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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-
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-第七章十六節 悲痛なる声と輝く詰め所と不穏なパルシィ-



それこそ時間を遡って行くとその城の外と言うのは、


マグダラスの部隊と一触即発の事態になった


洞窟の光景が広がっていた筈なのだが…


現在そこに在るのはただの地獄絵図と化した光景だけが


広がっており、恐らく被害に遭ったと思われる


その闘士達の横たわる姿も見られ!…


及び衛生兵達の遺体も整列する様に並べられ!…


何なら現在進行形で更に今も被害者が


続々と見つかっている様子!…


闘技場の方からその遺体が次々に運ばれて来る様子を


目にして行くと、更に慌しい兵士達の声も耳にする!…


それはとても混乱している様子で発せられると、


互いに現場の状態を確認し合う様に声を掛け合い!…



「おい、第196病室の惨状は如何なっている!?…」



「ッ!!…水の壁みたいなのが有って中に入れない!!…


強行突破しようにも弾かれる!!…何だアレは!?…」



「報告!!…現在1~185までの部屋は確認出来ましたが…


今のところ…謁見の間に飛び込んで来た


囚人以外の生き残りは……ッ~~~!!…居ません!!…」



「ッ!?…クソッ!!!…


何でこんな事になって居るんだ!!!…


人間共は何処まで俺達の生活を


脅かせれば気が済むんだ!!!…」



状況は酷いモノとなっている様子で、


まさかの事態に兵士達もてんてこ舞いの慌て様を!…


何なら未だにその救助作業を阻む様に


奇妙なモノも置かれて有る様子で!…


それでも確認が出来た事を報告し合う!…


だがその報告も全滅と言う悲しい結果だけが


告げられて行くと、次には思わず怨嗟の声が!…


人間達と言う一括りの言葉でまとめられてしまう!…


更にはグレイスの言う通りに


その被害に遭った遺族にも連絡が届いているのか、


所々からはその家族の死を嘆く声も響いて聞こえ!…



「貴方!!!…貴方!!!!…


…如何して!?………如何して貴方が!?…」



「お父さん!!…お父さん起きてよ!!!…


一緒に!!…明日一緒に遊ぼうって!!…約束!!!…」



「如何してこんな!?…


この人が何をしたって言うの!?…


今まで人を助ける為に生きて来たこの人が!!!…」



「ドーレン!!…ドーレン!!!…


何で!?…私達より!!…先に逝くなどと!!!…」



ある者は夫婦なのかその横たわる夫の遺体に


覆い被さると、突然の死に泣き崩れ!…


またある者は家族なのかその父と思われる遺体に


手を掛けると起こす様に揺する!…


まるで起きてくれ!とばかりに


必死に声を掛け続ける子供の様子が見られて行くと、


母親らしき人物も涙を流し悲しむ!…


その余りにも突然の事に嘆き続ける!…


更に友達同士…いや親友同士と言ってもいいのか、


その親友が死んでしまった事に


怒りを燃やす様子も見られ!…


更には自身の息子が死んでしまった事に絶望する!…


自分達より先に死んでしまった息子に対して!…


目の前の現実が信じられない様子で


膝から崩れ落ちる反応等も見られて行くと、


悲しみと怨嗟の声が洞窟内に木霊して飛び交う!…


辺り一帯を負の感情が支配する!…


そしてそれらの様子を見てマサツグ達も


衝撃を受けた様に固まって居ると、


その周りの人狼達に感化されてか怒りを覚え!…



「…何なんだよ、これ?…


本当にあいつ等は人間なのか?…」



「…たかだかって言い方もアレだが…


人一人攫うのにこれかよ……ッ…ッ~~~!!…」



リーナ一人を誘拐する為に


ここまでする必要が有ったのか!?…


ここまでの悲劇を生んで何とも思わないのか!?…


この悲しむ者達を前にして何も言う事は無いのか!?…


何故ここまで非道な事が出来るのか!?と言った


感情がただ頭を巡り!…


マサツグもその光景を見詰めて


漸く言葉をポツリと口にして行くと、


モツもそれを見詰めて怒りに震える!…


思わず二人揃ってまた魔王化の兆しを露わにする!…


その際共に肩を震わせギュッと拳も握って行くと、


