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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-
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-第七章三十二節 魔王の通せんぼと珍しいフィロの顔と親子のすれ違い!…-




突如フィロとパルシィの二人に行く手を阻まれ!…


モツ達が手を拱く様にして


驚き戸惑った反応を見せて居ると、


一方でマサツグはそれを尻目に


その闘技場の奥へと姿を消す!…


恐らくシロ達の居る闘技エリアへ


向かって進み続ける!…


そしてその様子を見て更にモツ達も戸惑って居ると、


とにかくオリハが事情を尋ねるよう


フィロへ近付こうとするのだが!…


フィロはそれを良しとしない様子で動きを見せ!…


ピョンと飛んでその近付いて来るオリハに向かい


横一閃!…


回し蹴りを放って見せると、オリハは勿論!…


更にはモツ達一同を戸惑わせる!…



__……ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


ッ!…ピョインッフォン!!!…



「ッ!?…うわっぶな!?…」



__クルンッスチャッ!!……ザッ…



と言ってもさすがにオリハも真面に喰らう訳も無い様で、


咄嗟にその回し蹴りをバックステップで回避し!…


だが二人の通せんぼの意志は本物の様で!…


フィロは空振りの後、空中で体勢を整える!…


それこそ宙返りをする様に


華麗に身を丸めてスチャッと地面に着地をすると、


またモツ達に対して身構える!…


謎の敵意を続けて見せる!…


その際近付いて来ようとしたオリハに向かって


視線をチラッと向けて行くと、


次には警告の言葉を口に!…



「…言った筈じゃぞ?…ここから先は…


マサツグ一人しか通さないと?…」



「ッ!?…な、何でそこまで!?…」



それは不敵に笑みを浮かべて今のは威嚇!と…


そして改めてマサツグしか通さない事を続けて話し!…


オリハもその言葉を受けて


もう一度驚いた表情を露わにすると、


その理由も尋ねて行く!…


それこそ急に如何した!?とばかりに


戸惑い疑問の言葉を口にすると、


一方でそんな言葉を投げ掛けたフィロは


ジッと身構えるばかりで!…


と、そんな身構えるフィロの隣では


逆にオリハの言葉で反応するよう!…


パルシィがピクッと表情に動きを!…


何か思う様な悲しい表情をチラッと見せると、


更に言葉も漏らして行く!…



「…我々も…少しばかり…


情に揺り動かされたと言った所か…」



「ッ!…え?…」



「…余計な事を言うでない!…とにかく!…


あの(いくさ)の場へは絶対に行かせぬ!!…これは…


これはマサツグがちゃんと!!…


向き合わねばならぬこと故な!!…」



と言うのも一体何の事を言っているのか?…


まるで本音を漏らす様に言葉を口に!…


となるとその言葉を聞いてオリハが


更に戸惑い様を露わに!…


それはパルシィ達も本意ではない!と


言って居る様に感じられ!…


じゃあなぜ!?と余計に悩むよう


更に言葉を漏らしてしまうと、


フィロもパルシィの言葉に反応!…


次にはパルシィに文句を言い出す!…


それこそ余計な詮索をさせるな!と


ばかりに注意をすると、


改めてこれはマサツグの為である!と…


と、そんな事を言うモノだから


余計に一同は戸惑って見せる!…


その通せんぼをする理由に意味が分からず!…


何ならマサツグの為!と言う


若干結び付けにくい理由についても…


腕を組み頭を抱える様なそんな反応を見せて居ると、


一方で!…



__コッ…コッ…コッ…コッ…



「…シロ……ハティ……」



先に闘技場の中へ入ったマサツグはと言うと、


その余りにも中が静かである事から


思わず辺りを見回し!…


闘技祭が行われていた時は割れんばかりの


