-第七章三十五節 氷のサーキットと意地のぶつかり合いと仲間の激励!-
まるで無限ループの様にシロとハティが
自分達で作り出した、氷のサーキットを滑り続け!…
そしてその様子を見せられて居るマサツグとしても!…
非常に慌てながらとにかく二人の姿を追って居ると、
徐々に減って行く刹那の使用時間に焦りを覚える!…
となるとマサツグとしても
何かしら対策を練らねばならない!と言った具合に…
シロに負けじ!と奇策を考えようとするのだが、
別にやるか?やられるか?の戦いでも無い事から
思う様に浮かばず!…
何ならこれはあくまでも鬼ごっこである訳で、
危害を加える所か手を出そうとする事自体が悪手に!…
余計な動きは出来ない事を自らも分かっているから!…
更に悩む事態になって居ると、言葉を!…
やはりしてやられた!とばかり零して見せる!…
「…チィッ!!…油断した!!…
よもやこんな隠し玉を持っていたとは!!…
このままだと逆に俺の方がジリ貧って事ね!?…」
__シャアアアアアァァァ!!!!…
「…はぁ!…はぁ!…こ、これなら!!…
休憩しながら!…ご主人様を!…
狙える!!…です!!!…」
こうなるともはや刹那の使用時間が
まるで死の宣告の様に感じられる!…
目の前でカウントダウンが始まっており!…
チラチラとそれを確認しながら
余計に焦りを感じて居ると、
一方でシロとハティは
未だ高速でマサツグの様子を伺う!…
しかし直ぐには飛び掛かる事が出来ない様子で
休む時間も図っていた!…
それでも好機である事には決して変わらず!…
息を切らしながらもとにかくマサツグの隙を伺い!…
一方でこの土壇場でこんな奇策を思い付いた
シロにハティも驚きを露わに!…
__ギュッ!!…チラッ?…
{…まさかギリギリの状態から
こんな事を思い付くなんて!!…
おねえさま!…恐ろしい人!!…}
拳を握ってはチラッとシロの事を確認しつつ!…
思わず尊敬の眼差しで対面上を
滑っているシロへと感心を向けて行くと、
心の中でも更に驚いた様子を露わに!…
何ならどこかで聞いた事のある
フレーズを考えてしまう!…
そして自分も負けては居られない!とばかりに
フンスッ!と若干鼻息も荒くすると、
一方で遂に時間が!…
マサツグの反射神経はスッと戻り!…
次にはそのシロとハティの滑っている光景が
まるで洗濯機の中に居る様な!…
そんな光景の様に見えてしまうと、
ふとマサツグがここで奇妙な反応を!…
__ヴウゥン!!……ギュオオオオオォォォォォ!!!!…
「ッ!?……フフッ!…」
__ッ!……え?…
と言うのもマサツグはその絶望的な状況を前にして
思わず笑みを!…
それこそ一度はその光景に
酷く驚いた様子を浮かべて見せるのだが、
何故かそこからフッと笑みを零して見せ!…
その際その表情と言うのはまるで娘達の成長に、
喜びを感じている様にも感じられ!…
するとその様子を観客席から見ている
モツ達も気が付いた様子!…
次には各々戸惑って見せ!…
何故笑って居る?とばかりに
その笑うマサツグに対して疑問を持つと、
当然言葉も漏らす!…マサツグの様子に困惑し出す!…
「笑ってる?…」
「自分が追い込まれた状態なのに?…
刹那はもう切れてるだろうから余裕は無い筈なのに?…」
勿論今マサツグは追い込まれているのだから、
シルビィはそのマサツグの笑って居る表情に
戸惑いの言葉を!…
となるとそれに対してオリハも
理解が出来ない様子で言葉を零し!…
何なら雰囲気的に察したのか?…
もう[刹那]の効果が切れている事を口に!…
更には思わずマサツグの気が
可笑しくなったのでは?と言った言葉も続けて行くと、
更に各々疑問を!…その笑って居る理由に困惑する!…
しかしその一方で違う反応を見せる者達も居る訳で、
