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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第七章-ウィンタースノー連邦-霊峰ウルフハウリング・後編~デグレアント帝国・前編-
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-第七章十三節 亡き者の言葉と気になる現場と焦るグラトニア!-



一時はどうなる事か?と思われた謁見の間内…


しかしグレイスのお陰で徐々に


その騒動にも落ち着きの様子が見えて来ると、


マサツグはグレイスの話に耳を傾ける!…


その際グレイス自身も似た様な事が


有った様子で話し出す!…


と言うのもやはりデグレアントに


煮え湯を飲まされた事で!…


同じ様な事になった事が有るらしく、


冷静さを失った者の末路を知っている様子で


それは悲しげに語り!…



「…マサツグ様の気持ちも良く分かります!…


…私も…


最愛の人をあのデグレアントに奪われたのですから…


それはもう痛い程に!!……ですが!!…


一度冷静さを失った者を蹴散らすのは


非常に簡単なもの!…


何故なら罠を仕掛けて後は掛かるのを


待つだけで良いのですから!…」



それはさも自身の事を反面教師にする様に、


その際自身も夫を亡くした!と…


何ならその事に痛いほど分かる!と


悲しい表情を浮かべて見せ!…


それこそ若干の誤解をしつつ!…


それが故に余計に冷静さを欠いては行かない事を


再度マサツグに語って行くと、


その末路についても話をする!…


この時それはさも自身も痛い目に遭った事が


ある様子で!…


更に悲しい表情を浮かべて見せると、


マサツグもその話を聞いてハッとした表情を!…



「ッ!!……ッ…」



グレイスの話が届いた様子でマサツグは戸惑い!…


この時想像をしてしまったのか、


自分がやられてしまった場合…


或いはリーナを助けられなかった事を想像をして


下唇を噛んで黙ってしまうと、


ここに来て初めて失敗を恐れる!…


漸くグレイスの言葉の意味を思い知る!…


その際勿論今までに失敗を恐れた事は


何度もあった筈なのだが、


今回のモノは特に一味も二味も違い!…


一方でグレイスはそんなマサツグの気持ちを知ってか、


更にある事を口に!…



「…それにその感情を持っているのは果たして?…


本当にマサツグ様だけなのでしょうか?…」



「ッ!…え?…」



と言うのもマサツグの怒りは


本当にマサツグだけのモノなのか?と…


それはさもマサツグだけでないよう


問い掛ける様に話して行き!…


そのグレイスの言葉にマサツグも


余計に戸惑う様なそんな返事をして行くと、


グレイスの話はまだまだ終わらない!…


スッと周りに目を向けて見せると、すぐ傍に居るモツ!…


そこからアヤにオリハにマサキにくまさん!…


マサツグのパーティ全体を見る様に手を伸ばす!…



「…周りの皆さんも同じ気持ちだと思います!!…


本当ならマサツグ様と同じで!…


今からでもデグレアントへ乗り込みたいと言う


気持ちで一杯の事でしょう!!…


…ですが今は我慢なのです!!…今一度心を冷静に!!…


しかしその怒りは心の内に秘めて置くのです!!…


…ちゃんと機会を伺い!…


攻める事が出来れば必ず勝利を手にする事が出来る!!…


…今のは亡き夫の言葉なのですが…


この言葉を貴方に送りたいと思います!!…」



「ッ!!…ッ…ッ~~~…」



それは怒りを覚えているのはマサツグだけでは無い事を


改めて説明をして行くと、


その怒りを覚えているのはみんな一緒!と話しを…


しかし尚の事を今は我慢の時である事を続けて話し!…


だがその怒りは忘れない様に!…


時期が来れば反撃の狼煙を上げれる!…


そう言って機会を伺う事を


グレイスがマサツグに提案をすると、


