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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第一章-スプリングフィールド王国編-
58/602

-第一章五十七節 試験突破とバニーガールキャロットと大激怒-



マサツグが一番最初の挑戦でニンジンを捕まえて見せ、リコと農家のおじさんが固まった様子で驚きマサツグを見詰めて居ると、マサツグがニンジンを捕まえた事に触発されてかモツが徐に畝へと歩き出す。その様子にリコと農家のおじさんも気が付くと表情そのままにモツへ視線を向けるのだが、その時のモツの表情は何処か楽し気で緊張している様子など微塵も感じない…リラックスした表情で、そんな表情を見せるモツに農家のおじさんが困惑して居るとモツは畝に植わっているニンジンの株に手を掛け始める。


__ギュッ…ギュッ……ガッ!…ググググググ!…


{…えぇ~っと……ヤブが言うには…

ニンジンが地面へ着地する前に

捕まえたら良いんだったな…よし!…}


__ググググ!…スポン!…ピ~ン!!…

ギュンッ!!…ブチッ!!…


「ッ!?…」


モツはニンジンの茎を握る手に力を入れ、マサツグが言っていた言葉を思い出すとニンジンを一気に引き抜く!すると例外は無いと言った様子で他のニンジン同様…抜かれたと同時に暴れ出しては自身の葉と茎をぶち切り逃走を図ろうとするのだが、モツはマサツグの言葉に従った…再現する様な動きでニンジンの捕獲を試みると、同じ様にニンジンが地面へ着地する前に捕まえて見せる!


__ブォン!…ガシィィ!!!……


「ッ!?!?!?……」×2


「ッ!…なるほど!…こう言う事か!…」


「ま…まさか二人揃ってうちのニンジンを

捕まえるとはぁ!?………ッ!?…

あぁ、イカンイカン!!…」


モツが何事も無くニンジンを捕まえて見せ、その様子を見た二人がまた驚いた表情をすると、マサツグはニンジンを握ったまま腰に手を当ててはウンウンと頷く。まるで自分が師匠だと言いたげなドヤ顔でモツを見詰め、モツがスッと元の立ち姿に戻ると農家のおじさんは初めてと言った様子で、マサツグとモツがニンジンを手にする姿を見詰める。その際余程ニンジンの逃げ足に自信が有ったのかショックを受けた様なトーンで声を漏らすのだが、ハッと自身が言っている言葉を理解したのか首を慌てて左右に振るとマサツグとモツを勧誘し始める!


「…おぉ~い!あんた達!!…やるじゃねぇか!!!

いっその事冒険者辞めてうちで働かないかぁ~!?」


「ッ!?…え!?…いつの間に就職に!?…」


「……脱サラならぬ脱冒?…

田舎で戯れるニンジン生活?…」


「誰が上手い事!……いや上手くも無いか…

それにニンジン生活って何だよ!?…」


バニーガールキャロットへの挑戦権がいつの間にか就職の試験に代わっていた事にマサツグとモツが戸惑い、モツが若干考えた様子で珍しく冗談を言い出すと、マサツグがモツのボケにツッコミを入れる。リコは何故かその様子を見て二人に対して興味を持った様な表情で柵越しに二人を見詰め続け、その事に気付かないマサツグとモツはただ畑の真ん中で漫才染みた事をする。そして取り合えず捕まえたニンジンを農家のおじさんへ渡そうと歩き出し、今だウゴウゴと動くニンジンに違和感を覚えながらリンの様子を確認すると、リンは今だ自身の抜いたニンジンを追い駆けては飛び掛かりドロドロになっていた。