グッと奥歯を噛み締め!…


だが怒った所で如何にも出来ず!…


今はその怒りを治め自身の腹に流し込むと、


落ち着きを見せる!…


一方でアヤもその様子を見て酷く動揺を露わにする!…


それは感化された様に思わず涙が出て来てしまうと、


静かに声を上げる事無く頬を伝い!…



__…ツゥ……ッ!…スンッ…スンッ…



「…こんなのって…


こんなのってあんまりよ!…だってこんな!…」



するとアヤも自身が泣いている事にふと気が付き!…


次にはその涙を拭いながらその光景に


やはり惨い!とばかりに言葉を零すと、


その言葉にマサツグとモツも更に煽られる様な!…


何か名状し難い感情を感じて怒りを燃やす!…


その際もう隠し切れない程に


その背中から魔王の黒衣が出て来そうになって居ると、


まだ翼となるまでは行かず!…


が、そんな三人に対してパルシィが落ち着く様に


言葉を口に!…


それは自身が規範となるよう!…


三人に先を急ぐよう急かす言葉を掛けて行くと、


自身が先頭に立って歩き始める!…



「…冷徹ではあるが…


我々に文句を口にして泣いている時間は無い!…


…今出来る事はその悲劇の現場となった


場所を調査し!…奴らの尻尾を掴む事!!…


…だが努々その感情を忘れるな!!…


その感情は唯一奴らとは違う!と言う証明になる!!…


そして!!…


後にこの遺恨を返す事が有ったのなら!!…


我々がこの者達の代りに!!…


その怒りを!!…その絶望を!!…


一片として狂いなく!!…


与えなければならない時が


あるのやもしれないのだからな!!!…」



__ッ!!…ッ……チラッ……



時間が無ければ嘆いている暇もない!…


そう言って先を急ぐ様に歩き出すと、


三人もハッとした様子でパルシィを追い駆け!…


するとパルシィも更に自身の後ろからマサツグ達が、


付いて来ている事を分かっている様に!…


その感情を忘れるな!と…


いつか返す時が来る事を口にしながら!…


今は自分達が出来る事を最優先に動くよう続けて行くと、


マサツグ達は真面!と…


まるで肯定をする様に言葉を掛ける!…


その際この光景に対して少なからず!…


パルシィも怒りを覚えている様子で話しをすると、


その言葉にマサツグ達もハッ!として見せ…


と、注意をされた事でまた何とかクールダウン!…


魔王の黒衣も落ち着き始め!…


改めて平常心を保とうとして行くと、


改めてその現場を見渡す!…


この状況からでも何とか情報を得ようとする!…



因みに現時点で軽く見積もっただけでも、


その被害者数は昨日の闘技場出場者数の事も考えて


約800人強と推測され!…


更に衛生兵の被害者数も足すと+200人で


約1000人強!となり…


幾らこの洞窟が異次元クラスに広いとは言え、


その7割が遺体で埋め尽くされる事に!…


そして遺体にはそれぞれ一応ながら布が掛けられ!…


その布を捲らない事にはその表情を見る事は


叶わないのだが!…


死ぬ間際の形で見つかり運ばれて来て居る為、


その死後硬直は酷く苦しんだ状態で固まっており!…


もはや布を捲らなくても何と無く察せる状態で


置かれて有り!…


更にここは霊峰山頂である事から!…


水浸しの遺体を放置すればほんの数分で


固まってしまう!…


となると少しでも何処かにぶつければ!…


簡単に砕けてしまうと言った緊張感をも感じさせると、


そんな様子をチラッとだが伺えた事で


思わず恐怖を感じてしまう!…



__コッ…コッ…コッ…コッ……ッ…



「…変な事は考えない方が良いぞ?…


なんせ俺も今考えて後悔しているところだから…」



__ッ!?…ッ…コッ…コッ…コッ…コッ…



と言うのももしそこら辺に落ちている氷塊が


そうだと考えられると、


それはとてもショッキングな事で!…


と、そんな嫌な想像を考える前にモツが全員に忠告を!…


その際既に青褪めた様子でパルシィだけを


見詰めて居り!…


ただ前だけを見る様に歩いて見せる


そんな様子を露わにすると、


次にはアヤも察した様子でゾッ!と青褪める!…


モツと同じ様に前だけを見詰めて歩き始める!…


さてそうして各々が嫌な事を


思い浮かべそうになって居ると、


既にグレイスから伝令が届いているのか!…



__コッ…コッ…コッ…コッ…


…ッ!…ガッチャ、ガッチャ、ガッチャ!!…