歓声が辺りから響いていた筈なのだが、


今はとにかく静か!…


代わりに微かにだが風が吹いている様な


そんな音だけが聞こえて来て!…


余計にもの悲しさを感じさせる!…


何かセンチな気分になってしまい!…


マサツグが二人の事を呼ぶ様に


名前をポロッと漏らして行くと、


取り敢えずは恐らく二人が


待って居るであろう闘技エリアへ!…


足取り重く感じながらも歩き始める!…


それはまるで長きに渡る因縁に決着を付ける様に…


気が進まないながらも歩き続けると、


徐々に奥の方から妙なプレッシャーを感じて行き!…



__……コッ…コッ…コッ…コッ…ッ!…ッ…



「…決闘なんて言ってたけど…


本当にやるつもりなのか?…


…だとしたら俺は…


俺は本当にお前の事を……ッ…ッ~~~…」



まるで上から押さえつけられる様に重力を感じ、


となるとふと自身の体が重くなった様に感じられ!…


と、それに合わせてマサツグも思わず警戒を露わに!…


そして改めて決闘の事について考え出し!…


もしやる!となったとして本当にやれるのか?…


或いはやられてしまうのか?等と言った


不安も同時に感じてしまうと、


とにかく奥に向かって進んで行く!…


シロとハティを探し続ける!…


さて一方で話は戻り通せんぼ事件!…


ふとここでパルシィがパワープレイに打って出て!…



__コオオォォ!!…パキパキパキパキ!!!…


ヒュン!…ガキイイィィン!!!…



「ッ!?…ちょ!?…」



何を思ったかパルシィはその手に冷気を溜め出し!…


そして闘技場出入り口に向けて


その溜めた冷気をフッと手放して見せると、


次にはその出入り口の扉を凍結させる!…


まるで誰も通さない様に!…


或いはマサツグも逃げられない様に


分厚い氷の壁で閉じてしまうと、


これまたモツ達を戸惑わせる!…


この時そこまでするか!?とばかりに


モツが言葉を漏らして行くと、


フィロもフィロでそのパルシィの蛮行?に対して


言葉を口に!…



「ッ!…やいかき氷娘…


幾らあの二人に情が移ったとは言え…


それは何でもやり過ぎでは無いかや?…


あの二人がもし…


本気になった場合!…


わっち達が止めねばならんのじゃぞ?…」



この時呆れた様子を見せながら


徐にパルシィの事を呼んで見せる!…


すると次には一応パルシィの意を汲んで居るのか、


しかしそれでも苦言を口に!…


それは扉を閉じてしまった事で


予期せぬ事態を恐れる様に!…


何ならその事態の収拾に当たるのも自分達!と…


その上でこれを如何するつもりなのか?と


パルシィに問うよう声を掛けると、


パルシィもそれに対してピクッと反応!…


次には大丈夫!とばかりに返事をする!…



「…恐らく大丈夫であろう!…


彼ならきっとあの二人を受け止める事が出来る!…


彼女達の事を心配して置いて行くと決断しても尚…


未練が有る様では隙が生まれ!…


敵にやられてしまう可能性が出て来てしまう!…


それならちゃんとした解決をしないといけない!…


…生温いやり方ではいけない!!…そうだろ?…」



その際パルシィはフィロへチラッと視線を向けて行くと、


不敵な笑みを浮かべる!…


そしてマサツグの事を信頼している様子で言葉を続け!…


こうした事についてもまるでシロ達の意志である様に!…


やるなら徹底的にするべきである事も口にすると、


これは改めてマサツグと使徒たちの為である!と…


やはり何か知っている様子で話をする!…


この時この扉を閉じた理由にも


ちゃんと意味がある事を続けて話すと、


逆にフィロへ問い掛けるよう更に言葉を続け!…


するとその言葉を受けてフィロも


ピクッ!と耳を動かし!…


が、それでもやはり呆れた様子を露わに!…



「…はあぁ~…


なぁ~にをそれっぽい事を言おうとしておるのじゃ?…


似合わな過ぎてちゃんちゃら可笑しくて


笑えて来るわ!…」



__ッ!…ジリッ……ッ……



何なら溜息も吐いて行き!…