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「…おじさんコレ!…後さっきの話だけど…」


「…あっ?…あぁ!アレは冗談だから気にするな!…

どれどれ?……ふん…

状態も良いし納品出来そうだな!…じゃあ…」


__ガッポ!…ガッポ!…サクッ!…

…ガコンッ!……パタンッ…


マサツグとモツが柵越しに農家のおじさんにニンジンを差し出し、先程の冗談?…について一応ながらに返事をしようとすると、農家のおじさんは一瞬戸惑った表情を見せるも次には笑顔で冗談と言っては二人からニンジンを受け取る。そして二人から受け取ったニンジンの具合を確かめては大丈夫と判断したのか、農家のおじさんがニンジンの蔕数センチを斬って見せると先程までウゴウゴと動いていたニンジンはピタッと沈黙する。その様子を見たマサツグとモツが若干驚いた様子でその光景を見詰めるのだが、農家のおじさんは近くに置いて有る藁を敷いた木の箱へと二人が捕まえたニンジンを詰めては木の箱に蓋をし、一段落と言った様子で二人の方に振り向いてはある事を話し始める。


「…いやぁ~にしてもまさかリコちゃんと

同じ捕まえ方をするとは驚いたぞ?…

あんた達やるな!?…」


「……え?…同じ方法?…」


「そうそう!…

リコちゃんもあんた達と同じ様に…」


農家のおじさんが話し始めたのはマサツグとモツのニンジン捕獲方法がリコと一緒だと言う事…その話を聞いてマサツグとモツは戸惑いの表情を見せると自分達と同じ捕獲方法をするリコの姿を想像するのだが、あの可愛らしい女の子から自分達と同じ様な殺気漂うニンジンへの凝視が有るとは如何にも想像出来ず、ただ互いの顔を見合わせては困惑の色を見せ合う。しかし農家のおじさんはまるで自分の事の様に意気揚々とマサツグとモツへそのリコの勇姿について話をしようとし、その様子からも農家のおじさんが嘘を言っている様には見えず…二人が戸惑いと困惑の様子を隠せないまま畑の中で話を聞いていると、いつの間にか畑の中にリコが入って来てはニンジンの捕獲に参戦する。


「お兄ちゃん!!!…」


「ッ!?…リ…リコちゃん!?…」


「お兄ちゃん達やっぱりすごいのね!!…

ここのニンジンって普通のニンジンじゃないでしょ?

オマケに走り回るし…直ぐに脱走するし…

…何であれを育てようって思ったのかしら?…」


「そ…そうだな…」


突如後ろから話し掛けられた事にマサツグとモツが戸惑いながらも振り返ると、そこにはリコの姿があり、リコは何処から履いて来たのか農家のおじさんと同じ様な子供サイズの長靴を履いては慣れた様子で畑の中を歩き、マサツグとモツに近付いては先程初見でニンジンを捕獲した事を褒め出す。それと同時にニンジンの行動について文句の言葉を口にし始めると、何故このニンジンが自分の村の特産品なのか?と疑問を感じた様子でリコが口にし、その疑問の言葉を聞いたは二人は思わずもっと早くに考えるべきじゃ?…とツッコみを入れたくなってしまうのだが我慢すると、二人の返事が辿々しくなる。そうして漸く二人はバニーガールキャロットに挑戦する事が出来るようになる訳なのだが、農家のおじさんは軽く手を叩くと最後の確認をする様にマサツグとモツに質問をし始める。


「……さてっと!…

これで試験も突破した事でバニーガールキャロットに

挑戦する事を許可する訳だが……本当にやるのか?…

今からでも止める事をお勧めするが?…」


「…え?……いやいや…やるよ?…

今回受けている依頼(クエスト)で絶対に必要なんだ。」


「……そうか…だったら何も言うまい!…

案内しよう!…しかし、覚悟しておけよ!

