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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
227/624

-第三章三十二節 魔獣使いと本領発揮とテイム無双!-



「……ッ?…()()()に話?…」


「ッ!…え?…あ、あぁ…」


「……それって…

如何言う意味で聞いてるか分かってる?…」


目の前のダークエルフはマサツグの話を聞いた途端、驚いた様な戸惑った様な…とにかく反応に困った様な表情を見せてはマサツグの言葉を復唱し、マサツグもそんな相手の反応を見て釣られるよう困惑すると、その反応を気にしつつも返事をする。その際何か変な事を言ったかな?…と考えるのだが、何も原因が分からず…そのマサツグの返事を聞いて更に目の前のダークエルフが驚いた反応を見せると、次には言葉の意味について尋ね始め!…この時同時にまるで呆れつつも敵意を見せる様な表情をマサツグにすると、その表情を見たマサツグは更に何の事か分からず困惑する!…


「え?…」


__スチャッ……


「ッ!?…い、いや!…だから!…

俺達は争う気が無くて!!…

ただ()()()に!!…」


「…はあぁ~…だから!…

その()()()と話がしたいんでしょ!?

だったらこっちのルールに従って貰うわ!!」


ただ族長と話がしたいと言っただけのつもりが、いつの間にか戦闘ムードになっており!…マサツグは慌てて落ち着くようダークエルフに声を掛けようとするのだが、向こうは既にやる気の様で…手に持っていた笛を口元に持って来てはいつでも吹けるよう構えており!…マサツグに対して冷徹な視線を向けると、ただ相手の出方を伺う様にジッとマサツグを見詰めて居た!…それでもマサツグは再度落ち着くよう声を掛け直すと、もう一度用件を口にするのだが!…ダークエルフはその言葉を聞くとやはり呆れた様子で…マサツグの言葉をちゃんと理解して居るのか、呆れた様子のまま返事をすると、笛に口を当てては笛を吹き出す!…


__ピィ~♪…ピィピィ~♪…

…バサバサバサバサ!!…


「ッ!?…さっきの!!…」


「私の名前は[魔獣使いのベルベッタ]!…

六森将の一人!…[魔獣使いのベルベッタ]よ!!!…

さぁ!…まずはその実力を見せてみなさい!!!」


「ッ!?…何でこうなる!!…」


ダークエルフが笛を吹くとその笛からはまるでフルートの様な華麗な音色が鳴り響き!…それと同時に先程マサツグ達を襲おうとして居た蝙蝠達が集まって来ると、近くの樹に掴まっては大量の逆さ吊りの光景を見せる!…この時のダークエルフはその森の状態もあってか、まるで魔女の様に見え!…ダークエルフは不敵に笑うとマサツグに自己紹介をし始め、その際ダークエルフ達の中でも幹部クラスなのか!…自身の役職名を同時に口にすると、その実力を見せるよう言葉を口にする!…そんなベルベッタの言葉にマサツグも戸惑った様子で文句を漏らすのだが!…ベルベッタは構わずマサツグに向けてその蝙蝠達を仕向けるよう再度笛を吹き出すと、蝙蝠達も反応するよう動き始める!…


__ピィ~♪…ピィピィ~♪…

…バサバサバサバサ!!…


「ッ!!…ご主人様!?…」


「シロはそのまま待機!…心配はするな!!」


「ッ!?…で、でも!!…」


「なぁ~に!…ちっとばかし考えがある!!」


笛の音に反応して蝙蝠達が上空を旋回し始めると、それを操る様にベルベッタも笛を吹くのを止めて振り回し!…その異様な展開にシロも反応するの様に!…マサツグの事を心配するよう声を掛け出しアルスから離れようとすると、マサツグはそんなシロに対して大丈夫と返事をする!…その際若干の焦りを見せながらもマサツグは不敵に笑って見せるのだが、シロからすれば当然心配しか無く!…マサツグの様子に反してやはり心配そうにしては悩んだ様子を見せ!…だがそれでもマサツグはシロに対して大丈夫と再度返事をすると、策が有る様な事を仄めかす!…そしてそのマサツグの台詞は当然目の前のベルベッタにも聞かれており、ベルベッタもその言葉の真意を確かめるよう動き出すと、その操って居る蝙蝠達を本当にマサツグへ差し向ける!…


「ッ!…へぇ~!…言ってくれるじゃない!…

この蝙蝠達は吸血蝙蝠にしてこの大陸最大クラスに

大きいのよ!!…それもこの大群!…

一度纏わり付かれたら一瞬でミイラ化しちゃうんだから!

