表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
216/614

-第三章二十一節 女王様へのお願いと寝ているマサツグ達と夜中の目覚め…-



「……拝見します………ッ!!…」


「…じょ、女王様?…如何為さいましたか…

……ッ!?…こ、これは!!…」


レイヴンに手渡された日記を読んだ事でショートの副隊長が驚き戸惑い!…その内容を見せる様に女王様へ差し出すと、そんな副隊長の様子に女王様も戸惑う!…しかし戸惑ってばかりに居られない様子で、恐る恐るその日記を受け取り…書かれて有る内容を確認すると、途端にその表情は険しい物へと変わり出す!…その際隣に居た秘書官も覗き込む様にその日記の内容を確認するのだが、その内容を目にした途端驚くと同時に青ざめ!…その日記の内容が真実であるかどうかについて悩み出すと、女王様はレイヴンに質問をする!…


「……この日記を見つけたのは…

そのオーク達が捕まっていた洞窟で

間違い無いのですか?…」


「……間違い無いです!……

そしてそこに書かれて有る内容も我々が悪戯に

偽造した物ではありません!…全て真実です!!…

…まぁ内容を見た限りその者の自業自得で

しか無いのですが…

確実にその者はここユグドラドに恨みを持って

居るかと!………あと一つ訪ねたいのですが…我が師匠…

[クラウス・エンディバース・ローレル]は

今何処にいるでしょうか?…」


「ッ!……クラウス殿…ですか?…

彼は確か何か気になるモノを見つけたとかで…

ここに2~3日は不在だったかと…

それに彼自身自由人なのでいつ帰って来るかも些か…」


女王様は改めて確認するようレイヴンに日記を見つけた場所について尋ねると、レイヴンはその問い掛けに対して真っ直ぐに返事をし!…そこに書かれて有る内容についても偽造はしていない!と…ハッキリとした様子で否定をして見せ、その日記が何よりの証拠だと説明すると周りのエルフ達を震撼させる!…そして周りでその発言に対してどよめいている一方で、レイヴンはこの騒動について完全に逆恨みである事を続けて口にし…更に自身の師匠…クラウスの居場所について徐に尋ね出すと、秘書官のルティナが戸惑った様子で返事をし…その居場所について不明…ここには居ないと伝えると、レイヴンは具合が悪いと言った表情を見せる!…


「……師匠が不在?…ッ……」


「……あのぅ?…何か?…」


「ッ!…い、いえ…何も…

それよりも今回の件について!…

改めてご報告の方をさせて頂きますと!…

今回の神隠しの犯人に付きましては

先程申し上げました!…スライムの犯行で!…

そのスライムも誰かに操られて居る!…

後ろに術者が居て意図的に行われたのが

今回の事件の真相だと思われます!…

そして今その術者の日記を手に取って

頂いて読んで貰った通り!…

ここに居るオーク達はその同盟に従った者達で!…

その術者に対して共戦を結ぶ為に、

ここへやって来た次第に御座います!…

…因みに原因となって居たスライムに関しては

既に我々の方で処理しており!…

数日の経過観察を行った後!…

異常が見られない為、解決したと言う判断に

至った次第に御座います!…

尚そのスライムの活動条件に関しては雨の日のみ

犯行に及ぶと言うモノで、数日の内雨が数回…

ですがその雨の日どれも被害は出ておらず、

これも考慮に入れて解決したと至った次第です!…」


__………。


まるで何かを疑った様子でレイヴンは言葉を呟くと、顎に手を当てては考える素振りを見せ…その様子に先程からルティナが困惑した様子で問い掛けるのだが、レイヴンはハッとした様子で反応しては何でも無いと言い…改めて今回の件について分かり易く報告し始めると、問題は無いと言った様子で説明をする!…その際犯人はスライムで背後に術者が居ると言い…更にその術者はユグドラドに恨みを持っていて!…近いうち襲って来る事を示唆すると、オーク達の紹介も改めて済ませる。更に再発の可能性についても大丈夫と言った様子で女王様に報告しては、その理由とスライムの活動条件について話し!…その一連の報告を受けて女王様も納得をし!…秘書官に隊長と驚いたり興味深そうな表情を見せて居ると、その隊長の隣ではショートの副隊長が不服そうにして居た!…