そのパルシィの言葉にフィロは更に小馬鹿にするよう!…


そっぽを向きながらツッコミを入れると、


似合わないと嘲笑う!…


それはまるでいつもの様に


喧嘩を売って行く様子であり!…


そんな様子を目の前で見せられて居る


モツ達もこれは?とばかりに身構え始め!…


と言うのも勿論中の様子が気になる訳で、


通せんぼをする二人を突破しよう!と…


二人が喧嘩を始めた瞬間に突貫を掛けるよう…


二人に悟られない位でその隙を伺って行くと、


その目論見は無駄に終わるよう違う展開に!…


パルシィが大人になって見せる!…



「ッ!…フッ!…そう言う玉藻の前こそ!…


分かってて彼をここまで連れて来たのだろう?…


…何だかんだ言ってもお前も…


やはりあの小娘達の事が気になる!…


だからあの[思念]を感じ取ってしまったのだろう?…


…案外可愛い所が有るではないか?…」



それは中学生くらいに成長したお陰か?…


そのまま不敵に笑い続けると、


フィロの本心を見抜いて行き!…


何なら逆に指摘するようマサツグへの信頼についても!…


自分以上!と笑いながら話し!…


そしてシロ達の事についても


ちゃんと心配をして居るからこそ、


ここにマサツグを連れて来た!と…


同時にシロ達に対する思いも暴露される!…


その際シロ達の事情を知った経緯についても!…


何か[思念]と言うモノが関係して居る事を続けて話すと、


笑いながらペラペラと喋るパルシィに対して


フィロが機敏に反応を!…



「ッ!?…ッ…ッ~~~~!!!!…


や、やっかましいのじゃ!!!…


わ、わっちはただ!!…


後腐れなくここであの白いの達と別れてくれれば!!…


マ、マサツグを独占出来ると考えて!!…そ、そう!…


仕方なく!!…仕方なぁ~く!!!…


こうして付き合ってやってるだけなのじゃ!!!!…」



と、口では言うがフィロは耳と尻尾をピンと


天に向かって逆立て!…


珍しく顔を真っ赤にすると、


照れると言うか誤魔化すと言うか!…


とにかく見るからに慌てまくり!…


その際色々と言い訳を口に!…


自分の為である事を必死に訴え!…


何とかパルシィの言葉を否定しようと頑張るのだが、


逆に微笑ましく見えてしまい!…


何ならそんなフィロの様子にモツやアヤは目を見開き!…


思って居た反応と違う!とばかりに凝視をすると、


一方でマサキやくまさんは微笑む!…


まるで可愛い!と言った具合に見守ってしまう!…



__ッ!?…ッ…ジィ~~~!……



「ッ!?…ッ!!…ッ~~~~!!!!…


み、見るなぁ!!!…見るんじゃなぁい!!!!」



勿論そんな視線に気が付いたフィロは


更に顔を真っ赤にする!…


その際ビクッと跳ねる様に!…


微笑み凝視して来るマサキとくまさん!…


或いはたじろぎ凝視して来る


モツとアヤの事を睨んで行くと、


素の反応を露わに!…


とにかく掌を突き出し照れに照れ倒す!…


さてそうしてフィロの珍しい表情を目にしつつ!…


未だどうやって中に入るか?で


戸惑い悩んで見せて居ると、


ここでオリハが有らぬ所を見詰めて居り!…



「……ッ!…って言うかさぁ?…よくよく考えたら…


あっこから確か観客席に行けたよね?…


玄関凍らせる意味?…」



__ッ!…あっ…



この時オリハが見詰めていたモノとは


闘技場の外壁の一部で有り!…


何ならその視線の先にはシッカリと階段も映っており!…


恐らく非常用の物である事が伺える一方!…


当然オリハはそれを目にしてある事に気が付く!…


普通にココから入れるのでは?と


そのまま周りに話すよう言葉を口にすると、


他の面々もふと気が付き視線を!…


そして自分達が大茶番をしていた事に同時に気が付く!…


さてそうしてモツ達は何か恥かしさを感じつつ!…


そこから闘技場の中へ入って行こうとするのだが、


勿論それに気が付きフィロとパルシィが動きを見せ!…



「ッ!!…じゃ、じゃから通す訳には!!…」



「…要はまぁーつぐ(マサツグ)