その言葉はグレイスの夫の言葉!と…


若干悲しそうな表情で話して行く!…


となるとそんな事を言われた事で


マサツグも完全に勢いを失って行くと、


次にはあの黒い翼も消えてしまい!…


もはや意気消沈に近い状態!…


マサツグは俯き機能停止…


その場で佇むよう本当にピクリとも


動かないそんな様子を見せて居ると、次には…



__……ンギュッ!…ッ!……チラッ…



「ご主人様(先生)…」



それはいつの間にかシロとハティがマサツグの元に!…


この時勿論未だマサツグに怯えた様子を見せて居るが、


それでも恐る恐るマサツグの手に向かって


スッと手を伸ばし!…


すると次には二人してその手をギュッと掴んで握り!…


と、マサツグもそれに気が付いた様子でスッと視線を…


その手を握って来たシロとハティの方へと向けて行くと、


そこで不安そうにする二人の表情を目にする!…


何ならマサツグを気遣う様にして声を掛ける姿も


目にして行く!…


それこそ目を潤ませ怒られるかもしれない!と言った


震える様子も感じられると、


次にはマサツグも更にハッと目を見開いては


我を取り戻して見せて行き!…



「ッ!!……すぅ~…ふうぅぅぅ~!!…」



徐に大きく息を吸い込み始めると、天井を見上げ!…


そして口と肺一杯に酸素を取り込み


パンパンになった所で突如首をガクン!と…


俯く様にして下を向き!…


そのまま吸い込んだ息をフッと


さもブレスを吐く様に吐き出し始めると、


自身の中で気持ちを大きく切り替える!…


冷静さを取り戻そうとして見せる!…


その際その吐き出した息はシロやハティの顔に掛かると、


前髪を吹き飛ばしてはオールバックに!…



__ッ!!…ッ~~~!!!……ッ!?…ッ!?…



別に強風でも何でも無いのだが、


突然のブレスにシロとハティは戸惑った様子を露わに!…


それはブレスを浴びた際に目を閉じて


キュッと耐える様な反応を!…


そしてブレスが終わった所で目をパチッと開けて見せ!…


何度も瞬きをして目を真ん丸にする


そんな戸惑いの表情を浮かべて見せると、


マサツグの事をジッと見詰める!…


二人揃って同じ反応を見せて居ると、


一方でマサツグは徐に言葉を口に!…


暴走してしまった事に謝罪をする!…



「…スマン!!…少し頭に血が上り過ぎ……」



__バッ!!…ヒュウゥゥゥ!!!…


ドゴス!!!…ッ!?…



「上り過ぎたじゃねぇんだよ!!…


この馬鹿兄貴!!!…」



頭を下げたままマサツグは謝罪の言葉を口に、


やっと冷静になったよう振舞って見せるのだが!…


しかしその謝罪の言葉を言い切る前にある者が行動を!…


と言うのもその正体はオリハで有り!…


マサツグの背後から飛び掛かり!…


その下げている頭に向かって


空手チョップを繰り出して行くと、


マサツグにダメージを!…更には文句も付け添える!…


するとそんなオリハの行動に誰もがあっ!…


と言った様子で戸惑って見せると、


マサツグもそんなオリハのチョップに対して


当然文句を!…



「ッ~~~!!…テ、テメェなにしやが!!…ッ!?…」



__ジトォ~~~~!!!!…ッ!?!?…



「こっちだって散々デグレアントに


手を焼いて来たんだ!!!…


勝手に一人で抱え込んで


戦おうとしてんじゃないよ!!!…」



「そうよ!!…オリハの言う通り!!!…


もう今回の事で私も頭に来たんだから!!!…」



途端にバッと頭を上げてオリハに文句を!…


だがそこで目にした光景と言うのはマサツグに対して、


怒っているパーティの面々で!…


と言っても怒っているのは


主にアヤとオリハの二人だけ!…


後の面々は完全に呆れて見せて居り!…


その怒られているマサツグに対しても


助け舟を出さない!…


出したら出したで絶対に巻き込まれる事が


分かって居る為!…


苦笑いをしてただその様子を見て居ると、


