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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
209/611

-第三章十四節 騒動後日談と寝言&穴と沼への道-



……後日、何とか一夜明けて雨も上がり…その後被害が出ると言った事は無かったのだが、マサツグ達は違う意味で満身創痍になっており…一同は一旦オーディックの家に集合すると、昨日の出来事について振り返る事にした。その際やはり気になるのはシロの言っていた「動く水たまり」と言う言葉で…当然その事について本人尋ねようとするのだが、限界なのか家に着くなりマサツグの膝の中に納まると、シロは静かに寝息を立て出す…当然頑張ってくれて居たので無理に起こす訳にも行かず、シロの言っていた言葉を頼りに三人が顔を並べると悩み出すのであった…


__……うぅ~ん…


「…動く水たまり?…

…そんなおっかねぇモンが有るだか?…」


「…正直言って俺も分からん…

…って言うか眠くて思考が…」


「右に同じく…だが、シロちゃんの慌て様からして

嘘は言って居ないだろう…

てかそんな嘘を吐く様な子じゃないし…

だとするとそれに似た何かを見たって

事なんだろうが?…」


三人囲炉裏を囲む様にして座ると腕を組み悩み出し…オーディックが初めて聞いたと言った様子で恐怖したよう!…目の下に隈を作りつつ言葉を口にすると、マサツグも分からない…眠い…と零しては目の下に隈を作る。そんな二人に同意するようレイヴンも困惑した様子で返事をすると、改めてシロは嘘を吐いて居ない方向で物事を考え!…と言うよりも嘘を吐く理由が無いと!…そのシロが見た物について思い当たる物は何かと考えて居ると、オーディックの家に突如来客がやって来る…


__ダッダッダッダッダッダ!!…


「…ぞ、族長!!…はぁ!…

族長は居るだか!?…はぁ!…はぁ!…」


「ッ!?…あんだ如何しただ!?…」


「ゴ!…ゴンザレスんちの家が!…

家が無くなっちまったでがよ!?…」


「ッ!?…な、何ぃ~~~!?!?」


慌てた様子で突如飛び込む様にオーク族の男性が一人…息を切らしながら駆け込んで来ると、すかさずオーディックを呼び!…マサツグ達もそんな突然の来客に戸惑いつつ…オーディックがその男性に対して返事をすると、次にはその駆け込んで来た男性オークからトンデモナイ言葉が飛び出して来る!…その内容と言うのはまさかの家が無くなったと言う…人ではなくまるで家が神隠しに遭った様な言い分で、当然マサツグ達はそれを聞くなり戸惑い出し!…オーディックは声を上げて驚き!…マサツグとレイヴンも嘘だろ!?…と言わんばかりに驚きの表情を見せて居ると、更にその男性オークは続ける!…


「な、無くなっちまったと言っても!…

何かに押し流された様な感じで!…ッ~!!…

と、とにかく残骸は残ってるだ!!…

んだどもその壊れ方が可笑しいだ!?…

まるでデッケェ水さ押し流されたみてぇに!!…」


「ッ!?…デッケェ水に押し流された!?…

…オーディック!…」


「ッ!…分かっただ!…オラ達も向かうだ!…

オメェは他に被害が出てないか村のモンと

確認して欲しいだ!…

あと些細な事でも良い何か可笑しな事が

有ったらそれも行ってくれ!…」


「ッ!…わ!…分かっただ!!…

す、直ぐ皆を集めるだ!!…」


その男性オークは詳細を説明するよう…家が無くなったと言ってもその残骸は残って居ると語り…だがまるでそれは何か川に流された様な倒壊で、やはりその手の水災害は可笑しいと!…オーディックと同じ様な反応で説明を続けると、その言葉を聞いたマサツグ達は途端に反応する!…その際やはり気になったのは「デッカイ水に流された」と言う言葉で、シロの見たと言う言葉にも有った「おっきな水たまり」と関連が有る様に思われ!…その言葉に対してレイヴンが気になると言った様子で言葉を口にし、オーディックに見に行くよう声を掛けると、オーディックもその呼び掛けに対して反応しては、レイヴンに頷いてその男性オークに指示を出す!…全員で調査するよう一斉点検の号令を出し、その男性オークも理解した様子で返事をすると、皆を集めると言い!…そしてまた男性オークは慌てた様子で飛び出して行き!…レイヴンとオーディックも後を追い駆けるよう立ち上がるのだが、マサツグだけは今だ座って居た…