さっきも言ったがあのニンジン達より

格段に実力は上だからな!!…」


「……ッ?…」


農家のおじさんがマサツグとモツにバニーガールキャロットへの挑戦についての有無を尋ねる際…何故かその挑戦させる事自体を嫌がる様な素振りと問い掛けを見せ、その様子に戸惑いながらもマサツグが挑戦する旨を伝えると、農家のおじさんは諦めた様子で二人の決意を了承する。そして二人をバニーガールキャロットが植わっている畑へと案内し始めるのだが、その際おじさんはまるで人を戦場に送る様な悲しい…厳しい表情をしており、その表情にマサツグとモツが戸惑いを隠せない様子で農家のおじさんに付いて行こうとすると、案外すぐ隣に有ったのかもう一つの畑へと案内される。しかし!…そのバニーガールキャロットが植わっている畑の様子は普通では無かった!…


__ガッポ!…ガッポ!…カシャンッ!!…


「さぁ!…こん中だ!…付いて来てくれ!…」


「え?…近!?…てか、え?……」


マサツグとモツが今居る畑のすぐ隣にある…畑?へと案内されるのだが、その様子は何処をどう見ても罪人を入れる檻にしか見えないのである!…檻と言っても鉄製では無く木製で遠くから見れば掘っ建て小屋にしか見えず、パッと見てでも経年劣化した倉庫にしか見えない。そんな明らかにニンジンが育てられて居そうに無い場所なのだが、農家のおじさんはその畑(檻)の鍵を開けるとマサツグとモツを中に招き入れ、ここが件のニンジンを育てている畑と紹介する!


「さぁ!…

ここがバニーガールキャロットを栽培している畑だ!…」


「え?…ここって?…倉庫か何かじゃ?…」


「いんや!…

ここがバニーガールキャロットの畑だ!!…

ほれ、こっち来てみて見んか!…」


「え?……ッ!…」


__サァァァァァ…


当然こんな檻の中にニンジンが有る訳ないと言った様子でモツが農家のおじさんに質問をするのだが、農家のおじさんはキッパリとここで栽培していると答えると中の様子を見せる。農家のおじさんに言われるままに中を覗くと、そこにはおじさんの言う通りハート形の葉っぱを付けている恐らくニンジンと思わしき株が畝に植わっており、檻の隙間から流れる風に煽られてはユラユラと葉をはためかせていた。そんな中の様子を見たマサツグとモツは目の前の光景が信じられない様子で目を点にし、思わず一言呟くとその檻の中へと恐る恐る足を踏み入れ始める。中は意外と風が通るのか涼しく、天井の無いまるでデスマッチのリング in 畑!と言った感じになっていた。


「……マジで?…」


「……思っていた畑と違うのだが?…

てかこれは?…」


「逃げられない様にして居るのかそれとも……

ロープもタップも無さそうだな?…

せめてもの救いは電流が流れている有刺鉄線が

無い事かな?…」


「そんな悠長な事言ってる場合か?…」


「うおらああああ!!!

待て待て待てえぇぇぇ!!!」


先程の農家のおじさんの質問の意味を理解するとマサツグとモツは互いに嫌な予感を感じ始める。中に入って感じるは畑の中だと言うのに嫌に緊張感を感じる事!…今まで幾度と無くモンスターを相手にして来た時と同様の緊張感を感じる事にマサツグが呟き、モツは辺りを見渡して逃げ場の無いリングの様に感じると何処ぞの特殊プロレスのリングを思い出す。そんな事を言い出すモツにマサツグが戸惑った様子で振り向きツッコミを入れ始めるのだが、そんな緊張感を吹き飛ばす様に隣の畑からリンの勇ましい声が聞こえて来ると、マサツグがリンの方を見ては呆れた声を漏らす。


「ッ!?…本当に元気だな…リン…」


「じゃあ!…閉めるぞ?…」


__ギイイィィィ……バタン!…


外から聞こえて来るリンの声に呆れつつ…マサツグとモツがリング(畑)の中へ入場すると、農家のおじさんは檻の扉を閉める!…恐らくはバニーガールキャロットを外に逃がさない様にする為であり、それだけ相手にするのが危険と言う事であるからだろう…これを外に逃がした場合、幾ら勇者リコが居たとしても危ないと言う配慮に基づくもので、マサツグとモツがそれらを後ろ目で確認しては覚悟を決めると、農家のおじさんセコンドの元…バニーガールキャロットとの一本勝負を始めようとして居た!