マサツグは更に二人から詰め寄られる!…


一方で自業自得と言った言葉も出て来始める!…



「…はあぁ~…相変わらずじゃのぉ?…


まぁ、自業自得と言うものじゃ!…


…正直わっちとしは


あの小娘の事は気に入らんのじゃがぁ?…


…なんせわっちの事を幼子扱いしおったし!…


しかしじゃ!…


それでもあの者もマサツグの大切な仲間!…


…ちゃんと!…


キッチリ恩を売って助けてやらねばなぁ?…」



マサツグが元に戻った事でフィロも元の姿に!…


その際フィロもマサツグに対して呆れた様子を露わに!…


そしてリーナを助ける事に関して消極的!…


何か私怨交じりの文句を口に…


ムッとするそんな表情をも浮かべて見せるが、


次には仲間である以上助けよう!と…


悪い事も考えた様子でポロッと漏らす!…


するとそんなフィロの言葉を隣で聞いていた


パルシィもピクッと反応を示して行く、


フィロに対してさも呆れた様で言葉を口に!…



「…考えがゲスイぞ、玉藻の前?…


如何してお前はそう素直になれんのだ?…


…ただ仲間だから助けたい!と思って居る癖に!…


何故そうまでして捻くれて見せるのか?…


…ッ!…ひょっとしてこれが…


俗に言う照れ隠しと言うヤツなのか?…」



まずはフィロの漏らした言葉に対してツッコミを口に!…


すると次にはそのフィロの本心を分かっているのか、


更に呆れる様にしてひねくれ者!と


小馬鹿にする言葉を続け!…


と、途端に今度はハッと何かを理解した様子!…


それはフィロはツンデレなのか?と…


途端に理解した様子でそんな言葉を続けて見せると、


フィロもフィロでそんなパルシィの言葉に対して


物申す!…


クルッと笑顔でその手に狐火を灯して見せる!…



「それ以上言ってみよカキ氷娘?…


お主を原型も残さない位に溶かしてくれるからな?…」



「ッ!…ほほぅ?…やれるものならやってみろ!!…


その前に私が貴様を永久冷凍してやる!!…


何なら町のオブジェとして!…


無様な姿で飾ってやろう!!…」



__やいのやいの!!…やいのやいの!!…



それこそ余計な事を言うな!とばかりに文句を口に!…


するとそんなフィロの言葉にパルシィも買った様子で


挑発に乗り!…


こちらもフィロと同様その手に冷気を纏い出し!…


売り言葉に買い言葉!…


これまた同じ様にフィロを見詰めながら


不敵な発言をして行くと、一触即発!…


やいのやいのと揉めて見せる!…



さてそうして二人が勝手に揉めようとして一方!…


マサツグの方でも未だに二人から詰め寄られては


タジタジになっており!…


いつもの纏まらない感じになって来ると、


近衛兵達もその様子に困惑!…


先程までの真剣な様子は?と…


何も言わずにとにかく固まってしまったかの様…


その成り行きを見守って立って居ると、


一方でグレイスはそんな面々を気にしない様に


伝令へ言葉を!…労う様に言葉を掛ける!…



「…報告ご苦労様です…では今直ぐに隊を組み直し!…


衛生詰所の被害状況の調査と


付近の警戒をお願いします!…


…その際、ご遺体の方も丁寧に搬出し…


身元確認を進めると同時にご遺族に連絡を…


…辛く苦しい作業になると思いますが…


宜しくお願いします…」



「ッ!!…ハ、ハハァ!!…」



__ババッ!!…


ガッシャ、ガッシャ、ガッシャ、ガッシャ!!…



まるで他人事の様に振舞う一方、


その現場となった詰め所に対しての指示を出し!…


その際起きた事に対して悲しむ様に!…


丁寧な作業を求める様にもう一つ労わるよう


その伝令に続けて指示を出すと、


その言葉に伝令も戸惑いつつ!…


それでも敬礼をしてグレイスに向かって返事をする!…


それは恐縮する様なそんな反応を見せると、


次には慌しくその場を後にして行き!…


と、ここでモツがふと何かを思い付いた様子で


ハッ!と反応!…


と言うのも一連の話を聞いて!…


