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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第三章-サマーオーシャン連合国-エルフの国編-
202/606

-第三章七節 女王への謁見とロディからの手紙と奇妙な念話-



「……失礼します!!

ギルドからの使者と名乗る者とクラウス様のお弟子様!…

そしてホムラ・メイプルズ!!…

ここに参上いたしました!!!」


__…ガタンッ!!…ギイイィィィ!!……


「……ッ!!…うわあぁ!…また面倒臭そうな!…」


謁見の間に入る前にホムラが名乗りを上げると、マサツグの事はギルドからの使者と言い…レイヴンはその師匠の名前かクラウスの弟子と紹介され、最後に自身の名前を名乗って扉を開けると、その目の前にはまるでBOSS戦の様な!…あの玉座まで妙に距離の有るだだっ広くも長い!…パルテノン神殿の様な部屋が目の前に現れ!…更にその中央にはお約束と言った赤い絨毯に金の淵と、その絨毯の両脇には衛兵のエルフ達が整列しており、玉座の両脇には側近か…ダークエルフらしき秘書官の姿に何処かで見覚えのある目隠れエルフが二人!…とにかくお出迎えに何か威圧感を感じる様な雰囲気にマサツグが言葉を漏らして居ると、そのマサツグの言葉にツッコミを入れるようレイヴンが茶々を入れる。


「……慣れてるんじゃなかったのか?…」


「…いや慣れてるとかそう言うんじゃなくて!!…

レイヴンも何と無く分かってるだろ?…」


「……まぁ…言わんとして居る事はよくわかる!…

確かに面倒臭そうだ…」


「……では、行きますよ?…」


__ッ!……コクリッ…×2


マサツグへ今までにもこう言う事が有ったんだろ?…とレイヴンが声を掛けると、マサツグは意味が違うと言った様子でツッコミを入れ!…そしてその意味はレイヴンも知って居るだろと!…ツッコミの延長線で尋ねる様に声を掛けると、そのマサツグの答えにレイヴンも戸惑いながら返事をする。その戸惑って居る理由もマサツグに対してではなく、その謁見の間の様子に対して戸惑って居り!…ホムラも心成しか緊張している様子を見せ!…二人に確認を取るよう振り向き声を掛けると、マサツグ達はそんなホムラに頷き返事をする。そうしてホムラが進み出した事でマサツグ達も後を付いて行くよう進んで行くと、やはり何か嫌悪感を持つ様な視線を感じ!…そんな視線に戸惑いつつ…絨毯の中程までマサツグ達が足を進めると、漸くその玉座に座って居る女王様にそのダークエルフの女性側近と…目隠れエルフの顔を確認する事が出来るのであった。


因みに女王陛下はまるで某・青いセ〇バー宜しく金髪のお団子ヘアーで、月桂樹の冠を被っており…年齢を感じさせない清楚な雰囲気を漂わせ!…フィアナに負けずと劣らずのナイスバデーで白いワンピースの様なドレスを着ていると、玉座から後光を背負って居る様な錯覚を覚える。そして隣に居るダークエルフの秘書官はと言うと、某一狩り行こうぜのゲームに出て来る!…旅団の受付嬢に非常に似て居り、体型から立ち振る舞い…まるでそのゲームから出て来た様な錯覚をこれまた覚えるのであった。


__ザッ!…ザッ!…ザッ!…ザッ!……ッ!……スッ…


「……何だろ?…

ここの女王様何処と無くアヤに似ている様な?…」


「ッ!!…おい!…今貴様何と言った!?…」


「ッ!!…へ?…」


__ッ!?…ジャキンッ!!…


…さて、その奥に居るエルフ達の顔を確認した所で…マサツグ達は慣れた様子で女王様に傅き出すのだが…その前に女王様の顔を見たマサツグがある人物と面影が似ている事に気が付くと、思わず声に出してしまう…本人は心の中でそう思うだけに留めて居た筈だったのだが、ハッキリと声に出てしまい!…それを聞いた目隠れエルフの内の一人!…ショートの方がマサツグに噛み付くよう声を掛け出すと、そのショートの声にマサツグは驚き!…周りのエルフ達も緊急事態と感じたのか手にしている槍を構え出すと、ロングのエルフが制止を呼び掛ける!…