「……とにかく二人掛かりでやってみるか?…」


「それが無難だろうな…じゃあどっちが引き抜く?…」


「……俺が行こう!…」


「よし!…じゃあ…始めよう!…」


マサツグとモツはバニーガールキャロットに挑む前にまずは二人掛かりで一本のニンジンと相対する事を決めると役割分担を決め出す。たかがニンジン一本抜くのに大の男が二人係…話だけを聞けば物凄く情けない話なのだが、この時のマサツグとモツはいつも以上に真剣であり、マサツグがニンジンを抜いてモツが収穫すると互いの役割分担を決めると、二人はバニーガールキャロットが植わっている畝へと歩き出す。そして畝に植わっているバニーガールキャロットと思わしきニンジンの株の葉にマサツグが手を掛け、足幅を広く取って腰を少し落とすとそれはもう取り組みが始める前の関取の様な構えになる。そしてグッとバニーガールキャロットの葉を握って引き抜き始めると、まずその植わっている具合から異変を感じる!


__ザッ…ザッ…ガッ!…グググググ!!……


「ッ!…お、重い!?…抜けなくは無いけど…

さっきのニンジンよりずっと重い!…」


「ッ!…一気に引き抜くなよ!?…

徐々にゆっくりと!…」


「ッ!?…

これまた難しい条件言ってくれちゃって!!…

分かりましたよ!!!…」


マサツグがニンジンを引き抜こうとする際!…まるで地面全体を持ち上げようとしているかの様な負荷がマサツグの手に掛かり、ニンジンが思う様に抜けない!…見た目からして然程大きいニンジンでは無さそうなのだが根が強く、思いっきり力を入れて引き抜こうかと考えているとモツからゆっくり引き抜くよう指示を受ける。モツもニンジンが抜けるのを待ち構えた様子で見詰めて居るのだが、何か異変を感じた様子でマサツグに指示し、その指示を聞いたマサツグが思わずぼやいてしまうとモツの指示通り苦戦しながらニンジンと格闘する!


__グググ!…グググググ!!…


「よし!…良い感じだ!…その調子で頼む!…」


「グッ!!…これ結構疲れるんだが!?…」


「もう少し!…そう少しの辛抱だ!!…」


徐々に抜けるニンジンを前にしてモツが興奮した様子でマサツグに指示を出し、マサツグが辛い表情で一気に引き抜くのを我慢していると、弱音を零し出す。その弱音にモツはただ頑張るようマサツグに声を掛けては何故かバニーガールキャロットの様子を確認しながら指示を出し続け、もう少しと言う所まで引き抜く事に成功すると遂にその時は来る!それはバニーガールキャロットの美尻が完全にこんにちわしている時であった!…


__グググググ!!…


「……今更なんだけどよ!…」


「如何したんだ?…マサツグ?…」


「何が悲しくて今こうして怪しいニンジンの採取に

力を出しているのかね!?俺達!!…

如何してこうなった!!!」


__スポン!!!…


チラチラと見えるその異様なまでの綺麗なヒップにマサツグとモツが何で?…如何して?…と言った様子で待ち構えては自分達が変態の様に思えて来出し、悲しい気分になりながらもバニーガールキャロットと格闘していると、マサツグがスパートを掛ける様に一気に引き抜く!…するとマサツグの手にはリンの説明に有った通り…二又ニンジンが姿を現しては編みタイツを穿いた様な模様がクッキリと浮き出ており、何故か異様なまでに美脚なバニーガールキャロットの全体像がマサツグとモツの目に飛び込んで来る!その際バニーガールキャロットの先端…足の部分に目を向けるとそこにはちゃんとハイヒールが履かれており、その緻密?…差にモツが戸惑って居ると、事件は起きる!!…