その笑って居る表情を目にしてこう言葉を!…
「…アイツゥ……あんな表情を見せる様になったんかぁ…」
「ッ!…あの子だってちゃんと成長してるんやから!…
そりゃ見せる様にもなるってモンやで…お父さん?…」
「…ッ……」
それはマサツグの両親・マサキとくまさんの事であり!…
マサキはいつの間にか親の顔をする様になった
マサツグにシミジミ驚き!…
いつの間にこんな風に成長したのか?とばかりに
思わず言葉を漏らしてしまうと、
くまさんがそれに対して返事を!…
別に可笑しい事ではない!と言って話をする…
その際マサツグの成長にやはりシロ達が
関係している事を!…
指し示す様に視線を向けると、
直ぐ近くでその話を聞いて居たのか
グレイスも思い悩む表情を露わに!…
一方でその笑顔を見せて居た本人はと言うと、
やはり焦っている事に変わりはなく!…
全方位に対して身構え!…
シロ達も呼吸を整えた所で攻撃開始!とばかりに
身構え出すと、次には嵐を巻き起こす!…
__シャアアアァァァ!!!…バシュン!!…
トンッ!…バシュン!!…
「ッ!!…動き出したか!!…」
シロとハティは滑りながらマサツグに向かい
突撃!…とは行かず!…
わざと避ける様にして対面に飛び、
シロが先に飛び出してハティが続けて飛ぶ!…
わざわざ時間を遅らせて
何かまだ仕掛ける気配を見せると、
今度は氷のサーキット内でシロとハティが飛び交う!…
直接的な撹乱に打って出る!…
それだけマサツグの事を用心して居る!と言えば
納得なのだが、それでももはや傍から見ていると
そこまでするか!?と言ったモノで…
案の定マサツグはそれに対して動じず構え!…
寧ろ気配を探る様な!…
目を閉じ達人の様な風格を露わにすると、
次にはシロ達が仕掛けて行く!…
__バッ!!…バッ!!…ッ!?…
「ッ!?…来るか!?…」
「今度こそ!!…取ったのですぅ~~~!!!」
氷のサーキット内で荒ぶる二発のミサイルが
マサツグを襲う!…
一発目は背後から飛んで行き、
二発目は右脇腹に向かってこれまた飛び!…
その際互いに衝突を避ける為に時間差を設け!…
マサツグの疲弊を誘い!…
そこで仕留める!と言った数撃ちゃ当たる戦法に
シロとハティが打って出ると、
この時点である事に気が付いた様子!…
シロが勝ちを確信した様子で叫んで見せる!…
しかしマサツグもその気配を感じ取った様子で!…
機敏にピクッと反応をして見せると、
次にはシロとハティを驚かせる事に!…
「ッ!!…甘いわ小娘共!!!…」
__バヒュンッ!!…どよぉッ!?…
「ッ!?…なッ!?…」
この時シロは本能的にマサツグの刹那が切れている事に
気が付いたのだろう!…
故にここで気を抜いてしまい!…
マサツグに勝った!と吠えて見せてしまったのが
運の尽き!…
まずは声で居場所がバレてしまい!…
マサツグもそれに逸早く反応して
背後から飛んで来るシロに対してスッ!と…
まるで人混みを避ける様にして
体を逸らして回避をすると、観客席に居る各々!…
そして回避されたシロ本人を驚かせて行く!…
もう刹那が切れて居るにも関わらず、
まだ避ける事が出来るのか!?と戸惑わせ…
「そんな!!…ッ!!…それでも!!…」
__バヒュンッ!!…ッ!?…
「ッ!!…おねえさまは駄目でしたが!!…
ハティが!!…」
と、そんな回避された瞬間をハティも
チラッと見ており、戸惑いの言葉を口に!…
だが気持ちを改めシロの仇を取るつもりで
向かって行く!と…
二発目がもう直ぐそこまで迫って来ている事に
モツ達も気付き!…今度こそ駄目だ!と…
被弾した!とばかりにマサツグが吹き飛ぶさまを
思わず想像するのだが!…
マサツグもマサツグで諦めない!…
回避した状態から更にハティの位置も
分かっている様子で回避をし出すと、