シロ達の邪魔をせんかったらエェんやろ?…」



「ッ!…え?…」



それこそ慌てた様子で前に回り!…


再度モツ達に通せんぼを仕掛けようとするのだが、


次にはマサキが察した様子で二人に声を掛ける!…


何なら端的に何がそうさせて居るのか?を


言い当てて見せる!…


と言うのも二人が通せんぼをして居た理由と言うのは、


二人の決闘を邪魔されない様にする為で!…


勿論そんな無粋な事をする筈が無い!と


周りの面々を信じては居るのだが、


それでもシロの思念がそうしてくれ!と願った様で…


それに従い今まで通せんぼをしていた事を!…


何なら言い当てられた事でフィロとパルシィが


思わずハッ!と…


戸惑った反応を見せると、


更にマサキは思わず呆れた様子を!…


既に何と無く察していた事を続けて話す!…



「こんな回りくどい事せんでも何と無く分かるわ!…


確かにこれはあの二人の問題!…


俺らが口出ししていい話じゃない!…」



__ッ!?…ッ!!…ッ~~~~!!!……ッ…ッ!?…



それはだから!と言ってフィロとパルシィの事を


怒ったり咎めたりする事は無く、


まるで二人に歩み寄るようドンドンと近づき!…


すると二人もそんなマサキの言葉で


更に戸惑う反応を露わに!…


何なら一方で近付いて来ても居る訳で!…


もはや如何したら良いのか分からず!…


思わずオロオロとする様な身構えるか如何かで


悩み慌てる様を露わにすると、


一方でマサキは二人の間をスゥ~ッと通過…


何事も無い様に振舞って見せる!…


そして二人の間を通り過ぎた所で


徐に足を止めて見せると、


二人とは違って素直にその話の行く末が


気になる事を更に漏らし!…



「…けど見届ける権利位は俺らにも有るやろ?…


…せやから!…俺らは先、行かせて貰うで?…


我が息子の決断ってヤツを!…


ケジメの取り方っちゅうモンを!!…」



__ッ!?…ッ…ッ~~~…


…チラッ?…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…



と言うのも自分達にも立ち会う権利がある事を口に!…


それはマサツグの事を親として!…


一人の男としても気になる事を更に続け!…


その際その時の声色も真剣そのもので話して行き、


そんなマサキの言葉と気持ちを聞いて二人もハッ!と…


何もシロ達の意見だけを聞く必要はない!…


いや寧ろマサキ達にも立ち会って貰うべきなのでは?と


その考えを改めて行くと、次には揃って沈黙!…


チラッとマサキの背中に視線を向ける!…


さてそうしてマサキの男気?で二人の門番を懐柔すると、


一人勝手に先を行くマサキを先頭にモツ達も


闘技場の中へと入って行き!…



と、闘技場の外でそんな事をやって居る内に


マサツグも一人!…


恐らくシロ達が居ると思われる


その件の闘技エリアまで辿り着くと、


そこで改めてあの時の事件の凄惨さを


目の当たりにする!…



__コッ…コッ…コッ…コッ…ッ…



「…あの時のままだな………ッ!…」



そこにはシロとハティが戦った際の氷柱が


未だそのままの状態で残っており!…


そして観客席の方にも視線を向けると、


崩落させた展望デッキの瓦礫が


やはりそのままで置かれて有り!…


言うなればまだ何も手を付けられて居ない状態!…


その惨状を目の当たりにして!…


改めて壮絶な戦いであった事をマサツグが


一人シミジミと感じる様な…


そんな気持ちに浸って居ると、その闘技エリアの中央!…


そこでシロとハティの二人を見つけて行く!…


その際二人は互いに背中合わせで


膝を抱えて座っており!…


そしてマサツグが来た事に気が付いた様子で


恐らくハティの方が反応を露わに!…



「…ッ!…ふぅ…ちゃんと…


あのキツネさんとキラキラさんが


気付いてくれたみたいですね?…


お陰で…一対一の状態が出来ます!…」



