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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第六章-ウィンタースノー連邦-スノーピース~霊峰ウルフハウリング・前編-
583/615

-第六章九十七節閑話 ハティのお眼鏡とハティ陥落?とシロは見た!…-



この話は第六章本編では綴られなかった


空白のお話である。


そして時間軸は例のトーナメント戦の出来事に


戻って行き、予選第六試合中の出来事!…


と言うのもこの戦いではラグナスが


闘技エリアで奮闘しており、


相手闘士はここで欠片刀を使ったりと…


だがこの話で脚光を浴びるのはこの二人でなく


マサツグとハティの二人!…


それは予選の裏側でハティがマサツグに


訓練を申し出て!…


マサツグがその訓練を受けて自分の出番が来るまで


相手をしたと言うのが、今回の話である!…


そして互いにいつでも動ける様に構えて行くと、


マサツグがハティに打ち込んで来るよう声を!…



「スゥ…ッ!!…来い!!…ハティ!!!」



「ッ!!…行きます!!!」



__バッ!!!…グオオオォォ!!!…


ガキイイィィン!!!…



全部を受け止めるつもりでマサツグが来い!と…


正眼の構えで大剣を構え!…


ハティもそんなマサツグの言葉を聞いて


元気に返事をして行くと、


次には真正面から突っ込んで行く!…


初っ端から剣を大きく振り被りながら


マサツグとの距離を詰めて見せる!…


となるとそのままマサツグを自身の攻撃間合いに


入れて行くと、勢いそのままに斬り掛かり!…


が、マサツグもそんなハティの攻撃を


真正面から受け止め!…


まずは力量を見る様に!…


ハティとの鍔迫り合いに持って行くと、


怪我をさせない程度に押し返す!…



__ギギギ!!…ギギギギギギ!!!…ッ~~~!!!…



{……ふむ、踏み込みは悪くない!…


だが一撃がやっぱり軽い気がする…


まぁ自分の身の丈位の剣を


こんな小さな子が振り回すとなると…


そりゃ振り回される事になるだろうけど…}



__…グンッ!!…フワッ…ギイイィィン!!!…ッ!?…



決して弾き飛ばさない程度にハティを押さえ!…


その際大剣の峰でハティの剣を防いで行くと、


ハティは必死なのか顔を真っ赤に!…


しかしマサツグの守りは決して崩れず強固であり!…


この時ハティの体感ではまるで巨大な城壁を


相手にしている様な!…


異様な頑丈さを感じてしまう!…


一方でマサツグもそんなハティの初撃を受けて!…


心の中で素直な感想を感じて行くと、


次にはあしらう様にしてハティをパリィ!…


するとハティの身体は簡単に浮き!…


然程力を入れて居ないにも関わらず、


ハティがそのまま後ろへ1~2m程飛んで行くと、


マサツグはハッと慌てる!…


一方でハティは受け身を取る!…



__ッ!?…クルン!…ザザアァ!!…チャキッ!!…



「だ、大丈夫か!?…


然程力は入れてなかったんだが!…」



その際もやはりシロと一緒で身軽な様子!…


空中でクルンと回って態勢を整えると、


そのまま若干地面を滑るようにして着地し!…


と、ちゃんとハティが受け身を取って居ても


マサツグはやはり心配をば!…


この時一旦構えを解き!…


ハティの元へと近付き声を掛けようとするのだが、


ハティはさもショックを受けた様子で徐に俯く!…


そしてポソポソと言葉を漏らし始める!…


しかしそれはショックを受けたと言うより!…


何か刺激を覚えた様子で小刻みに震えると、次には!…



「…ハティの攻撃が弾かれた…ハティが弾き飛ばされた…


…さすがなのです!…これなら!…これならもっと!!…」



「ッ!…へ?…」



__バッ!!…ジャキンッ!!…ッ!?…



思って居た反応と違う様子を見せるハティに


マサツグも戸惑い!…


思わず足を止めてジッとハティの様子に目を向けると、


