-第七章六節 復活の咆哮と女王の悪夢と歓喜の大合唱!-
マサツグが突如歓喜の声を闘技場内に響かせる!…
それは別にとち狂ったとかそう言うのでは勿論なく!…
噛まれている腕をそのままに!…
某・世紀末覇者の様にもう片方の腕を振り上げ
天高く拳を握って見せると、
そのマサツグの声に気が付いた者達は悟る!…
一体何故マサツグがそんな声を上げたのか?を
直ぐにその理由も理解する!…
それは敵味方問わずハッとした様子を見せると、
各々それぞれ違った反応を露わにし出し!…
__ィヨッシャアアアァァァァァァ!!!!!!…
ッ!!…ガキイィィィン!!!…
「ッ!!!…ヤブ!?…
…ッ!!!…そうか!!!…やったんだな!?…
ヤブとシロ達がやったんだな!?…」
「ッ!?…な、何でこんな声が……ッ!?…
ま、まさか女王を生き返らせた!?…」
モツは相も変わらずダグレスをおちょくる様に
あしらい続け、と言うのもそれは足止めの時間を
稼ぐ様に!…
と、突如聞こえて来たマサツグの歓喜の声に
思わずビクッ!と…
その際最初は驚いた様子で零すのだが!…
しかし次にはハッと全てを理解した様子で
言葉を口にして見せると、一方でダグレスも困惑!…
だが同じくその意味を理解した様子で戸惑い始める!…
この時モツは喜ぶ一方!…
ダグレスは戸惑い慌てて見せ!…
となるとそんな二人の様子に
シルビィとラグナスもハッ!と…
状況が飲み込めた様子で
思わず感極まった様子を見せて居ると、
更にその一方では!…
「ッ!!!!…まーつぐ!?……ッ!…
そうか!!…上手い事行ったんかぁ!!!…
ようやった!!…ようやった!!!…」
「ッ!!…兄さん!!…
…ッ!!…親父!!…動ける!?…」
同じくマサツグの咆哮にマサキも反応!…
しかし先程の通りそれは歓喜の咆哮であり!…
直ぐに理解した様子でホッと安堵する様な
そんな反応を見せると、
誰にも見られない様に静かに薄っすら…
思わず涙を浮かべてしまう!…
それこそ此方も感極まった様子で見詰めていると、
オリハも気が付いた様子で反応を!…
だが次にはハッと気が付いた様子で慌てた反応を!…
と言うのもここからが本番!と…
まだ戦闘自体が終わって居ない事を悟って動くと、
マサキに声を掛けて行く!…
さて女王が一命を取り留めた事で更に現場慌しくなる!…
その際治癒魔法を唱えていたシロとハティにも
限界が近付き、
勿論ずっと発動し続けるには無理があり!…
それは徐々に光の城が薄れて行く!…
何なら足元の魔法陣もまるで寿命が来た蛍光灯の様に
点滅し出すと、次にはフッとヴァルハラは天に消える!…
と、同時にシロとハティが力を使い果たしたよう
共に倒れる!…
それは互いの手を握り合ったまま力無く倒れ!…
となるとそんな様子を目にしたマサツグとくまさんは
勿論慌て!…
__パッ…パパッ…パッ…ファアアァァ!………パタリッ…
「ッ!!!…シロ!?…ハティ!?…」
「シロちゃん!!!…ハティちゃん!!!………ッ!…」
この時マサツグはまだ女王に腕を噛ませている事から、
何ならまだ意識が戻って居ない事から
倒れる二人の元へ駆け寄る事が出来ず!…
その代わりにくまさんが慌てて二人の元へとダッシュ!…
駆け寄るなり二人を抱えて意識があるかどうかを確認!…
すると確認をして見ると二人は疲れてしまった様子で
眠っており、症状としてもただのTP切れで!…
シロとハティはくまさんの腕の中で安らかな寝顔を!…
となるとそれを見てくまさんも安堵!…
と、同時に懸命に頑張った二人に対して
こちらでも感動をしたよう!…
目に涙を溜めて見せると、
ポロポロと零しながら言葉を掛ける!…
「…良く頑張ったね!!…