…それを耐えれるって言うのなら!!…

それが本当か確かめて上げる!!!

行け!!…私の可愛い蝙蝠達!!」


__キキキィ!!…バササササ!!!……ッ!!…


「ッ!?…ご主人様ぁ!!!…」


ベルベッタは律義にも蝙蝠達を差し向ける前に!…その自分の操って居る蝙蝠達の説明をすると、いかに危険かを語って見せ!…同時にその大群具合をアピールする様に!…一度捕まったら最後とばかりに挑発するよう言葉を口にすると、マサツグの言う対策に対して興味を持った様子を見せる!…その間蝙蝠達も頭上を滞空してはマサツグの事を見て居るかのよう旋回しており!…そしてベルベッタが遠慮なくその蝙蝠達をマサツグに向けて飛ばし始めると、蝙蝠達は先程と同様列を成すよう飛来してはマサツグに襲い掛かる!…この時マサツグはその蝙蝠達に対して何も構える事無く仁王立ちすると、真っ向から蝙蝠達を受け止め!…瞬く間にマサツグの姿は蝙蝠に隠れ!…その異様な姿にシロも驚き心配した様子でマサツグの事を叫ぶと、次には奇妙な光景が見られる!…


__バササササササァ!!!………


「……え?…あ、あれ?…」


__ビッシリ!!……しぃ~ん!…


「な、何なのコレ!?…

獲物を吸い終えたら自動的に離れる筈なのに!…

…ッ!?…それどころか!…懐いてる!?…」


マサツグは確かにその吸血蝙蝠達によって全身を覆い隠されると、全身が真っ黒になる!…だがそれだけに終わり以降は()()()()()!…その有様にベルベッタ自身も何が起きて居る!?…と言った様子で戸惑って居ると、遂には全蝙蝠達がマサツグの体に張り付く!…その犇めき合うようビッシリとくっ付居た蝙蝠達はまるでそう言ったスーツの様に微動だにしなくなると、ただマサツグから離れる様子を見せず!…その様子にベルベッタも更に困惑し!…いつもなら!と言った様子でただ目の前の光景に驚きを覚えて居ると、ここで蝙蝠達がマサツグに懐いて居る事に気が付く!…そうして更にその光景を見て有り得ないと言った感情を露わにして居ると、マサツグは徐に動き出し!…自身の顔に張り付いている蝙蝠達を除け…ベルベッタに今の自分を見せるよう顔を露わにすると、不敵に笑って見せる!…


__……ウゴウゴ……べり…べり……


「……ふぅ!…意外と何とかなるもんだな?…

……で、如何よ?…」


「ッ!?…バ、馬鹿な!?…

一体何をしたって言うの!?…

私がこの蝙蝠達を手懐けるのに

どれ位時間が掛かったと!!…」


「何もしてないよ?…

ただ自分の才能を信じただけで?…

……まぁ強いて言うなら?…

スキルのお陰かな?」


マサツグが顔を露わにしたところでやはり蝙蝠達は行動を起こす事無く!…ただ甘えるようプルプルとその身を震わせると、張り付いたままその場から動こうとしない!…そんな様子を見せるようマサツグはベルベッタにドヤ顔をして見せると、腰に軽く手を当て!…ベルベッタもベルベッタでマサツグの平気ぶりに更に有り得ないと言った様子で言葉を漏らすと、そのトリックについて聞き始める!…その際自分の時は時間が掛かった!…と口にするのだが、マサツグはそれを聞いても尚ドヤ顔を止めず!…ただスキルのお陰と口にし!…相手に対してマウントを取るよう胸を張り出すと、その様子にベルベッタは興奮する!…


「ッ!?…さ、才能ですってぇ~~!!!…

ッ~~~!!!!…

まるで私に才能が無いみたいに言ってくれる

じゃない!!!…

いいわ!!…そんな蝙蝠!!…

アンタみたいな人間にくれてやる!!