「ッ!!…静まらないか!!…

…この方達は女王陛下の客人なのだぞ!!…

その客人に対して矛を向けるとは何事か!!…」


__どよッ!?…スッ……


「そして貴様もだ!!…

たった一言でその様に心を乱すとは!…

それでも貴様は我が栄えある

「エルヴンナイツ」の一員か!!…恥を知れ!!」


「ッ!?…も、申し訳ありません!…」


ロングのエルフは慌てる事無く堂々とした立ち振る舞いで制止を呼び掛けると、改めてその衛兵達を叱咤する様に声を掛け!…その声に衛兵達も驚き戸惑った様子を見せ!…慌てた様子で槍を構えるのを止めると、元の整列状態に戻ろうとし始める。そして衛兵達が元の隊列に戻り始めて居る一方で、更にそのロングのエルフの説教は続き!…その飛び火先は自分の部下で、マサツグの言葉に対して慌て過ぎだと言った様子で叱咤すると、何やら騎士団の様な物か?…その一員である事を忘れるな!と言った様子で静かに怒る!…そんなロングのエルフの説教にショートも慌てた様子で謝り出すと、その隣では秘書官が呆れた様子を見せていた…


「……はあぁ~…相も変わらず落ち着きのない事…

たまたまその名前が出て来ただけかもしれませんのに…

…それに女王陛下様の御前でこんな事言うのも

恐れ多いのですが…

アヤと言う名前は一般的な名で有り、特別な意味は

特にありません。

それこそそのお名前をお付けになられたのは

女王陛下様だけが何か特別に思われて

お付けになられたお名前で!…

この様な冒険者風情が簡単に口に出来る様なお名前では

無いのです!!」


__カチンッ!……ググッ!!…


秘書官は自身の頭に手を当てては騒がしいと呆れ…マサツグがアヤの名前を口にしたのは偶然と言うと、アヤと言う名前について語り出し…その際女王陛下様の事を崇拝して居るのか、マサツグに対して口にして良い名前で無いと若干威圧するようマサツグを見下すと、その秘書官の態度にマサツグは若干カチンと来る!…だが当然暴れ回ったり喧嘩を売ったりしてはいけないので、我慢をするのだが…この時マサツグが馬鹿にされた事で隣のシロもカチンと来ており!…マサツグの真似をするよう傅いては居るのだが、いつ指示が有っても飛び出せる様にそのダークエルフに対して構え出すと、それに気が付いたマサツグは落ち着かせる様に目配せをするのであった。


{……ッ!!…タンマタンマ!!…

シロちゃんステイステイ!!…

暴れちゃメッ!!…メよぉ~!?…}


「……いい加減になさい!…」


__ッ!!…×2


そうしてマサツグがシロを押さえている一方で、秘書官とロングのエルフ…と言うよりもショートのエルフが静かにバチっており!…その玉座を挟んで睨み合いをしている様子に!…衛兵達も戸惑った様子でその光景を見守って居ると、状況を見かねた女王陛下が仲裁に入る!……と言うよりも自分を挟んで睨み合いをして居る事が迷惑と言った様子で二人に声を掛けると、その女王陛下の言葉が出て来た途端エルフ達はビクンと沈黙し!…エルフ達全員が女王陛下に視線を向け…何を言うのか?と言った様子で緊張した表情を見せて居ると、女王陛下は諭す様に喋り出す。