__……クッ!…


「……ご報告感謝いたします…つきましてはディル…

書記とまとめの方をお願いいたします…

…今回の神隠しの件…

解決して頂き誠にありがとうございました!…

これで彼らも浮かばれる…」


不服そうに…苦虫を噛んだ様な表情を見せて居る副隊長に気が付いた様子で…女王様がレイヴンにお礼を言うと、書記のエルフに先程の内容をまとめる様に指示を出す。この時その書記のエルフは無言で右手を胸に添えるよう当てると、女王様に返事をするようお辞儀をし…女王様もそれを見て頷き再度功績を称える様にレイヴンへ声を掛け出すと、レイヴンは思い出した様にある事をお願いする。


「……ッ!…あっ!…後ついでで申し訳ないのですが…

オーク達の滞在許可…後宿の提供もお願いいたします…

敵は何時攻め込んで来るかが分からないので……

オーク達もやられっ放しでは気が済まないと…」


__オオゥ!!!……ッ!?……ッ!…


「ッ!!…わ、分かりました…

その手配もこちらで……ルティナ?」


レイヴンが思い出した事と言うのはオーク達の宿で有り…慌てて女王様にお願いをするよう声を掛けると、レイヴンは申し訳なさそうにし…そのレイヴンの言葉に反応するよう!…律義にオーク達も声を上げて返事をすると、そのオーク達が返事をする度に周りのエルフ達がビクッと反応する!…まるで完全に覇気にやられた様子で驚いた反応を見せるエルフの衛兵達に、女王様も少し戸惑い!…副隊長はその様子が気に入らないのかただ苛立った様子を見せており!…女王様は戸惑いつつもそのレイヴンの申し出について承認すると、隣の秘書官に後の事を任せる。


「ッ!…ハハァ!…我らが女王陛下(ユア・マジェスティ)!…

…では?…他に意見が有る者は?……居ない様だな?…

それではこれにて女王陛下との謁見を終了とする!…

ミスティアナ皇女とギルドマスター殿は宮殿に!…

冒険者とオーク達は追って連絡する!…

しばし宮殿内で待たれよ!…」


「……ふぅ~!…とりあえず、だな?…

あぁ~!…無駄に緊張する!…」


「ブフゥ~!!…んだでなぁ?…

…で、この後如何するだでな?…」


「とりま…マサツグとシロちゃんの回収かな?…

あの様子だとまだ立ち直れてそうに無いと思うが…

それでも様子を見に…」


__…このぉ!!…未熟者達があぁ!!!…


女王様から仕事を任された事でこれまた畏まった様子で返事をし…その場に居る者達で他に用件が有る者はいないか?と声を掛けると、謁見の間内は少しだがシ~ンと静まり返る。そうして何も無い事を確認すると、謁見の時間は終わりとレイヴン達に告げ…その言葉を受けて全員が緊張の糸を緩め出すと、ゾロゾロと謁見の間を後にしようとする。その際レイヴンが疲れたと言った様子で言葉を漏らすと、オーディックも溜息を吐くよう鼻で大きく息を吐き…次にどうするかと目的について質問をすると、レイヴンはマサツグとの合流を図ろうとするのだが…その話をしようとした瞬間!…突如背後から怒鳴り声が聞こえると、思わず驚いた様子でレイヴン達が振り返る!…


