【第二話】おじいさんとおばあさんがいました
二話目です。投稿のテンポはもっと遅いですががんばります。
俺は、山の中にいた。
「は?」
意味わかんねー
服は、破れたり血がついたりしていない状態に戻っている。特に何も変わっていない。
とにかく落ち着こう。
まず、いま持っているものは
・かばん
・制服
・筆箱(鉛筆5本 定規、スティックのり、ハサミ、修正テープ1つずつ マーカー、消しゴム2つずつ 付箋1束)
・水筒(麦茶が水筒の半分ほど)
・クリアファイル3枚
・手のつけていない宿題プリント16枚
・代数、現代文、理科、英語の教科書、地図帳1冊ずつ
・生徒手帳
・空の弁当箱
・財布 4649円入っている
・スマホ
などなど…
ん?スマホが使えない?電源はある。圏外とは書いていない。日付が出ない。
使えそうなものがほとんどない。
「結局死ぬやん」
そう言って、木にもたれかかるように座った。
そういえば、ここどこ?
俺はここから荷物を持って山を降りることにした。
地理の時間で、ハゲジジイが
「人口のほとんどが平野や盆地などの平地に住んでいます」
って言ってた。あのハゲジジイのことも、今は信じるしかない。
山を降り始めて1時間ほどで川に当たった。とてもラッキーだ。
「昔、人は農業をするために水が得やすい川の近くに集落を作りました。」
って言ってた気がしなくもない。
俺はこのまま、川を下ることにした。
しばらく行くと、川が合流するところに出た。
このままでは川を渡るしか先に進む方法がない。
悩んだ結果
近くにあった竹を重ねてそこに濡れないように荷物を置き、それにつかまって泳いで渡る。
流れの遅いところで試してみる。
「うん。いけそう」
30分ほど、練習(遊びも含む)をして実際に渡ってみる。
結果は1分も立たずに流され溺れ、河原に行き着いたがそこから記憶がとだえた。
どのくらい時間が立ったのだろう
「助かった」
そう思って安心したが…ここ…どこ…?
俺は、古い家に寝かされていた。
俺が色々考えていると
「起きたかい?」
優しい声が聞こえてきた。声のした方に振り向くと優しそうなおばあさんがいた。俺はやっと人に合うことができた。
「大丈夫かい?横に飯あるよ」
そう言われ、隣を見た。確かにおかゆのようなものと桃がある。
「ありがとうございます」
俺が食事を食べていると、おばあさんともう1人、おばあさんくらいの年のおじいさんがでてきた。
困惑した表情の俺を見たおじいさんとおばあさんは、
「お前さんは、高梁川でおぼれていたんだよ」
と教えてくれた。
高梁川といえば今の岡山県の東側に位置する川だ。
俺は食事が終わるとおじいさんとおばあさんと話して色々な情報を教えてもらった。
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