だけどこっちにはまだ奥の手が有るのよ!!!…

覚悟なさい!!!」


__スチャッ…ぴょろろろ♪…ぴょ~ろろろろ♪…


「ッ!…蝙蝠をくれてやるったって!…

貰っても仕方がないが?…てかまた笛吹き出したし…」


マサツグとの間に決定的な才能の差があると言われた事に対して怒りを覚えたのだろうか…蝙蝠などくれてやるとベルベッタが口にすると、今度は違う魔物を呼び出す!…この時怒りを抑えつつも再度笛を吹き!…辺りにまるで蛇使いの様な笛の音色を響かせると、マサツグにニヤッと笑って見せ!…その際マサツグは今だ体に蝙蝠をくっ付けたままで、ベルベッタの言葉に対して困惑しツッコミを入れて居ると、その笛の音色に誘われてか!…何かが近付いて来るよう這う音が聞こえて来る!…


__パキッ!!…ベキッ!…シュルルルル!…


「ッ!…今度は何だ!?…」


「うふふふ!!…恐れなさい!!

私が扱う魔物の中で二番目に強力な魔物を呼んだわ!!!

そして刮目しなさい!!!…

これが魔物使いと呼ばれる所以!!!

ブラックボアパイソン!!!!」


__シュルルルル!…シャアアアァァァ!!!…


まるで大きな何かが地を這い枝を折りつつ!…最小限の音だけで近づいて来る音にマサツグも困惑の様子を見せて居ると、その様子を見て満足なのかベルベッタが喜び始める!…それと同時に自慢するよう呼んだ魔物の強さを口にし始めると、先程の言葉を撤回させるよう文句を言い!…そして自分の本気とばかりに叫び出し!…最後にモンスターの名前を口にすると、そのベルベッタの背後より巨大な蛇が姿を現す!…まぁ巨大と言っても体長7~8m位の黒いアメリカニシキヘビみたいなモノなのだが、まるでキングコブラの様に立って見せ!…その際マサツグの事を敵として見て居るのか、口を開けてマサツグに対して威嚇をし始めると、さすがの蝙蝠達もマサツグから逃げるよう飛び立ち姿を消し始める!…


__ッ!?…バササササ!…


「ッ!…漸く解放されたか…で、如何するつもり?…」


巨大な蛇を前に脱兎の如く蝙蝠達は姿を消して行き!…マサツグもやっと解放されたとばかりに大きく伸びをすると、その巨大な蛇を前にしても余裕の表情を見せる!…この時先程の蝙蝠達で自信を付けたのか、自身のスキルをフル活用する姿勢を見せ!…シロにオーディックはマサツグの様子に困惑し!…何なら先程のマサツグの状態についても疑問視するよう驚きの表情を見せて居ると、一緒にアルスを拘束して居るレイヴンに問い掛ける…


「……な、なぁレイヴン殿?…

あのマサツグ殿は何だでな?…

あないに蝙蝠に集られても平気な…

フゴッ!…何が何だか?…」


「……さぁ?…俺ももう良く分からん!…

…でもこれだけは言えるぞ?…

シロちゃんをペットにする位の器量を

持ってるんだから…あれ位は訳ないと…」


「……レイヴンさん?…

それって如何言う意味ですか?…」


「ッ!?…あぁ、いや!…

何でも無い!!…ただの戯言!…な?…」


ブラックボアパイソンと対峙して居るにも関わらず、余裕の様子を見せて居る事に疑問を持ち!…マサツグの親友であるレイヴンなら分かると!…オーディックは率直な質問をレイヴンに向かい投げ掛けるのだが、帰って来た返事は分からないの一言で!…それでもレイヴンはシロの事を上げ出し!…これ位訳無いと言った様子でオーディックに簡単な説明をすると、そのレイヴンの説明にシロが引っ掛かる…一応シロも今自分の事を出しにされたと理解した様子で、レイヴンに微笑みながら問い掛けると!…レイヴンはその表情を見るなり途端に慌て出し!…ひたすらに誤魔化すよう言葉を並べて居ると、ベルベッタはその蛇をマサツグに差し向ける!…