__ザッ…ザッ……ッ?…


「…ん?…如何したヤブ?…ヤブは行かない…」


「…この状況でいけると思うか?…」


__すぅ~…すぅ~…


「あっ……」


一向に動こうとしないマサツグにレイヴンとオーディックが疑問を持ち…レイヴンが気になった様子で声を掛けると、マサツグはレイヴンの方へ振り向くなり自身の膝元を指差し…シロが安眠している姿を見せると、自分は動けないとばかりに質問をする…その質問を受けてレイヴンも理解した様子で言葉を漏らすと、何も言う事無くマサツグにサムズアップし…オーディックも理解した様子で何も言う事無くマサツグに頷いて見せると、レイヴンと共にその消えた家を見に行くのであった。さてオーディックの家に残されたマサツグはと言うと、膝の中で丸まるよう寝ているシロを見ては…ただ何も言わずにシロの頭を撫でており…シロもそれに反応するよう耳をピクピクっとさせると、笑みを零しながら寝言を口にする…


__……なでなで…なでなで……ピクピクッ!…


「ッ!…んふふふ♪…ごしゅじんさまぁ~♥…」


「……全く!…呑気に寝言を…まぁ丸一日徹夜したんだ…

そりゃ眠たくて仕方が…」


「…ぷるぷるしてるです…」


「ッ!…え?…」


夢の中でもマサツグに撫でられている夢を見ているのか、寝て居るにも関わらずマサツグの撫でる手に甘え!…そんなシロの様子にマサツグも笑みを零し!…思わずシロの寝言にツッコミを入れつつ…シロが今になって眠り出した事について仕方が無いと零して居ると、シロから突如気になる寝言が飛び出す!…当然それを聞いたマサツグは途端に反応したよう言葉を漏らすとシロを見詰め!…シロはシロで今だ眠っており、魘される事無く続けて寝言を口にすると、やはり気になるワードを口にする!…


「……まるでカタツムリさんみたい!…

…平べったくてぇ…ぷるぷるしててぇ…

おっきな水たまりが動いて居る様なぁ……

()()()()()だったのですぅ……あっ…

その生き物には何か()みたいなのが有ってぇ…

少し()()()()のですぅ……すぴぃ~…」


「……夢の中であの時見た物について説明してる?…

…話を聞く限り相手は俺っぽいが?…

…それにその説明だともしかして?…」


恐らくシロは夢の中で一生懸命あの時見た物について説明をして居るのだろう…自身が見た特徴をそのまま口にすると、シロは初めて見たと言った様子で説明し…その際それは生き物なのか、その物体をシロは生き物と続けて説明し…更に何か気になる特徴を口にすると、そのまま寝息を立て始める…そのシロの寝言を聞いてマサツグは誰に説明して居るのかを考えると同時に、ふとシロの説明である物が浮かんで来る!…そしてまさか!…と言った様子でレイヴン達の帰りを待ち、今の話について自分の中で精査して居る一方で!…レイヴンとオーディックはと言うと、その家が無くなったと聞かされた現場にやって来ては!…その惨状に目を疑って居た!…


「ッ!?……こ、これは!?…」


「……ここの家…ゴンザレスさんって人の家だったのか…

…で、あの穴から何かが抜けて行った…

…もし本当にただの水だったらあの段差を超える事無く

ここに溜まって居る筈…なのに何も溜まって居ない!…

辺りには泥が飛び散って、

まるで何かが走って行った様な…

そんなラッセル痕も微かだが残っている…

…オマケに魔力も感じられる!…

今までの話を総合して考えられるのは恐らく!…」


現場に辿り着いてレイヴン達が目にした光景は、文字通り押し流された様な跡が有る家の無残な姿で…屋根は当然無く!…柱も全て薙ぎ倒されては根っこだけが残っており!…畳は中途半端に残って居たり残ってなかったり…座板もボロボロでドロドロ…とにかく全壊と言って良い程の荒れ様を見せていた!…更にその家の裏にはあのマサツグ達が余裕で通れるだけの穴が開いており!…そこから水は抜けて行ったのか、穴の付近には泥等で汚れた様子が見て取れた…明らかにその様子からは昨日の雨で汚れたとかそんなチャチな物ではなく!…意図的に何かが通った跡が残されており!…オーディックは驚いた様子で言葉を漏らし!…レイヴンはその様子にある疑いを掛け!…周りに居るオーク達はその光景を見るなり驚きと恐怖!…そんな感情が入り混じった表情を見せていた!…


