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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第一章-スプリングフィールド王国編-
59/603

-第一章五十八節 ニンジン大乱戦とリンのおかしな挙動とラッキースケベ-



人間顔負けの煽り運動を見せるバニーガールキャロット(NPC)に大激怒のマサツグとモツ…幾らゲームの中とは言えニンジンに煽られると言うそうそう無い経験をしては刹那を発動して向かって行くも、バニーガールキャロットは意外と好戦的な性格なのか二人が向かって来るのを見ると、ニンジンとは違い向かえ撃つ様に大きく地面を踏み込んではまるで弾丸の様に飛んで行く!そしてこれを見た者はこう思うだろう……


何と情けない戦いなのだろうと!…


「ウオオオオオオォォォォォォォ!!!!!」


__ビュン!!!…


{ッ!?…は、早い!!…

刹那を使ってるのにそれでも目が追い付かないのか!?…

…でも!!…}


__バッ!!!……ビシッ!!…バシッ!!…


マサツグとモツがバニーガールキャロットとの間合いを詰める際、その飛んで来たバニーガールキャロットの瞬発力に改めて驚かされていると、バニーガールキャロットが二人の間合いに入る。それを見たマサツグとモツは瞬時に手を伸ばしバニーガールキャロットの捕獲を試み始めるのだが、バニーガールキャロットは伸びて来たマサツグとモツの手を簡単に足で蹴り飛ばしあしらうと、マサツグとモツの顎下で一度止まっては踏み込んで見せる!


__…スタッ!…グッ!!…


「ッ!?……」


__ヴゥワン!!!……


「ッ!?……あっぶねぇ!!!…」


顎下でバニーガールキャロットが踏み込んで構えたのをマサツグとモツが確認すると背中に嫌な予感を感じ、その嫌な予感は的中とばかりにバニーガールキャロットが思いっきり膝を曲げて飛び上がると、V字開脚でマサツグとモツの顎を一度に跳ね上げようとする!それを寸での所で気が付いた二人が慌てた様子で上半身を逸らせ、そのままバク転でバニーガールキャロットから一度距離を取ると仕切り直しになる!しかし!…


__バッ!…スタッ!!…バビュン!!…ダンッ!!!…


「ッ!!!…なっ!?…」


__バビュン!!…ダンッ!!!…

ダンダンダンダンダンダンダン!!!!…


バニーガールキャロットから間合いを取ったと思った矢先、何を考えての行動かは分からないものの攻撃が空振りに終わり地面に着地すると、周りを囲んでいる柵を利用するが如くまるで跳弾する弾丸の様に跳ね回ってはマサツグとモツを撹乱し始める!その様子を目にしたマサツグとモツは驚き戸惑った様子を見せるのだがバニーガールキャロットは一切手加減する様子を見せる事無く、ただ柵から柵へと…刹那が意味をなさない程に飛び回るとマサツグとモツを追い詰め始める!


__ダンダンダンダンダンダンダン!!!!…


「チィ!!…コナクソ!!!…」


__バッ!!…スカッ!…むぎゅ!!…


「ッ!?…お、俺を踏み台にした!?…」


飛び回るバニーガールキャロットにマサツグが苛立ちを隠せない様子で自棄を起こしたのか、無策に飛び出してはバニーガールキャロットに手を伸ばすも当然捕まえる事が出来ず…逆にバニーガールキャロットの足場として活用されるとマサツグはまるでどこぞの三〇星の様な言葉を口にする。しかしこれは無意味では無いとばかりにマサツグの後に続くようモツが飛び出すと足場にした後のバニーガールキャロットの動きを予想し、見事にその予想が的中すると手を伸ばす!


「ッ!!…予想通り!!…貰った!!!…」


__ッ!…バシィ!!…


「なっ!?…脚力!?…」


モツがマサツグを踏み台に真上へ飛んだバニーガールキャロットを追い駆け手を伸ばすも、その伸ばした手も嘲笑う様に蹴ってあしらわれると、そのバニーガールキャロットの脚力に驚かされる!何故ならバニーガールキャロットに蹴飛ばされたモツの腕は大きく後ろに飛ばされると同時に、その蹴られた勢いでモツの体は後ろに仰け反らされ、そのままバランスを崩されたからである!…確かにバニーガールキャロットを追い掛ける為にバランスの取り難い空中戦を仕掛けたとは言え、立った一蹴り!…それも自分より圧倒的に小さいニンジン相手にバランスを崩されたとあってはモツは困惑を隠し切れない!そうしてバランスを崩したモツの眼前にバニーガールキャロットが迫って来る中、バニーガールキャロットはモツの顔に向かって着地を決める!


