-第三章三十三節 和解?…と意外な反応とベルベッタの実力-
さてマサツグが片っ端からモンスターを手懐けてしまったせいで、ベルベッタの魔獣使いとしての個性が消え失せ…マサツグはマサツグでシロに嫉妬されてまた何度目となるか分からないフェイ〇ハガーを受け、戸惑った様子でその場で硬直して居ると、ここで漸くアルスが解放される。それまでの間素直に?…拘束されて居たのだが、相手がやる気を失った為晴れて解放となり…先程までの様子を見て居たせいか、現状の様子にただ何が何だか…と言った困惑振りを見せて居ると、レイヴンも現状の様子にもはや呆れる事しか出来ないで居た…
「……あぁ~…一応…
先程まで争っては居たんだよな?…」
「……だと思うのだが…これは?……」
__うるにゃん♥……ガッシイィィィ!!…
…チィ~~ン……
「ふぃほはん?…
ひはっへふひへっへふ!…」
先程まで何やら争って居た筈なのに、いつの間にかその場はカオスと!…ブラッドファングは今だにマサツグへ甘え!…シロはフ〇イスハガー!…マサツグはマサツグでシロの背中をタップしては首が絞まって居ると訴えて居た…そしてベルベッタもただ地面に座り込んでは項垂れる様に落ち込んでおり…ただ困惑した様子でレイヴンとアルスは言葉を零して居ると、オーディックも目の前の様子に戸惑っては自身の頬を掻いていた。
__ポリポリ……
「…あんだっでこげな事に?…」
「……それは俺も聞きたい所だが…
とにかく話を進めよう…
マサツグとシロは……放置で、とにかく!…」
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
…ッ!…ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…
その場の空気に付いて行けない様子でオーディックが言葉を零して居ると、レイヴンも聞きたいとばかりにツッコミを入れるよう零し!…そしてシロにしがみ付かれているマサツグを放置する事を勝手に決め!…改めて話をする為にベルベッタへ近付くと、それに付いて行くようアルスにオーディックも付いて来る。そして三人揃ってその戦意喪失状態のベルベッタの前に立つと、声を掛けようとするのだが…
「…あぁ~…ちょっと良いか?…」
「ッ!……何よ?…私を笑いに来たの?…
盛大に魔獣使いって名乗っておきながら
こんな事になった私を笑いに来たの!?」
「ッ!?…いやそうじゃなくて!…」
「わはははははははは!!!」
「ッ!?…アルス!!!…ちょっと黙ってろ!!!」
レイヴンがベルベッタの様子を見るよう声を掛けると、ベルベッタは一応ピクっと反応するのだが…完全に牙が折られてしまった様子で、卑屈になるようレイヴンの問い掛けに対して返事をすると、笑いに来たのか!と文句を言い出す。当然レイヴンとしては要らぬ波風は立てたくないので、違う!と慌てて返事をするのだが…逆にその言葉に乗っかるようアルスは笑い出し!…まるで馬鹿にするよう指まで差し始めると、レイヴンが慌てて注意をする!…まるで子供の様なやり取りを見せるアルスの様子に、オーディックも顔に手を当て呆れ出し!…そんな三人の様子にベルベッタもやられてばかりでは無いと!…まるで自分の役目が終わったかの様な事を口にし出すと、徐に立ち上っては覚悟を決めた表情を見せる!…
__……スッ…ッ!…
「…ふ、ふふふ!…まぁ良いわ!…
…でもこれで勝ったと思わない事ね!?…
私は六森将の中での最弱!!…
私をここで殺したとしても!!…
まだ私の他に六森将は居る!!…」
「ッ!?…
急に何かテンプレみたいな事を言い出した!?…
…じゃなくて!!!…
俺達は争いに来たんじゃないって!!…
さっきからあそこで幼女と戯れて居る奴も
言ってたけど!!…俺達はアンタ達の族長に用が!!…」
まるで自分が目の前の連中に殺される事を覚悟したよう!…突如として指を突き刺しレイヴン達を威嚇し始めると、遺言とばかりに四天王染みた事を口にする!…その際「六森将」と名乗って居た事から他にも強力な仲間が居る事を仄めかすのだが、そのベルベッタの台詞にレイヴンがツッコミ!…慌てて説明するようマサツグの事を指差すと、改めて違うと話し!…この時マサツグとは違って族長に用があると口にすると、それを聞いたベルベッタは途端に戸惑った反応を見せる!…