__どよどよ!…どよどよ!!…


「……と、とにかく全員で集落の捜査に当たるだ!…

こんな感じの穴が有ったら直ぐに塞ぐだ!!…

あぁ~後何処にそれが有ったかも後で教えてくれぇ!!…

神隠しの謎を解く鍵になるかも知れねぇからな!?」


__ッ!?…んだ!!!…ダッダッダッダッダッダ!!…


レイヴンが一人冷静に推理をしている一方で、動揺を隠し切れないオーク達を先導するよう!…改めてオーディックが指示を出し!…調査をするようオーク達に号令を掛けると、同時に穴を塞ぐよう指示を出す!…更に慌てた様子でその穴の開いていた場所についても後で報告するよう声を掛けると、オーク達はオーディックの言葉で動き出し!…全員が散開するよう展開し、それぞれ怪しい所を調べ始めると、そのゴンザレスの家の裏だけでは無かったのか!…次々とその怪しい穴についての報告が飛び出す!…


「ッ!?…ぞ、族長!!…ここに穴が!?…」


「こっちにもあったべ!!…ゴサクんちの裏だべ!?…」


「な!?…なん!?…フガッ!!…」


最初の見つかったを皮切りに次々その穴が見つかると、全部で五つの数になり!…その穴のどれもが人の家の裏に隠されて有り!…今まで見つからなかった事に対してオーディックが驚いて居ると、レイヴンもその話を聞いて更に推理を進める!…その際一番に気になったのはその穴の見つかった方角で…その穴の見つかった方角全てが有る一方向に向かって居る事に気が付くと、オーディックに質問をする!…


「……場所に関しても一方向だけって感じだな?……

……因みにその沼の方向は?…」


「んだば!?……あ、あぁ~っと…ここから北東…

軽く500の距離ば歩けば着くだ…

沼の割には水は澄んでるし…鳥も良く集まる!…

村のモンが狩りに行く事もあって!…

隠れたスポットとなっとるだ!…

んだどもなして今それを?…」


「……いや、これで神隠しの謎が

解けたかもしれないと思ってな?…」


突如レイヴンに質問をされた事でオーディックは戸惑うのだが、戸惑いながらも沼の場所について隠す事無く答え…その他にも沼の特徴について語り出し、村にとってどれ程重要かについても説明すると、ふと我に返った様子で逆にレイヴンへ質問をする…急に沼の話をし始め、一体何が重要なのか?…この時オーディックは不思議そうな表情を浮かべては首を傾げており、レイヴンはその問い掛けに対して顎に手を当て神隠しの謎が解けたかもしれないと口にすると、その言葉を訊いたオーディックは驚いた反応を見せるなりレイヴンへ迫るよう確認を取る!…


「ぶひゃあぁ!?…ほ、ほんとだでが!?…」


__バシュウゥゥ!!…バシュウゥゥ!!…


「ッ!?!?…あ、あぁ!…恐らくな?……

ただ今から解決するとなると色々厳しいと思う!…

現に徹夜明けだからな?…俺もそろそろ眠い!…

…そこでだ!…

一旦仮眠を取ってから現場に向かうとしよう!…」


「……そんな悠長な事言ってて大丈夫だか?…

また雨が降って来たら!…」


いきなりのオーディックの顔ドアップに荒い鼻息と!…レイヴンは驚き焦った様子で反応すると、一旦オーディックから距離を取り…そして確証は有るとだけ答えて、目を輝かせるオーディックに対して今からでは解決出来ないと更に答えると、一旦休む様に提案する!…その際自分も徹夜明けで厳しいと言った様子で弱音を漏らすと、オーディックは急かす様に自身の不安を口にし…だがレイヴンは安心しろと言った様子で徐に自身のゲーム内情報画面を開き!…大丈夫とオーディックに返事してはある事を確認する!…