「ッ!?…な、何だ何だ!?……ッ!…」


「たかが掛け声を上げて居ただけで

あの様にたじろぐ等!!…それもオーク達!!…

同盟の者達に対してあからさまに驚いた反応を

見せるとは!!…たるんで居る!!!…

貴様ら全員修練場に来い!!!…

私が鍛え直してやる!!!!…いいな!!!!」


「ッ!?…ハ、ハハァ!!…」


振り返るとそこに居たのはあのショートの副隊長で、自身の目の前にその場に居た衛兵達を並べては説教をして居て!…当然その表情は鬼の顔で、並んでいる衛兵達もそんな副隊長に対して畏怖しており!…ただただ反抗出来ない様子で説教をされて居ると、副隊長は自身の怒りをぶつけるよう説教を続ける!…だがそれでも怒りは収まらないのか、その衛兵達に根性を叩き込むよう叱り付けると、修練場に来るよう言い!…怒りの表情のままその場を去り!…来るよう言われた衛兵達も慌てて敬礼しては災難!…と言った様子で落ち込んで居ると、その様子を見たレイヴンとオーディックは思わずたじろぐ!…


「……おぉ~!…おっかねぇだな?…

…あれ?…オラ達なんかしたでな?…」


「……いや…アレは気にしなくて良いと思うぞ?…

アレは俗に言うやっかみって奴だ…」


「……ッ?…んだでか…ま、まぁとにかく!…

アンタの連れさんの所に行くだ!…」


何が原因でキレているのか分からないながら…オーディックは驚いた様子で言葉を零すと、ふと疑問を感じた様子で原因について考え出し…そんなオーディックに対してレイヴンは別に気にしなくて良いと言葉を掛けると、あれは彼女がいけないと言った様子でオーディックに話す。そしてその話を聞いたオーディックは納得したのか、戸惑いつつもレイヴンに返事をするとマサツグとの合流を口にし…レイヴンもそれに同意した様子で、改めて謁見の間を後にするよう部屋を出て行くと、マサツグとシロが居るであろう部屋を探し出す。


「……さて?…ヤブとシロちゃんは何処に行ったのかな?…

…まぁまず外に入ってないだろうな?…

なんせ高い所が駄目だから…」


「んだども何処を探すだで?…

余り人様の家をマジマジ見て回るのは…」


「…そこはほら!…衛兵さんに話を聞けばいい!…

恐らくシロちゃん一人の力じゃ大の大人を運ぶのは

キツいだろうし…

何より勝手が知らないと部屋で休ませる事も

出来ないだろ?…」


謁見の間を後にして一度はエントランスに戻り…他のオーク達と一緒に一旦そこで案内をされるのを待って居ると、レイヴンとオーディックは考え始める。マサツグの事だからまず宮殿の外には出て居ないだろうと結論付けると、その理由を高所恐怖症と話し!…オーディックはオーディックでその話を聞いて!…迂闊に動き回るのも失礼と言った様子でレイヴンに戸惑いつつ話して居ると、レイヴンは直ぐに答えを出す!…その答えと言うのが衛兵に聞くと言う至って単純かつ他に答えが無いモノで、その理由にシロや宮殿の事等…ちょっと考えたら分かる事を口にし、それを聞いてオーディックも納得した様子で返事をすると、丁度通り掛かろうとして居る衛兵に声を掛ける。


「ッ!…あぁ~!!…だでな!

……ッ!…丁度良いだで…おぉ~い!」


「ッ!…はい、何でしょう?…ッ!?…」


「スマネがデケェ剣背負った奴運んでねぇだでか?…

後白くてちっこいのも一緒に居たと思うだでが?…」


「……お~い、オーディック?…

そんな顔近付けんでも話は出来ると思うぞ?…」


オーディックに声を掛けられた事で衛兵も振り返って返事をするのだが、その時オーディックは何を思ったのか?…何故かその衛兵に対して急接近をしては顔をドアップで話し始め!…マサツグとシロの事について尋ねて居るのだろう…特徴を捉える様に色々と話して居るのだが、明らかにその衛兵には届いて居らず…そのオーディックの様子にレイヴンもツッコミを入れるよう声を掛けると、オーディックはハッとした様子で離れ出す。