「…ッ…マサツグ殿に…


モツ殿…アヤ殿…パルシディアナ殿…ですね?…


女王陛下より伝令は…聞いております…


どうぞ…こちらへ…」



「ッ!……すまない!!…」



作業をしている兵士達の内一人が


ふと近付いて来るマサツグ達の存在に気が付くと、


次にはスッとこちらへ向かい歩いて来て!…


と、此方の事情を既に知っている様子で今度はお辞儀!…


更には各々に確認をし出し!…


グレイスから話を聞いている事も口にすると、


今度は自ら案内を買って出る!…


その際その兵士の格好と言うのは


他の兵士達とは違って!…


若干立派なモノの様に感じられると、


自ずと上官的な人物だと言う事が分かり!…


と、そんな兵士の言葉にマサツグも礼を!…


他の面々も軽くお辞儀…


そうして忙しいであろう中その兵士の案内で!…


衛生兵の詰め所が有る方へと歩き出すと、


やはり怨嗟の声を耳に!…


居た堪れない気持ちになってしまう!…



__おい、起きろよぉ!!…クソォ!!…


絶対に許さない!!…絶対に!!!…



「……ッ…」



周りから聞こえる嘆きの声に怨嗟の声!…


マサツグはあの時ダグレスを


仕留め切れなかった事についてやはり後悔の念を!…


両手に拳を握りつつ…


本気で悔しがる様なそんな表情で俯いて居ると、


更に肩を震わせる!…


自身の不甲斐なさに怒りを覚える!…


そしてそんな感情を沸々と感じつつ


その兵士の案内で歩いて居ると、


次にはそのマサツグの気を感じ取ったのか!…


その案内を買って出た兵士が声を掛け出し!…



「…ッ!…貴方方が悪いのではありません!!…


それは昨日のアレを見ている者であれば、


誰もが分かって居る筈!!…


…気を落とさないでください!!…」



「ッ!…ス、スマン…恩に着る……」



と言うのもアレはマサツグ達のせいじゃない事を


口にすると、寧ろマサツグ達を英雄の様に語り!…


とにかく気を落とさせない様に気を遣う!…


心配をする様なトーンで移動をしながら


そうマサツグに言葉を掛けて話して行くと、


その言葉にマサツグもハッ!と…


戸惑う様にしてお礼を言う!…


さてそうしてたかがゲーム…


されどゲーム!と感じながら改めて!…


この現実(リアル)感に戸惑って居ると、


更に闘技場の方へと近付き!…


その道中何度も遺体を運搬する兵士達ともすれ違い!…


徐々にその何時間も戦った闘技場と共に!…


件の併設されて有る衛生兵の詰め所の姿も見えて来ると、


その状態に一同驚く!…


目を真ん丸にしてこれは何!?と言葉を零してしまう!…


それは!…



「…ッ!?…な、何じゃこりゃ!?…」



「こ、凍ってる!?…」



「……ッ…」



昨日来た時点では隣に衛生兵の詰め所がある事すら、


その存在感すら感じなかったのだが!…


今は眩しい程に堂々の存在感を!…


と言うのも建物全体が何故か氷に覆われており!…


まるで洪水に遭った後…


この気温のせいでガッチガチに凍ってしまった様な!…


そんな状態で置かれて有るのを目にして行くと、


日の光に当たってかキラキラ!と…


今の状況とは裏腹に謎の神々しさを放っていた!…


そしてそんな状態を見てマサツグが


声を上げて驚いて居ると、


アヤも建物全体が凍っている事に驚き!…


一応窓や換気口と言ったモノも見られるのだが、


それら全ては氷に閉ざされ!…


まるで巨大な氷の棺桶となって居る状態にモツも絶句!…


一方でパルシィはその状態に何かを感じているのか?…


若干ムッとした表情でその凍った詰め所を


ジィッと見詰める反応を露わにすると、


ここまで案内をしてくれた兵士も言葉を口に!…



「…夜が明けて見回りの部隊がこれを確認!…


直ぐに緊急事態と考え!…


閉ざされていた正面玄関を無理やり壊して中に入ると…


既に!……ッ……現在も被害者の回収が行われ…


中には()()()()()()()()()が在った等の報告も…」



「ッ!?…何?…花だと?…」



それは最初この詰所を見つけた時の話をすると、


如何やって中に入ったのか?を話し!…


と、この最初の時点で既に中では


遺体が見つかって居た様子で説明を続け!…


調査を進めて行く中で更に奇妙な!…


()()()()()()()()()()()()()()