「ッ!…え?…族長?……アンタ達…
…トップに話が合ったんじゃないの?…」
「え?…いや…まぁ、そうでもあるが…
…俺達はユグドラドの女王様の命で
ダークエルフ達と和平条約を結びたくて…
その旨を伝える手紙を持ってここまで来たんだ!…
だから最初から争う気は…」
「……話が見えないから
最初から話して貰っても良い?…」
「え?…あ、あぁ…だから…ッ~~~~……」
何やらベルベッタはそのトップと族長と言う言い方が気になるらしく、確認するようレイヴンに問い掛け…レイヴンはレイヴンでその問い掛けに戸惑い!…若干肯定するようとにかく改めて説明するよう自分達の目的を話し出すと、それを聞いたベルベッタはやはり困惑の様子を滲ませる…そしてちゃんと再度最初から説明するようレイヴンに求めると、レイヴンも困惑しつつ話すのだが!…やはり気になったのは族長とトップと言う言葉で!…改めて説明を聞いたベルベッタが漸く納得がいった様子で反応すると、話が前に進み始める。
「……ッ~~~~…って事で、
要はアンタの所と族長と話がしたいんだ。
で、その内容としては和平交渉で!…
その女王様が手紙に認めたから、
届けに来たんだ!……分かったか?…」
「ッ!…なぁんだ!…
私はてっきり報復に来たのかって思っちゃったわよ!…
それならそうと早く言って頂戴よ!!…お陰で!……
お陰で私のプライドがズタボロじゃないの…」
「いや話も聞かずに襲い掛かって来たそっちが悪い…
…って、まぁ…
アレに関してはこちらも悪いと思ってる…」
__うるにゃん♥……ガッシイィィィ!!…
レイヴンが改めて詳しい話をすると、自分の早合点に気が付いたのかベルベッタは明るくなり!…その際早く言ってとばかりに軽口を叩き!…次にその代償についての話をし始めると、また自分のプライドが傷つけられた事を思い出したのかその場で項垂れる!…そしてそんな反応を見せるベルベッタに対してレイヴンも自分の責任とツッコミを入れるのだが、直ぐに撤回した様子で謝り…何故レイヴンが謝ったのかと言うと、その背後では今だマサツグが二頭の獣とじゃれ合って居るからであり…呆れた様子でつい謝ってしまって居ると、マサツグは今だ如何する事も出来ずにただ一方的に甘えられ続けて居た…さてそんなマサツグをやはり放置して話しを進めると、気になったのはやはりそのトップと言う言葉で…レイヴンがその事を確認するよう声を掛けると、ベルベッタも負けた事を理解してか話し出す…
「…所でさっきから気になってたんだが…
何でそんなトップって言葉に引っ掛かってたんだ?…
オマケに報復って?…」
「…ッ!…あぁ…まぁ…もう負けちゃったから言うけど…
昨日そっちの宮殿で忍び込んだウチの子達を
見たでしょ?…その忍び込んだ子達のリーダー…
すなわち司令塔をうちでは[トップ]って呼んでるの…
だけどまぁ案の定見つかって…
何なら負傷者も出てる訳だし?…
その痕跡を追って報復に来たのかと思って…
警戒して居たのよ。
でもまさかそれが和平に繋がるなんて…
本人達も思ってないでしょうけど?…」
「ッ!…あぁ!…
だからそれでマサツグの言ったトップって言葉に!……
いやだとしてもその考えに行きつくのは
無理があるだろ?…
だってそっちの事情なんて全く知らない
ズブの素人が来てんだから!…」
「いやでもその隣に被害者さんが居る訳でしょ?…
オマケにエルヴンナイツの副隊長さんな訳だし?…
その被害者さんが居たら誰でも警戒すると思うわよ?…
なんせ血の気も多いし…
…そんなんじゃ男に嫌われるわよ?」
ベルベッタが言うにはこうらしい…昨日の夜侵入して来た黒ずくめの連中…その中でも司令塔を務める者をトップと言うらしく、昨日の件で報復に来たのか!?と誤解をしたらしい…そしてその説明を受けてレイヴンも一度は納得した反応を見せるのだが、直ぐに有り得ないとツッコミ!…その理由にマサツグがダークエルフ達の内情を知らないズブの素人と答えると、ベルベッタは別にも理由があると答える。この時その理由に挙げたのはアルスの事で、アルスを昨日の被害者と語り!…その被害者を連れて来た事で警戒したと話し!…更に細かい理由に血の気が多い事を指摘すると、馬鹿にするよう一言追加する。当然その言葉を聞いてアルスもカチンと来ると、暴れ出そうとするのだが…