「ッ!…抜けた!!…」


「ッ!!…ハイヒール!?…

って、言ってる場合じゃ!!…」


__ッ!!…フォン!!…バキィ!!…バキィ!!!…


「ッ!?…」×2


マサツグがバニーガールキャロットを引き抜いたと同時に後ろに仰け反り、モツがそのバニーガールキャロットのディティールに戸惑いながらも捕獲に挑もうと手を伸ばした次の瞬間!…マサツグは顎を!…モツは左頬を!…それぞれ強い衝撃を受けた様子で仰け反り、怯んでは何が起きたのか分からないと言った様子でダウンさせられる!それを見た農家のおじさんは青ざめると同時にマサツグとモツに二人に慌てて声を掛け始める!


「あぁ!?…初っ端から!?…

お、おぉ~い!!大丈夫か!?…」


「ッ!?…お…お兄ちゃん達!!…大丈夫!!!」


「ッ!?…行っちゃイカン!!…

これはもう始まって居るのだ!!!…」


「え!?…でも!!…

お兄ちゃん達が痛そうにしてるんだよ!!」


農家のおじさんが扉を見張る様に立っては仰け反る二人に声を掛け、いつの間にか一緒に着いて来たリコも心配した声を二人に掛けては慌てた様子で駆け寄ろうとする!…しかしその様子に気が付いた農家のおじさんが慌てて止めると二人に近付くな!と青ざめた様子で話し、リコが農家のおじさんの言葉に驚き足を止めると、戸惑いの声を漏らす。そんな外野でワチャワチャとした様子を見せて居る中、マサツグとモツが痛みに耐える様子で復帰し始める。


「いつつつ!……い、今のは?…」


「ッ~~!!!…

…何か的確に攻撃を食らった様な?…

…って、あれ?…」


マサツグとモツがそれぞれ仰け反りから復帰すると何が有ったのかが分からない様子で衝撃を受けた部位を摩りながら体を起こす。その際互いの顔を見合わせては自身が受けた感覚を話し合うのだが、マサツグはモツの左頬を見ては疑問の表情…モツはマサツグの顎に目を向けては同じく疑問の表情を浮かべ合う。さて…ここで二人は互いの顔を見て何故疑問の表情を浮かべ合うのかと言った疑問が湧いて来るのだが、その答えは…


「……なぁ?…一つ聞いて良いか?…」


「……奇遇だな俺も質問が有る…」


「じゃあ一緒に…」


__スッ!…


「その明らかに()()()()()()()()()()()()のは何だ?…」


マサツグとモツが互いの顔を見て気になると言った様子で疑問を感じ、気になる部分を指差すと互いに質問が有ると言った様子で話し合い始める。するとそこにはハイヒールの足跡がクッキリと残る位に小さな足で蹴られた跡がマサツグの顎・モツの左頬に付いており、互いにそれを見て疑問を感じているとある事にも気が付く。それは勿論…


「おい!あんた達!!…

早くバニーガールキャロットの動きに

集中するんだ!!…」


「ッ!?…そうだ!バニーガール!…

…ッ!?…」


__プラ~ン…


「案の定距離を取られたってか!?…ッ!?…

足が!?…クソッ!!…とにかく!!…

…ッ!!…居た!!!…」


農家のおじさんが速く立ち上がる様に慌てた様子でマサツグとモツに声を掛け、その声を聞いてマサツグが自身の手を確認すると既に握って居た筈のバニーガールキャロットの姿は無く、葉と茎が握られて居るだけの状態…その様子を見たモツもしまった!…と言った様子でバニーガールキャロットを探そうと慌てて立ち上ろうとするのだが、先程の衝撃の影響かバッドステータスに「スタン」が付いては数秒間まともに動く事が出来ず、立ち上がったとしても膝がガクガクと震えてはまるで小鹿の様…それでも先程見た筈のバニーガールキャロットの姿をとにかく捉えようと辺りを見渡しその姿を探していると、畑の柵?…檻?…とにかくギリギリの所に濃いオレンジ色をした美脚網タイツのニンジンが一本…こっちの様子を伺う様に立っては臨戦態勢を整えていた!…