シロちゃん!!…ハティちゃん!!…
…ッ…ッ~~~!!…」
__スゥ~…スゥ~…スゥ~…スゥ~…
くまさんの頬を涙が伝う!…
それは寝ている二人に掛かる事は無いのだが、
それでも何か掛かっている様な気がしては
スッと起こさない様に二人を抱え直し!…
その一方で二人も目を覚ます事無く寝息を立て!…
何なら二人共やり切ったのかその表情も
何処か満足げな様子を見せて居ると、
くまさんの腕の中にすっぽりと納まる!…
手を繋いだままで仲良しそうに眠り続ける!…
そしてその様子を遠目から見ているマサツグとしても
異常がない事を悟って行くと、
次にはホッと安堵する様子を見せるのだが!…
「……ふぅ!…問題は無さそう良かった!…
…これで何とかな…ッ!?…グッ!!!…」
「ッ!?…え!?…ま、まぁちゃん!?…ッ!?…」
__ドドドドドドドドド!!!…
まだ安心し切るのは早いのか!…
安堵した矢先マサツグがまた苦悶の表情を浮かべ出すと、
苦痛に耐える声を!…
くまさんもそれを聞いて慌てて振り向く!…
するとそこにはまた痛みを堪える様子を見せる
マサツグの姿が目に映り!…
くまさんもそれを見て慌てて二人を抱えたまま
走り出すと、すぐさまマサツグの心配をする!…
その際自身の隣にシロとハティを寝かせて行くと、
マサツグに再度声を掛け出し!…
「ま、まぁちゃん!?…しっかり!!…」
「…ッ~~~~!!!……多少回復した所で!…
意識が回復しなければ意味が無いみたいだな!!!…
とは言え、リジェネ効果も切れたし!…
シロ達もダウンした!…
…こりゃ本格的に考えないといけないかな?…」
「ッ!?…と、とにかくポーションを!!!…」
勿論苦しむマサツグの心配をし始め!…
マサツグもその呼び掛けに対して
やはり痛みに耐えるよう!…
歯を食いしばり大丈夫でない事を話し出すと、
本格的に死を意識する!…
まだ左腕を離す訳には行かない!と覚悟を決める!…
と言うのも確かに呪いも解けて抱くも完全治癒完了!…
それでも女王はまだ目覚めず!…
そしてそれは言った意地如何言う状況で
保たれているのか?と…
何かと不安要素が残っている分!…
まだ予断が許されない状態である事を
その表情が物語ると、
くまさんもそれを理解した様子で更に慌てる!…
そしてハッとするなりまだ無事である
ポーションの封を切って渡す!…しかし!…
__ゴクッ!!…ゴクッ!!……ピロン!!…
「ッ!!!…ア、アカン!!…全然回復せぇへん!?…
まぁちゃんのHPが全然回復しない!!!…」
「…飲んでる間に吸われて終わりとは参ったなぁ~…
…こりゃ本格的に打つ手無しかぁ?…」
マサツグがポーションを飲んだ所で
それはそのまま女王へ輸血!…
まんま未だに輸血パックとなっており!…
と、そんな様子にくまさんも画面越しで
確認をして慌てて見せ!…焼け石に水!…
HPが回復しない事にまたまたワタワタとし
始めて見せると、マサツグも徐々に覚悟が決まる!…
何なら遠い目をして最後を悟る!…
しかしくまさんは諦めない様子で
マサツグのアイテムポーチにハッと気付くと、
引っ手繰る様に手を伸ばし!…
__…ッ!!…バッ!!…ブチィ!!…ッ!?…
「ッ!?…ちょ!?…くまさん!?…」
「何か方法が有る筈!!…諦めたらアカン!!!…」
マサツグのアイテムポーチをそのまま強奪!…
するとそんなくまさんの行動にマサツグも
勿論慌て出し!…
となると次にはその強奪した理由を
戸惑いながらも尋ねて行き!…
だがくまさんもその問い掛けに対して必死の様子を!…
マサツグのアイテムポーチから
無断で適当なポーションを引っ張り出すと、
物量作戦!…