__ヒュウウウゥゥゥ…むぎゅっ!!…


「ぶへッ!!…この野朗!!…」


__スカッ!!…スカッスカッ!…

…ランタッタァ~♪グングングングン!…


「…ッ!?ッ~~~!!!…段々頭に来たぜぇ?……」


モツが顔を踏まれて怒るとすぐさまバニーガールキャロットを捕まえようとするのだが、捕まえようとする手は無情にも空を切るとバニーガールキャロットに逃げられてしまう。バニーガールキャロットはその様子をまるで楽しむかの様に飛んで跳ねてはまたもやマサツグとモツに対して煽り行動を取り出し、それを見たマサツグとモツが更に怒りを覚えるともはや作戦などを考えるだけの平静さなど無くなってしまう。怒りのままに突っ込んではニンジンにあしらわれる…そんな奇妙な光景が農家のおじさんとリコの目の前で行われ始めるのだが、実際二人の視点からマサツグとモツの様子を見ると何が何だか分からない様子にしか見えない…


__ドガガガ!!…ザザァ!!!…ゲシッ!!…


「ッ!?…んなろうがぁぁぁぁぁ!!!!」


「丸焼きにして食ってやろうかぁぁぁぁ!!!!」


「……ねぇ?…あれは何をしているの?…

何でお兄ちゃん達あんなに怒ってるの?…」


「………分からん!!」


農家のおじさんとリコの視点からではもはや某・龍の球を集める冒険譚の戦闘シーン張りの高速戦闘が繰り広げられている様にしか見えず…何が起きているのかリコが理解出来ないまま農家のおじさんに質問をすると、農家のおじさんも唖然とした様子でリコに一言答える。その際農家のおじさんは恐らくバニーガールキャロットを相手にあそこまで奮闘する二人は初めてと言った様子で戸惑って居り、その事など全く気が付いていないマサツグとモツはただ怒りのままにバニーガールキャロットを追い掛け回す!


__ザザァ!!!…ッ!?…


「逃がすかぁぁぁ!!!!」


__ヒョン!…ゲシッ!!…ザザァ!!!…ッ!?…


「ッ!!…へへ…段々目が慣れて来た!…」


バニーガールキャロットを引き抜いてから約十分…今だ高速戦闘を繰り広げるマサツグとモツはバニーガールキャロットの捕獲を試みるが失敗続きで、足蹴にされてはあしらわれると言う屈辱を受けていた。しかし徐々にバニーガールキャロットの動きに慣れて来たのか蹴りをガードしたり…躱したり…完全では無いものの徐々にバニーガールキャロットの動きを捉え始めると、その二人の動きにも磨きが掛かり…バニーガールキャロットの行動も予測が出来る様になって来る!…それはバニーガールキャロット自身もヒシヒシと感じているのか、徐々に慌しく動き回り出し…最初にあった煽り運動も今では見られない様になっていた!


__バッ!!…ザザァ!!…フォン!!…ガッ!!…


「まだまだぁぁぁ!!!!」


「絶対に許さない!!!

お前だけは地獄の果てまで追いかけてやる!!!!」


__バッ!!…バッ!!…ザザァ!!…

フォン!!…ガッ!!…ビュッ!!!…


ただ目の前で見せられているマサツグとモツVSバニーガールキャロットの戦い!…やはりニンジンに手を伸ばすがその手は蹴り飛ばされ、踏み付け足場にされてはまた逃げ追い掛けるの繰り返し…しかしその動きにも洗練された様子が見え始めるともはや食材の採取では無く…ボス戦の様な暴れ具合に農家のおじさんとリコが驚き戸惑った表情で見詰めては、ただ息しか出来ないと言った様子で勝負の行方を見守り続ける。もはや今自分達が居る場所は畑である事を忘れた様に地面を踏み固め…それが影響してか更に二人の動きに磨きが掛かると、どちらも一歩も退かない戦いが繰り広げられる!そうして戦闘開始からニ十分が経とうとして居た頃…事件が起きる!