「そもそもお客人の前でこの様

に口論をする事自体が間違いなのです…

この方達は私の要件でここまで来て下さった者達です!…

それ以上の侮辱は私が許しません!…」


__ザザッ!!……申し訳御座いません!!…

我らが女王陛下(ユア・マジェスティ)!!…


「ッ!!…うわぉ!…」


「さすが女王様ってとこか?…」


まるでその側近達の様子に呆れた表情で…一から常識を教えるよう話し出すと、落ち着きを持つ様に言い聞かせ!…更にマサツグ達の事を擁護する様に!…自分で呼び寄せた客人と言った様子で話すと、マサツグ達の事を馬鹿にするのは許さないとハッキリ口にする!…すると如何だろう!…次の瞬間その周りに居たエルフ達は女王陛下の方へ振り向くなり一斉に傅き!…まるで練習をしたかの様に了承をしたと言った様子で返事をすると、深く頭を下げる!…それこそ同じ様に傅いて居るマサツグ達よりも深く頭を下げており!…マサツグ達がその様子を見て各々思った事を口にして居ると、女王陛下はマサツグ達に声を掛ける。


「……本当に申し訳ありません…

折角ここまで来て頂いたのに見っとも無い所を…」


「ッ!?…い、いえいえ!…こちらこそ!…

もっと良い服を着てくれば良かったのですが…」


「ッ!…あら!…うふふふ!………さて、話はこれ位に…

ギルドからの使い…ご苦労様でした…

ギルドマスター・ロディさま…ッ!…コホンッ!…

ロディからの言伝とは?…」


女王陛下は自分達に非が有ると言った様子でマサツグ達に謝ると、その言葉を受けたマサツグ達は頭を上げるなり慌てた様子で大丈夫と言い!…この時両手を前に突き出しては手を左右に振って見せ!…やはり堅苦しいのは苦手と言った様子で女王陛下に戸惑って居ると、そのマサツグ達の様子に女王陛下は優しく微笑む!…その際更にマサツグはスーツ等を着て来た方が良かったと口にすると、その一言にまた女王陛下は笑い!…そして直ぐにスッと元の平常心に戻り、本来の要件についてマサツグ達に問い掛け出すと、マサツグ達もハッとした様子で答える。


「ッ!…は、はい!…えぇ~っと……ッ!…あっ!…

ギルドマスター・ロディから預かった手紙です!…

どうぞご確認を!…」


__スッ……コッ…コッ…コッ…コッ……


「…女王様…こちらがその手紙との事…」


「…拝見します……」


慌てた様子のままマサツグが返事をすると、アイテムポーチからロディの手紙を取り出し!…改めて女王陛下に傅いて差し出すようその手紙を手に腕を伸ばすと、それに気が付いた秘書官が取りに来て…手紙を受け取るなり踵を返し、その足で女王陛下の座って居る玉座の所まで持って行くと、そのロディからの手紙を女王陛下に差し出す。女王陛下は二人にお礼を言うよう一言言葉を口にすると、近くに有ったペーパーナイフで手紙の封を切り…そこから一通の手紙を取り出し、サラッと直ぐに内容を確認するよう目を通し始めると、途端にハッとした表情を見せては若干悩んだ表情を見せる。


__カサッ…スッ…ピッ!…カサカサッ………ッ!?…


「ッ!?…い、如何なされたのですか!?…

女王陛下様!?…まさか何か良からぬ事でも!!…」


「…この方達を暫くの間この国に置いておきます!!…」


女王陛下の悩んだ表情を見て当然秘書官は戸惑うと、女王陛下に何が書いて有るのかを問い掛け!…その際自分達に対する宣戦布告でも書いて有るのかと勘繰りを入れた様な表情をするのだが!…女王陛下は手紙の内容に関しては何も言わず!…ただ少し悩んだ様子でマサツグ達を暫くの間ユグドラドに置いておくよう言葉を口にすると、その女王陛下の言葉を聞いたマサツグ達!…並びにその秘書官が戸惑う!…


「ッ!?…えぇ!?…」×3


__ッ!?…どよどよ!…どよどよ!…


「ちょ!!…ちょっと待ってください女王陛下!!…

一体これは如何言う!?…」


__カサッ…ッ!……カサッ……ッ!?!?…


マサツグ達は何で!?…と言った様子で単純に戸惑うのだが、秘書官は理解出来無い!と言った様子で!…勿論その他のエルフ達も困惑の声を上げており、その理由を求めるよう秘書官が女王陛下に質問をすると、女王陛下はその理由を答えるようその読んでいた手紙を秘書官に差し出す。そんな女王陛下の様子に秘書官は更に戸惑うのだが、差し出された手紙を受け取るとその内容を確認し…そこで女王陛下以上に困惑した様子を見せると、戸惑い様を露にする!…