次にはハティがハッ!と顔を上げ!…


そしてマサツグに対して再度剣を構え始める!…


それはまだまだやる気を見せる!…


いや寧ろやる気しかない表情を露わにすると、


更にマサツグを戸惑わせる事に!…


それこそハティの方も先程の攻撃が


ただの様子見であった様な!…


その期待に答えられた様でハティが


嬉々とした反応をして行くと、


途端にその反応は変化を見せる!…



「…先生!…ここからはハティ!!…本気なのです!!…」



「…え?…え?…」



「今まで全力を出せなかったけど!!…


先生になら出せそうなのです!!……行きます!!!…」



「ッ!?…って、マジかよ!!…」



別にハティとしても舐めていた訳では無いのだが、


ハティはマサツグに対して本気を出す!と…


すると改めてそんな事を言われた事で


マサツグは更に戸惑い!…


一体如何言う事?と首を傾げ!…


その場から動けない様なそんな反応を露わにすると、


ハティは再度全力宣言!…


そしてマサツグに対して腰を落とす!…


それはもう一度突貫すると言った様子を露わにすると、


マサツグもここで漸く我に返った様子で反応を!…


となると途端に身構え直し!…


ハティもハティで次には突貫!…


マサツグに向かい二度目となる突撃を開始すると、


訓練場内を地獄に変える!…



__ギュン!!…ババッ!!…



「ッ!?…は、速!?…」



「やああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」



爪先から足、脹脛(ふくらはぎ)へと渡り!…


そして膝を通って太腿に!…


力を伝達させる様に一気に駆け出す力を込めて行くと、


それはシロにも負けない位の弾丸振りを!…


何ならマサツグをも驚かせる!…


と言っても勿論シロの妹なので


特段可笑しくは無いのだが、


それでもやられる方からすれば驚くモノで!…


と、戸惑うマサツグの事など御構い無し!…


ハティはそのまま剣を振り被り!…


愚直と言ってもいい程の突撃振りを発揮すると、


マサツグもそれを対して咄嗟に反応!…


ハティの攻撃をガードする!…



__ッ!!…ギイイイイィィィンンン!!!…



「ッ!?…グッ!!…途端に威力が!?…」



「ッ!!…防がれた!?…でも!!…」



それこそ訓練場全体に激しい衝突音が響いて行くと、


押し飛ばされそうな程の威力を真面に受けるのだが!…


しかしマサツグは日頃から喰らい慣れている様子で


それを受け止め!…


受け止められたハティもまさか!?と…


驚きを露わにして戸惑って見せるのだが、


次には別の攻撃に打って出る!…


と言うのもその身をクルンと翻して!…


マサツグの大剣に足を付けて踏ん張って見せると、


踏み台にするよう飛んで行き!…



__クルンッ!!…グンッ!!…ダンッ!!…



「うおぉ!?…な、何!?…ッ!?…」



__ボバババババババ!!!…ッ!?…



その際踏み台にされた事でマサツグも驚き!…


慌てて辺りに警戒をしつつ!…


今度は何をし出したのか?を確認するよう


チラッとハティの姿を探し出すと、


そこにはもうハティの姿は無く!…


しかし音だけは辺り一帯から恐ろしい程に足音が!…


それは某・流浪人の漫画に出て来る技の様な!…


目にも止まらない勢いで壁や天井!…


壁に掛けてある武器などを蹴飛ばし!…


挙句の果てには踏み折るそんな様子も見せると、


更にマサツグも慌てさせる!…


何なら既視感も感じさせる!…



「そ、宗○郎!!…


てか鬼ごっこの時でもバレルロールしてたっけ!?…


…とにかく今は集中!…


このままだと本当にやられかねん!!…


…さすがシロの妹と言った所!…」



マサツグの感覚的にはシロの病気を治す為に


薬草を取りに行った時以来か…


とにかくその見覚えの有る光景に一歩も動けず!…


何ならやはりこの光景に対しても可笑しくない!と…