「私を馬鹿にした事!!!…あの世で後悔なさい!!…

行け!!…ブラックボアパイソン!!!!」


__シャアアアアァァァ!!!!…


「ブラックボアパイソンはその巨体から

猪を絞め殺す事も出来る!!…更に牙には毒!!…

拘束から逃れられても噛まれたらお終い!!…

今まさにアンタは風前の!!…」


ベルベッタは持っている笛をマサツグに向けて突き付けると、後悔するよう言っては襲い掛かる様に指示し!…その指示に従うようブラックボアパイソンも動き出し!…マサツグに向かいその巨体をくねらせながら突進して行くと、そのまま丸呑みにするよう大きく口を開ける!…だがマサツグはやはりその場で仁王立ちの状態で留めると、巨大な蛇が迫って来て居るにも関わらず!…一歩も引く気配を見せない所か向かって行く姿勢を見せ!…その様子にベルベッタは変わらずブラックボアパイソンの説明をし!…一人勝ち誇った様な表情を見せて居ると、更にマサツグがトンデモナイ光景を見せる!…


「……すぅ~~!……ッ!!…待て!!!」


__ビクゥッ!!…ザザアアァァ!!!!…

…ピタッ!…


「……よし!…」


__スゥ…ポン!…なでなで…なでなで…


目の前に巨大な蛇が迫って来て居るにも関わらず、マサツグは徐に息を吸い出し!…そして吸った息を留めるよう!…向かって来る蛇に対して睨み付けるよう眼光を鋭く!…次には手を突き出し吸った息を吐き出すよう蛇に向かい大声で「待て」と叫ぶと!…次の瞬間ブラックボアパイソンは怯んだ様子で急ブレーキを掛ける!…その際ブラックボアパイソンはマサツグの突き出した手のギリギリ前で止まると、蛇なのに蛇に睨まれたよう固まり!…マサツグはマサツグでその様子に満足し!…徐にその目の前のブラックボアパイソンの頭を撫で出すと、その様子を見たベルベッタは絶句する!…


「ッ!?……ッ!?!?…」


「よしよぉ~し!…

…案外撫で心地がいいな?…

ツルツルしてて?…」


__ピクッ!!…ムスゥ~!!…

ピョイン!!…テテテテ!…


当然自分が扱うモンスターの中で二番目の物が寝取られた?…事に!…ただ有り得ない!と言った驚きの表情を見せると、マサツグの事を指差す!…その時何か喋ろうとしているみたいなのだが何も喋れず!…ただ口をあんぐり開けて困惑して居ると、その間マサツグは蛇の頭を撫で回す。何でもその蛇の質感が気持ちいいのか新感覚と言いつつ撫で続けており、頭を撫でられている蛇ももはや満更でもない様子で…ただ舌をチロチロと出して成すがままの状態になって居て、ここでシロが嫉妬したのかマサツグの言葉に反応して耳をピクっと動かすと、徐にアルスの顔から離れてはマサツグに向かい駆けて行く!…しかしそんな事など知らないマサツグは今だ蛇の頭を撫でており!…その背後から近づいて来る仏頂面の様子に全く気付く事無く!…ただ蛇の質感を堪能して居ると、背後からいきなりシロに飛び付かれるのであった!…