ひたすらにマサツグへポーションを
飲ませようとし始める!…
__ガサゴソガサゴソ!!…ッ!…きゅ~…ポンッ!…
「ッ!?…な、何をお考えで!?…」
__グオォ!!…ガッ!!…ガボォ!!…
「ゴバァ!!…アババババババ!!!…」
それこそマサツグの頭をとっ捕まえて
封を切った瓶を押し込んで行くと、
無理やり中身を経口摂取!…
それで空になると次のポーションを更に流し込み!…
もはや椀子蕎麦ならぬ椀子ポーション!…
マサツグは溺れる感覚を覚え!…
違う意味で今にも死にそうな
そんな藻掻く反応を見せて居ると、
一方で肝心の女王はと言うと…
案外無駄ではなかった様子で
誰にも気付かれる事無く反応を見せる!…
それは何か唸る様な静かな反応を露わにすると、
耳をピクピクと動かしながら一人で夢を見ており!…
〈………ッ?…あれ?…ここは?…〉
{グレイス!…}
〈ッ!…え?…この声は?……〉
微睡む女王の意識の中、
それは自分以外何も無い空白の空間に
ぽつんと一人立って居り…
そこには勿論他の誰の気配も無く、
何か物が置いてあると言った様子も何処にもない…
とにかく何処か物寂しい場所に居ると言う…
実感だけを沸々と感じてふと辺りを見回し
他に何かないかを本能的に探して行くと、
次には何処からともなく!…
何か聞き覚えのある声が聞こえて来出す!…
そしてそれはグレイスの事をしている様子で、
グレイスの名前を呼び続け!…
{グレイス!…グレイス!!…
こっちに来ちゃ駄目だ!!…}
〈……ッ!!!…この声!!…
…レク!?…レクなの!?…〉
{…グレイス…
君を置いて先に行ってしまった事を許してくれ…
…謝る…でも君はまだここに来てはいけない!!…}
その声は何か知っている様子で来てはいけない!と、
それは意味深に訴え続け!…
するとその一方ではグレイスも
その声に聞き覚えが有るのか若干戸惑う反応を…
そして次には思い出した様子で言葉を!…
その声の主の事をレクと呼んで
更に辺りを見回して行くと、
そのレクと呼ばれる者は更に警告を!…
何ならグレイスに謝罪をする!…
それは親密な仲であった様に言葉を続けて話して行くと、
やはりまだ来てはいけない事を口に!…
となるとそんな忠告の言葉にグレイスも
更に戸惑いを露わに!…
質問の言葉を口にして行くのだが!…
〈ッ!?…待って!?…如何言う事なの!?…〉
{…もう時間が無い!…早く目を覚ますんだ!!…
君の為に今色んな人が支えてくれている!!…
君はそんな人達の為に答えなくちゃいけない!…
……本当ならこんな事を言える立場じゃないけど……
もう一度君に一目合えてよかったよ……愛してる……}
慌てるグレイスをそのままに!…
そのレクと言う者は時間が無い事を挙げて行くと、
ただ目を覚ます様に訴え始める!…
その際誰かが思って居る事!…
支えてくれている事を知っている様子で話して行くと、
やはり何処か謝罪の気持ちがある様子で
突如その声は罪悪感を帯び出し!…
それでも何かこうして会えた事に感謝をする!…
とても一方的なモノであるのだが!…
その最後に自身がグレイスを心から愛していた事を
一言にまとめると、そのまま消滅!…
何なら先程から目の前に居た様子で消えて行く!…
__パアアアァァァァ!!!………
〈ッ!!!!…待って!!!…レク!!…レク!!!…
……ッ…ッ~~~~…〉
それは天に向かって浮き上がって行くと、
ここでグレイスも気が付いた様子でハッ!と…
そして次にはその光に向かって手を伸ばす!…
しかし幾ら伸ばした所で勿論届かず、
その光は更に上へ上へと昇り…
まるで名残惜しい様にその光度を
徐々に徐々に落として行くと、