「んん?…ッ!…おぉ!…スマンこって!!…

道理で何か近いと思っただで!…」


「いやいや!…最初に気付くだろ?…」


「あっははははは…

オラ走り出すと距離感が曖昧だで…

良く分からん様になる…」


「……さすがご長寿って言った所か?…

それ老眼なのでは?…」


オーディックはその衛兵に対して謝罪するよう離れると、自身の頭を掻く様に手をやり…自分でも何か可笑しいと感じて居たのか…納得した様子で言葉を零して居ると、その言葉を聞いたレイヴンがツッコミを入れる。だがオーディックはそのレイヴンのツッコミに対して苦笑いをすると、距離感が取れないと言い…何なら眼をショボショボさせては何度も擦り…やはり距離感が…と言葉を漏らして居ると、レイヴンが更にツッコミを入れるよう老眼と口にする…さてそんな話を挿みつつも、その衛兵はマサツグの居場所を知って居るのか…理解した所で納得した様子を見せ、案内するようレイヴン達に声を掛けると、その前にレイヴンが待ったを掛ける!…


「……あぁ、その人なら!…」


「ッ!!…ちょっと待った!!…

ちょっとだけ待っててくれ!……

…案内の人が来るまで待機だからな?…

こんな大勢で行っても仕方が無いから!…

ただマサツグ達を迎えに行くだけだから!!…」


__ええぇぇ~~~~!!!!…


「えぇ~!!…じゃないだろうが!!…」


突如レイヴンに待ったを掛けられた事で衛兵は戸惑い、同じくオーディックも何事?…と言った様子でレイヴンに視線を向けると、そこで手を突き出し慌てた様子で待ったを掛けて居るレイヴンの姿を見つける!…当然そんなレイヴンの様子に二人は困惑するのだが、レイヴンだけは切実の様で!…待ったを掛けたあと徐に後ろへ振り返り!…突如オーク達に向けて全員で移動しない様に話し掛け出すと、まるで反対する様にオーク達からはえぇ~!と言ったどよめきが聞こえて来る!…如何やらレイヴンとオーディックが移動するに当たって、オーク達も付いて来る気満々だったらしく!…レイヴンはそのオーク達の声を聞いてツッコミを入れ!…待ったを掛けた理由にオーディックも漸く納得が行った様子で反応すると、苦笑いをするしか無いのであった…


「あははは…まぁ…何と言うか…その……スマンだで…」


「はあぁ~…とにかくマサツグを迎えに行くぞ?…

改めて案内を…」


「は、はぁ…」


オーディックは苦笑いしながらレイヴンに謝り、レイヴンも呆れた様子で溜息を吐くと、改めて衛兵に案内をお願いする。そんな様子に衛兵は戸惑いつつも返事をし…いざマサツグの居る所へと案内し始めると、宮殿の中へと入って行く。その際改めて内装を見て回るよう視線を動かしながら歩いて居ると、意外とすぐ近くで休んで居たのか…とある来客用の部屋に案内され、衛兵に扉を開けて貰って部屋の中へと入ると、そこでシロを抱えながら眠るマサツグの姿を見つける。


「……こちらがそのお連れ様の居る部屋です。どうぞ…」


__ガチャッ!…ギイィィ……ッ!…


「すこぉ~(すやぁ~)……すこぉ~(すやぁ~)…」



「…寝、寝息をシンクロさせながら寝てるし!…

……てかいつも見て思うんだが?…

シロちゃんを腹の上に乗せてるけど

寝難くないのかね?…」


レイヴンとオーディックが部屋に入って見た光景は、いつものマサツグとシロの光景なのだが…相変わらずのスタイルでマサツグとシロはベッドの上で寝ており、その際互いに呼吸を合わせるよう寝息を立てて居る事に気が付くと、その仲の良さに改めてレイヴンが驚きを覚える!…そうして熟睡しているマサツグ達を前に起こそうかとも考えるのだが…その前にこれまた改めて疑問を持った様子で…マサツグの寝入りが凄いのか?それともシロが軽いのか?…とにかく前々から見て居て思った事をレイヴンがポソっと口にして居ると、オーディックはレイヴンにある事を話す。