__カチンッ!!…
「何だと貴様アアァァァ!!!…
もう一回言ってみろ!!!…」
「ッ!?…あぁ!!…落ち着くだよ!!…
折角落ち着いたと思っただに!!…
アンタもこれ以上火に油を注がんでけれ!?…」
アルスの沸点はダークエルフに対して…と言うよりも何かに付け低い様で…馬鹿にされたと言う事に気が付いた様子でアルスが吠え始めると、オーディックがまた慌てて羽交い絞めにして止めに掛かる!…その際またアルスはオーディックの拘束から逃れるよう藻掻き出すのだが、やはりオーディックから逃れる事は出来ず!…それでもしんどいのはオーディックも一緒らしく、そのアルスに火を付けた事を窘める様に注意をすると、ベルベッタは適当に返事をする。
「…はいはい……なるほど?…
あの子に聞いた通り…面白い子ね?…
まぁ良いわ!…貴方達を族長の所まで案内してあげる!…
私達ダークエルフはそこの血みどろ主義と違って
オープンな訳だし?…来る者拒まず去る者追わず!…
それでやって来てるからここまで温和な…」
「…ぜぇ!…ぜぇ!…
い、いきなり獣で嗾けて来て居る時点で
温和では無い気がするのだが?…」
「ッ!…マサツグゥ~…
一体どんな話の持って行き方…ッ!?…」
オーディックに対してあしらうよう返事をすると、まるでそのトップの子から話を聞いたのかアルスの反応を楽しむ様に言葉を呟き…マサツグ達の目的も理解した様子で、自分達の集落に案内するとだけ返事をすると、更に火に油を注いで見せる!…その際アルスの事を指差して見せると、自分達は違うとばかりにオープンと話し!…当然それを聞いてアルスは更に怒りを燃やし!…オーディックも抑えるのに必死になって居ると、その会話に参加するようマサツグが後ろから合流する!…この時ベルベッタに対して文句を言うよう息を切らしながらツッコミを入れると、レイヴンもマサツグの方に振り返っては文句を言おうとするのだが…その時振り返ってみた光景は何とも可笑しな物で、どこぞの部族になったよう頭からブラッドファング!…首にシロをぶら下げるようしがみ付けると、大層な姿になって居た!…
「あん!?…もう如何もこうもねぇよ!!…
ただトップと話がしたいって!…」
「いやそれよりも!!…何なんだその格好は!?…」
「えぇ!?…あぁ……何か懐かれちまった…
いやぁシロと違って重いのなんの…」
「いやそれ以前に何故頭からそれを乗せようと思った?…
もはや部族みたいになってるが!?…」
上記の文の格好のままで話に参加をすると、レイヴンの問い掛けに対して更に文句を言うのだが!…レイヴンからすればもはやそれ所では無く!…ただ困惑した様子でマサツグの格好についてツッコミを入れると、マサツグもそのレイヴンからのツッコミを受けては戸惑った様子で返事をする…その際簡単に懐かれたとだけ説明をすると、やはり首が凝ると言った様子で首を回しながら重いと語り!…そのマサツグの言葉に対して!…レイヴンも更にツッコミを入れるよう可笑しい!と言い出すと、続け様に格好を比喩するよう指摘する!…そうして格好を指摘された所でマサツグも更に怯んだよう戸惑った反応を見せるのだが、本人にも如何する事も出来ず!…ただ怯んだ様子のまま硬直して居ると、徐々にベルベッタも慣れて来たのか…困惑した様子でマサツグを見ると、戸惑いつつも言葉を口にする…
「ッ!?……あ、あはははは…
ホント何者なのコイツ?…」
__ッ!…ウンウン!…ッ!?…
改めてマサツグの格好を見ては驚き!…そのブラッドファングの懐かれ様に化け物染みた何かを感じて居ると、思わず苦笑いしながら零す!…その際そのベルベッタの言葉はマサツグに聞かれていないのだが、レイヴン達には聞かれた様子で…そのベルベッタの言葉に同意するようレイヴン達は揃って頷き、その反応にベルベッタ自身も仲間なんじゃ!?…と言った更なる戸惑い様を見せて居ると、マサツグが声を掛ける。
「……で、いつになったら行くんだ?…