遂にはスッと消える!…
それを見てグレイスも悲しくなる!…
恐らくグレイスもその光こそがレクと言うモノだと
分かって居た様子で、
手が届かなかった事に一人ショックを!…
それはスッと力無く落ちて行くと、
次には自身の胸を押さえ!…
と、辺りは突如闇に包まれ!…
同時に口の中で何か違和感を覚え出すと、
次にはそれを我慢出来ずに噴き出してしまう!…
__…ッ!!…ガフッ!!…ゴフッ!!…
…ッ!?…ニチャァ…
〈ッ!?…え?…え!?…な、何!…これぇ!?…〉
咳き込む際反射的に自身の口元に手を当てる!…
すると次にはその手に何か濡れる様なモノを感じ!…
となると女王としてもその吐き出したモノが
ふと気になり!…
恐る恐るその手に掛かったモノを確認し出すと、
そこで真っ赤に濡れる自身の手を!…
言わずもがな何故か血に濡れる自身の手を
見つけてしまう!…
となるとそれは自分の血なのか
はたまた誰の血なのか!?と、
グレイスは錯乱し始め!…
と、同時に今度は自身の足元にも何か違和感が!…
それはまるで何か中途半端に弾力がある様な?…
もっと言うと何か肉を踏んで居る様な
そんな感覚を覚えて行くと、ふと視線を下に!…
__グニッ…ッ!?……チラァ?…ッ!!…
「「…うわあぁぁ……うわあぁぁ…」」
__ズルゥ…ズシャ!!…ズルゥ…ズシャ!!…
〈ッ!?…ヒィ!?…
イヤアアアアァァァァァァァァァァ!!!!…〉
視線の先には人の死体が!…
それはまるで山を築く様に積み重なり!…
何ならまだ生きて居るのかゾンビの様な
呻き声を上げて見せると、
次には藻掻く様な素振りを露わに…
そしてその藻掻く死体が暴れれば暴れる程に
他の死体が更に傷付き!…
そこから更に出血が!…
更にはその藻掻いた死体もこれ以上は見せられない程に
無残な状態へと変貌すると、
勿論グレイスはその突然の目の前の光景に嫌悪する!…
慌てて目を閉じて塞ぎ込む!…
それこそ某・projectに出て来る吸血鬼お嬢様宜しく
しゃがみ込むと、耳ごと頭を抱えて悲鳴を上げては
パニック状態で現実逃避を!…
〈これは何!?…何なの!?…
もう!!…もう意味が分からない!!!…
…誰か!!…誰か!!!………助けてよ!!!…〉
__…ズルゥ…ズシャ!!…ズルゥ…ズシャ!!…
{……あぁ…そうだった…
幾ら助けを読んでも…誰に許して貰おうとも…
私しか居ないんだから意味が無いんだ…
だったらいっそ…ここで何もかも感じない様に…
塞ぎ込んでしまえば…}
自分でも意識がハッキリしているのか居ないのか?…
とにかくこの状況に対して錯乱した様に
思考が恐怖に染まって行くと、
次には誰かに助けを求める!…
しかしながら当然自分以外に
この場に誰も一人として存在は無く!…
一方で恐らく死体が崩れる音だけが
押さえている耳越しに入って来て!…
それは徐々に正気度まで失う事になって行き!…
最終的にはもう考える事すら嫌になる!…
祈っても誰も助けに来ない!…
そもそも自分が今如何言う状況なのかも!…
全く分からずにただただ塞ぎ込んで
その場から一歩も動けなくなくなると、
思考も幼児化!…
遂には思考放棄にまで至りそうになって行く!…
しかしそんな中でもまだ希望は残っているのか、
次にはまた何処からともなく
声がふと響く様に聞こえて来始め!…
__……さん!!…さま!!…
…かあさん!!…かあさま!!!…
〈ッ!……今度は何?……もう私は疲れたの…
色々と好きでも無い事ばっかりやって…
誰かの為にいい子にしている事なんて…〉
__かあさん!!…かあさま!!!…
かあさん!!…かあさま!!!…
それは幼い女の子の二人の声であり…