__バババ!!!…ザッ!!…ビュッ!!…ゲシッ!!…


「ウオオオオォォォォォォ!!!!」


__……タッタッタッタッタ!!…ドォン!!!…


「ッ!?…な、何だ!?…」


マサツグとモツが泥だらけになりながらもバニーガールキャロットを追い回し、遂に互いのTPが限界を迎えようとして居た頃!…突如檻の入口が勢い良く開くと外から誰かが入って来る!…当然突然の乱入に農家のおじさん・リコが驚いた様子で檻の出入口の方に視線を向けるのだが、そこにはこれと言った珍しい客人が来たと言う訳では無くただリンが自分の抜いたニンジンを追い駆けた様子で入って来ては、一直線にマサツグ達の方へと走り込んで居た!…それもニンジンを追い駆けて!…


「まぁぁぁてぇぇぇぇぇ!!!!」


「ッ!?…

コラ!!嬢ちゃんそっちに行っちゃいけない!!!

巻き込まれるぞ!!!」


「……え?…ッ!?」


「ウオオオオオォォォォォォォォ!!!!」


リンはニンジンしか目に入っていないと言った様子で乱入してはそのままマサツグ達の方へと走って行き、その様子に慌てて農家のおじさんが止めに入るも時既にお寿司!…マサツグとモツVSバニーガールキャロットの最終決戦が今まさに始まろうとして居た。農家のおじさんの声にリンが遅れて反応しては漸く自分が如何言う状況に居るのかを理解したのかニンジンの追跡を中断し、慌てて逃げ出そうとするのだがそれも遅いとばかりに最終ラウンドは始まる!


__ドガガガ!!…ザザァ!!…ゲシッ!…

ババ!!…ザッ!!…ビュッ!!…


「きゃあああぁぁぁぁぁ!!!!」


「あぁ~あぁ~言わんこっちゃない!!…

とは言え止まるに止まれる状況では無いか!?…

とにかく急いでこっちに逃げて来るんだ!!!」


「おねえさん!!!こっち!!!…早く!!!」


マサツグとモツはリンが乱入して来た事に気付かない程、集中しているのかバニーガールキャロットとの最終ラウンドをおっ始めると、その戦火の中心にリンが囚われる!…周りではマサツグとモツがバニーガールキャロットとの荒々しい戦闘が行われ、その様子にリンが動けず悲鳴を上げるとその場で身を丸めては巻き込まれないよう祈り始める!そんな様子を目にした農家のおじさんが不味いと言った様子でリンに逃げるよう指示を出し手招きをするのだが、リンは動けないのかその場からピクリともせず、リコもさすがに不味い!と理解しているのかリンに逃げるよう慌てた様子で声を掛ける!そうしてリンを中心に置いたままバニーガールキャロットとの戦闘を続けるマサツグとモツなのであるが、もちろんこのまま無事に戦闘が終わる訳が無く更に事件は起きる!…


__バッ!!…


「チッ!!…いい加減にお縄に付けよ!?…

まぁだ動けるだけの……ッ!?…リ、リン!?…

何でここに!?…」


それは最終ラウンドが始まって数分の事…マサツグが一度冷静になってニンジンの後を追いつつ様子を伺っていると、その戦火の渦中で蹲るリンを見つける!リンは今だ巻き込まれないようその場に丸くなってはピクリとも動かず、リンがその場に居る事…いつの間にそこに居たのか!?と言った疑問と困惑に襲われるのだが、ここでも更に運が悪い事が起きる!


__バシィ!!!…


「ッ!!…マサツグ!!!そっちに!!!…

…って、リン!?何で!?…」


それはモツが苛立ちのあまりに捕まえるのではなくチョップを繰り出した所、バニーガールキャロットの動きはそのチョップで弾かれると体勢を崩した様子で宙を舞う。これは千載一遇のチャンス!!…そう感じたモツが慌ててマサツグの方に振り返りその事を伝えようとするのだが、マサツグ同様…蹲るリンを見つけると疑問と困惑に襲われ、その間にもバニーガールキャロットは宙を舞っては体勢を整えると、丁度眼下に居るリンを足場にしようと妙に緻密なピンヒールを突き付ける!