何か思う事が有った様子で


クルッとマサツグの居る方を振り向いて行くと、


その揉めている様子に割って入るよう声を掛け!…



「……ッ!…そうだ!…なぁ、ヤブ?…


その衛生兵の詰め所とやらに俺も行って良いか?…」



「ッ!?…え、えぇ?…いや、行っても良いけど…何で?…


それに邪魔になるかもしれないし…


気になるにしても今は行かない方が良いんじゃ?…」



と言うのもモツはその被害に遭った


衛生兵の詰め所が気になった様子!…


自分も見に行きたい!とマサツグに話を持ち掛け!…


と、突如そんな話をされた事でマサツグも


思わず戸惑い!…


しかしそれでも返事をして行き!…


マサツグ的には何も問題は無い!と、


しかし今から調査をする様な事を言っていた事から!…


邪魔になるのでは?とその作業に対しての


懸念をモツに話して行くと、


モツもそれを分かっている様子で当然返事!…


笑いながらに大丈夫!と言って見せる!…



「勿論邪魔にならない様に配慮する!…


…何よりまだその看護病棟が水浸しって事は…


恐らく何かしらの痕跡がまだ残っている筈なんだ!…


…例えどんな事でも少なからず!…


何か役に立つ事が分かるかも知れないからな?…」



この時大丈夫!と返事をすると同時に、


何が気になって居るのかをモツは続けて


マサツグに話し!…


それはまだ現場がそのままだから分かる事もある!と…


やはり奴ら(ダグレス達)に対して、


モツも当然遺恨が残っている様子で話しをして行き!…


何ならマサツグの気を使っているのか!…


何か少しでもとにかく情報が欲しい事を続けて話すと、


マサツグもそれを聞いて一応納得!…


その上で更に悩んで見せる!…



「ッ!…ま、まぁ……でも、うぅ~ん…


…とは言え、なぁ~?…


確かモツって魔法関連のスキルを持って無かったよな?…


一体どうやって?…」



その悩んだ理由と言うのも


やはり現場の邪魔をするのでは?と言った懸念が!…


と、同時にそのモツの調査の方法についても


疑問を持ち!…


モツにはレイヴンの様に魔力を使った際に残る跡、


[魔力痕]を調べる術がない事を知って居り!…


一体如何やって調査するのか?と…


気になった様子で疑問の表情を


浮かべながら質問をすると、


そこにこれまた参加を希望する様にパルシィが!…


それはパルシィも何か気になって居る様子で


言葉を漏らす!…



「ッ!…では、私も協力しよう!…


…実は私も気になる事があってな?…


どうしてもそれを調べたいのだ!…


…最初この腹にあの魔法を受けた時!…


その感じた魔力に覚えが有って…


…出来れば私のこの推測が外れて欲しいのだが…


イマイチ確証が無くてな?…」



「ッ!…パルシィも?…


てか、俺に言っても仕方が無いと思うぞ?…


現場を仕切っているのは俺じゃないし…


女王様に聞かないとぁ?…」



何でも最初あのパルメリアから


魔法を喰らった時から気になって居たらしく…


その話をする際、嫌な予感がする!と…


何なら外れている事を願う様に言葉を続け!…


その話を聞いてマサツグも更に戸惑った様子で


返事をする!…


だがその決定権は自分に無い!と…


最高責任者であるグレイスに許可を貰う様に


二人更に返事をすると、思わずチラリ?…


するとグレイスも気が付いた様子で反応を見せる!…



__チラッ…ッ!……ニコッ…コクリッ…



「…いけるみたいだが?…」



それはマサツグがグレイスに視線を向けて行く際、


モツとパルシィも気になった様子で


スッとグレイスに視線を!…


するとそんな三人の視線を感じてグレイスも


ピクッ!と反応…


何なら話を聞いて居た具合にニコッと笑い!…


そして三人に許可を出すよう何も言わずに


コクリと一回頷いて見せると、


それはマサツグ達にもちゃんと伝わった様子!…


モツがマサツグに声を掛ける!…