在った事についても話しをすると、


パルシィが食い付く!…


それはまるで何かを知っている様な


そんな反応を露わにする!…


するとそのパルシィの反応に


兵士も不可解!と言った表情を浮かべて見せると、


次にはハッ!とした様子で更に案内を続け!…



「はい!……ッ!…それもここで説明をするよりは…


中に入って確認をして貰った方が早いかと!…


此方です!…玄関の氷は取り除かれ!…


大来が出来る様に全開となっております!…」



__コッ…コッ…コッ…コッ……ッ!?…どよぉ!?…



それこそここで説明をするより見た方が早い!と…


更にその詰所の方へ向かって行き!…


ここから入る!とばかりに色々説明を受けながら!…


その詰所の玄関をマサツグ達が潜って行くと、


更にそこで別世界を目に!…


まるで凍結した病院の様な奇妙な光景を目にして行く!…


衛生兵の詰め所と聞いていた事から


もっと何か無骨な感じの…


まさに兵士の詰め所的なモノを想像して居たのだが、


中は思ったよりも広く綺麗でちゃんと病院をしており!…


が、やはり中も見事に凍結してはキラキラ状態!…


床に壁に天井と!…


まるで氷の洞窟の中に居る様な


不可思議な感覚を感じて居ると、


一同思わずどよめく!…


更に案内の兵士も説明を続ける!…



「…この通り……御覧の有様です!…


あれだけの人がこの病棟内で溺死し…


放置…氷漬けになって居ます…


現段階でも完全に遺体を運び出したのは一階と二階のみ…


後の階層では…未だに回収作業が行われています…


…凍った体を壊す事なく、


他の氷から掘り出すのが困難を極め!…


出来れば他の階層には立ち入らないよう


お願いをしたいのですが…」



まるでバスガイドのようマサツグ達に


中の様子を見せて困った表情を浮かべると、


今も尚発掘作業が行われている事を口に!…


その際説明を受けるマサツグ達の隣を兵士達も通行!…


雪掻きならぬ氷掻きで汗水垂らし!…


その様子に何か申し訳なさを感じて居ると、


一方でその発掘作業に苦戦して居る!と…


更には忠告を口にする!…


それはまず一階と二階の探索から


許可を出す様に話して行くと、


モツがそれを聞いて当然!と返事を!…



「ッ!…それは勿論!…


そちらの任務の方が最優先なので順守させて貰います!…


…ッ!…何ならもし手伝える事が有れば言って下さい!…


我々も出来る限りお手伝いをさせて頂きますので!…」



__ッ!…コクコクッ!……チラッ…チラッ…



最優先事項を勿論把握している様子で返事をして行き!…


そこで更にふと思い付いた様な


そんな反応も露わにすると、


自分達も協力する事を買って出る!…


それは自分達的にも力を貸せる事は


たかが知れている!と思いつつも、


やはりそれでもこの状況を見てしまっては


何か力になりたい!と考えたからで!…


と、そんなモツの言葉にアヤもハッ!としては


途端に頷く反応を露わに!…


それこそやる気を見せる様に!…


フンス!とピーカブーの構えまで見せて


モツと同調をする態度を見せると、


一方でパルシィは辺りを見回す!…


何かを探す様なそんな素振りを取って見せる!…



__チラッ…チラッ…チラッ…チラッ……ッ!…



「…パルシィ?…」



「………。」



と言うのもそれは何か目当ての物が有る様子で


辺りを見回し!…


その際見えていなくても分かるのか、


気配だけでそれ探し当てたよう


次にはジッと見詰めるそんな反応も露わに!…


と、そんなパルシィの様子にマサツグも


気が付いた様子で声を掛け…


が、一方でパルシィは返事をせず!…


誰も居ない壁をジッと見詰める!…


何か異様な様子を見せて居ると、