「……一対一?…


見た感じ何処をどう見ても二対一にしか見えないが?…」



恐らく足音に反応したのだろうか?…


この時二人は耳をピクッと動かし…


そして互いに腰を上げて埃を払う様な


そんな素振りを露わにすると、


まずはハティが一息吐く!…


そこでやはり何かをした様子で言葉も漏らす!…


そしてやる気も有るのか決闘をする上で


一対一!と話して見せると、


マサツグがツッコミの言葉を冷静に!…意地悪に口に!…


と言うのも明らかにシロとハティが


同時で仕掛けて来る様にしかとても見えず!…


その事を指摘するよう若干呆れた様子も見せると、


ハティはそれに対して大丈夫!と…


自分は参加をしない旨をマサツグに話す!…



「安心してください、先生…


ハティは手出ししません…ハティは立会人です…


…本当ならハティも一緒に参加したいのですが……


おねえさまが自分でやると言うので仕方なく…


立会人なのです!…」



「…そうか…」



その際ハティは首を左右に振って


マサツグの言葉を否定すると、


自分はあくまでも立会人である事を口に!…


だが本音を言うと一緒に戦いたい事も漏らして行き!…


この時そのハティの表情と言うのはやはり真剣!…


と言うよりも若干怒って居る様に見られ!…


それは昨日の事をまだ引き摺って居る様子で有り!…


一切マサツグから視線を逸らさない!…


その表情からも許さない!と言った怒気の様な


モノが感じられると、一方で隣に居るシロも…


俯き辛そうな表情を見せる!…



__……ッ…フルフルフル!!…ッ!!…



その様子はまるで昨日の事を思い出す様に表情を暗く!…


しかし次には首を左右に振って見せると、


クッと覚悟を決めた様子で顔を上げ!…


そしてハティと同じくマサツグを見詰める!…


今目の前に居るマサツグは何か不機嫌と言うか


真剣と言うか!…


とにかく何方とも見れる表情を見せており、


シロもそんなマサツグの表情を目にして更にギュッ!と…


意を決した具合に拳を握って口を開くと、


まずはマサツグの事を呼んで見せる!…



「…ッ!!…ご主人様!!…」



「ッ!……」



それこそやはり若干緊張をしている具合に


マサツグを呼ぶと、


そのシロの呼ぶ声にマサツグも反応して


ピクッと視線をシロに向け!…


するとそこには緊張した具合で


体をプルプルと震わせる!…


何か怯えている様にも見られる…


とにかくいつも天真爛漫な様子はなく、


不安げな表情を浮かべるシロの姿がそこに在った!…


その際シロとしても本当は今すぐにでも!…


マサツグへ向かって駆け寄って行きたい!と


言った感じを見せるのだが、


グッと我慢をする様に自身の服をギュッと握り!…


と、そんなシロの様子を見てマサツグも


思わず表情を緩める!…


何かハッ!とやはり何処か捨て切れない


感情の様なモノを露わにすると、


更にシロは言葉を続ける!…



「…如何して!…ッ~~~~!!!…


如何してシロを置いて行くのですか!?…


シロは!!…シロは!!!…


ご主人様と一緒なら!!!…何も!!…」



この時不安に押し潰されそうになりながらも、


それでもシロは必死にマサツグへ質問をして行き!…


その際感情的になっては


今にも泣き出しそうな声になり!…


それでもマサツグと一緒に居たい!と言う気持ちを!…


自分の意思でハッキリとマサツグに伝えよう!と、


声を震わせながらとにかく一生懸命に話し続ける!…


のだが!…しかしそれでもマサツグには届かない様で!…


そんな必死のシロに対してマサツグはバッサリ!と…


一言でその言葉を斬ってしまう!…



「…ッ……シロ!…俺はもうお前のご主人様じゃない!…」



「ッ!?!?…」



「ッ!?…なッ!?…」



それは無情な一言でもう主人でも何でも無い!と


ムッとした表情で言い放つと、


その言葉を聞いたシロとハティは


