、音楽、これまで、これからについて、激しい討論をしていた。もちろん、まずはさっきのコンサートについてもで、なんだかんだしているともう2時だった。


同席してた男の子二人は、とってもいい子達だった。こういう人が結婚して行くんだなと思いながら、なんて健全で、お愉しみのない飲み会なのだろうと、関心極まりだった。


家に着くごろにはもう3時だった、こんなに遅くまで飲んだのは初めてだ。



12月3日 日曜日

(月曜日の現在:先週の一週間分を逆から振り返って行く、最近は生活リズムがバグりきっているしお酒も飲み過ぎ、それでこそ、それこそ年末感が出てきている。)


また、一日引きこもってしまった。


でも言い訳をしていいならそれは土曜日のせいだったと思う。前日はバーと友達で2時半まで飲んでいた、女子四人の男子二人で、みんなずっとヘラヘラしてて、とても楽しい時間を過ごした。なのでお腹空いていても、ベッドから出るきもなく、アニキがおいしい朝ごはんを作ってくれたのに、私は温かい布団のなかsms散歩をしていた。


そして、本当にお腹が空いたので、やっと布団から出れた。朝ごはんを食べ終え、まずは昨日出来なかったリセット大掃除から、かわいいポッドキャストも見つけたので、それを聴きながら。

散らかった玄関も、化粧ポーチの中身が散乱していたバスルームも、カバンの上に何層も積み重なった服も、全部綺麗に整理して行く。そして、最近セルフケアを、できなさすぎていることに気づく。年末感を一応その理由にしていこう、あときっと寒すぎるからだ。


人をダメにするソファーに大きいぬいぐるみ二つと毛布を持っていき、兄貴の言う“洞窟”に入った。途中で、コーヒーとクッキーも出されて、最高に寛げた。そこからは簡単なお昼を食べ、お昼と言っても、もう午後4時だった。


インスタでナンパされて、自撮りを送ったら、変な動画とそいつのチン写真が送られてきた。さすが18歳。最近の子はアグレッシブを好むのを学んだ、まぁ面白いからとりまキープしておこう。


そこからは晩御飯を食べ、またsmsに浸っていた。ストーリーズでは、みんな雪の写真や画像を上げていて、初めて雪が降っていることに気づく。そこからは速攻に着替えて、フィルムカメラを持って、雪を見に行って。


有線イヤホンで流れるのはSekaowa の silent、静かな住宅街で見るほど最高な雪がない、まだ誰にも踏まれていない白い絨毯の上に思う存分足跡を残し、記憶が中学のグランドに飛んでいった。


あの日の試験終わりにも、確か雪が降っていた、そして、隣には君がいて、優しすぎる雪合戦をしていた、どうでもいい中学校での思い出が一気に蘇った。流石に、長くいすぎると寒いので、小さな雪だるまを作って、持って帰った。ベランダに置いておこう。そこからはまた洞窟へ、そして12時過ぎに歯磨きして寝た。なんかすごい一週間だった、でも面白い、生活はこうでなくっちゃ。


たくさん新しい友達もできて、とっても嬉しいし、遊ぶ約束で予定が満タンに埋まっている。これはまるで11月お疲れ様でしたと言われているようだ。


今年もラストスパートに突入して、急にことが進んでいる爽快感に溺れそうだった。

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