「……なぁ、アンタ?…

これもう無理に起こさねでもええでねぇだか?…」


「ッ!…え?…」


「ッ!?…いやいや!……宮殿の方に迷惑が!…」


オーディックがレイヴンに話し出したのはマサツグとシロをここに置いて行こうと言う話で、突如そんな話をし始めた事で案内してくれた衛兵は戸惑い!…当然このオーディックの話にレイヴンも戸惑うと、宮殿側の方に迷惑が掛かると慌てるのだが…それでもオーディックは改めて視線をシロの方へ向けると、まるで親になった様な優しい目で見詰めては自身が思った事を口にする。


「いや…まぁ…そうなんだでが……何と言うか……

こんな小さな子が主人に抱き着いて寝て居るだで?…

起こすのは忍びないだで……ッ!…

それにこんだけ広っこい屋敷さだったら…

女王様も一室増えた所で文句は言わないだで…

…そうだでな?…あのミスティアナ?…だったべか?…

あの皇女様の護衛をする為に泊るって事にすれば!…」


「……あのぅ?…オーディックさん?…

何かマサツグに感化された様な感じの事を言ってますが…

今トンデモナイ事を口にして居ると自覚御有りで?…

…とにかく!…起こして自分達は宿に…」


オーディック自身もレイヴンの言い分は重々承知している様子で返事をするのだが、シロの安らかな寝顔を見ては抵抗を覚えたのか…オーディックは出来ない!と言った様子で更に返事をし!…そしてある事をハッと思い付いた様子でレイヴンに提案をし始めると、その提案を聞いたレイヴンは呆気に取られる。その際オーディックがレイヴンに話したのは女王様の懐の深さと、マサツグがここに滞在する理由で…それぞれ突拍子もない!…まるでマサツグの考え方に感化された様な提案を必死に考えた様子でオーディックが話して居ると、レイヴンは呆れた様子でツッコミを入れる。そうしてツッコミも入れた所で起こせないオーディックに代わってレイヴンがマサツグとシロを起こそうと手を伸ばすのだが…丁度良いタイミングその部屋に来客が入って来て、先程の話を聞いて居た様子で割り込むと、起こすのを阻止する!…


「……あら?…別に私達は構わないわよ?…」


「ッ!……え?…この声は?…」


「やっほぉ!…

マサツグちゃんと同じ部屋で寝れるなんて!…

あたしもラッキーね!♥」


「ッ!?…ゲッ!!…ギルドマスター!!…」


マサツグに向かいレイヴンの手が伸びる一方で、オーディックは止めるか止めないかでワタワタとし!…だがこのタイミングで聞き覚えのある声が背後から聞こえて来ると、レイヴンは手を止め…その声のする方に振り返り正体を確認すると、そこで立って居たのはロディとミスティーの姿であった。そしてやはり先程の話を聞いて居た様子でロディはラッキーと零す一方で、ロディが現れた事にレイヴンは慌て!…露骨に嫌そうな反応をした事でロディはムッとし!…レイヴンに食って掛かるよう詰めて行くと、レイヴンはタジタジになる!…