__ヒュウゥゥ…クルリッ!…


「ッ!?…リン!!…」


「ッ~~~!!…へ?…」


「危ない!!!…」


本当ならそのまま落下した所で大きさは普通のニンジン…然程重くは無いしピンヒールと言ってもそこまで鋭い訳では無いので刺さっても然程痛くは無い…だがマサツグはこの時正常な判断が出来ないのかリンを庇う様に慌てて飛び出すと、リンに声を掛けてから押し倒す様に回収しては畑に倒れ込む!本当なら「お前が飛び掛かった方が危ない!」とツッコまれそうなものなのだが、マサツグが上に…リンが下にと言った様子で畑の真ん中に倒れ込むと、慌てて農家のおじさんとモツが二人に駆け寄る!


「ちょ!…あんた達大丈夫か!?…」


「それもそうなんだが何でリンがここに!?…

怪我は無いか!?…マサツグも?…」


「あたたたた…だ…大丈夫です……

マサツグさんが庇ってくれたので…ヒッ!…」


「…あだだだだ…こっちも大丈夫…

ってか俺はオマケかよ?…」


農家のおじさんとモツがマサツグとリンの心配をしては声を掛け、その声に対してリンが若干擦り剥いたと言った様子で痛いと言うものの、大丈夫と答えては何故か妙な反応を見せる。その声に遅れてマサツグも痛いと言った様子で声を漏らすも、大丈夫と答えてはモツの問い掛けに対してツッコミを入れ、リンが起き上がれる様にマサツグが上から退こうとした瞬間、何故かリンは慌てた様子で退こうとするマサツグを引き留め始める!


「ッ!?…待ってください!!…」


__ガッ!!…


「うおあぁ!?な、何!?…」


リンが何故か顔を赤くしてはマサツグに離れないで欲しいと慌ててしがみ付き、自身の胸をマサツグの体に押し当てて動こうとしない。当然そんな行動をされたマサツグは慌てた表情を見せてはリンに動揺した様子で声を掛けるのだが、リンは顔を赤くするばかりでマサツグの質問に答えようとはせず、ただリンは自身の胸を押し付ける。リンの行動にその場の全員が困惑と戸惑いの表情を浮かべる中、マサツグは表情をそのままに訳を聞くようもう一度リンに話し掛け始める。


「……あの~…リンさん?…

理由は如何で有れ出来れば離れて頂けると

助かるのですが…何かと視線が…」


「ご!…ごめんなさい!!…

ですが!今はこのままでも良いですか?…」


「えぇ?……」


リンにしがみ付かれながらもマサツグが戸惑った様子で声を掛け、体を起こそうとするのだがやはりリンは離れようとしない。そしてリンはマサツグの問い掛けに対して申し訳なさそうに謝って見せるもやはりマサツグから離れようとはせず、ただ顔を赤くしてはマサツグの事を上目遣いで目をウルウルさせた様子で見詰め出し、マサツグがリンの表情を見て心ここに在らずと言った様子で更に困惑し始めると、農家のおじさんは突如ハッとした様子でリコの元へ駆け出すとまたもやリコの視界を隠し出す。


「……ッ!!…」


__バッ!!……パッ!!…


「ッ!?…ねぇ!!今度は何ぃ~!!…

何でまた目隠しするの!?…

おじさん!!前が見えないよ!!」


「だ、駄目だよ!?リコちゃん!!!…

これは…その……

お…大人になってからでないと…

今はちょっと我慢してくれ!!」


恐らく農家のおじさんはまだ幼い少女のリコには刺激が強いと考えたのか慌てた様子で目を隠すと、当然リコが不機嫌そうに農家のおじさんに反発する!何度も農家のおじさんの手を掻い潜りその先に有る光景を見ようと藻掻き出すが、農家のおじさんも見せまい!と奮闘すると、リコを宥める言葉を掛ける。そうして農家のおじさんとリコが格闘している一方で、マサツグがリンの突然の行動に戸惑い…ほぼ腕立て伏せの状態のまま固まって居ると、リンの身に異変が起きる!


「ヒゥッ!!……」


「え!?…何!?…

俺何もしてないよ!?…てか、何が有ったの!?…」


「い、いえ!……あのぅ~…

マサツグさん?…」


リンは今だしがみ付いたままの状態なのだが何やら突如センシティブな悲鳴を上げると、その悲鳴にマサツグがドキッとしては何もやっていない!…と慌て出す!その際モツがマサツグの事をまさか?…と言った様子で戸惑った目を一瞬向けるのだが、リンが慌てた様子で違う!とマサツグの擁護をする様に声を掛け始めると、モツの誤解が解ける。しかしリンの話はそれでは終わらず、寧ろ今からと言った様子で目をウルウルさせながらマサツグとの事を呼ぶと、リンはトンデモ発言を口にし出す!