鬼ごっこで追われて居た時の事を思い出し!…


そして改めて自分も集中をしないと


命を持っていかれる危険性を覚えて行くと、


そこも揃って姉妹なのか!と…


思わず苦笑いをしそうになるのだが!…


勿論そんな風に笑って居る場合では無く!…



「やああああああぁぁぁぁ!!!!」



「ッ!?…かあぁ!?…」



__スンッ!!…ッ!?…バババッ!!!…



掛け声が突如部屋中から聞こえて来ると、


マサツグも途端にビクッ!と反応!…


その際受けるのではなく反射的に半身で回避を!…


最後まで言えなかった言葉を思わずポロッと


漏らしてしまい!…


一方で回避をされたハティも


思わずビックリした様子で着地をすると、


すぐさま距離を取って見せる!…


それは着地狩りをされる事を嫌った様にも見える一方、


マサツグに避けられた事で動揺をした様にも勿論見え!…


とにかく一旦マサツグから離れると駆け回りながら


体勢を立て直し!…


そしてまた辺りを目まぐるしく走り回る!…


マサツグもビックリした様子でもう一つ戸惑う!…



{ッ?!…ぶねぇ~!!!…


反射的に避けれたから良かったものの!!…


運が悪けりゃバッサリだったぜ!!…


…本当にちょっと不味いな!…


こりゃ出し惜しみなんてしてる場合じゃねぇ!!…


刹那を使って動きを!…


ハティの動きに集中しないと!!…


本当にに持っていかれる!!!…}



{…避けた!?…避けられた!?…


…とにかく今ので駄目だったら!!…


もっと撹乱をしないと駄目なのですか!?…


…さすが先生!…


今までの先生とは違うのです!!…


…ラグナスさんより手強い!!…}



と言うのも先程のハティの攻撃を避けれたのは


偶然らしく!…


マサツグ自身も今の攻撃に冷や汗を流し!…


となると改めて油断ならない!と覚悟を決め!…


もはや刹那を使うのも致し方なし!…


いや使わないと死ぬ!と言った感じで


途端に集中力を高め出すと、


ハティに焦りを覚えて行く!…


そしてその一方でハティも自身の攻撃が躱された事に!…


若干のショックを受けて行くと、


改めてマサツグを認めた様子で!…


それこそただの偶然とも露知らず!…


今までの戦闘訓練をふと思い出し!…


その中でトップクラスに手強い事を感じて行くと、


更にやる気を漲らせる!…


さてここからはマサツグも


もはや油断をしない様になって行くと、


更に訓練は苛烈に!…



{……刹那!!…}



__ヴヴウゥゥン!!!…バババッ!!…バババッ!!…



{ッ!…ハティの動きが!…見える!!…


鬼ごっこの時はシロと同じ位だったけど!!…


これなら!!!…}



「ハアアアアァァァァァ!!!…」



マサツグは自身の身を守る為にも刹那を発動!…


するといつもの様に辺り一帯が


まるでスローモーションの様に映り!…


となるとハティの姿を捉えられる事にも成功して行き!…


その際マサツグはハッ!と驚きを!…


と言うのもシロの時同様…


断片的にしか捉えられなかったのが!…


ハッキリと捉えられている事にふと気が付くと、


成長をして居る事を感じ!…


ハティと対峙出来る事を確信する!…


するとそんな事など知らないハティはもう一度、


マサツグに向かって突貫を開始!…


砲弾と化して行くのだが!…



__ゴオオオオォォォォ!!!!……チラァ~?…ッ!?…



この時ハティは反撃を警戒した様子で、


マサツグの背後から飛び掛かって行くのだが!…


それは近付くに連れ何故かスローモーションの様に


目に映り!…


それに合わせてマサツグが背後を振り向く様子も


ハティの目に映って行くと、


まるで気付かれた様な反応に驚きを!…


マサツグもそんなハティに対して不敵に笑う!…


それはまるで人攫いの悪人面にニンマリと


歯を見せながら笑って行くと、


不気味な声もついでに漏らし!…



「ッ!…みぃ~つけたぁ~!!…」



「ッ!?…ヒッ!?…」