まるで母親を呼ぶ様に聞こえて来ると、
グレイスも気が付いた様子でピクッと反応を!…
だがその思考は幼児化して居る為特定が出来ず…
何ならただ五月蠅いと感じる様に!…
自暴自棄になって聞きたくない!と言った
拒否反応を見せるのだが、
それでもその声はずっと母親の事を呼び続ける!…
と、仕切りにその声を聞いてグレイスもふと!…
何か思い出す様なそんな感覚を覚えて行くと、
次にはふと顔を上げる!…
〈…でもこの声を聞いていると
何か起きないといけない様な?…
…この声は一体誰の声なの?…〉
__パアアアアアァァァァァァァァ!!!!!…
そこには先程レクと呼ばれていた光よりも
小振りなモノが二つ…
しかしそれは眩しい位に煌々と光りを放って見せると、
グレイスの目の前を浮遊し続け!…
何なら辺り一帯の闇を払って行き!…
そんな光をグレイスは凝視!…
本来なら目が眩み直視し続ける事が出来なのだが、
何故かその光だけはジッと見ている事が出来る!…
と、その光をジッと見詰めている事で
ふとある事も思い出し始める!…
〈ッ!…ッ?……ッ!?!?…
そ、そうです!!…この声は!!!…
こんな所でこの様な事をしている場合では!?…
…それにしてもここは一体?…
…ッ~~~!!…
いいえ、そんな事を考えている場合ではありません!!…
ティナ!!…ハティ!!………この光から?……〉
それこそ我に返った様子でハッとすると、
途端に幼児化も無くなって元の女王のグレイスに戻り!…
そしてその声の正体についても当然理解を!…
何なら分かったが故に慌て始め!…
その際この現状に対して
やはり色々と疑問を感じてしまう所では有るのだが、
今はそれ所では無い!と…
首を左右に振って雑念を払う!…
となると次にはその声が聞こえてきた
光に対してスッと視線を向けて行くと、
同時にその光に向かって手を…
__パアアアアアァァァァァァァァ!!!!!…
「おかあさん!!!(さま!!!)…」
__ッ!!!…ッ~~~~~~!!!!…
グレイスの手がその小振りな二つの光に触れて行くと、
光はもはや某・呪文を唱えた様に強く発光!…
そしてその声もより一層強く響く様にして
聞こえて来て!…
自分が呼ばれている事に対しても!…
しっかりと認識をするそんな反応を露わにすると、
さすがに目を開け続ける事は出来ないのか…
眩む様子も露わにする!…
さてそうして目の前がホワイトアウトして行く
感覚を覚えていると、
次にはまた何か口に違和感を覚え始め!…
__…ッ…ッ~~~……フッ…
…ッ?…ッ!?!?……ッ~~~~!!…
それこそ違和感を確かめる様にモゴモゴと口を動かし!…
そしてふと目を覚まして行くと
そこには闘技場の天井が目に映る!…
何なら自身の周りをマサツグとくまさんが囲んでおり、
二人は揃ってグレイスが目を覚ました事で
酷く驚いた表情を!…
いや直ぐに安堵の表情を浮かべると、
更にグレイスを困惑させる!…
そこからふと自身の腹部の方にも
何か重みを感じて行くと、
視線をそっちの方にチラッと…
「…ッ!……ふぁ、ふぁれ?…
ひふぁ?…ふぁひぃ?…」
グレイスはその腹部の違和感の正体を確かめる!…
するとそこにはシロとハティが身を丸めるようして、
グレイスの腹部にもたれ掛かりスヤスヤと寝息を…
と、それを見てグレイスも余計にこれは?と…
それこそこの状況になる前の事を覚えていない様子で…
色々とキョトンとした様子で
疑問の言葉を漏らして居ると、
次にはそんなグレイスの言葉が聞こえてきてか?…
シロが眠そうに目を擦りながらムクリと起きる!…
「……ん…んん~……あ、あれぇ?…
シロォ…いつの間に寝ちゃって……ッ!…ッ!?!?…」