するとマサツグもその反応を見て同意をすると、


次にはアメリカンコメディーの様な感じで返事を口に!…



「…OK?…じゃあ俺はもう!…何も、言わない!…」



「よし!…じゃあ決まりだな!…


各自こっからは自由時間な!…


休息するも良し!…


訓練をするも良し!…好きに時間を…」



__…スッ…ッ~~~!!!…


くわあぁぁ~~~!!……ッ…



この時もうマサツグはいつもの様子に戻った具合で


お道化て見せ、何も文句を言わない!と言って


モツ達に許可を出す言葉として行き!…


と、モツもその返事が貰えた事で笑みを浮かべ!…


次には本決まりである!とばかりに言葉を漏らし!…


更には各自ここから自由時間である!と


予定を決めて行くと、


そのモツの言葉に全員が察し!…


各々思い思いの様子を露わにする!…


その際ある者は大きく伸びをしながら大欠伸をすると、


もう一方では突然の事に悩む様子を露わに!…


これまた一方でマサツグに突っ掛かって居た者達も


落ち着いて行くと、マサツグから離れ!…


この騒動も一先ずは落ち着く!…


近衛兵達もやっと落ち着ける時間が来た!と言った具合に


安堵しようとして居ると、今度は!…



「ッ!?…ちょ、ちょっとぉ!!…


何言ってるのヨォ!!!…


早く騎士様を助けに行かないとぉ!!!…


騎士様の体にナニをされるか、


分かったものじゃないのヨォ!?…


あの騎士様はアンタ達の仲間じゃなかったのぉ!?…」



リーナを助けに行く流れから解散ムード…


となるとグラトニアが黙って居らず!…


マサツグ達面々に落ち着いている


暇が無い事を訴え出すと、


更に慌てて見せて行く!…


その際何か淫靡な雰囲気を感じさせる


奇妙な言い回しもして見せると、


さも薄情者!と言わんばかりにマサツグ達に吠え!…


と、そんな事を言われた事でマサツグが


ピクッ!と反応をして見せ!…


そのグラトニアの立っている方を振り向いて行くと、


再度決定を口に!…



「ッ!…何か引っ掛かりを感じる言い方なんだが?…


まぁ置いといて…


…さっきも言ってただろ?…二週間の猶予が有る!…


…俺もそこまで強く言える義理は無いけど…


相手も一国の王女を相手に無茶は出来ない!…」



その際グラトニアの言い回しがやはり気になった様子で


ツッコミ掛ける言葉を!…


だがそれでも流しては行かない!と決めた旨を


もう一度話し!…


更には猶予がある事についても再度説明をする様に


続けて行くと、次には反省をする様な表情を!…


それでもリーナが襲われる事が無い事を口にする!…


そしてその理由も一国の姫である事を続けて話すが、


当然そんな説明をされた所でグラトニアが


納得をする筈も無く!…



「それは推測であって確証が無いじゃない!!!…


…こうしている間にもあの子、


酷い目に合わされて居るんじゃ!!!…


…ッ~~~~!!!…もういい!!!…


周りからは時の闘士なんて持て囃されてるけど!!!…


結局の所、肝心な所で役に立たない


腰抜けじゃない!!!…


…アンタ達が行かないなら!!!…


私一人でも助けに行く!!!…」



モツが挙げた話に対しても真っ向から否定!…


この時そのグラトニアの様子と言うのは酷く荒れ!…


さもリーナの事を実の妹の様に


気遣い心配をして見せると、


更に不安に駆られて様子を露わに!…


それこそ俯きギュッと拳を握って行く!…


そして体全体をプルプルと震わせ


怒りに燃えるそんな様子も見せて居ると、


次には業を煮やしたらしく!…


動かないマサツグに対して文句を漏らし!…


自分一人でも助けに行く事を口にすると、


そんなグラトニアの様子にアヤが心配の声を!…



「ッ!?…あぁ!!…ちょ、ちょっと!!!…」



「ッ!!!…ほっといて!!!…


何が何でも!!…絶対!!!…」



__ッ!?…ッ…ザワザワ!…ザワザワ!…



それこそ慌てて引き留めようとグラトニアの肩に手を!…