宛らそれは某・三頭身の赤いクールな
ヒーローの様にもう一度身を翻し!…
「なんのとおおおぉぉぉぉぉぉ!!!!」
__ダンッ!!…グン!…グン!…
グン!…グン!…シュタァ!!…どよぉッ!?…
「ッ!?…なぁ~~~ん!!!…」
この時某・機動戦士のパイロットにもなりつつ、
新体操の様な空中捻りを入れながらコンパクトに!…
ハティの頭上を跳んで回避をして見せると、
奇妙な事にその場に居る者全員が何故か!…
その回避している光景がスローモーションの様に
見えてしまう!…
宛らそれは本当にまんまそのヒーローの能力を
使った様に見えてしまうと、
その目の前の光景と自身が見えている状態に
とにかく動揺が隠せず!…
仕舞いには何かのバグか!?と言った具合に慌て出し、
だが自身の様子は何も無く!…
一方で回避されたハティはショックを受け!…
また独特の鳴き声を上げて
そのまま氷のサーキットへ戻って行くと、
マサツグもしてやったり!と…
思わず大人げない!笑みを浮かべる!…
さてそうなると如何やって二人の動きを
見切ったのか?も疑問なのだが、
それよりも何故スローモーションの様に
見えたのか?が気になり!…
「……ッ!…ッ!?…い、今のは!?…」
「わ、分からない!!…
でも確かに何か二人の動きが見れた様な!?…」
観客席では互いに顔を見合わせ今のは何!?と、
それはプレイヤー達だけでなく
NPCのアヤやシルビィ達も同じく戸惑い慌て!…
マサキやくまさんもその様子を見て絶句!…
自分の息子がさもドラゴ○ンボールの様な
世界線で戦っている事に衝撃を受ける!…
そうして初めて垣間見た[刹那]使用時の様な光景に!…
ずっと戸惑いを隠せずワチャワチャと
NPC達が話しをして居ると、
一方で次弾が直ぐに装填されており!…
と言うのもシロとハティは勿論諦める様子を
全く見せず!…氷のサーキットを踏み場に!…
再度発射する体勢を整えて行くと、
シロがマサツグに襲い掛かる!…
休む暇を与えさせない!…
__グググゥ~!!!…バシュン!!!…ッ!?…
「まだまだぁ!!!…」
「ッ!!……フフフ!…」
マサツグに回避された時点でシロは
受け身を取ってサーキットに!…
すると今度は若干滑って射角を変え!…
と言っても基本は数撃ちゃ当たる戦法で
ある事に変わりはなく!…
同じ様に隙を見てマサツグへ向かって発射!…
まだ諦め切れていない様子でシロが懲りずに
マサツグへ向かって吠えて見せると、
マサツグもその声に反応!…
またもや笑みを零してしまう!…
さて次には二度目となるシロの攻撃に対して、
マサツグも直ぐさまブリッジで対抗!…
となるとシロはマサツグの腹の上を通過して行き!…
__シュン!!!…ッ!?…あぁ!?…
「…まだまだ甘いな!…」
するとマサツグがシロの攻撃を
また回避した事で観客席からどよめきが走り!…
そしてもはやシロ自身も
ただマサツグを捕まえる事しか頭に無いよう!…
もう捕まえるに当たって
フェイント等の誤魔化しは無く!…
ただ一直線に飛んで行く!…
妙なマサツグに対して真っ向から
勝負を仕掛けるだけに固執すると、
もうそれは弾丸と化す!…
そんなシロの様子にマサツグも
清々しさを感じてしまう!…
さてそうしてシロに対してツッコミの言葉を口にすると、
またもや態勢を整え直したハティが飛び!…
__グググゥ~!!!…バシュン!!!…ッ!?…
「まだまだぁ!!!」
「ッ!?…ほ、本当に絶え間が無い!…なぁ!?…」
逆にハティは頭を使う!…
ブリッジでの回避は悪手!とばかりに…
その地面を這う様な状態のマサツグへ向かい!…
更に保険を掛けてマサツグの足に
向かって飛んで行くと、動きに制限を掛けよう!と…
次に飛んで来るであろうシロのアシストに回って行く!…
となるとそのハティの攻撃にマサツグも