いい加減重い!…」
{…だったら降ろせよ!……}×3
「ッ!?……と、とにかく付いて来なさい!…
アンタ達は私を倒す事が出来たんだから
会う権利が有るわ!…」
「…いや有れは倒したと言うべきか?…
勝手に心が折れた様に?…」
「ッ!?…こ、細かい事は良いのよ!!…
そう言う事にしておいて!!…
…でないと本当に格好が悪いじゃない!…」
「……え?…」
一同の様子に何の疑いを持つ事無くいつ行くのか?と尋ねると、ベルベッタも焦った様子で返事をし!…この時レイヴン達はマサツグの言葉に対して心の中でツッコミを入れ!…気を取り直すようベルベッタが体裁を保つよう案内をし始めると、そのベルベッタの言葉にマサツグがツッコミを入れる…この時疑問を持った様子でマサツグは言葉を口にするのだが、そのマサツグの言葉に対してベルベッタは頬を赤らめ文句を言い!…その際更にチラッと本音を漏らし!…その言葉に対してマサツグが聞き直すよう言葉を掛けると、ベルベッタは誤魔化す様に先を急ぐ!…
「い、良いからさっさと行くわよ!!…
…後これだけは言っておくわ!…」
「ッ!…」
「さっきも言ったけど私を倒したからって
良い気にならない方がいいわ!!…
さっきの私みたく他の六森将も貴方達を狙って来る!…
それは集落に着いても変わらないわ!!…
覚悟して付いて来なさい!!」
「へぇ~い。」×2
「ッ!?…軽いのよ!!
それとも舐めてるの!?」
マサツグの反応に一々怒りを覚え!…戸惑いながらも先を急ぐ様に声を掛けると、ここでスッと真剣な表情を見せる!…そして何を思ったのか突如として忠告を口にし始めると、他の六森将の事を口にし…その際マサツグ達が狙われている事を仄めかせ!…安心する暇も無いと言った事をマサツグ達に放すのだが、それを聞いても尚マサツグ達は呑気に返事をするだけ…当然その返事にベルベッタも怒った様子で再度注意をするのだが、マサツグ達はその注意を受けて互いに顔を見合わせるよう一度チラッと確認すると、こう話し出す。
__……チラッ?…
「…え?…いやだって……ねぇ?…
これが襲ってくる程度でしょ?…」
__うるにゃん♥…ムッスウウゥゥ!!!…
互いに顔を見合わせた後…ベルベッタの忠告に対してマサツグが戸惑いながらも返事をすると、その六森将のレベルを頭の上のブラッドファングと比較する。その際自身の頭の上のブラッドファングを指差すと、ブラッドファングはそのマサツグが指差して来た手にじゃれ付き…シロはシロで膨れており!…とにかく一人百獣の王になった様な状態で返事をして居ると、ベルベッタはそのマサツグの言葉に対して猛烈な勢いで否定をする!
「ッ~~~!!!!…ちっがうわよ!!!!
大体さっきも言ったでしょ!?…
私はあくまで最弱!!!…」
「まぁまぁ!…落ち着けって!!…何とかなるって!!…
最初アンタも話を聞く位はオープンだったし…
他の連中も話しは通じるだろ?…
十分出たとこ勝負で何とかなる!……それに…
確かにアンタは最弱かもしれんが…
それでもその地位に就いたんだろ?…
十分スゲェと思うぞ?…俺は?…」
「ッ!?……あ、あり…がとう……じゃなくて!!…
本当に気を付けてよね!?…
折角私が案内してあげるんだから!!…
……何よ!…急に!…
私のモンスター全部手懐けちゃったくせに!……」
{…チョロいな(チョロいだで)(チョロ過ぎるな)…}
腕を若干振り上げては下に振り下ろし!…そんな動作込みでベルベッタが更に怒り出すと、改めて自分が弱い事を口にする!…その際その言葉を口にする事自体抵抗が無いのか、本気でマサツグ達の事を心配する様な態度を見せ!…だがマサツグはその言葉に対して戸惑いながらも大丈夫と言い…更に何の根拠も無いのかただ心配無いと返事をすると、突如ベルベッタの事をフォローし始める。ブラッドファングを呼べるだけでも十分凄い!…とそんな感じにフォローをすると、突如褒められた事でベルベッタは頬を染め!…慌てて照れ隠しをするようマサツグに背を向け、更に照れ隠しをするようツンデレっぽく注意をすると、マサツグに対して小さく文句を言う…当然そんな反応を他の者達にも見られて居る訳で、レイヴンにオーディックにアルスと…とにかくそのベルベッタの照れ様にチョロイン…と言った様子で視線を向けて居ると、ベルベッタは逃げる様に今度こそ案内をし始める。