当然の如く酷く戸惑った様子を露わに!…


特にシロに至っては昨日と同じ様に


絶望的な表情を浮かべて棒立ちして見せ!…


ハティもハティでハッと目を見開いては


マサツグを見詰める!…


それこそ怒りを露わにする様にも見えるのだが、


困惑が勝っている様子で同じく棒立ち!…


と、それぞれショックを受けている様子を


露わにしており!…


一方で非常階段からマサキ達がやって来る!…


そして既にマサツグとシロ達が


何か話をしている様子を目にして行くと、


そのまま観客席の方へと流れ!…


一方でマサツグは更に言葉を続けて行く!…



「…シロ…お前はもうペットじゃないんだ!…


女王様の娘!…


スコルティナ皇女なんだ!!…


もう俺の言う事も聞かなくて良い!!…


危険な目にも合わなくて良いんだ!!…


本当の家族に戻れたんだ!!!…


もうお前は自由になったんだ!!!…


それで良いじゃないか!!!…」



改めてもう一度自身のモノじゃない事を口にすると、


シロは皇女なんだ!と言って自覚を持たせる様に


言葉を掛ける!…


だが勿論マサツグとしてもシロは


もう自分とは関係が無い!と話す一方、


その心の内は当然シロの事で一杯であり!…


だがこれもシロの為!と考えると心を鬼に!…


巻き込む必要は無い!…シロを失いたくない!…


このまま家族と一緒に楽しく過ごして貰いたい!…


と言ったモノだけを考え!…


更に決別の意志を固めて行く!…


そうしてシロを突き放そうとして見せ!…


シロを説得する様に言葉を掛けて


本人から納得を得ようとするのだが、


これまた当然納得を得られる筈も無く!…


シロは俯き更にギュッと自身の服を


力強く掴んで見せる!…



「………。」



__……ギュウゥ!!…ッ!…


プルプルプルプル!……ッ……



シロはプルプルと震えて見せると、


怒っているのか不安なのか?…


とにかく耐える様にして俯き続け!…


マサツグの言葉に対して返事をしないで固まって居ると、


マサツグもその様子を見て逆に何か心を痛める!…


だがもう退けない!とばかりに歯を食い縛る!…


その際観客席から合流して来たマサキ達も


その様子を見て!…


何か不安を感じてしまうと、


思わず声を掛けたくなってしまうのだが!…


しかし逆にそんな事をすれば邪魔になる!と…


各々心で分かっており!…


ただ見守り何事も無く終わる事を願って居ると、


もう一つマサツグが言葉を口にし始める!…


更に自身の不安を明かして行く!…



「…それに昨日も言ったと思うが


シロを連れて行くには危険過ぎるんだ!!…


誰が死んでもおかしくない!…


それこそ《《俺やモツ》》!!…


《《アヤにシルビィ》》!!!…


…シロだって!!…


お前だって死んでしまうかもしれない!!!…


そんな所に連れて行ける訳が!!!…」



と言うのももう一度今度の戦いについて話し出すと、


シロには危険すぎる事を話して行き!…


何ならその戦いにおいて誰が死んでも可笑しくない!と…


自身やモツ!…


その他の仲間の名前を上げてシロに


どれだけ苛烈になるか?を説明すると、


今度こそシロに納得して貰おうと必死に!…


しかしシロはそんなマサツグの話に水を差す!…


それは何か気になる言葉が有った様子でピクッと耳を!…


そして顔を上げるなりその話に割って入るよう


質問をして行き!…



「…ッ!!…じゃあ!!!…シロが強かったら!?…」



「ッ!?…何だって?…」



「シロが強かったら!!!…


ご主人様より強かったら行っても良いのですか!?…」



恐らくマサツグの話を今まで


ちゃんと聞いて居たのであろう、


その上で自身の考えを口に!…


それはマサツグ達よりも強ければ!と…


子供らしい安直な考えに至った事をマサツグへ話し!…


するとそれを聞いたマサツグも戸惑ってしまう!…