「なっ!?…そんな!?…

ハーフリングスにあのフィロネウスが出現!?…

それも撃退したのがあの冒険者達で!?…

更にそのフィロネウスに好かれてるぅ!?…」


__ッ!?…どよどよ!?…どよどよ!?…


「で、でしたら!!…

直ぐにでもこの者達をここから追い出せば!!…

我々ユグドラドが被害を被る事は無いと

思われます!!…」


「…それは出来ません!…」


手紙を見詰めてはその内容を読み上げ!…その中でもハーフリングスであった事を話すよう、戸惑いながらマサツグ達の事も口にすると、更に謁見の間内に居るエルフ達からはどよめきの声が上がる!…それも当然である!…魔王を撃退した冒険者達が今自分達の目の前に居ると言う事で単純に驚き!…更にそのフィロネウスと言う名前はエルフの国でも轟いて居るのか、好かれていると言う事は如何言う事を意味するのかを理解している様子で!…マサツグ達を見詰めてはたじろぎ思わず後退りし!…その内容を確認した所で秘書官も女王陛下に進言する様に!…マサツグを一刻も追放する様に言うのだが、女王陛下は首を左右に振り!…その反応に秘書官も困惑の様子を見せて居ると、女王陛下は続けて話す。


「……既に手遅れです!…

もしこの国でこの者達を追放したとあれば!…

フィロネウスはまず我々を攻撃するでしょう!…」


__ッ!?…×2


「ッ!?…そ、そんな!?…」


「…過去にも有りました!……こことは別に国…

その国にも同じ様にフィロネウスから好まれた者が居て…

その者を追放した際、その国は亡びると噂に

聞いて居ます!…

恐らくは自分の好む者が迫害された事で怒りを覚え!…

モンスターを嗾けたと!…

生き残りは一人として居なかった事も聞いて居ます!…」


女王陛下は悩んだ様子で秘書官に無駄だと言うと、寧ろマサツグ達を追放した場合のリスクについて話し出し!…その話を聞いてマサツグとレイヴンは驚き戸惑い!…同じ様に秘書官も戸惑った様子で言葉を漏らして居ると、女王陛下はフィロネウスに関するある話をする。その話と言うのもフィロネウスの奇妙な執着心が伺えるモノで、追放すればその国は亡びると!…自分の者に対して絶対的な何かを持っていると話し!…その際生き残った者はいない事も続けて表情を変えずに話すと、秘書官はまた要らぬ勘繰りを入れ出す!…


「ッ!?…じゃ、じゃあこれは!!…

これはギルド側の策略なのでは!?…

我々を消し掛ける為の!!…」


「……その頃の事を知って居るのは恐らくもっと先代!…

ギルドマスター・ロディは単純に!…

この者達を使いとして送って来ただけでしょう!…

…そもそもその様な事をする方では無いので!…」


「……何方にせよ…手詰まりと言う事なのですね…」


「……そう言う事になります…」


秘書官はマサツグ達をここに寄こしたのはフィロネウスに攻撃させる為と!…とことんギルドの事を敵視している様子で慌てながらも女王陛下に進言をするのだが、女王陛下はそれを否定し!…その理由にロディは知らないと!…昔の事でロディが知って居る訳が無いと言った様子で話すと、単純に選ばれただけと考え…更に女王陛下はロディの事を信頼して居るのか…そんなセコい真似をする様な人じゃないと言っては秘書官の言葉を更に否定する!…そうして女王陛下に否定された事で秘書官も渋々納得するのだが、状況が変わった訳では無いので結局悩み!…女王陛下のその言葉には肯定し、その場に居るエルフ全体が悩んだ様子を見せると、マサツグ達も戸惑った反応を見せるのだが…この時ある事が気になり、マサツグとレイヴンである会話をしていた…


