【第九話】”乙姫”現る
このぐらいのペースで投稿していきます。
遅くて申し訳ございません。
俺は警備員と話しながら城に行った。
「わ〜!きれい!」
思わず口にしたとき城の門が開いて、中に通された。
城の中も立派だ。壁には海の生き物の絵画が飾られている。
「この城は、南洋のサンゴを持ってきて作られました。だから、きれいなんですよ。」
メイドの人が教えてくれた。
ここは讃岐(香川)の近くだからサンゴは南の海まで行かないと手に入らないのでとても貴重なんだそうだ。
そんなことを話していると一段と豪華な応接間に通された。
「ここで、お待ち下さい」
そう言われたので部屋を眺めながら何かをまった。
何を待てばいいのだろう?
部屋は、貝やサンゴ、宝石の装飾が施されていた。
こんなもてなしをしてもらって大丈夫かな?
5分ほどたったとき、奥の扉が開いた。
「おまたせしました。ごめんなさいね」
誰だろう?
とても、きれいな服をきていてとても美しい。
「まあ、私がわからないの?」
声を聞いてハッとした。
カメさんの声だ。
「カメさんですよね?」
「そうよ」
俺の知っているカメさんとはぜんぜん違う。まるでお姫様のようだ。
カメさんの後ろから背の高い男の人が出てきた。
そして、俺の前まで来ると
「私の大切な娘を助けていただきありがとうございます。こちらも最大のもてなしをさしていただきます。」
あ、カメさんのお父さんだ。
「いえいえ、困っている人がいたらほっとけませんから」
そう言うと、カメさんのお父さんは
「ありがとうございます。奥の部屋に料理を準備しました。どうぞ、こちらへ。」
俺が席につくと宴がはじまった。
そういえば、カメさんに聞きたいことがあるんだった。
「カメさん、なんで浜辺で倒れていたんですか?」
そう質問すると
「政治をするのがめんどくさかったから、ここを抜け出して遊んでいたら、迷子になっていつの間にかついたの。」
迷子?いつの間にか?さっぱりわからん
そんなことより政治⁉
「せ、政治ですか?」
思わず聞き直してしまった。
「ええ、そうよ。私、この国の姫よ。」
えええええええええええ!!!!!
カメさんが姫⁉
「申し遅れました。私はこの国の王であり、カメの父親である。乙 渉です」
まだ頭が追いつけない。
俺が助けたのってお姫様⁉
これをきいてから、宴が居心地の悪いものになった。
投稿が遅くて申し訳ありません。
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