__クンッ!…クンッ!…


「ッ!?…向こうはやる気満々ってかよ!?…

…それに徐々に何をされたのかもハッキリして来た!…」


「……俺人生で初めてかも…

…幾らゲームの中でとは言えさぁ…

あんなに綺麗な足で顎を蹴り上げられたの…

…それも()()()()に…」


「俺だってショックだよ!!…

まさか()()()()に蹴りを入れられるなんて!?…」


バニーガールキャロットはマサツグとモツに明らかな敵意を向けてはまるでカポエイラの足捌きの様に交互に足を動かし、それを見たモツが衝撃を受ける!そして衝撃を受けた際、記憶も飛んでいたのかあの衝撃を受ける直前の事を徐々に思い出し始め、マサツグも記憶を取り戻したのか突如ニンジンに蹴られたと言い出しては一人ショックを受け出し、モツも同じ様にショックを受けた様子でマサツグの言葉に同意する!二人がニンジンに蹴られたと言う言葉にリコが戸惑った様子で農家のおじさんに質問をするのだが、農家のおじさんも理解出来ないと言った様子でただ二人の様子に目を向ける。


「え?…お兄ちゃん達は何の話をしてるの?…」


「……分からん!…

ただ俺も二人が急に仰け反った様にしか見えなかった!…

あの一瞬で何が!?…」


「……つつつつつ!…まだ痛いな…

にしても、なるほど…

おじさんが何度も尋ねて来る筈だ…普通に強い!…

で?如何する?…あの速さは厄介だぞ?…」


「如何ったってやるしかないだろ?…

ここまで来たんなら!!…」


マサツグとモツが互いにバニーガールキャロットに警戒した様子を見せ、マサツグも立ち上がり始めるが小鹿の様…あの一瞬で何が有ったのかと農家のおじさんがただ疑問に駆られていると、ここでマサツグとモツの身に何が有ったのかを説明しようと思う…



まずマサツグがバニーガールキャロットを抜いた瞬間、バニーガールキャロットは前の畑に居たニンジン同様…突如動き出すと自身の体を右に捻っては回転を付け、自身を捕まえようとするモツの手を足で払い除けるとそのまま回転し続けモツの左頬に一撃!…その後今度はその勢いそのままマサツグの顎を跳ね上げ、自身の茎をぶち切る!…そうして二人をノックアウトした所で自身が自由になり、地面に着地するとすぐさま距離を取って臨戦態勢に入ったのである。そしてその事をマサツグとモツが思い出し戦慄するのだが、何より二人を恐れさせたのはそのバニーガールキャロットがやって見せた早業…僅か三秒にも満たないあの瞬発力に有った。


「……かと言ってあれは速過ぎるぞ!?…

刹那使っても捉えられるかどうか?…」


「結構色んなモンスターと戦って来たけど…

今までの中で一番戦いたくない相手だな…

速いし…痛いし…」


バニーガールキャロットの行動を見据えては未だ「スタン」の影響からかハッキリとしない視界に若干の苛立ちを覚え、二人がそれぞれ頭を叩いたり首を左右に振ったり…意識をハッキリさせようと色々と試し出すと徐々に「スタン」が緩和され始める。そうして二人が改めて如何攻めるかで悩み始める一方で、バニーガールキャロットはと言うと臨戦態勢を一時解除すると、徐にマサツグとモツに対してお尻を見せ始める。


__クンッ!…クンッ!……クルッ!…


「ッ!…え?…急に後ろ向いた?…」


「何でまた…」


突如バニーガールキャロットが後ろを向いた事にマサツグとモツが疑問を持ち、戸惑いの声を漏らすとその光景は後ろで様子を見ている農家のおじさんとリコの目にも止まる。農家のおじさんは困惑した様子でその光景を見守り、リコはこれが初めてと言った様子でただ不思議そうな表情を見せる。そうして四人の視線は後ろを向くバニーガールキャロットに向けられ続けるのだが、そのバニーガールキャロットは何を思ったのかマサツグとモツに対して畑の土を掛け始める!


__ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!…


「ッ!?…」×4


「こ!…この野郎!?…」


「テメェは犬か!?……クソッ!…落ち着けぇ!…

ここで取り乱すようじゃ…ッ!!…」


バニーガールキャロットはまるで二人を馬鹿にするよう犬の様に土を二人に向けて掛け出し、その様子を見た四人が驚きと戸惑いの表情を見せると、マサツグとモツがツッコミを入れ始める。そのバニーガールキャロットの挑発具合にマサツグとモツはカチンと来るも、冷静にならないと…と何とか平静さを取り持とうとするのだが、バニーガールキャロットの煽り運動は留まる事を知らない!


__テン・テン・テン・テテン・テン・テン・テテン♪…


「ッ!?!?…落ち着け落ち着けぇ!…

クールに!…クールに!…」


__ランタッタァ~♪ランタッタァ~♪…


「ッ!?!?!?…我慢!!…我慢だ!!!…

思い出せ!!!…感情的に動いてロクな事にならなか…

…ッ!?!?!?!…」


平静さを取り持とうとする二人に対してバニーガールキャロットは煽り足りないとばかりに何処かで見た事の有る新〇島の様なステップで余裕を見せ出し、それを見た二人は更にカチンと来るも怒りを抑える!…今まで感情的に動いて良い結果が無かった事を思い出しては冷静に…バニーガールキャロットを捕まえる事を考えるのだが、次にバニーガールキャロットに視線を向けると、今度はリンがニンジンに煽られている時同様…まるでラインダンスの様に一人ピ~ンと足の上げ下げをして見せては美脚を強調して見せ、それを見たマサツグとモツがまたもやカチンと来るが必死に落ち着こうと耐えて見せる!…そうしてさっさと捕まえる方法を考える一方で怒りに身をプルプルと震わせ、何も動じない!…と言った様子で三度視線をバニーガールキャロットに向けた瞬間!……


__グングングングングングングン!!!…


「ッ!?!?!?……」


__プッツ~~~~ン!!…

…わなわなわなわなわなわな!!!…


三度マサツグとモツがバニーガールキャロットに視線を向けるとそこには高速で屈伸運動して見せるニンジンの姿が有った。屈伸運動…それはオンラインゲームに有る感情表現の一つで、謝罪もしくは他のプレイヤーとのコンタクトを取る為に行われる行為なのだが、時と場合によっては煽り行動になってしまい…喧嘩の素に…そしてそれを見たマサツグとモツは驚きと戸惑いの表情で一時停止すると徐に俯き始め、そしてプルプルと小刻みに震え始めたかと思えば徐々に体の揺れが大きくなり出すと、それを見た農家のおじさんが慌ててリコの目と耳を塞ぐ。


「ッ!?…少しの間目と耳を塞いでいなさい!!…」


「ッ!?…え?…何で!?…私も見たい!!…」


「いけない!!…

ここから先はある意味大人の世界だから!!!…」


「ッ!!!…

野朗オブクラッシャァァァァァァァ!!!」×2


農家のおじさんがリコの目と耳を押さえ、リコが戸惑いの様子を見せている次の瞬間!…マサツグとモツの怒りは有頂天にまで達し大爆発させた様子で吠えると何処かのコ〇ンドーになる!怒りを露わにした様子で顔を上げては瞬時に刹那を発動し、明らかに冷静さを欠いた様子で二人揃って突貫し始めるのだが、バニーガールキャロットは待っていたと言わんばかりに動き出しては真正面から二人に向かって行くのであった。



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