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ホットみるく  作者: 柑夏
1/1

健人と彩(わたし)


(あや)、何食べたい?」




「わかんない」




付き合い始めて4ヶ月の2人は今、うどん屋さん





「じゃあ、彩、俺と同じのでいい?」





「いいけど、健人(けんと)変なの頼まないでねー」





「わかってるって」





1つ年上の健人のおごりで、よく食べにいく





ここ、「まるべぇ」





ここのうどんは超太くて、つやつやでかなり美味しい






「すみませーん」




健人が店員さんを呼んだ




「はい」




さわやか青年風の高校生くらいの人が近づいてきた





「えっと…さぬきうどん2つ」




「はい、かしこまりました、少々お待ち下さいね」って言って今度はなんか厨房みたいなとこに入って行った





「さぬきかよー」





「いやだった?」







「別にいいけどね?」






「だろ?」





「まぁね」





それから7分くらいしたら





「おまたせ致しました、さぬきうどん2つでございます」




って同じ人が持ってきた




ゆっくり、しずかにどんぶりを机に置くと




「ごゆっくりどうぞ」とその人は私を見つめた



私はあまりにも純粋な瞳に、思わず目を反らした




「ほら、早く食べなっ?」




「あっ、うん」





いつも通りの味だった




安心するような温かさと




つるっと体に入っていく感じが




何とも言えないくらい、快感だった









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