「あぁ…恐らくは大丈夫!…降水確率は…

…うん…0%!…雨が降る事は無いだろう!…」


「ッ!?…な、何で分かるだか!?…

それにそんな自信満々!…」


「ん?…あぁ…それはこの……ッ!…ン゛ン゛!!…

俺の魔法でだ!…天気を調べる事なんて造作もない…」


「ッ!?…ほえぇ~!…

やっぱ魔法って便利なモンだがな?…」


レイヴンが調べたのは自分達の居る場所の降水確率で、そのレイヴンが開いた画面には0%の文字が…つまり雨は降らないと言う事で、オーディックに安心させるよう降らないと言うと、オーディックはその理由に説明を求める。当然自分達が悠長な事をして居る事でまた雨が降っては襲られると!…警戒しての発言なのだが!…レイヴンは慌てる事無くその画面を見せようとすると、ここでハッとある事に気が付き…雨が降らない理由について自分の魔法で調べたからと言い訳をすると、更に調べる事は難しくないと自慢をする!…でないと先程の根拠に対して妙な疑問が生まれてしまうからであり!…オーディックも単純なのか、レイヴンの言葉を信じた様子で自身の家に戻り出すと、そこでマサツグとシロの二人と合流する!…因みにレイヴンが気付いた事とは例によってプレイヤーとNPCとの違いで…NPCにゲーム画面を見せようとした所で空を見せて居る様にしか見えず…何を指して居るのか理解して貰えない事であった。


__……ガラガラ!…


「……戻ったぞぉ~…って、おや?…」


__スカァ~!…スカァ~!…


「…あんだで?…どした?……お?…」


レイヴンとオーディックが戻って来るなり見た物は、シロを抱えて眠るマサツグ達の姿であり…マサツグはその場で座禅を組む様にしてシロを膝に乗せ、シロはマサツグに体を預けるようもたれ掛かると、今だ深い眠りに就いて居た。そして戻って来てその光景を目にしたレイヴンは思わず固まると、その光景を微笑ましく感じてはホッコリし!…オーディックも顔を覗かせる様にして玄関から入って来ると、マサツグ達の姿を見つけるなり同じくホッコリするのであった…さてここからレイヴン達も積もる話を後にすると、それぞれ仮眠を取り出し…時間にして約5時間か…昼の11時位に目を覚ますと、それぞれ準備を整えつつ思った事について話して居た!…


__ゴソゴソ…ガチャガチャ…


「……ふあぁ~…まだねみぃ…

…で、そっちは如何だったんだ?…」


「…まんまだよ…家一軒無くなってた!…

まるで洪水にでも遭ったかのようにな?…

…その家だけが被害に遭って…

他は影響を受けて居ない!…

…あれは間違いなく人為的に起きてる…

それに魔力も感じられた!…

十中八九人の仕業だろう…」


当然まだ眠いと言った様子でマサツグがアイテムポーチを弄りながら零し出すと、レイヴン達にその見て来た現場について質問をし…その質問を受けてレイヴンも返事をするよう答え始め…まるで水に押し流された様だったと端的に説明をすると、あれは人の手によるモノだと続ける!…その際根拠に微弱ながら魔力を感じたと話すと、その隣では同意するようオーディックが頷いて居り!…オーディックも有り得ないと感じているのか、ただあれは自然災害じゃない!と言った様子で腕を組み悩んで居ると、その答えを聞いたマサツグは返事をするようある事を話し出す!…


「……そうか……こっちもある事に気が付いてな?…

シロの寝言なんだが…」


「ッ!…寝言?…」


「あぁ…シロが言うには平べったくぷるぷるして…

おっきな水たまりが動いて居る様な変な生き物…

んでもってその生き物には何か石みたいなのが有って…

少し光ってたらしい……これって偶然に聞こえるか?…」


「ッ!?…いや!…

今の話を聞いて関係無いかって聞かれたら!…

俺は大アリだと思う!…

ってかそれを聞いて推測が確信に変わったわ!…」


マサツグが話し出したのはレイヴン達が出て行っている間に聞いたシロの寝言で、まんま聞いた事をレイヴン達に話し!…この時オーディックは何の事か?…と言った様子で聞いて居り!…だがレイヴンは逆に何か思い当たるモノが有るのか、ハッとした反応を見せると納得した様子で頷く!…そしてマサツグの言葉に対して返事をするよう関係アリと答えては、確信したと言い!…その言葉を聞いてオーディックは戸惑い!…マサツグも何と無く分かっているのかやっぱり!…と言った表情を見せると、アイテムポーチの整理を終えたのか立ち上がり出す!…この時シロはまだ眠そうにしてはマサツグの隣で大きな欠伸をしており…理解している二人の様子に!…オーディックは説明を求めるよう慌て始めると、如何言う事かと聞く!…