「……はい?…」


「そのまま私を押し潰す様に体勢を戻して貰って…

私の胸元を弄って貰っても良いですか?…」


「ッ!?!?……」


マサツグがリンに呼ばれて若干戸惑った様子を見せるも遅れて返事をし、リンの様子を伺うとリンは顔を真っ赤にしては恥ずかしそうな表情を見せ、今にも泣き出しそうな位に目をウルウルとさせると羞恥に耐える様子でマサツグにあるお願いをする。当然そのお願いを聞いたマサツグとモツは釣られて顔を赤くすると考えが纏まら無くなる程に戸惑い出し、一体如何言う意味なのか!?と言う疑問だけが頭に残るともはやショート寸前まで追いやられる!


{…え?…ちょっと待って!?…何でこんな!?…

え?…バグ!?…

てか、このゲーム全年齢対象だよな!?…ッ!…

モツは!!……駄目だ!!…

情報が曲がりくねり過ぎて頭から湯気が出てる!!…

あれは完全に処理落ち状態だ!!!…}


ただ困惑の様子だけが頭を動かし、改めてこのゲームが全年齢対象である事を確認し始めると、マサツグはゲームが正常に動いて居るかどうかの疑問に苛まれる。それと同時にこのままではいけない!と自身の心に対して寸での所で踏ん張り、モツに助けを求めるよう視線をモツの居る方に移動させその様子を確かめると、モツもこの状況が理解出来ないとばかりにその場でフリーズする。今までにこんなラッキースケベな現場を見た事が無い!…それも目の前で!…と困惑と戸惑いの様子で目を見開き、ただ驚きに満ち溢れた表情をしては頭から処理落ちの湯気を発し出す!…その様子を見てマサツグはモツはもう駄目だと判断すると同じ様にリンの言葉に困惑し、その一方で事態が収拾する事をいち早く願う農家のおじさんは、今だリコと格闘していた。


「ねぇ~!!おじさんまだぁ~!?

私も見たいぃ~~!!」


「ま…まだ駄目!?…

こんなとこリコちゃんに見せられないし!…

女将さんにコレ(現場)をリコちゃんに見せたと

バレたら…待った無しのトンデモナイ事に!?…」


「えぇ~~?…何でお母さんが出て来るのぉ~?」


「ッ!?…と!…とにかくまだ駄目な物は駄目!!

あんた達も早く何とかしてくれぇ~~!!!」


リコは余程今のマサツグ達の状況が気になっているのか、何度も飛び跳ねては農家のおじさんの手から逃れようとするも、農家のおじさんはさせまい!と何度も前に立ちふさがると鉄壁のディフェンス能力を遺憾なく発揮する!そしてリコを落ち着けようと何度も言い聞かせを試みるのだが、リコの好奇心の方が勝っているのか言う事を聞かず、更に女将さんの名前を出すと言う失態をやらかしてしまうと、リコは更に興味を持った様子を見せ始める!そんな状況に農家のおじさんも早く事態収拾をお願いするようマサツグ達に訴え掛けるのだが、マサツグも動揺と困惑で思う様に考えが纏まらずただただオドオドとする。


{…え?…何で?…如何してこうなった!?…

俺達はただニンジンを取りに来ただけの筈なのに!?…

気が付けば如何してこんな状況に!?…

俺に如何しろと!?…}


「ま…マサツグさん!!…早く!!…

私の腕も!!…限界!!!…早く!!…取って!!!…」


「……ん?…取って?……ッ!…」


マサツグは今の状況になった事に対して疑問と考えを纏め始めると、もはや冷静に物事を考えるだけの知能は残ってないとばかりに現実逃避し始める。ただニンジンを取りに来ただけの筈が女の子に抱き着かれる美味しい…ゲフンゲフン!…奇妙な状況展開に、この後酷い事でも待って居るのでは!?と考えたりをしていると、リンが腕の限界を訴え始める!それを聞いたマサツグが更に困惑し始めるも、リンが最後の方である気になる一言を口にすると、マサツグの視線はそのリンの方へと向けられる。その際マサツグが覗き込む様にしてリンの胸元に目を向けるとそこには見覚えの有る…と言うより如何やってそこに納まった?…と問い掛けたくなる物がチラッと見えてはリンの胸の中で蠢いていた。