「ッ!?…さ…さあ、行くわよ!!…集落はこっち!!…
…でも気を付けて!…
この森には私達の他にアンデットも徘徊してる!…
一度相手にすると制限なく出て来るから
キリが無いわよ!…」
「ッ!…うひぃぃ…そっちの方が圧倒的に面倒だわ…
てかまぁ…色々と経験して来たから分かっては居るが…」
「とにかく!!…気を付けるに越した事は無いわ!!…
…そろそろ夕方…
更に厄介な事になる前に急ぎましょ!!」
「へいへい…分かりました!…」
やはりレイヴン達の視線が刺さったのか、ベルベッタは慌しく先を急ぎ!…その際道中にアンデッドが居る事を忠告し!…その忠告を受けてマサツグとレイヴン!…その他にシロも耳をピクっと反応させると、途端に脱力し始める…何故なら今の所…と言うよりもこれからもアンデッドに対して良い印象を持っておらず、また相手にする事が有るのか?…と考えてしまうと、億劫になってしまったからである。そんな脱力するマサツグ達をベルベッタが目にすると、シャキッとする様に声を掛け!…その際空を見上げては日が沈み掛けている事を確認し、厄介な事が起きる前にと改めてマサツグ達に声を掛けると、マサツグ達はやる気が出ない様子で返事をする…さて、そこからの道中はベルベッタの案内+斥候によって前へと進んで行くのだが、そのベルベッタの手腕にマサツグ達は驚かされる!…何故なら…
「……行け!…」
__キキィ!…バタタタタ!……
「………よし!…この辺りにアンデットは居ない!…
さぁ、今の内に!…」
「お、おう…」
そのダークエルフ達の集落に向かう道中…マサツグ達は一度としてアンデット達と遭遇する事無く道を進んで居た!…その陰にはベルベッタの功績が有り!…この時ベルベッタはあの吸血蝙蝠を使って辺りを警戒!…まさに魔獣使いの名に恥じない見事な索敵具合で、判断も迅速!…自分達が感知を使わずともサクサク進める事に少しばかり驚きを覚えていた!…そしてこの時まだブラッドファングも連れて居るのだが、ブラッドファングもブラッドファングで…やはりヤバいモンスターなのか他のモンスター達が全く寄り付かず!…順調にエンカウントする事無く森の中を駆け向けて居ると、さすがのアルスも唸る様に称賛し始める!…
「……うぅ~ん…敵をここまで寄せ付けないとは!…
オマケにあの索敵!…
確かにあの大層な名前を名乗るだけの事は
あるみたいだな…こればかりはさすが…」
「ッ!…あら、お褒めに預かりどうも!…
…でも毎回こんな風にスラスラと
進める訳じゃないのよ?…
魔獣使いって言ってもやっぱり
そのモンスターを手懐けて居ないと
言う事を聞いてくれないし…
言う事を聞いてくれないって事は
やっぱり邪魔をされるって事だし…
…その点を考えるとやっぱり凄いのは
その子よね?…」
素直に凄いと思った事は褒める様で、アルスはベルベッタの索敵能力を称賛し!…ベルベッタもベルベッタでアルスに褒められた事でお礼を言い…そのお礼とばかりに少し本音を漏らすと、今回は特例とアルスに答え出す!…その際言葉にしたのはやはりモンスターの事で、アンデットは勿論手懐けて居ないモンスターもやっぱり邪魔をすると言い!…今回ここまで上手く言って居る一因に!…ブラッドファングが貢献して居る様に言うと、チラッと背後に居るブラッドファングを確認するのだが…
__グルルルルル!!……キャッキャキャッキャ!…
「…ブラッドファング!……
この大陸でも一二を争う凶暴性と強さを
兼ね備えたモンスター!…それなのに!…」
「いやぁ!…シロをあやしてくれる良い子だな!…
コイツは便利だ!…」
「今はその見る影もない!……」