思わずシロに興味を持ったかの様に返事をすると、


シロはその話に食い付いた!と誤解した様子で


更に続ける!…


それは再度希望を持った様に、


マサツグより強ければ!とはっきり言葉を口にし!…


となるとそんな事を言われてマサツグも


思わず驚き戸惑う!…


だが納得する訳には勿論行かず!…


慌ててシロに否定の言葉を口にするが!…



「ッ!?…違う!!!…


そう言う意味じゃなくて!!!…」



__バシュン!!!…タッ!…


タタタタタタタタタタ!!!…ッ!?…ッ!?…



マサツグが否定の言葉を口にする一方で


話はもう届かない様子!…シロは途端に姿を消し!…


まるで不意打ちを仕掛けるよう


辺りから軽い足音だけを響かせて行くと、


マサツグに何処に居るのかを悟らせない!…


今までの経験を活かす様に撹乱を仕掛ける!…


となると突然の展開にマサツグだけでなく!…


観客席に居るマサキ達も同様に驚いて見せると、


次には思わず辺りを見回し!…


だが幾ら見回した所でシロのトップスピードに


誰も付いて行けず!…いや少なくとも数人…


気が付いている様子でそれでもシロのスピードに


戸惑って見せると、一方でマサツグはハティに抗議を!…



「…おい本気かよ!?…クソ!!……ハティ!!…


これは話し合いの場じゃなかったのか!?」



「…えっ?…別に話し合いなんて言ってないのです…


ハティは()()()()()()を作ったと言ったのです!…


この場所が話し合いになるなんて


()()()()()()()()のです!…


…それに言った筈ですよ?…ハティは()()()だって?…」



「ッ!?…こ、この!!…


これまたこまっしゃくれた事を~!!!…」



勿論この時の抗議と言うのも


突然の戦闘?になった事について!…


マサツグは聞いて居ない!とばかりに文句を漏らし、


ハティに話しと違う事を指摘するが!…


逆にその言葉に対してハティは首を傾げて


恍けて見せる!…


何ならマサツグの言葉を否定し出し!…


まるで勝手に誤解したのはマサツグの方!とばかりに


キョトンとすると、表情に隠し切れない!…


若干ながら不敵に笑う口角が上がっている様子を


目にして行く!…


となるとそんな笑みを浮かべられた事で!…


マサツグも更に戸惑う反応を露わにすると、


更にハティに文句を口に!…


だがハティばかりを気にしている場合では勿論無く!…


次には姿を消したシロに対して意識を集中!…


まだ一対一である事を安堵する!…



{…クッ!!…


やっぱ刹那無しだとシロを捉えられない!!…


それでも幸いと感じるのは相手にするのが


シロ一人だけって事か!…}



__シュタタタタタタタ!!!!…


ババッ!!…ババッ!!…



{…てか更にスピードも増して無いか!?…


…オマケにさっきから普通に聞いて居るけど!!…


この速度で飛んで居ながら


《《足音が小さいのは可笑しい》》のではないだろうか!?…


もう何か物理を無視している様な?…


確かに知らん間に成長しているとは思って居たが!…


それでも!…}



あくまでもこれは一対一の決闘で有り、


ハティが参加して来ない事に心から本当に安堵!…


だがその一方でシロは更に加速するのか、足音も短く!…


その影も更に薄れて!…


その姿をもう一つ捉えられないモノにして行くと、


そのシロの加速振りに改めて驚く!…


もはやこれは色々とチートなのでは?と考えてしまう!…


しかしだからと言って負ける事は


当然マサツグとして許されない訳で、


身構え出すと辺りに集中!…


一方でハティはマサツグに対してルールを説明し始め!…


この決闘の勝敗について!…


更には時間制限もある事を口にすると、


正式に始まった!とばかりに…


若干その場から離れて見せるのであった!…



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