ハッとこれまた反応、
その際目の付け所が違うハティの狡猾さに
マサツグも慌て!…
だが勿論被弾は許されない訳であり!…
マサツグはすかさず足に力を!…
地面を蹴ってそこから倒立でハティの攻撃を回避すると、
更にハティを驚かせる!…
しぶといマサツグにまたどよめく!…
____ダンッバッ!!!…シュン!!…
ッ!?…あぁ!?…
「ッ!?…な!?…こ、これでも!?…」
「…ふぅ~!……危ない危な!…」
その際回避されたハティはと言うと、
器用に空中でクルンと受け身を取る様に翻し!…
そして地面に激突する事無く足から着地!…
そこから地面を蹴ってサーキットへ戻り!…
またもや回避された事にもうあり得ない!と…
驚きの言葉を漏らして見せると、
一方でマサツグも危なかった!と安堵の言葉を!…
だがそれをも最後まで言わせる事無く
三度シロが襲い掛かる!…
それこそやはり直球勝負!…
絶対に自分のスタイルを変える様子は一切なく!…
「まだまだぁ!!!」
__ッ!?…バシュン!!!…
グンッ!…パカァ!!…どよぉッ!?…
「ッ!!…クゥ!!…」
「ッ!?…本当に油断も隙もねぇ!!…」
シロが三度吠えると弾丸小僧ならぬ弾丸小娘に!…
その際狙いはピンと伸びているマサツグの下半身!…
好機!とばかりにシロは真っ直ぐ突っ込んで行くのだが、
マサツグもそれに気が付くなり更に対抗!…
それはバッと足を開いて間抜けにも
Vのポーズでやり過ごし!…
するとその間を通り向ける様にシロが通過して行き!…
シロも回避された事でまた悔しそうな!…
クッと歯を食い縛る表情を浮かべて
そのままサーキットへ戻って行くと、
間抜けな回避方法だがまだ逃げ切っている事で
モツ達がまたもやどよめく!…
と、同時にしつこいマサツグに
いい加減何かイライラとした物を感じて行く!…
と言うのもそれは大人げない!と言った
不服感を感じると同時に、
やはり別れると言う話に
納得できない部分が合わさって行き!…
__バシュン!!!…バシュン!!!…バシュン!!!…
「っと!!……ぜぇ!…ぜぇ!…
さすがにおぉっとぉ!!…
ッ~~~!!!…ハァ!!…しんどい!!…」
この時何度も飛び交うシロとハティの
攻撃を巧みに躱し!…
もはやブレイクダンスを踊っている様な状態に
なって来ると、さすがにしんどいのか
マサツグが息を切らしながら表情を歪める!…
しかし一方で何処か楽しんで居る様な
そんな表情もチラッと見せる!…
そしてそんな表情を見せるマサツグに!…
オリハもやはり不服とした反応を露わにすると、
次には徐にスッとその闘技エリアの壁の方へと
歩き出し!…
__……ッ!!…コッ…コッ…コッ…コッ…
「…ッ!…オリハ?…」
「おい何処行くねん!!…」
となるとそんなオリハの様子に他の面々も気付いた様で、
一体如何したのか?とモツが言葉を漏らし始め!…
マサキもそんなオリハに対して質問をするよう
声を掛けて行くのだが、
オリハは構わず歩き続ける!…
そして何故か壁の前へと立って見せる!…
するとこの瞬間何故かモツ達の中で
嫌な予感が感じられると、
警戒した様子でオリハを見詰め!…
一方でオリハはまるで高さを改めて確かめる様な!…
__コッ…コッ…コッ…コッ…
…チラッ?…クンッンバ!!!…
「ッ!?…ちょ!?…」
「オリハ待!!…」
若干上の方を見上げて行き、
そしてその予感は的中した!とばかりに…
思いっきりオリハが飛んでその壁の縁に手を掛けると、
そのまま闘技エリアの壁を攀じ登る!…
するとモツ達も予感が的中した事で、
慌てて行くな!と声を掛けようとして見せる!…
しかしハッキリ言ってもう言った所で
時既にお寿司の状態な訳であり、
オリハは壁の上に立ってしまうと堂々の仁王立ち!…