__……スゥ…ッ!?…



となるとそんな風に振り向かれた事で


ハティも思わず嫌悪感を!…


とても怯える様にして表情を引き攣らせ!…


しかし飛んでる最中如何にも出来ず!…


笑うマサツグの方へドンドン近づいて行く事に


なってしまうと、マサツグもそんな飛んで来る


ハティに対してタイミングを合わせる!…


ハティの事を捕獲しに掛かって見せる!…


それこそ先程同様半身で避けて自身の脇を空ける様に


腕を伸ばすと、次にはハティが丁度通過して来る


タイミングでガバッと抱え!…



__…ガバァ!!!…グルングルングルングルン!!!…



「ッ!!…いやあぁ~~~~!!!」



「ほぉら捕まえたぁ~!!!」



まるでハティを小脇に抱える様にして器用に捕縛!…


その際勢いまではさすがに殺せず!…


そのままその場で勢いが治まるまでグルグル!と…


フィギュアスケートの様に回り続けると、


ハティは人攫いに捕まった事で抵抗!…


しかしマサツグがそれを良しとしない様子で


捕縛し続ける!…


そして目が回りそうな程にグルグルと


回りに回って居ると、徐々に落ち着いた所で


マサツグがハティを抱き締め直し!…



__グル…グル…グル…グル……ギュッ!…



「ッ!…ふぇ?…」



「…俺の勝ちぃ~♪…如何、これで気が済んだか?…」



それこそ抱っこされる様に抱え直され!…


その突然の行動にハティも戸惑った様子で


目をパチパチとさせて行くと、


マサツグはしてやったり!とばかりに笑みを!…


自身の勝ちである事を主張する!…


と言うのもハティは敵の腕の中で捕縛されており、


もう抵抗も出来ない状態で!…


何ならいつの間にか自身の得物も落としており、


マサツグは未だ握った状態!…


となるとその後の運命も見えており!…


ハティもそれを理解した様子で


ジッとマサツグの顔を見詰めると、


次には頬を膨らませる!…


不服!とばかりに物言いをする!…



__……ぷっくうぅ~~~~!!!…ッ!…



「…こんなのズルです!…反則なのです!!…


それに訓練って言ったのに!!…


先生は攻撃して来ない!!…


…ハティは不満なのです!!…」



「ッ!?…えぇ~!?…


いや怪我をさせちゃったら


訓練どころじゃないでしょ!?…


それに俺だってまだこのあと


残ってるんだからぁ~!!…」



それはさすが姉妹と言うべきか…


まるっきりシロと同じ様にハティが頬を膨らませると、


マサツグに納得が行かない!と…


その際マサツグにご丁寧に抱えられながら顔を見上げ!…


視線だけが違う様子を露わに!…


しかしそれ以外は全く一緒!と言った表情を


マサツグに向けると、


マサツグもそれを見てさすが姉妹!と…


同時に戸惑った反応を見せる!…


と言うのも攻撃をしなかった事を


責められるとは思っても居らず…


この時ハティに言い訳を!…


まだ大会が残って居る事を話して行くと、


ハティも思い出した様子でハッ!と…


途端に納得する様な表情を見せる!…



「ッ!……むぅ…仕方が無いのです!…


じゃあどうやって訓練をするのですか?…」



「ッ!…そうだなぁ?…うぅ~ん……ッ!…」



ハティはハッ!とした後また不服そうに!…


しかし渋々納得した様子で返事を!…


だが訓練はまだまだ続ける気で居るらしく


マサツグに案を求め!…


それこそこの時からだろうか?…


異様なまでに勝利への執着心を露わにすると、


マサツグも出来る範囲で模索!…


その際ふとハティより下、自身の足元に目をやる!…


するとそこには先程ハティを相手にしていたせいか、


まるでそこだけ踏み固められた様に


軽い円形が出来て居り!…


となるとそれを見てマサツグは


ハッ!と思い付いた様子を露わに…


それは相撲の土俵の様に見えたらしく!…


自身が的になる事でハティの攻撃訓練をしようと


考えると、ハティに提案を口にする!…



「…よし!…さっきみたいに押し出し相撲をしよう!…」



