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テーマ詩集:風

のぼり坂とむかい風

作者: 歌川 詩季

 雨も降って。


 傘を刺すときは、むしろ向かい風のほうが楽かも。

 頂上(いただき)の見えない のぼり坂に

 ぶつくさ言って

 いっそ ころげ落ちちまいたいぜ なんて

 姿勢をうしろに傾けた おまえが


 おのれの苦境を呪うのは いつまでか



 やむことを知らない むかい風に

 つべこべ言って

 むしろ 吹きとばされちまおうか なんて

 両手をおおげさにひろげた おまえが


 おのれの身勝手にきづくのは いつからか



 おまえにとって

 のぼり坂でも むかい風でも

 おまえと反対側から やってきたやつらにとっては

 くだり坂だし 追い風だぜ


 おまえひとりに

 いじわる してるわけでもなけりゃ

 あいつひとりを

 えこひいき してるわけでもない

 かといって おまえが

 まわれみぎ する必要もない


 だれかの のぼり坂は

 だれかの くだり坂で

 だれかの むかい風は

 だれかの 追い風さ


 味方につくときもあれば 敵にまわるときもある

 そこんとこ わかってりゃ もうひとがんばりして


 のぼり坂に いどもうぜ

 むかい風に ふんばろうぜ

 好調・上昇をあらわす、のぼり坂だったら、いいんですけどね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 転げ落ちれば、 後ろに続く誰かを巻き添えにするかもしれない ぶつぶつ文句言うのは勝手だと思ってるかもしれないけど 聞かされる相手のやる気も削がれてるの 分かってるのか? と、思ってるかど…
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