その際シロも呑気に伸びをしながら!…
自分が寝ていた事に今気が付いたよう反応をすると、
次にはチラッとグレイスの方を!…
するとそこにはキョトンとした表情で
マサツグの左腕を銜え続ける!…
何なら未だ現状が飲み込めていない様子で!…
シロの寝起きをジッと見詰めるグレイスの様子を
目にして行くと、
シロも途端にハッと目を見開き覚醒!…
グレイスの顔をジッと凝視し仕返し始める!…
となるとそんなシロの反応にこれまたグレイスも
戸惑った反応を見せると、
こっちもこっちで呑気に首を傾げる始末!…
「ッ!……ふぇ?…」
「ハ、ハティちゃん!!…ハティちゃん!!!…」
「…んむぅ~…お、おねえさまぁ?…
どうしたのです…か?……ッ!?!?!?…」
とにかく一体何が何だか?と言った様子で
キョトンとし続け!…
一方でシロはハッとハティが
近くで寝ている事に気が付き!…
途端にハティの体を揺すって慌てた様に
声を掛けて行くと、
ハティもシロに無理やり起こされてか…
眠い目を擦りながらムクリと起きる…
そしてその慌て様に一体如何した?とばかりに
言葉を漏らすと、シロはグレイスを
見詰めたまま固まる!…
するとハティもそれに気が付いた様子で
振り返って見せる!…
となるとそこには目を覚ましているグレイスの様子が!…
そうなって来るとハティもシロと同じく
目を見開きグレイスの顔をジッと凝視!…
__ジィ~~~~~!!!……ッ?…
「……ッ~~~!!!…お、お゛ぎだ!!…
お゛ぎだのでず!!!…ア゛ディち゛ゃん!!!…」
「ッ~~~~!!!…あ゛い!…
お゛があ゛ざまが!!!…
お゛があ゛ざまがお゛ぎだぁ~~~~!!!!…」
__ガバァ!!!…ッ!!!!……ッ?……ッ??…
勿論このハティの様子にこれまたグレイスは困惑!…
また首を傾げる様子を見せ!…
とにかくえ?…え??…と言った
キョトンとする表情を見せて居ると、
次にはシロとハティが感極まった様子で突如号泣!…
グレイスが起きた!と泣いて叫ぶ!…
その際同時に二人揃ってその起きたグレイスに
向かって飛び付いて行くと、
グレイスは突如愛娘二人に飛び付かれた事で
吃驚した様子を露わに!…
そしてやはり未だ現状が分かっていない様子で
目をパチパチ!…
辺りを見回そうにもシロ達がくっ付き!…
思う様に動けない様子を見せて居ると、
更にふとマサツグから言葉を…
「…ッ!…ば、ばぼぉ~?……ッング!!…ッ…
か、感動の場面の真っ最中で申し訳ないのですがぁ?…」
__ッ!……ッ!?…ビクゥッ!!…
と言うのもマサツグは何処か申し訳なさそうに
グレイスへ言葉を!…
何ならその表情は青褪め血の気が無くなっており!…
何処か今にも死んでしまいそうな
そんな様子を見せて居ると、
グレイスもそれに気が付いた様子で次には吃驚!…
思わずビクッと引いてしまう!…
その際その吃驚もシロ達がしがみ付いている事で
然程動く事無く不発に終わるが、
それでもマサツグは激痛に耐える様に表情を歪め!…
「ッ!!…ッ~~~!!!…
そ、そろそろ腕を放してくれるとぉ~…
有難いのですがぁ~?…
て言うか本当にそろそろヤバい!…」
「ッ!…ふぇ?…ッ!?…ふぇやぁ!!…」
それでも最後までこの激痛に耐え切って見せ!…
漸く本題に入れる!とばかりに!…
グレイスに今の自分の口の状況について
さも説明をする様にお願いをすると、
ここでグレイスも漸く気が付いた様子を!…
口をモゴモゴとさせながら視線を
自身の口元へと向けて行く!…
するとそこにはダランと力無く未だマサツグと
繋がったままの左腕が…
となるとそれを見てグレイスも
慌ててその左腕を吐き捨て!…