__テテテテ!!…ンンバ!!…ガシイイィィン!!…


「どわああぁぁ!?…

な、何だ何だ!?……ッ!…シ、シロか?……」


__スゥ…ぷにっ!…ぷにぷにっ!…

ムッスウゥ~~~!!!……


「……いや、蛇に嫉妬されても……

…あぁ…ほら、おいで?…」


__……クルリッ!…よじよじ…スッ…


シロはマサツグの後頭部目掛けて大きく踏み込むと、慣れた様子でマサツグの頭に飛び付き!…当然突如飛び付かれた事でマサツグも慌て出し!…一体何が起きた!?…と言った様子で辺りを見渡すと、自身のおでこより生暖かいモノを…自分より小さな手がしがみ付いて居る事に気が付くと、シロが飛び付いて来たのだと理解する。するとマサツグは突如飛び付いて来たシロの様子を確認するよう、開いている方の手をシロに向かい差し伸ばし…その差し伸ばした手はシロの頬を突っつき…膨れて居る事を確認させると、何故シロが飛び付いて来たのかを更に理解させる!…そんなシロの様子にマサツグも苦笑いをしながらツッコミを入れるのだが、シロはやはり膨れたままで!…マサツグもマサツグで宥めるよう前に来る様に声を掛け…シロもそれに従うようグルリとマサツグの首を基点に回転…その後張り付くようマサツグの胸元へと移動すると、マサツグはシロを宥める様に頭を撫で出す。


__…なでなで…なでなで……ピコピコッ!…

ブンブンブンブン!!…


「…はあぁ~…本当に手の掛かる嬢ちゃんだ事!…

…まぁそんな所も可愛いんだが?…」


「んん~♥…ご主人様ぁ~♥」


「はいはい……で、如何する?…」


右手に蛇を撫で左手にシロを撫で!…とにかく大忙しの様子にマサツグも溜息を吐きつつ、シロと蛇を同時に可愛がりながら手の掛かると漏らして居ると、シロは頭を撫でられてご機嫌なのかマサツグに甘える!…そんな甘々の光景にレイヴンとオーディックももはや何も言わない様子で…何なら視界が解放されたかと思えば目の前ではイチャイチャと!…突如そんな光景を見せられてはアルスも如何反応したものか?…と困惑し始め!…その一方でマサツグもベルベッタに声を掛け!…その際まるでもうこれ以上は疲れる…と言った余裕の様子を見せると、ベルベッタもハッとした様子で我に返る!…


「……ッ!?…ッ~~~~!!!!…

ふ、ふざけないで!!!…

ここまで虚仮にされて

黙って下がれるものですか!!!」


「えぇ~?…

こっちは平和的に解決をしようと

してるだけなのにぃ~?…」


ベルベッタは我に返るなり怒りの表情を浮かべ、マサツグに文句を言い出し!…その際やはりテイムするのに時間が掛かったのか、マサツグがすんなりブラックボアパイソンを手懐けている光景を睨み付けると、もはやプライドが許さないのか最初のクールなキャラがフライアウェイする!…そんなベルベッタの様子にマサツグも戸惑った様子で反応すると、勝手にキレて居るのはそっちとばかりに言葉を口にし…その言葉を聞いて更に許せなくなったのか!…ベルベッタは反抗するよう更に文句を言うと、自分でも扱い切れないモンスターを呼ぶと言い出す!…


「お黙り!!!…もう知らないわ!!!…

ここまで馬鹿にした事!!…後悔させてあげるわ!!!…

私でもまだ扱い切れないモンスター!!!…

それを今ここで呼んであげる!!!