一方で兵士はモツの申し出に対して一瞬戸惑う!…


しかし次には有り難い!とばかりに返事をする!…



「ッ!?……ッ…はい…


心遣い!…感謝致します!…」



「…じゃあ、モツ!…」



「ッ!…あぁ!…」



さて軽い感謝をされつつ気持ちを切り替え


調査に向かう様子を露わにすると、


アヤが気を引き締める様にモツへ言葉を掛け!…


と、そんな声を掛けられた事で


モツもピクッと反応して行き!…


次には此方もやる気の表情で返事!…


何か思わずいい雰囲気を漂わせてしまう!…


一方でパルシィは徐に我先にと動き始めると、


まずは一人勝手にエントランスの方へと掛けて行き!…



__…ダッ!!…タッタッタッタッタッタ!!…



「ッ!?…あぁ!…お、おい!!…」



「ッ!?…ちょ!?…ヤブ!?…パルシィ!?…」



それは一直線にその何かがある方へ!…


となるとそんな突然のパルシィの行動に


マサツグは戸惑い!…


慌てて追い駆けようとその足跡を辿って


パルシィの回収に向かって行くと、


これまたモツとアヤが戸惑う!…


芋蔓式の追いかけっこが始まってしまう!…


さて初っ端からこの始まり様である事から、


その案内をしてくれた兵士も思わず不安に!…


結果案内の兵士は更に付いて来る事に!…


一同慌しくエントランスに!…


そこでマサツグがパルシィを見失い!…


何処に行った!?と辺りを見回す


そんな様子を見せて居ると、


次にはふとある事に気が付き!…



「…チィ!!…パルシィの奴何処言った!?…


急に足跡は消えるし!…


…てか何で足跡が消え?…ッ!?…」



__サクッ!!…サクッ!!…にゅ~……



「ッ!?…し、霜柱が!?…」



その気が付いた事と言うのもまさにその足跡の事で!…


何故か建物の中だと言うのに足跡が付く!…


それはまるで新雪を踏んだ様にクッキリと残る一方、


時間経過でスッと元に戻り!…


これによりパルシィを見失ってしまい!…


マサツグもふと振り返って


自身の足跡が無くなっている事に気が付いて行くと、


勿論この事に驚きを露わにして見せる!…


すると後からモツとアヤも合流して来る事になるのだが、


まだその足跡の事には気が付いていない様子で!…


まずはマサツグに文句の言葉を口に!…



「…おい急に如何したって言うんだ!…」



「勝手に行ったら駄目じゃない!…


って、パルシィは?……あ、あれ?…」



「…見失った…ってか気が付いてる?…


建物の中だってのに足跡が付く事に…


何ならその足跡も直ぐに消えてしまって事に…」



それはまるで小さい子供を叱り付ける様に!…


その際モツは若干戸惑った様子を見せつつ…


アヤは完全にマサツグに問題が有るよう


言葉を口にして行くと、


次にはパルシィが居ない事に気が付く!…


そして辺りをチラチラと見回し探し始める!…


しかし幾ら見回した所で


そのパルシィの姿は何処にもなく、アヤは更に悩む事に…


と、一方で怒られたマサツグは全く動じず!…


何なら理不尽に怒られた事に対して怒らない!…


寧ろ未だに戸惑った様子で


先程気が付いた事について尋ね出すと、


その事を聞かれて二人もヘッ?とばかりに確認をする!…



「ッ!…え?……ッ!?…ッ!?…」



「何!?…如何言う事!?…」



すると二人もマサツグに言われて


初めて気が付いた様子を見せると、


次には同じく戸惑った反応を露わに!…


モツは自身の足元を見て直ぐに理解を示して行き!…


更には振り返って先程歩いて来た筈の足跡さえも!…


もう消えている事に気が付いて行くと、


音もなく若干戸惑う!…


まるでダンジョンに迷い込んだ


そんな感覚に襲われてしまう!…


その際モツの隣ではアヤも同じく動揺すると、


何度も足踏みをして更に戸惑い!…