「ッ!…押し出し相撲?…」



マサツグはまんま考えた相撲を提案!…


それも一方的なルールでやる事を口に!…


となるとそんなマサツグの提案にハティはキョトンと…


この時相撲自体を聞いた事が無いのか…


それは何?と言った具合にマサツグの顔を


見詰めながら!…


相撲と言う言葉を復唱すると、


次にはマサツグがまるで子供をあやす様に相撲を説明!…


その間ずっとハティの身体を抱え続ける!…


その際ずっと抱えられているハティも


満更でも無い様子で!…


思わず尻尾を振って見せると、


マサツグの顔を見詰め!…



__ギュゥ~~!!…パタタタタタッ!…



「そうそう!……ほれ?…」



だがマサツグはそんなハティの反応に


気が付いて居ない様子!…


その際ハティの視線に構わず


自身の足元を見る様に言い!…


何なら自身の顎でクイッと示し!…


ハティもそれに気が付いた様子で視線を落とすと、


そこでマサツグの足元に


軽い円が出来ている事に気が付く!…


因みにその円の大きさとしては直径1m有るか無いか…


そこまで大きくはない様子で!…



__ッ!…チラッ?…ッ!?…



「実は俺最初の位置から全く…


でも無いか、ちょっと円が大きいか…


…まぁとにかく!…俺はこの場から動かない!…


動くつもりもない!…


ハティはそんな俺をこの円から出す様にして


攻撃して来な?…


俺は攻撃を防いだり弾いたり!…


ありとあらゆる方法で凌ぎ切る!…


勿論ハティも何でも有り!…たださっきも言った通り!…


この円から追い出そうとするだけ!…


…案外これだけでも難しいと思うぞ?……どうだ?…」



となるとそこでハッ!と驚いた反応も露わに!…


それは自分があれだけ動いて居たにも関わらず!…


マサツグには動かず躱せるだけの


余裕があった様に見られると、


また一人でショックを受け!…


と、その一方ではマサツグが


淡々とルールを説明し出し!…


改めて自身が案山子になる!と…


ハティはその足元の円から自分を追い出せばいい事を


口にすると、最後にやるかどうかの確認!…


するとハティはその問い掛けに対して返事をする!…



「ッ!……ん、分かったのです!…


ハティ、やるのです!!…」



「ッ!…よぉし!…じゃあ!!…」



それはまだ心が折れていない様子…


いや寧ろ燃えた様子でクルッと振り向いて見せて行くと、


目を輝かせながら返事をし!…


この時そのハティの目からは強い憧れが感じられ!…


俗に言う羨望の眼差し!…


やはりシロと同じ血を引いて居るだけに


その眼差しも当然同じ物が感じられると、


マサツグも思わずシロと同じ扱いをば!…


ハティの頭に向けて手を伸ばす!…


その際一旦ハティの体を持ち上げる様にして抱え直すと、


そのままハティの頭を撫で!…



__グンッ!!…ッ!?…ポスッ…


なでなで…なでなで…ッ!…



「…時間まで付き合ってやっから!!…


命一杯打ち込んで来い!!…な?…」



「ッ!…ッ…ッ~~~…は、はい…です…」



この時いきなりそんな事をされた事で


ハティは驚き戸惑い出し、


一方でマサツグは御構い無しに!…


相手がハティである事を忘れた様に


普段通りの接して方を!…


となるとハティもそんな扱いを受けるのは


初めてなのか?…


とても反応に戸惑い思わずモジモジと


少女らしい様子を露わにすると、


更にその返事も小さくなる!…


途端に消極的な反応を見せ始めた事に


マサツグもふと気が付くと、


次には相手がシロではなくハティである事を思い出し!…



「…ッ!?…って、ス、スマン!!!…


い、いつもの癖でつい!!…」



「ッ!…いつもこんな事をしてるのですか?…」



と言うのもいつもと反応が違う事にハッ!と…


シロならここから更に甘えて来る事を知っており!…


今はハティの訓練に付き合っていた事もふと思い出すと、


マサツグは慌ててハティを地面に降ろし!…