正真正銘最後のモンスターよ!!!」


__スッ……ぴぃ~♪…ぴぃ~ぴぃ~♪…


四度笛を構えては辺りに音色を響かせ!…その際今度は何やら不気味な音程で!…それに反応して辺りが一気に空気が変わり!…ブラックボアパイソンもヤバいと感じたのかマサツグから離れ出し!…そのままそそくさと草陰へと姿を消して行くと、そのベルベッタの呼んだモンスターが近付いて来て居るのか!…何処からともなく慌しい足音が聞こえて来る!…その足音は如何やら四足歩行の獣の様で、こちらに向かい一直線に近付いて来ており!…その足音にマサツグも警戒し!…足音に聞き覚えが有るのかアルスが突如ハッとすると、マサツグに声を掛ける!…


__ドッ!…ドド!…ドッ!!…ドド!!…

ドッ!!!…ドド!!!…


「ッ!?…こ、この足音は!?…

ま、まさか!?…ッ~~~!!!…

…おいお前!!…そこから逃げろ!!!」


「ッ!…え?…」


「今その馬鹿女が呼んだものが

私の思う通りの物なら!!…

貴様は食われるぞ!!」


徐々に近づいて来る重低音の足音にアルスは慌て出し!…今だシロを撫でているマサツグに声を掛けると、逃げる様に説得をする!…だがマサツグはその言葉を上手くは聞き取れてない様子で…戸惑いながらも振り返ると、アルスに再度問い掛ける様に返事をし!…アルスもマサツグが分かって居ない事に分かっておらず!…ただその場から逃げるようマサツグに忠告をして居ると、時既にお寿司と言った様子でその呼んだモンスターが姿を現す!…


__ガサガサッ!!…ガアアアァァ!!!…


「ッ!?…何ぃ!?…」


「ッ!!…ブ、[ブラッドファング]!!!…

やはりコイツの!!…それに間に合わない!!…」


「あっはははははは!!!…

さあ喰い千切てお仕舞なさい!!!

この獰猛な虎は私でも!!!…」


その際呼ばれたモンスターはアクロバティックに森の中を駆け抜けて来たのか、樹の上から襲い掛かるようマサツグに飛び掛かり!…更に具合が悪い事に!…マサツグの背後を襲う様な形になってしまうと、マサツグもその飛び掛かって来たモンスターに対して慌て出し!…アルスもしまった!…とばかりに顔を強張らせて居ると、ベルベッタも勝ちを確信した様子で高笑いをする!…そしてその飛んで来たモンスターは如何やら[ブラッドファング]と呼ばれて居るらしく、ベルベッタはまたモンスターの説明をし始めようとするのだが!…


「ッ!!…刹那!!!…」


__ヴウン!!!……スゥ…


「ホオォ!!!…

アァ~タタタタタタタタタタタタタタタ!!!!」


__シュババババババババババババ!!!!!…


「ッ!?…なっ!?…」


その飛んで来る[ブラッドファング]なるモンスターは如何やら牙が赤いサーベルタイガーらしく、大きさにして約成体のライオンクラスか!…とにかくその巨体をマサツグ目掛けて飛ばしては口を開いて牙を剥こうとし!…だがマサツグもそのままやられる訳には行かないのですかさず刹那を発動すると、逃げる事無くブラッドファングに対して構え出す!…この時その飛んで来るブラッドファングに

対してまるで某・百裂拳的な勢いで両腕を突き出し始めると、そのマサツグの行動にベルベッタはまた酷く驚き!…そのマサツグの間合いにブラッドファングも飛び込んで行き!…まるで空中で制止するようブラッドファングが硬直してしまうと、その様子を見たアルスにオーディックも酷く驚き出す!…


「なっ!?…ナニィィィィ!?!?!?…」


「あんであんが!?…フゴッ!!!…」


「…あはははは……俺はもうツッコまん…」


自身の約二倍?…いや三倍か?…とにかくそんな相手を空中で制止させては当然驚き!…アルスは自身の目を疑い、オーディックは言葉にならない様子でただ鼻息だけは荒くその様子を見ていた!…そしてその驚くべき光景を見せている張本人の友人はと言うと…もはやツッコむ事すら放棄した様子で呆れており!…そしてその百裂拳的な事をしている方も!…徐々に終わりが見えて来たのかゆっくり降ろすよう技を繰り出し続けて居ると、ブラッドファングに対してフィニッシュを入れる!…