「…ちょ!…ちょっと待っとたんで!!…

さっきから話が読めんでぇ!!…説明してくんろ!?…」


「ッ!…あぁ、スマン!…

結論から言うと今回の犯人は…[スライム]だ。」


「ッ!?…ス、スライムだぁ!?……

……って、何だべか?…」


自分だけ分かっていない事に不安を覚えた様子で、オーディックは説明を求めると同時に慌てた表情を見せ!…そのオーディックの反応に二人も気付き…レイヴンが説明不足だった事を謝ると、結論から話し出してはその神隠しの犯人をスライムと答える!…当然そのスライムの名前を耳にすると、マサツグも面倒臭いと言った様子で静かに溜息を吐き出し…オーディックはオーディックでその名前を聞くなり驚いた反応を見せ!…だが暫くした後その驚いた様子はノリでやったのか、スライムって何?…と言った様子で首を傾げ尋ね出すと、そのオーディックの反応を見たマサツグ達は新〇劇宜しくズッコケる!…


__ズデェ!!…


「ッ!?…ま、漫画の様なボケを見せてくれるな?…」


「あぁ~っとだな?…

動く水の塊って言った方が早いかな?…

コイツは魔法生物で誰かに作られでも

されない限りは絶対に自然で沸く事の無いモンスター!…

コイツが湧く条件は2種類あって…

一つは精霊達の気まぐれでスポーンするか、

もう一つは文字通り…誰かが作るかの2つしかない!…

更に今回は人を誘拐して居る!…

これは逆に言えば精霊達の仕業じゃないって事だ!…」


マサツグとレイヴンが揃って綺麗にズッコケると、その二人の反応を見てオーディックは戸惑い!…マサツグも戸惑いつつ体を起こし、そんな戸惑い慌てるオーディックに対してツッコミを入れると、レイヴンも体を起こすなり悩みながらもスライムの説明をし始める。その際スライムが如何言ったモノなのかを簡単に説明すると、普通は存在しないと続けて話し!…更に今回の事件において人の仕業だと言う!…その理由についてもオーディックに説明をし始めるのだが、その話を聞いてオーディックが付いて行けるかと言うと、如何やら難色を示した表情を浮かべていた…


「せ、精霊?…動く水の塊?…そ、存在しない?…

一体如何言う?…」


「精霊達の作るスライムは妙な事に

それぞれ自我を持っていて…

自分が襲われると言った危険が迫らない限りは

攻撃して来ない!…数少ない中立モンスターなんだ!…

オマケにこいつ等の主食は魔力!…

魔力の宿った物を食べる事が大半で…

人を食べると言った事は極めて異例!…

それこそ滅多に無いって言った事例なんだ!…

…そしてそのスライムが人を誘拐した!…

それすなわちそのスライムは誰かに操られて居ると

考えられる訳で…その正体については…」


「ッ~~~!?!?!?…ま!…ままま待ってくれ!!…

一遍に言われても良く分からんでよぉ~!…

オラ自分で言うのもなんだが…

頭そんな良くないでよぉ~お?…」


「ッ!?…っとぉ~ス、スマン!…つい夢中に!…」


事件の犯人は居るのに存在しない!?…更に相手は水の塊!?…と不可解な事で混乱すると、オマケに精霊等と言った言葉も飛び出し!…オーディックの頭では処理し切れないのか、コンガラガッタ表情を徐々に見せるのだが!…レイヴンは構わず説明を続け!…更に置いてけぼりにするようスライムの特性や食料など!…色々と情報の引き出しをレイヴンが開け閉めして見せると、遂にはオーディックからギブアップの言葉が飛び出す!…その際自分のキャパはそんなに良くないと言った様子でレイヴンに訴えると、レイヴンもハッと我に返ってはオーディックに謝り!…マサツグもマサツグでその様子を苦笑いしながら見ており…漸く全員の目が覚めた所でその沼へ向かい歩を進め出すと、オーディックの家を後にする!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「…ッ!!…おぉ!…よぉく晴れとるだでよ!!…

魔術師さんの言う通りだでな?…」


「……因みにここから沼へはどれ位?…」


「ッ!…あぁ…大体半刻(約一時間)だでな?