しかしそんなアヤの手を振り払う様に


グラトニアは一人荒れて見せ!…


アヤに対して本気の威嚇!…


歯を剥き出しにして必死の形相を露わにすると、


そんなグラトニアの表情にアヤは更に戸惑う!…


何なら周りの近衛兵達も戸惑って見せる!…


と言うのもこれが本当にあの刑期百年越えの


凶悪囚人の顔なのか!?と…


そう思えてしまう程に


如何にもそんな凶悪犯の様には感じられず!…


と、戸惑っている一方で


グラトニアは再度謁見の間を後に!…


その出入り口の扉に向かって


やはり怪我を庇う様に歩いて居ると、


次にはマサツグが呆れた様子で


溜息を吐いては頭を掻く!…


そして徐にシルビィに声を掛けて行く!…



「…はあぁ~…仕方ない!……シルビィ!…」



「…お任せを!…」



__シュバッ!!…ガッ!!…



「ッ!!…離し!!…」



別に特別な合図も無くマサツグが


シルビィの名前を呼ぶと、


シルビィはマサツグの意図を汲んだ様子で


迷う事無く返事を!…


となると次にはその場から飛び出す様にして


グラトニアの背後へ!…


その際アヤの時同様肩に手を!…


するとグラトニアもそれに対して


機敏に反応をして見せ!…


これまたアヤの時と同じく!…


振り返ってその手を振り払おうとして見せるのだが、


シルビィはそう来るのを読んで居た様子で受け流す!…


そのまま拘束する様に締め上げようとするのだが!…



__ガッ!!…グルン!!…キュッ!!!…



「ッ!?…ああぁぁ!!!…あああぁぁぁぁ!!!!…」



「…ッ?…変ですね?…


まだそんなに力を掛けていませんが?…」



「ッ~~~!!!…


放せ!!!…放せエエエエエェェェェェェェ!!!!…」



宛らその動きはベテランのSPが如く流麗に!…


あっと言う間に締め上げると、


そのまま地面に押し倒して


拘束してしまおうと思うのだが!…


次にはグラトニアが悲鳴を上げる!…


それは冗談では済まない程に


悲痛で耐えがたい悲鳴を上げて見せる!…


その際その時の悲鳴を一言で言うと、


まるで拷問を受けている様な!…


と、そんな声を上げ出した事で


シルビィもふと不思議がる!…


しかしその手を緩める事は決してなく!…


一切の同情を持たない!…


ただ言われた通りに任務を


完遂する猟犬と化して見せて居ると、


一方でグラトニアは痛みの余り発狂!…


左右に振って涙を流して悶えに悶える!…


するとその様子にマサツグも


戸惑った反応を見せる一方!…


ふとある事に着目して行き!…



「ッ!?……やっぱり全然直ってない…シルビィ!…


もういいよ、離してやって?…」



「ッ!…はい…」



と言うのも勿論気が付いた事とは肩の怪我で、


幾ら人狼族と言えど昨日の今日で


その怪我が治る筈も無い訳で!…


ましてや重症な状態で


その肩を押さえつける拘束技はもう地獄!…


当然の様子にマサツグも思わず同情して見せ!…


しかし事が分かった事から尚の事無理!と…


これで分かったであろう事からシルビィに


放すよう指示を出すと、


シルビィも言われた通りに拘束を解く!…


するとグラトニアはその肩を押さえて転げ回る!…



__パッ!!…バタン!!…ゴロゴロ!…ゴロゴロ!!…



「グッ!!…ウウゥゥゥ!!!…


ッ~~~!!!…な、何を!!…するのよ!?…」



__………。



宛らその様子は生きたまま網焼きにされる魚が如く!…


のたうち回る様に暴れに暴れ!…


と、その動きも徐々に落ち着いて来ると


次にはシルビィを思いっきり睨み!…


怒りと恨みが混在する表情を浮かべ!…


涙目になりながらシルビィに噛み付かんばかりに


文句を漏らすと、歯を食い縛る!…


しかし一方でシルビィは涼しい顔でそれを見下ろす!…


それはまるで慣れている様子で


ジッとグラトニアの事を見詰めて居ると、