__ヒョコッ!…ウゴウゴ!…ウゴウゴ!…


「ッ!?…そう言う事かぁぁぁぁ!!!!…てか!!…

勘違いさせるような事を言うんじゃねぇぇぇ!!!!」


__抱き!!…ギュッ!!…


「ひゃん!!…」


マサツグがその蠢く物を見て漸くリンの意図を理解したのか、リンに対して今までの感情を爆発させる様にツッコミを入れ始めると、リンの言う通りに押し潰すよう抱き抱えては、その場に再度倒れ込む!その際細心の注意を払ってリンを苦しめない様に抱き締めると、リンの胸元に有るその蠢く物が暴れているのかまたもやリンがセンシティブな悲鳴を上げ、マサツグがその声を聞いてドキッとするも覚悟を決めるとリンの胸元に手を入れ始める!


「ッ!?…えぇ~い!!!ままよ!!!」


__ズボォ!!…


「ひゃあぁぁぁ!!!」


「ッ!?…あったぁぁぁぁ!!!!」


マサツグがリンの胸元に勢い良く手を入れるとリンが悲鳴に近い声を挙げ出し、その様子を見た農家のおじさんが凝視する様にリンの様子を見詰めて居ると、胸元に入れたマサツグの手がその蠢く物の触感を捉える!すかさずマサツグがその蠢く物を捕まえるよう手を更に捻じ込み、それに対してリンが我慢するよう目に涙を溜めて瞑ると声を出さない様に口をギュッと閉じる!その際農家のおじさんは器用にリコの目と耳も塞ぎ出し、外の情報を経られない様にすると、その行方を見守る!


「ッ!?…おじさん!!まだぁ~!!…

耳も塞がないといけないの!?

何も聞えないよぉ~!?」


「あぁ!!…もう直ぐ!…

もう直ぐだから我慢しておくれ!!!…」


「リン!!これだな!?」


「ッ!!…はい!!それです!!…

それを取って下さい!!!」


目だけでなく耳も塞がれリコの不満が募る一方で更に文句を口にすると、農家のおじさんもリコを宥めるので必死になる!そしてマサツグが手を入れてから一分と経たない内にその蠢く物を捕まえると、リンに合って居るかどうかの確認を取り、リンがマサツグの問い掛けに対して何かを確認すると合っていると答える!その答えを聞いたマサツグが安心するとリンに頷いて見せ、リンに最後の断りを入れるとその正体不明の蠢く物を強く握る!


「…ッ!…よし!…じゃあ出すぞ!!」


「は…はい!!お願いします!!!」


__ガッ!!…ズボォ!!…


「どっこいしょおぉぉぉぉ!!!!」


__スポン!!……ピクッ!…ピクピクッ!…


リンがマサツグの問い掛けに対してお願いをする様に同意し、マサツグが勢い良く蠢く物を手に抜きて見せると、その手にはバニーガールキャロットが握られていた!…その際バニーガールキャロットはただでさえマサツグとモツを相手にしていた上にサンドイッチにされ、更に藻掻いて居た上に圧縮と完全にTPを消耗し切った様子で痙攣している姿を見せ、そんなバニーガールキャロットを手にマサツグがやっと捕まえたと言った様子で掲げると、文句を口にし始める。


「…やっぱりお前か!バニーガールキャロット!……

散々手こずらせやがって!!…」


「ハァ…ハァ…あ、ありがとうございました…

漸く…スッキリ…しました…ハァ…」


「……ハッ!!…す…スマン!!…

色々と思考放棄を!……?…」


__ふわぁ~お♥…


マサツグは息を切らしやり切った様子を見せ、リンも漸く胸の辺りの違和感が取れたと言った様子で息を切らすと頬を赤く染める。その間リンはくすぐったかったのかそれとも何なのか…とにかくマサツグがニンジンを回収した事に対してお礼の言葉を口にするとその場にグッタリと倒れ込む。そしてモツも漸く処理が追い付いて来たのか、再起動した様子で意識を取り戻してはマサツグとリンに放置して固まって居た事を謝り始めるのだが、いざ二人に視線を向けると何やら怪しい関係に見えてしまう。それを見たモツは思わず沈黙してしまうのだが一度目を閉じ大きく深呼吸をすると、何かを理解したと同時に悪い表情をしては二人の事を生暖かい目で見始める。