と、そこへ後から案内をしてくれた


兵士も追い付いて来た様子で合流して行き!…


話を聞いていたのか…


その会話に参加をするよう三人に声を掛けて行くと、


またある事を説明し出す!…



「……そうです…これがもう一つの…


#調査に難航している理由の一つ__・__#なのです…」



「ッ!?…え!?…って、さっきの!…」



後から追い着いて来た兵士はシミジミ語るよう!…


これも調査の遅延の原因!と言って話し掛けると、


突如声を掛けられた事でマサツグ達は驚き!…


と、同時にその姿を確認して兵士である事に


途端に安堵!…


と言うのも何処と無くダンジョンに居る様な気がして!…


否応なしに何か各々緊張をする様な


そんな感覚に苛まれて居ると、


まぁこうなってしまった!と…


思わずマサツグが安堵した様子で言葉を漏らし!…


更に続けてモツもあり得ない!と言った


言葉を口にすると、次には!…



「…まぁモンスターが出て来る筈が無い!…


って言うか…その意味は?…」



「…報告ではなんでも


()()()()()()()()()()()()()()()()()、との事らしく…


壊しても壊してもその氷が再生する為、


調査が難航しているとの事!…


及び氷の撤去作業に


支障が出ている始末でもありまして!…


…まるで入って来られるのを拒むかの様!…


何か意図の様なモノを感じる!と…


現場で作業をする者達も


不気味がる状態となっております!…


一体これは何なのか?…」



やはりその兵士の言葉が気になった様子で!…


モツが続け様にその事について兵士へ質問を口にすると、


兵士はその足跡の疑問と関係が有る様である話を…


この詰所の氷が何か可笑しい事について話しをする!…


と言うのもここの氷は時間経過で修復される様であり、


そのせいで兵士達も作業が進まない事をこれまた話し!…


と、それはもはや何か心霊的なモノの様に


感じられる様で!…


そのせいで現場の士気も下がって居る!と…


報告を受けた兵士も困っている様子で


疑問の表情を浮かべて見せると、


マサツグはその話を聞いて更に質問を!…



「…因みに今のところの対策は?…」



「…今のところは壊した所に焚火を設置する等して…


対策を取っている様ではありますが…それでも…」



それは如何にも出来ないのか?と…


自分達もここを調査する上で


何か対策は無いか?と言った具合に質問をすると、


兵士も無い訳では無い返答を!…


しかし苦し紛れの策で有る様に話をする!…


その兵士曰く再生はするものの


やはり氷である事には変わらないらしく、


その氷の近くで火を焚いている!と…


が、その炎も消えればやはり元通りになる様で!…


効率が悪い様子で口籠る!…


それを聞いてマサツグも理解した様子で返事をすると、


簡単に結論をまとめて行く!…



「…まぁ再生されちゃあ対策のしようも無いか…


有るかどうかも分からない大元を叩かない限り!…


ってか?…」



「…はい…おっしゃる通りです…」



結局の所対策が無い!と言った様子で


元凶を叩く事に収束させると、


その元凶が有るかどうかも分からないのだが


兵士も疲れた様子で返事を口に…


その際肩から崩れる様にして


上半身ごとガクッと俯く様子を露わに!…


宛ら仕事上がりで酷く疲れたサラリーマンの様な!…


兵士一同その氷にお手上げである事を


その態度で示すようマサツグ達に見せると、


その様子にマサツグ達も同情をする!…



__…ッ……チラッ?…ッ!……ッ…



「…もしかしてアレか?…」



「あ、あはははは…」



そしてチラッと周りを見回す様にして


再度確認をして行くと、


そこには苦戦したであろう跡が見られ!…