「アァ~タタタタタタタタタタタタタタタ!!!!…

…ホワッタァ!!!」


__ズザアアァァァ!!………


「…お前はもう…蕩けて居る!!…」


__…グラァ…ドサァ!!…グルグルグルグル…


最後まるで手刀を入れた様に腕を突き出すと、いつの間にかブラッドファングとの立ち位置を入れ替え!…その際マサツグは滑る様に土埃を起こしており!…硬直するブラッドファングに対して背を向け続けて居ると、本当の最後で奇妙な言葉を口にする!…当然そのマサツグのお腹にはシロが掴まって居るのだが、間近で見て居た筈のシロですら何が起きたのか分かって居ない様子を見せており!…何ならひたすらに背後のブラッドファングとマサツグを交互に見詰め!…いつ移動したの!?…と言った不思議そうな表情を見せて居ると、先程まで動かなかったブラッドファングが独りでに倒れる!…するとその後のブラッドファングは如何にも可笑しく、まるで甘える猫の様に地面を転がっており!…何なら喉を鳴らして超ご機嫌状態で!…そのブラッドファングの有様にアルスやベルベッタが絶句して居ると、マサツグは肩を回し出すなりこう言い出す!…


「…ふぅ~!……ネコ科で俺に勝てると思うなよ?…」


「ッ!?…ね、猫だと!?…

相手はブラッドファン!!…」


「伊達に猫の飼い主歴二十年は経験して無いぜ!!」


「ッ!?………」


まるで一仕事終えたよう腕を回すと、マサツグは一息吐き…そしてブラッドファングの事を猫と言って侮る様な事を続けて言い出すと、その言葉にアルスがツッコミを入れようとする!…その際アルスもブラッドファングには驚いた様子で、相手の事を尊重するよう何か言おうとするのだが…マサツグは構わず自身の猫飼育歴を簡単に口にすると、アルスに対してドヤ顔をし!…当然これにはアルスも驚いた様子で固まり!…もはや何も言えない様子でただ困惑した表情を見せると、マサツグの事を見詰めては瞬きをする!…そして肝心のブラッドファングはと言うと、依然として目の前で蕩けており!…まるで砂浴びをするようただ地面をゴロゴロとして居ると、マサツグは徐にブラッドファングへ近付き出す!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「ッ!!…あぁ、おい!!…」


「なあに!…心配すんな!!…ほれ?」


__ッ!…グルグルグルグル!…


まるで警戒心の無い様子で歩いてブラッドファングに近付いて行くと、やはり危険が!!…と言った様子でアルスが止めに入るのだが!…マサツグは構わずそのままブラッドファングへ近付いて行き!…そして徐にしゃがみ込むなりアルスに対して大丈夫と返事をすると、その倒れるブラッドファングの事を撫で始める!…その際やはりブラッドファングの事を猫と認識して居る様で、自分の所で飼って居る猫と同じ様に可愛がり!…その扱いにブラッドファングも満更じゃない様子で!…撫でるマサツグの腕に縋り付くよう更に甘えた様子で喉を鳴らし始めると、更にその様子を見たアルスは目を剥き驚く!…もはやそこには野生の野の字も無く、ただ飼いならされた猫が一匹居る様で!…マサツグは手慣れた様子でブラッドファングの急所を突き!…それに対してブラッドファングも悶えるよう地面を転げ回って居ると、ベルベッタはその様子を見るなりへたり込む!…


「ここか!!…ここがえぇのか!!!」


__ウルニャン♥…グルグルグルグル♥…


「な、何なのよ!…コイツ!!…

もう悪い夢でも見ているみたい!!…」


ただ自分でも扱い切れなかったブラッドファングが手玉に取られる光景に!…もはやベルベッタ自身も牙が折られた様子でへたり込むと、目の前の光景が信じられない具合に脱力する!…そしてその場で俯くとただモンスター達が寝取られた様に感じたのか、ベルベッタは静かにポロポロと泣き出し!…マサツグはマサツグで調子に乗るよう!…ブラッドファングの喘ぎ声?…をベルベッタに聞かせ続けると、またシロから嫉妬されるのであった…



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