そこに居るのは背中にシロを乗せて走っているブラッドファングの姿で、その光景に戸惑いつつ改めてブラッドファングについての説明をするのだが…しかしそんな説明など皆無にするよう…マサツグがブラッドファングの事をまるで子供用の移動式木馬の様にして扱うと、ベルベッタはショックを受けた様子で言葉を漏らす!…恐らく彼女の中では特別なモンスターなのか、とにかく嘆く様に言葉を漏らし!…何ならブラッドファングも最初シロを乗せようとした際ムッとした様な反応を見せたのだが、シロと目を合わせた途端に急におとなしくなり…何なら隣でマサツグも居た事から更に大人しくなり…今では何の違和感も持つ事なくシロを背中に乗せると、マサツグ達を追い越さん勢いで走って居た!……因みに何でブラッドファングがマサツグから降りたのかと言うと、マサツグが指示したからであり!…ただ単純に命令待ちだったらしく…マサツグが下りてと指示をすると、案外スンナリ降りてくれたのであった。
__グルルルルル!!……キャッキャキャッキャ!…
「……因みにマサツグさん?…
聞きたい事が有るんだが?…」
「ッ!…何だ?…」
「そのブラッドファングが襲い掛かって来た時…
まるで某・伝承者みたいな事してたけど…
アレは何をして居たんだ?…
何なら空中で制止させてたし…
ゆっくり地面に降ろしてたし…」
ベルベッタがショックを受けた様子で話しをして居ると、レイヴンもその話を聞いて疑問を思い出した様子で…徐にマサツグの事を呼ぶと聞きたい事が有ると言い…その問い掛けにマサツグが気の抜けた様子で返事をすると、レイヴンはそのまま質問をする。その際質問をした内容と言うのはブラッドファングをテイムした際の話で…あのテイム方法…と言うよりも何をして居たのかが気になった様子で、あの百裂拳を放っている中何をしていたのか?…何処を攻撃して居たのかについて質問をすると、マサツグは理解した様子でこう答える。
「ッ!…あぁ、あれな?…
言っておくが俺は一回として攻撃はしてないぞ?
ただ撫で回しただけだ!」
「ッ!…へ?…それって如何言う?…」
「えぇ~ッと…
簡単に言うと相手が突っ込んで来る勢いを利用して…
額・顔横・顎下・耳の付け根…
を重点的に撫で回したんだ。
勿論ただ撫でるだけじゃなくて順序良く!…
それこそ飛んで来る勢いを利用して流す様に撫でて…
…ほら、オマケにあん時俺刹那を発動してたろ?…
だから余計にあんな風に見えて!…
その勢いと撫での摩擦によって空中制止
したんじゃないかと!…」
「ンな無茶苦茶な話が!!……ッ!…
って、よく考えたらゲームの中か…
いやでも可笑しいだろ!?…」
マサツグは笑顔で何でも無いと言った様子で答え出すと、攻撃はして居ないと答え!…その代わりに撫で回したとレイヴンに説明をし、その説明を受けてレイヴンが困惑した様子で聞き返すと、更にマサツグは詳しい話をし始める。その際手際など狙う部位などレイヴンに説明をするのだが、到底理解出来るものではなく!…まぁ確かに狙う部位などはまだ分かるのだが!…その撫でに対する技術だけは如何にも理解する事が出来ず!…漫画の様な話にレイヴンが困惑して居ると、ハッと気が付いた様子でここがゲームの中だと言う事に気が付く!…しかしそれでも色々と物理法則を無視して居るので、改めてマサツグにツッコミ!…マサツグはマサツグでそのツッコミを受けて戸惑い!…出来た物は仕方が無いと言った不服そうな表情を見せると、レイヴンに文句を言う!…
「ッ!?…
い、いやそんな風に文句を言われても!!…
出来ちゃった訳だしぃ~…」
__ワイワイやいやい!!……はあぁ~~…
「……私あんなのに負けたの?…
無茶苦茶過ぎて聞いて居られないんだけど…
…やっぱり自信無くしそう…」
「……こればかりは同情するな…」
マサツグとレイヴンが言い争うをする様にツッコみ合い!…その話を一緒に聞いていたベルベッタ達が呆れ返ると、改めて実力差?…について自信を無くす…その際マサツグの事をあんな奴呼ばわりするのだが、その当本人には聞こえておらず!…とにかくテイムの方法が滅茶苦茶と!…嘆く様にベルベッタがひたすらにショックを受けて居ると、さすがに同情するようアルスが声を掛ける…そうしてベルベッタがショックを受けながらも斥候を続けると、何とかそのダークエルフ達の集落らしき場所まで辿り着く事に成功するのだが!…ここでまた面倒な事が起きる事にマサツグ達は気付いて居らず!…ただその集落が見えて来た事にマサツグ達やベルベッタがホッと安堵して居ると、まさに驚かされる事になるのであった!…