と言うのもそこには壁に鶴嘴が刺さったままで


放置されて有る光景が!…


となるとそれを目にした一同は思わずアレか?と…


苦笑いをする反応を露わに如何調査するか?で


更に悩むそんな様子を見せて居ると、


そこへ放浪娘が帰って来る!…その際何食わぬ顔…


いや悩んでいる様子で腕を組みながら戻って来ると、


唸り声も上げて見せる!…



「うぅ~む…」



「ッ!…あっ!…おいパルシィ!!…


何勝手に先に行ってんだ!!…


てか如何したってんだ?…」



直ぐに再生する霜柱を踏み締めつつ!…


ゆっくり歩きながら


マサツグ達の居る方へと歩いて来ると、


マサツグが気が付いた様子で声を掛ける!…


更には文句を言うの様に言葉を続ける!…


それこそ単独行動をするな!とばかりに


若干怒気を強めて注意をすると、


次にはそのパルシィが悩んでいる様子について


質問を口に!…


すると今度はその話を聞いた様子でパルシィは返事!…


だが反省はしていない様子で話しを進め!…


何か手掛かりを見つけた様な事を口にすると、


更には意味深な事も続けて漏らし!…



「…いや、少しばかり気になる物があってな?…


だが()()()()も有ったので戻って来た!…


…まぁ確かに事前に有るとは話を聞いていたが…


…うぅ~む…()()が有っては詳しい調査が…」



「…ッ?…アレって?…」



と言うのも戻って来た理由に()()()()と、


まるで一人では如何にも出来ない様な事を口にし出し…


更には今まで聞いてきた話の中にもそれが有った様な!…


そんな口振りで漏らして行くと、


調査が出来ない!と更に続ける!…


するとその話を聞いて一同も何それ?とばかりに


戸惑って見せると、


次にはモツがそのパルシィが言っている物に対して


質問を口に!…


その際パルシィが言った[アレ]と言うモノが


それだと分かり!…


物を尋ねるよう何があったのか?を質問すると、


パルシィはその問い掛けに対して物騒な返事を!…



「…あぁ…面倒な物だ…


下手に手を出すと()()するからな?…」



__ッ!?…ババッ!!…



「ば、爆発!?…


な、何!?…[爆弾]かなんか有るのか!?…」



一応モツの問い掛けに対して返事はするが、


やはり何故かその物に関しては明確にせず!…


何なら更に面倒!と言って言葉を漏らし!…


オマケに不穏な言葉も続ける!…


[爆発]と言って何か爆弾の様な


モノが在る事を示唆して!…


未だ首を傾げるそんな反応を見せて居ると、


その話を聞いて一同は当然驚き戸惑う!…


ギョッとした様子でパルシィを見詰める!…


その際マサツグが慌てた様子で再度明確に


物の確認をして行くと、


その話に兵士が勿論これまた慌て!…



「ば、爆弾!?…


ちょ!…ちょっと待ってください!!!…


それでは今すぐ作業を中止して!!…


一度全員撤退した方が!?…」



「うぅ~む…」



勿論トンデモナイ物が眠っている事で困惑の様相!…


となると人命を最優先に考え始め!…


一度撤退をすべきなのか!?と


パルシィに質問をするのだが、


パルシィは唸るばかりでハッキリと返事はしない!…


更に不気味さを滲ませて見せる!…


そして爆発物が有る事を仄めかした当本人は


こうして腕を組み唸っているだけで、


そんなパルシィの様子に兵士も


更に慌てる事態となって行き!…


するとマサツグとアヤも思わず釣られてアワアワとする、


そんな素振りを露わにし出し!…


が、一方でモツが逆に落ち着き始める!…


まずは三人にある提案を口にすると、


最初の調査に打って出るのであった!…



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