そしてシロと同じ扱いをしてしまった事に謝罪をする!…


それこそハティにまたムスッと


膨れられてしまうのでは!?と…


思わず不安になるのだが、


一方でハティはやはり満更でも無かった様子で!…


それは未だモジモジとしては頬を染めて見せており!…


シロと同じ扱いをされた事にポソッと…


さもツッコミを入れる様に


マサツグへ対して質問をすると、


マサツグはその質問を受けて精神的ダメージ!…


そのハティへの答えに詰まってしまう!…



「ウグッ!!……ま、まぁ…つい…


…と、とにかく訓練を始めようか…


こうしている間にも試合が終わるかもだし…」



「ッ!…は、はい…なのです…ッ~~~……」



それは苦し紛れに一言二言出たか?と思うと、


次にははぐらかす様にして言葉を続け!…


その際時間は有限!と話し…


早くしないと時間が無くなってしまう事を


示唆して行くと、ハティもハッ!と…


慌ててマサツグに返事をする!…


だがやはり照れが残っている様子で


如何にも訓練に身が入らず、


何故かギクシャクとしており…


と、この時その訓練場の扉の隙間からある者が!…


何か羨ましそうに中の様子を見詰めて行くと、


一人膨れる!…


そんな反応を見せて居た!…


因みにその正体と言うのは言うまでもなく!…



__…じぃ~~~~~~……



{…いつの間にか居なくなってて探しに来たら!…


ご主人様の匂いがして!…


で、追って来たらこんな所に!!…


ハティちゃんも一緒にいるのです!!…


…それに何か気になるのです!!…


あのハティちゃんの反応!!…


ムンムンなのです!!…モヤモヤなのです!!!…


ムゥ~~~~!!!!…}



扉の隙間からその中の様子を窺っているのはシロであり、


突如姿を消したハティを


追ってここまで来た様子なのだが!…


しかし途中でマサツグの匂いに


釣られてここまで来た様で!…


その際中に居るのが兵士だと面倒!と…


シロもやはり抜け出して来た様子で!…


辺りに警戒をしてきた具合に


そっと扉の中を確認すると、現場を目撃!…


さも家○婦は見た!の様な反応を見せる!…


そして以降は何故か邪魔をする事無く見守ると、


一人モヤモヤとヤキモチを妬き!…


と、そんなシロの視線に二人は気が付いて居ない様子!…


互いにギクシャクしながらも武器を構え!…


訓練の続きを始めて行くと、ここからが本番!…


それはトンデモナイ荒れ様を見せる事に!…



__……チャキッ!…ジャコン!!……ッ…



「…ル、ルールはさっきも言った通り!…


俺をこの円の外に出せたらハティの勝ち!…


出せなかったら俺の勝ち!…


…制限時間は…そうだなぁ?…ハティの体力が続く限り!…


或いはシルビィが呼びに来るまでの


間だけって事にしよう!…いいな?…」



「ッ!…は、はいです!…ッ…」



始める前に改めてマサツグがルールを確認!…


ルールは単純で円の外に出すか出されるか!…


そこから更に制限時間についても話し出すと、


少し悩んだ後にマサツグが言葉を!…


それはマサツグが次の試合に呼ばれるか


それともハティが尽きるか!で決め!…


ハティもそれを聞いて戸惑いながらも承諾!…


未だ動揺している感じでマサツグに対して


剣を正眼に構えて見せると、


少し前のめりになって見せる!…


さてそうしてルールが決まった所で気分を切り替え!…


マサツグもスッと真剣な様子を露わにすると、


次には開始の合図を!…



「よし!…じゃあ!…スタート!!…」



__ッ!!…バシュン!!!…ボバババババババ!!!…



「ッ!?…早速宗○郎!……けど!…」



マサツグはハティが身構えているのを


確認してからスタートと号令!…


するとハティは途端にトップスピードで飛び出し!…


またもや某・流浪人漫画宜しく天井や壁を駆け回ると、


まずは撹乱を計って見せる!…


となるとマサツグもそれを見てまた戸惑った様子で


反応を露わにするが、今度は違う!とばかりに