「ッ!…ちょっとぉ!!…今の如何言う反応ぉ~?」


「ッ!?…い、いや別に!…

ってかアンタがマサツグを

こんなにした元凶だろうが!…」


「んま!!…失礼しちゃう!!…

少しばかり情熱が溢れちゃっただけじゃない!…」


「あんな宮殿内に悲鳴が響く情熱が有ってたまるか!!」


腰に両手を当て堂々のモンローウォーク!…その際気付くと何故かロディはあのブーメランパンツ一丁の状態になっており!…レイヴンに文句を言うよう迫って行くと、レイヴンは思わず後ろに下がる…だが直ぐにハッとした様子で気を取り直すと、元々の原因はロディに有ると言い!…だがそのレイヴンの言葉に対してロディは全く反省しておらず!…寧ろ開き直る様に言い訳をすると、更にレイヴンが激しいツッコミを入れる!…そうして口論をして居るロディとレイヴンを余所に…ミスティーはマサツグの寝て居るベッドへ静かに駆け寄ると、マサツグの具合を確かめ…安静にして居る様子にホッと安堵し、その様子を見て居たオーディックに気が付くと、徐に挨拶をし始める。


__……スッ……ふぅ……ッ!…


「あっ…貴方様は…確かオーク族の族長の…

オーディック様…でしたね?…初めまして!…

私ハーフリングス王国の皇女兼外交を務めて居ます…

[ミスティアナ・レオ・レヴナント]…と申します…」


「ッ!?…あ、あぁ…これはご丁寧にどうもだす!…

オラは[オーディック・ボア・ドスタン]!…

アンタが言ってた通りオーク族で族長をやってるだ。

よろしく頼む!…」


「はい!…こちらこそ!…よろしくお願いします!…」


__ッ!……ぽっ!…


ミスティーは謁見の間でのオーディックを覚えて居た様子で話し掛けると、自己紹介を丁寧に始め…その紹介を受けてオーディックも慌てた様子で返事をすると、改めて自己紹介を返し…その際ミスティーに笑顔で宜しくと返事をされると、オーディックはその笑顔にやられた様子で頬を染める!…そうして自身が頬を染めて居る事に気が付いたのか、そっぽを向く様に誤魔化し…ミスティーはそんなオーディックの様子に不死語そうな視線を向けて居ると、その一方では今だ口論を続けており!…そんな奇妙な空間に衛兵は一人…一体如何したものか?と困惑すると、今だ眠っている二人に驚きを覚える!…


{……片や喧嘩をして居る様な勢いで口論を続け…

もう片やでは何やら怪しいお関係…

そんな相対する二組同士が居る中…

この方達も良く寝て居られるものだな?…

これが冒険者の能力と言う物か?…

私だったら間違いなく寝不足だが…}


__すこぉ~(すやぁ~)……すこぉ~(すやぁ~)…


{……とにかくこれは隊長か秘書官に報告をせなば…

女王様の事だと恐らくOKを出されるだろうが…}


辺りが騒がしい中、平然と寝て居るマサツグとシロに驚き!…改めてこの事を上に報告しないと…と考えると、その場を後にするよう部屋を出る…そうしてその衛兵は自身の考えに従うよう上に報告をすると、その衛兵の考え通りに女王様は許可を出し…マサツグとシロも宮殿に一泊する事が決まると、立場上ミスティーとロディの護衛の為の宿泊と扱われる…その際レイヴンやオーディック…その他のオーク達はと言うと、同じ宿屋に泊る事となり!…宿屋の料金に関しては女王様が出す事となり、いきなりの団体客に女将さんはてんやわんやとなるのであった……