だから水を運ぶ際は大変だで…

そこまでの道は整理してあるで。

まぁ迷う事はねぇべやな。」


外はレイヴンの言う通り晴天!…丁度日差しが真上から降り注ぐよう煌々と照っており、オーディックがレイヴンの言う通りと言った様子で天を仰いで居ると、マサツグが沼への質問をする。一体どれ位掛かるのか?…まるで夜になる前にケリを付けたいと言った様子で尋ねると、オーディックはマサツグの声に反応するよう振り返っては、約一時間と答え!…その道中に関しても移動が大変だからと!…水を運ぶ際の話をしては道は既に整備済みと話し!…迷う事は無いと言った様子でその道が有る方を指差すと、そこにはまるでマサツグ達を誘うよう木陰が出来た沼への道が有った。


「…良かったぁ~…

…凸凹した道を行くのかと思ったわ!…」


「いやいや!…水を運ぶのは大変だでな?…

一気に運べるよう集落の皆と協力して開拓したでがな!…

…まぁそのお陰でこうして壁を作った訳だでが…

まさか穴が開けられて有るとは!…」


そのオーディックが指す道はご丁寧に石畳で舗装されて有り、一目で道だと言う事が分かると同時に道標にもなっており!…マサツグはそんな道を見ては迷う心配は無いとばかりに言葉を漏らし…安堵した様子を見せると、オーディックは再び水運びの大変さを語り出す!…その際道を舗装した時も皆で舗装したと言っては、自慢げに胸を張って見せ!…開拓した際の木材は建材に!…今の集落の壁にしたと意気揚々と話し出すのだが…穴が開けられた事を思い出したのか直ぐにシュンとし…若干ショックを受けた様子を見せて居ると、レイヴンは急かす様に声を掛ける!…


「……とにかく行ってみよう!…

スライムを作るにしても水源が

無きゃ出来ないからな?…」


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「ッ!?…お、おいレイヴン!?…」


「た、確かに迷う事はねぇべかも知れんが、

気ぃ付けるべや!?…一応集落の外だで!…

モンスターも居るだでよ!!…」


もうショックを受けない為にも!…レイヴンはスライムの事を口にしながら先頭に立ち!…一人我先にと進み出すと、マサツグ達を置いて行かん勢いで歩いて行く!…そんなレイヴンにマサツグ達も慌てて付いて行くよう歩き出すと、集落を出ては森の中へと進んで行き!…森からは鳥の囀りが聞こえて来ては何とも和やかなムードが流れ!…本当に今からスライムを退治しに行くのかと言った様な空気が流れて居ると、更にレイヴンのスライム講座は続く!…


__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ…


「……今回相手するスライムが

妙な耐性を持って居なければ良いが…」


「ッ!…と言いますと?…」


日差しを多少感じられる木漏れ日の道を歩きつつ!…レイヴンが不安を口にするようスライムの事について語り出すと、興味を持った様子でマサツグが問い掛ける…その際レイヴンが口にしたのは耐性の話で、マサツグはその耐性の話を聞いてスライムにどんな耐性が付くのか…一体何をそんなに不安がっているのかを聞く様に声を掛けると、レイヴンはそれに答えるようマサツグの方へ振り返る…


「……例えばだ…

スライムに物理が利き難いのは当然だよな?…

相手は無形の水なんだから?…」


「ッ!…あぁ…」


「これがだ…もし属性耐性が付与されて有って見ろ?…

その瞬間地獄だからな?…

…オマケに今回相手するスライムは人の手が

関わっている!…恐らく改造済み!…

そうなった場合もし魔法に対して耐性が有ったら!…」


「ッ!?…うわぁ!…」


「…だろ?…」


レイヴンはマサツグの方へ振り返るなり例え話をし始め!…この時同時にスライムに物理攻撃が利き難い事を口にすると、マサツグもそれは当たり前と言った様子で返事をし…その返事を聞いてマサツグの隣ではオーディックが驚き!…シロも如何やって倒すのか?と悩んだ様子で話を聞いて居ると、レイヴンはそのまま本題に入る!…その際語り出したのは先程言って居た耐性の話で、ただでさえ物理!…斬撃・打撃・刺突が聞き辛いと言って居るのにも関わらず、魔法も聞き辛い状態になって居たらと!…そんなのが居たらとレイヴンから話され!…マサツグもそれを聞いて想像したのか、直ぐに面倒臭そうな表情で言葉を漏らすと、レイヴンは納得しただろ?…と言った様子で声を掛ける!…そしてそれを聞いてオーディックもさすがにヤバいと理解したのか、マサツグの隣で青褪めており!…シロはシロで自分なりに如何するかを考えている様子で…一生懸命にマサツグの後を付いて歩いて居ると、唸る様子を見せるのであった。



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