しっかりとそのハティの姿を目で追い!…


するとそこからはハティの出方をとにかく伺い!…


まるで審査する様にジッとその動きだけに注意を払うと、


一方で扉の隙間からは!…



__…ッ!…じぃ~~~~~~……



「あっ!…ハティちゃんが動き出したのです!!…


…でも駄目!!…


ご主人様にしっかり見られちゃってる!!…


それじゃ駄目ですハティちゃん!!…


シロもやったのです!!…」



ハティが動き出したのに合わせてシロもハッ!と…


それはハティの動きを観察する様にジッと見詰め!…


何なら初手から悪手!とばかりに


思わず言葉を漏らして行くと、


次にはその光景に夢中になる!…


それこそ先程までヤキモチを


妬いて居たのも何処へやら?…


既に自分が試した後!と小さく続け…


だがそのシロの言葉が届く事は決してなく!…


ハティはシロの言う通りに泥沼へ!…


マサツグに見切られパリィまでされる


羽目になって行くと、


マサツグからすかさず指摘が!…



__ボバババババ!!!…ダンッ!!…


ッ!!…ガキイイィィィン!!!…



「ッ!?…な!?…」



「甘い甘い!!…


それじゃあ相手に踏み込むタイミングを


教えてる様なモンだ!!…


…もし踏み込むなら相手が反応出来ない位に!!…


或いは音を殺してそのタイミングを


まばらにするんだ!!…


…でないと簡単にまた捕まってしまうぞ!!…」



「ッ!?…クゥ!!…」



この時ハティはまたマサツグの背後から仕掛けて行く!…


しかし踏み込む際に音をダン!と立ててしまい!…


その音に反応してマサツグも振り向き直ぐに


大剣を滑らせて行くと、ハティを攻撃を簡単に弾く!…


すると弾かれたハティもフワッと


そのまま宙を舞う事になってしまうと、


驚いた反応を露わに!…


その一方でマサツグもハティを


壁等に叩き付けない位に力を加減!…


その際感じた事を口に出し!…


バックアタックがなって居ない事を続けて行くと、


ハティは悔しそうにする!…


空中で翻って受け身を取る!…



__クルンッ!…シュタッ!…バババッ!!…



「ッ!…立て直したか!…


…さぁて、今度は如何来るかな?…」



まるで身を丸める様にクルンと回転!…


そして地面に着地をすると、そこからまた撹乱に!…


と、そんなハティの動きにマサツグも


おっ!と感心して行き!…


次にはまたハティの動きを捉える!…


今度は何をして来るのか?と興味を持つと


シルビィに呼ばれるまでの間!…


徹底的にハティの相手をするのであった!…


尚部屋の外から覗き見て居るシロはと言うと、


此方も同じくその間ヤキモキとした様子で


ハティの奮闘を見詰め!…



「ッ!…あぁそれは駄目!!…あぁそれも!!…


…うぅ~!!…


何だか気になって仕方が無いのですぅ~!!…


…でもこれってご主人さまとハティちゃんが


仲良くなるチャンス!!…


…でもでもシロもご主人様と遊びたいのですぅ~!!…


あうぅ~!…あうぅ~~!!…」



__ジタバタモジモジ!…ジタバタモジモジ!…



既に自分が試した後!と…


やはり考える事は一緒でタイミングも同じなのか、


シロはずっとその奮闘ぶりにヤキモキ!…


と、同時に自分も参加したい欲求に駆られて行き!…


今すぐにでも乱入!…


しかしマサツグとハティの時間!と我慢し!…


とにかく色々と感情が混ざり合って


とても混沌とした物を感じて行くと、


シロは一人混乱!…


ジタバタと落ち着かない様子を見せるのであった!…



尚最終的にはやはり嫉妬心が勝った様子で、


この話は最終的に六十一節のラストの方に繋がり!…


シルビィにちょっかいを掛けられるまでの間…


シロはずっとハティに対して嫉妬の視線を向けて行くと、


一人プリプリと尻尾を振りながら膨れるのであった!…



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