それでもモツ達は回収を急ぎ!…
オリハもあの鬼ごっこの中に参加するのでは!?と…
慌てて追い駆け止めようと動きを見せるのだが、
意外とオリハは冷静!…
ただ壁の上に仁王立ちをし続けて見せる!…
そして意を決した様子で息を吸い!…
シロ達に向けて大声でエールを送って見せると、
その声にマサツグが驚き!…
「…ッ!!…スゥ…シロちゃ~ん!!!…
ハティちゃ~~ん!!!…頑張れ~~~!!!!」
「ッ!?…え!?」
「兄さんの肋骨2~3本折るつもりで
行っちゃえ~~~!!!!」
突如背後から闘技場全体に
轟くオリハの声が聞こえた事で、
マサツグが思わず反応を!…
振り返って誰が叫んでいるのか?と確認をして行き!…
そこで壁の上で仁王立ちをするオリハの姿を
見つけて行くと、何なら文句有り気な表情を
浮かべる様子も確認!…
更に一方でオリハはもう一つシロ達に向けて
エールを送る!…
と言ってももうマサツグを
仕留めてしまえ!と言った具合に叫んで見せると、
更にマサツグを戸惑わせ!…
「ちょ!?…」
「やれぇ~~!!!…
やるんだあああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「え?…えぇ!?…これは?…」
だが戸惑うマサツグなど思いっきり余所に!…
オリハはシロ達と離れたくない事を訴える様に!…
更に物騒!とも取れるエールの言葉を叫んで見せると、
その言葉にハティが思わず戸惑ってしまう!…
一体何事?とその動きを鈍らせてしまう!…
と言ってもサーキット内を跳ね回るだけで、
特に危険な状態とかそう言うのではなく!…
一方で戸惑うハティとは違ってシロはハッ!と…
オリハなりに応援をしてくれている事を感じて行き!…
チラッと叫ぶオリハに対して視線を向けると、
決意を改める!…
更に加速をして見せる!…
「ッ!…オリハ叔母さん!……ッ!!…」
__ギュン!!…ッ!?…ボババババババ!!!!…
「ッ!?…シロが更に速く!?…
チッ!!…余計な事を!!…」
応援をして貰っている事でそれに応えるよう
シロは元気に!…
そして飛び回る勢いも増した事で
マサツグやハティ!…
モツ達もそれを目にして
驚き戸惑う反応を露わにすると、
マサツグが更に焦りを覚え!…
何ならオリハに対して文句を口に!…
だがオリハからすればしてやったり!と…
シロの勢いが増した事で
更にマサツグが追い込まれる事を期待すると、
同じくその様子を見てか…
モツ達も途端に乗り気になる!…
「…ッ~~!!…俺達も行くぞ!!」
「「「「えぇ!!…」」」」
自分達の言葉がシロの強さ?に直結する!…
それこそ最初はそんなオリハの様子を
戸惑いながら見て居たのだが、
次には何かオリハと同じモノを感じて行き!…
となるとそんなオリハに触発された様子で
モツが言葉を!…
オリハと同じくシロ達を応援する事を決めて行き!…
他の面々もそれに乗った!…
同意をする様にモツに返事をして行くと、
これまたオリハと同じく闘技エリアの壁を登る!…
そして乱入をする事無くシロとハティを応援し出す!…
と言っても元々乱入自体が出来ないのだが、
そんな事など忘れてとにかく叫び!…
「負けるなぁ~~~!!!…
頑張れぇ~~!!!!」
「マサツグは疲れてるぞぉ~~~!!!…
このまま行けば
捕まえられるかもしれないぃ~~!!!!」
「マサツグ~~~~!!!…
結婚してくりゃれぇ~~~~~!!!!」
「……今なんか違う声援が聞こえた様な?…」
ただ感情のままにシロ達へ叫んではエールを送る!…
アヤは口元に両手を添えて大きく叫び!…
モツもシロとハティにアドバイスするよう
声を張り上げては二人を鼓舞!…
中にはどさくさに紛れて求婚をする子狐まで
出て来てしまう!…
その際パルシィがその違う声に対して!…