と、次には酷く驚いた様子でその腕を見詰め!…
如何にして自分が如何助けられたのか?…
直ぐさま理解した具合に慌てた反応も露わにすると、
マサツグに文句を口に!…
「ッ!?…こ、この腕は!!!…ッ!?…
マ、マサツグ様!?…何て無茶を!!!…」
「ッ~~~~!!!…あぁ~!!…漸く解放された!!…
…あと少し遅ければ俺本当に死んでたかも…」
「ッ!?…だ、だったら尚の事!!…
何故この様な!?…」
この時勿論動揺を隠せない様子で
グレイスは言葉を口に!…
だがマサツグはそんなグレイスの動揺など
意に介さず飄々とし、
何ならお道化る様にして冗談を口に!…
だがこの場合はその冗談は冗談に聞こえず!…
グレイスもそれを聞いて更に戸惑った様子で、
マサツグに文句を続けようとするのだが!…
マサツグはそれでも言う事を聞かない!…
寧ろここからが本番!とばかりに
スッと立ち上がって見せると、
徐にモツ達の方へ視線を!…
「…悪いがその説教は後で良いかい?…まだ!…
落とし前を付けねぇといけない奴がいるからよぉ?…」
「ッ!?…え?…
そ、その怪我で何をすると言うのですか!?…
もうこれ以上は無茶を!?…」
それはまだモツとダグレスが戦っているのを音で確認!…
遠方より剣戟音が聞こえているのを耳で聞き!…
徐にその音の聞こえる方へマサツグが
導かれる様に歩き出すと、グレイスに言葉を残す!…
説教は後!と逃げて見せる!…
となるとそんなマサツグの言葉にグレイスも
更に戸惑った反応を露わにすると、
同時に何と無くマサツグの考えを察したのか!…
次には更に慌てた様子で再度待った!を掛ける様に…
マサツグに無茶だ!と言って静止を促そうとするのだが、
マサツグは決して止まらない!…
何ならくまさんに後を任せる!…
「…くまさん!…後は任せた!!…」
「ッ!?…ま、待ってください!!!…
貴方が死んでは!!…スコルティナが!!!…」
__スッ…ッ!?…
「よがっだよ~~!!!…
よがっだよ~~~~!!!!…」
これ以上話は無い!とばかりにマサツグは話をぶち切る!…
その際殿をくまさんに任せ!…
自分はそのままモツ達の戦っている音の聞こえる方へと
歩き出すと、勿論グレイスが更に待った!を…
しかしくまさんがそれを阻止する様に間に入る!…
この時くまさんも無事グレイスが目を覚ました事に
遅れて感動すると、
シロとハティと一緒になってワンワンと泣き!…
と、くまさんが間に入って来た事でグレイスも戸惑い!…
何も出来ないままにくまさんに抱えられてしまう!…
「ッ!?…あ、あぁ!!…そ、それ所では!?…
ッ!!…お、お待ちなって!!…
マサツグ様ぁ~!!!…」
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…チャキッ!…
スラァ…ジャコン!!……ッ~~~…
そしてそのまま闘技場内に歓喜の大号泣の声を
響かせて行くと、更にグレイスは困惑!…
結果マサツグを行かせてしまう事になってしまい!…
マサツグもマサツグでその向かう途中で
左腕で刀を抜刀!…右手に大剣を握って見せる!…
勿論先程までグレイスに噛まれていたせいで
思う様に動かせない筈なのだが、
それでも武器を握ると未だに治まらない怒りを露わに!…
それはダグレスやデグレアントに向けての憎悪で!…
ゆっくりと武器を握り黒い翼をはためかせる様子は
まさに魔王!…
周りの観客達を圧倒して行き!…
誰もがそのマサツグの姿に息を呑むそんな様子を
見せて居ると、静かにマサツグは呟く!…
痛みからか怒りと笑みの両方が混じった様子を
露わにすると、同時に狂気を見せるのであった!…