「……スゥ~~…ハァ~~……ッ…」


「もう!!…マサツグさんは酷いです!!…

私にあんな羞恥プレイをして楽しむなんて!!」


「え?…はあぁ!?…ちょっと待て!!…

元はと言えばちゃんとリンが説明しないから

であって!!…大体この状態にしたのは

リンが乱入して来るからだろ!?…

リンの思わせ振りな行動でこっちがどれほど

ビックリしたか?…ちゃんと説明して居れば!!…」


「……プッ!!…うふふふ!…

嘘です!冗談ですよ!!マサツグさん!!!…」


モツが隣で生暖かい目をして見守っている中、リンが疲れた様子で頬を赤らめマサツグに文句を言い出すと、マサツグはその言葉に一瞬戸惑った反応を見せては直ぐに慌てた様子で文句を言い返し始める!その慌てっぷりはまさに本気で慌てている様子で、頬を赤くしてはリンを指差しツッコミまくりのオンパレードで、そんな必死の様子を見たリンが噴き出すと冗談と言ってはマサツグを宥め始める。そうしてマサツグが顔を赤くしたままリンに対して不機嫌そうな表情を見せて居る一方…隣で生暖かい目をしているモツは二人に問い掛けるよう声を掛け始める。


「……ところでお二人さん?…

いつまでそうして抱き合っているのかな?…」


「え?…」


「後どれ位このラヴィシーンを見ていたら良いんだ?…

何なら今から二~三時間外に出てようか?…」


__ッ!?…バッ!!!…

…プフゥ!!…ククククッ!…


まるでその状況を楽しむ様にモツがニヤッとしながら話し掛けると、モツが意識を取り戻して居る事に今気が付いた様子で二人が戸惑いの声を漏らし、モツが更にこの状況を弄る様に話し掛け出すと、その言葉にマサツグがハッ!としては慌ててリンから飛び離れる!そうしてマサツグの反応を見てモツが噴出すのを我慢して居る一方で、漸く大人ぁ…な様子が終わった事に農家のおじさんが安堵してはリコを解放し、リンも自身の体をゆっくり起こしてはマサツグの手に有るバニーガールキャロットに視線を向けると、直ぐにスタミナが回復したと言わんばかりに今度はリンがマサツグを押し倒す!


__……ッ!?…バッ!!…ドタァン!!!…


「ッ!?…ううえぇ!?…」


「おぉ!…おぉ!!…これが!!…

これがあのバニーガールキャロットなのですね!?…

なるほど確かに資料で見たとおり美脚に網タイツ!!…」


「……はあぁ~……分かった!…分かったから!!…

ちゃんと見せてやるから退いてくれ!!…」


マサツグが押し倒されるとリンの興味はマサツグの持つバニーガールキャロットに、先程までグロッキー状態だったリンが復活しマサツグに飛び掛かった事にモツが驚いて居ると、リンは馬乗りにマサツグの上に乗ってはニンジンをマジマジと観察し始める。そして押し倒されたマサツグはもう疲れたとばかりに溜息を吐いてはリンにバニーガールキャロットを差し出し、呆れた様子で退く様に声を掛けるとリンがその言葉に従うようマサツグの上から退き始める。その際しっかりニンジンは回収して行き、マサツグはその場に倒れたまま大きく再度溜息を吐くと、その様子を見たモツが声を掛け出す。


「……はああぁ~~~……」


「……如何したんだ?…

何をそんなに疲れる事が有ったんだ?…」


「……ある意味でかなり疲れたっての!!…

まぁ何にせよ…

とにかくこれでバニーガールキャロットを手に入れて

晴れてマスターオーダー達成って訳なんだが…」


「……え?…」


モツの問い掛けに対してマサツグがツッコミを入れるよう脱力しながら文句を言い、漸く捕まえたバニーガールキャロットに対して達成感を感じているのだが、そのマサツグの表情は何処か嬉しそう感じている様子はない…そんな脱力するマサツグとその言葉にモツが若干戸惑った様子でマサツグの事を見るのだが、マサツグはその場に倒れ込んではただ自身の手を見詰めるばかりで、体を起こす気配も見せない。そんなマサツグにモツは何と無くハッ!と察してしまうと、そっぽを向いては何も言わず…マサツグも心の中でただ…


{……柔らかかったなぁ~…}


と考えてしまうと、何だかんだで改めて自分が男である事を自覚するのであった。



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