ツッコミの言葉を口にする等そんな場面も見れるのだが、
とにかくシロ達に勝て!と各々が叫び!…
それはあの時の闘技大会にも負けない程の
大声援となって行き!…
その様子にグレイスも思わず涙を浮かべる!…
まるで自分の事の様にシロ達がこうして!…
たくさんの仲間に支えられている事を実感すると、
同じくその鬼ごっこをしているマサツグも!…
まるで自分の事の様に感じてしまう!…
勿論状況としては圧倒的アウェーの立場で在るんだが、
もうそんな事如何でも良く!…
__わあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…
{…シロ!…ハティ!…聞こえているか!?…
これが!…これがお前達に向けての応援の言葉だ!!…
…これだけの人にお前達は大切に思われて居るんだ!!…
これだけの人にお前達は愛されて居るんだ!!!…
…だから!!…だから俺は!!…
尚更お前を連れて行けない!!…
…このまま!!…このまま逃げ切らせて貰う!!!…}
「ッ~~~!!!…ぜっっっっっっったいに!!!!…
負けないのですうううっぅぅぅぅぅぅ!!!!」
背後から聞こえて来る大声援に!…
マサツグも心の中でシロ達に問うよう
言葉を思い浮かべて行くと、
更に愛されている事を説く様に!…
改めてこの鬼ごっこに負けられない事を誓って行く!…
そして気を引き締め更にシロ達の動きに集中し出すと、
同時に覚悟も固めて見せ!…
それは表情にも出て来るよう険しくなり!…
一方で更にその声援を受けてかシロも
もう一つ加速をして見せ!…
遂にシロの中で限界を超え出し!…
互いの意地と意地がぶつかり合う!…
ただの鬼ごっこでは到底見れない光景となってしまうと、
勢いそのままで遂に最終決戦へと突入して行く!…
更に激しさが増してしまう!…
と、同時にここでモツがふと時間を気にして見せ!…
__わあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!…
…ッ!…ヴウン!!…
{ッ!?…時間が気になったから確認してみれば!…
まだ《《3時間》》位しか経って居ないのか!?…
ハティの言う日没まで
あと軽く5~6時間位有るんだが!?…
さっきの調子なのが後大体6時間とか!!…
キツ過ぎるだろ!?…
…互いにTP切れを狙うにしても中々に辛そうだし…}
と言うのもタイムリミットで
ある日没までの時間を気にした様であり!…
その時間を確認して行くと、時刻は正午を指しており!…
この鬼ごっこが始まったの
はゲーム内時間にして約九時くらい!…
実質三時間くらいしか経っておらず!…
あの勢いをあと5~6時間続けて行くのか!?と
考えてしまうと、地獄である事を再認する!…
そしてその結末についても
もはや本当に決着が付くのかすら…
怪しく思えてしまって居ると、
一方でシロとハティはマサツグに飛び掛かり!…
と、それに対してマサツグも
汗を流しながら躱すので必死!…
その際マサツグは阿鼻叫喚!…
とにかくテンパる様子を見せて居た!…
__シュン!!!…
ズドドドドドドドドォォォォォォ!!!!…
「うおぉおぉおぉおぉおぉお!?…
ッ~~~~!!!…クッ!!…
シロとハティめ!?…更に出来る様になったな!?…」
「行けぇ~~~!!!!!…
そこだ~~~!!!!!!」
宛ら氷のサーキットが鏡とするなら、
シロとハティは反射された光と言った所か!…
とにかくまたその姿が見えなくなってしまい!…
辺りに強烈な衝撃音だけが響く様にして
モツ達の耳にも届いて行くと、
その地獄の様な光景に当然戸惑う!…
マサツグも某・赤い彗星が慌てた様な台詞を吐く!…
しかしそれでもマサツグも
必死にスキルを駆使して回避をし続けて見せると、