これまた一方でマサツグはそんなグラトニアに対して


確認の言葉を口に!…



「…まだ全然直ってないのに行くのか?……」



「ッ!!!…もう、関係無いでしょ!?…


敵を取り逃がした様なアンタ達に!!!…


心配される謂れは無いわ!!!!…」



__ピクッ!…スッ…



それは一応グラトニアの怪我を心配する様に!…


そしてその怪我でまだ行こうとするのか?と


同時に確認を取るよう声を掛けると、


そんなマサツグの問い掛けに対して


グラトニアは噛み付く!…


もう当てにして居ない様子で文句を漏らす!…


その際ダグレスを逃がした事について


失態!と言わんばかりにマサツグを罵ると、


シルビィがそのグラトニアの発言に対して


ピクッ!と反応を!…


それは自身の主人を馬鹿にされた事で怒りを覚え!…


もう一度地獄を見せようか?と…


未だに地面を舐めるグラトニアへ向かい


スッと歩み寄ろうとして行くと、


マサツグが気が付いた様子で指示!…


シルビィに待った!を掛けて行く!…



「ッ!…[待て]だ、シルビィ…」



__ッ!…ッ……ザワザワ!…ザワザワ!…



マサツグはチラッとそのシルビィの動きを


見つけて行くと、次にはシルビィに視線を送りつつ


動じて居ない様子で指示を!…


それはシルビィに対して注意をする様に言葉を口に!…


するとそんなマサツグの指示にシルビィも若干戸惑う!…


しかしそれでも聞き入れた様子で


スッと後ろへ下がって行くと、


そんなシルビィの様子にこれまた周りの近衛兵達も


驚いた具合で反応をする!…


そして改めてマサツグに対して何者!?と


戸惑いを感じてしまう!…


すると一方で未だ自分の状態に


気が付いていないグラトニアに対して…


フィロが呆れた反応を見せると、


それこそ救いようがない!と言った具合に


溜息を一つ吐き!…



「…はあぁ~…やれやれ…マサツグが何故あの様な命令を…


シルビィに出したのか気付いておらんのかや?…


例えこの場を抜けれたとして…


お主の犬死は如何足掻いても免れぬのになぁ?…」



__ッ!?…ギンッ!!…



この時何処からともなく扇子を取り出し!…


その扇子を片手で開いてスッと


自身の口元を隠す様に添えて見せると、


次にはグラトニアの事を小馬鹿にする!…


今ので何故気付かない!とばかりに言葉を続ける!…


それこそマサツグがシルビィを使って


嗾けた事から話し出すと、


それに気付けない事には無駄死にするだけ!と嘲笑い!…


と、そんな事をフィロに言われた事で


グラトニアも当然反応!…


するとグラトニアはフィロを睨み!…


やはり恨めしそうなそんな表情を見せるのだが、


フィロは全く動じない!…


寧ろ更に馬鹿にするよう言葉を続ける!…



「今のお主がデグレアントに行った所で…


ただの都合の良い人形にしかならぬ…


…そう、ただ…愉快な愉快な人形に…な?…」



__ッ!?…ザワザワ!…ザワザワ!…



「…それは!!…一体如何言う意味!?…」



まるで既に運命は見えて居る!とばかりに


言葉を続ける!…


その際不敵に笑みを浮かべ!…


今のグラトニアが行った所で


ただの人形にしかならない事実を口にすると、


その意味深な言葉に周りの面々も戸惑う!…


意味が分からない様子でザワ付き始める!…


するとグラトニアもそんなフィロの言葉を聞いて!…


馬鹿にしているのか!?とばかりに反応をすると、


徐々に自力で立ち上ろうとする素振りを露わに!…


しかしやはり片腕を庇いながらだと当然キツく、


出来て何とか膝立ち!…


そこから立ち上がるに当たって足も傷めた様子で!…


難儀をするそんな様子を見せていると、


フィロは構わず話を続ける!…


一体如何言う現実が待って居るのか?を…


隠さずにグラトニアへ突き付けて行くのであった!…



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