では、色々と有ったのち時間は進み…ゲーム内時間にして深夜の11時…この時間になってマサツグとシロがスッと目を覚ますと、見知らぬ天井に戸惑いを覚える…


「……う、うぅ~ん……ここは?……あれ?…

見知らぬ天井……本当にここは?…」


「……うぅ~ん……ふあぁ~…あぁ…

ごひゅひんはまぁ~?…」


「ッ!…シロォ?…ふあぁ~……あぁ!…

シロに欠伸が移っちまった…」


「ッ!…えへへ♪…」


目を覚ましてまず目に入った光景は薄影ながらも見える豪華に装飾がされた天井で…当然見覚えのない天井にマサツグが寝惚けながら見覚えが無いと零して居ると、シロも目を覚ます…その際大きく欠伸をしながらマサツグの事を呼ぶと、それに反応してマサツグも返事をしようとするのだが…シロの欠伸が移った様子で…シロの事を呼びながら大きく欠伸をすると、シロに笑いながら移ったと声を掛け…その上でシロの頭を撫でながら目を覚ますと、シロもその返事と頭を撫でられる事で嬉しそうに笑みを零す。さて、当然辺りは真っ暗で明かりになる様な物は何も無く…分かるのは薄っすらとシロの顔が近くに在るの分かる位で…今だここは何処だ?…と言った様子で辺りを見回すと、マサツグは状況を理解する為に明かりになる様な物を探し出す。


「…シロが近くに居るのは分かるが……見えないな?…

…えぇ~っと確かアイテムポーチに…

…ッ!…あった!…」


「ッ!…ご主人様?…」


「ッ!…ちょっと待ってろ?…今灯りを付けるから…」


__…カチッ!…カチッ!…シュボッ!!……ポォ…


明かりを探す為に自身のアイテムポーチを開き、その際辺りは真っ暗なのでプレイヤー視点によるカーソルを頼りにアイテムを探し出すと、マサツグは小さなランプを取り出す。この時シロはそのランプを初めて見るのか、マジマジと興味を持った様子で見詰め…物を尋ねる様にマサツグに声を掛け、マサツグもその呼び掛けに対して安心させるよう言葉を掛けると、ランプに火を灯し始める。ランプはオイルランプで点火装置は内蔵型…ボタンを2~3回押すと芯に火が点き!…ある程度辺りを照らし始めると、シロはランプに火が灯った事で喜ぶ。


「ッ!…わああぁぁ!…」


__スッ…キィ…キィ……ッ!…


「…ミスティーに…ロディ?…寝てるな?……ッ!…

て事はここ宮殿の客室って所か?…

だとしたらあの天井も分かるし……おいおい…

レイヴン達は俺達を置いて行ったって事か?…」


「……ッ!…ご主人様?…如何するですか?…」


まるで初めて見た火と言わんばかりのテンションでシロは喜び!…マサツグはその火の付いたランプを徐に上へ掲げると、辺りを照らす…するとそこに見えて来たのは同じ部屋に有るベッドで寝て居るミスティーとロディの姿で…それを見てマサツグはハッと理解したのか自分達の居場所を確認すると、改めてここに居る理由について考え出す…その際マサツグはレイヴンに置いて行かれたのか?…と考えるのだが、その一方でシロは首を傾げてマサツグに質問をし…マサツグはマサツグでその質問を受けて更に悩んだ表情を浮かべると、何を思ったのかある事を思い付く!…


「ッ!…え?……えぇ~っと、そうだな…

……時間的には深夜で間違いない…

そして二人が寝て居る事から宮殿内は寝静まっている…

とは言え俺達も妙な時間に起きてしまった事だし…

ここは……ッ!……散歩でもするか…」


「ッ!…お散歩ですか!?…」


「ッ!…シロちゃん、シィ~!!…


…皆寝静まってるから静かに行こうな?…」


「ッ!…はぁ~いです!…」


時間を確認して更に状況を確認し…自分達が起きて眠れない事を考慮すると、結論として散歩に行きつく。当然宮殿内は見張りが居るので散歩など出来る筈も無いのだが、マサツグは何も考えて居ない様子で口にし…シロはシロでその言葉に歓喜し!…思わず大喜びで尻尾を振り声を上げると、マサツグに慌てて静かにするよう注意を受ける。この時シロに内緒話をするよう小さな声で注意をすると、シロもそれに釣られて小さな声で返事をし!…マサツグとシロの二人はベッドから起きるとそのまま静かに部屋を出て、扉を閉めて外へ赴き夜風を浴びに行くのだが…この時ロディは起きており、マサツグとシロの様子に微笑ましさを感じると、ベッドの中で丸くなっては小さく笑うのであった…



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