一切の被弾を許さず!…一方でオリハは絶叫し続け、
もう喉を壊す位に叫び倒す!…
隣ではその決闘を見て!…
改めて疑問を持ってしまうと、
互いに可笑しい!と言葉を漏らす!…
「…前々から思っていた事だが……
シロとハティのポテンシャルはどうなってるんだ?…」
「…それを言うならマサツグの方もおかしいわよ?…」
その永久機関と化したシロとハティの動きに!…
これがフェンリルなのか!?と
改めてモツが衝撃を受けている一方、
何ならそれを回避し続けているマサツグも
人間を止めて居る!と…
アヤが戸惑いながら言葉を漏らし!…
が、その二人の声はそれ以上周りに広がる事は全く無く…
ただ応援をする方にも熱が入り!…
更に激化の一途を辿る奇妙な鬼ごっこと化して居ると、
その当事者であるマサツグ!…
シロとハティもそろそろ苦悶の様子を見せて居た!…
{グオォ!!!……中々にしんどい!!!…
攻撃の隙も徐々に無くなって来た上に
頻度も上がって来た!!…
さすが俺の娘と褒めてやりたい所だがぁ!!…
ッ~~~!!!…
絶対に捕まる訳には行かない!!!…
…これはシロのぉ!!…
将来の為にも!!…絶対に!!!!…}
絶え間ない攻撃が更に絶え間なくなり!…
その攻撃の精度に威力!…
諸々含めてマサツグも
思わず感心をしてしまう所では在るのだが、
勿論そんな事を言っている場合ではない訳で!…
これ以上ボルテージが上がるのは勘弁!と…
そろそろ対処が出来ないレベルになって来て!…
慌ててふためくさまを見せるのだが、
それでも何とか歯を食い縛って食らい付く!…
シロの為!と踏ん張り続ける!…
一方でシロも一杯一杯の様子で
必死にマサツグを捕らえようとするのだが、
あと一歩の所で手が届かずヤキモキして見せ!…
{ッ~~~!!!…駄目です!!…駄目なのです!!!…
ご主人様を捕まえるのなら!…
もっと!!…もっと!!!…
小さく!…早く!!…
ご主人様の動きをよく見るのです!!!…
まだ!…シロなら!!!…出来る筈!!!!…}
シロももう周りの事など当に見えて居らず、
マサツグを捕まえられないのは自分のせい!と…
結果行き着いた考えがその動きを
もっと最適化をさせる事であり!…
自分でも何が駄目なのか分かっている様子で!…
マサツグを追い駆ける最中に
その最適化を図って更に自身を追い詰めて行くと、
本当に動きを良くして見せる!…
しかしそれでもやはりあと一歩が届かず!と言って
躱されてしまい!…
シロは目を凝らしてマサツグの動きも観察し出し!…
と、一方でそんなシロのアシストに回る
ハティも踏ん張って見せ!…
{…お姉様の動きを邪魔しない様に!!…
動きをもっとコンパクトに!!!…
先生の視線や動きに目を向けるのです!!!…
お母様が言っていた獲物を狩る時の心得を!!…
もっとスムーズに!!!…}
__ズドドドドドドドドォォォォォォ!!!!…
あくまでもシロの動きに干渉せず、
マサツグの動きの阻害に掛かり!…
これがシロとマサツグの決闘である事も重々承知!…
そして自分がこうして協力している事も
当然間違いである事は分かっているが、
それでもただ単純にマサツグに勝ちたい!と…
そんな願望に突き動かされ!…
ちゃんと勝利条件を踏まえてグレイスに
教わった事も思い出し!…
自身に取り入れるよう動き続けると、
シロと同様に歯を食い縛る!…
必死の形相を露わにする!…
さてこの三人の戦いは傍から見ると、
もはやマサツグがゲ○ダンを
踊っている様にし見えないのだが!…
それでも応援が途絶える事は無く!…
となると余計に心配が積もるのも必然で!…
それを予期する様にこの時不穏が!…
この三人に対して音もなく忍び寄って来ると、
後に最悪の事態を招く結果になるのであった!…