「……おいおいマジかよ!…この話知ってた?…」


「……知ってる訳ないじゃん!…

てか気に入られてるのヤブだけじゃねぇのか?…

俺会った事無いし?…だとするなら俺は関係無い!…

…って言いたいんだけどその前に…気付いてる?…」


「……何と無く言いたい事は分かる…

女王様だろ?………何で?…」


「「何で危機的な状況にも関わらず…

                      ×2

あんな眼だけは平然として居られるんだ?…」」


勿論マサツグ達も今の女王陛下の説明を聞いて初めてフィロネウスの厄介さを知り!…マサツグがレイヴンにこの事を知って居たかについて質問をすると、レイヴンは知って居る訳が無いと返事をする。当然この時周りには聞こえないよう二人はチャットで会話をして居るのだが、レイヴンは続けてマサツグだけの問題だと言うと、自分は関係無いと言った様子で高を括っており…マサツグへ更にチャットを送る際、レイヴンはある事が気になった様子で追加の文章を足すと、そのレイヴンからのチャットにマサツグも気付いて居ると返事をし…二人揃って女王様の!…全く動じる事を知らないと言った様子の目に違和感を覚えると、これまた二人揃って疑問を持ち出すのであった。因みに如何言う意味なのかと言うと、女王陛下の表情は確かにそのフィロネウスの事に対して戸惑い!…困惑した表情を見せて居るのだが、その目だけは涼し気な様子を見せており!…マサツグ達の居る場所からだとその女王陛下の目の様子が良く見え!…明らかに動揺をして居ない様に感じられると、その表情と目の様子が一致しない事に疑問を覚えたのである!…そうして騒いで居るエルフ達を尻目にマサツグ達が困惑した様子のまま傅き硬直して居ると、漸く決断が下ったのか…秘書官がマサツグ達の方へ振り向き、咳払いを一つして如何するかについて話し出すと、マサツグ達は黙ってその話を聞き入れる。


「……ンンッ!!…とにかく!!…

本当ならこのまま貴方達を国外追放したい

所なのですが!…

()()我々達にはそれを

するだけの対処が出来ないので!…」


「ッ!…」


「暫くの間はここに滞在をする事を許可します!…

勿論この国にもギルドが有る為!…

仕事をすると言う意味での出入りでしたら

許可をします!!…

……何ならそのまま別の所に行って

貰っても構いませんが…

貴方達にも何かと色々ここでやって

貰わねばいけない事があるそうで?…

仕方なく!…仕方なく!!…

許可を出して挙げましょう!…

我らが女王陛下の慈悲深く広い心に感謝をしながら!…

毎日を過ごしなさい!……いいですね!!…」


「…ッ!…お、仰せのままに!…」


秘書官も苦渋の決断と言った様子で…本音駄々洩れに気になる事を口にすると、マサツグ達の滞在を許し!…その際何やら仕事が有る様な言われ方をすると、その秘書官の言葉にマサツグ達は戸惑う!…そして何か有ったっけ?…みたいな顔をして居ると、秘書官は更にユグドラドのギルドへの立ち入りを許可し!…その許可に関しても女王陛下に感謝をするよう強い口調でマサツグ達に話すと、その秘書官の圧に負けてかマサツグとレイヴンは思わず返事をする。そうしてその秘書官も満足と言った様子で若干のドヤ顔を見せて居ると、その後ろでは女王陛下様が頭に手を当て呆れており…こうして波乱の謁見は終わり…マサツグ達も今日の宿を確保する為に町へ行こうと女王陛下に背を向けると、突如誰かからの念話が繋がる。


__……ピィーン!!…ッ!…


{……もしもし?…聞こえて居ますでしょうか?…}


__ッ!…クルッ?…


{あっ!…振り向かずにそのまま…返事も結構です…

ただお話を聞いて下さい…}


突然の念話で驚くもその声の主は先程まで話しを聞いていた女王陛下の声で有り…この時マサツグとレイヴンの両方に念話を掛けて居るのか、二人は慌ててその女王陛下の方へ振り返ろうとすると、その反応を見てか女王陛下はただ何も反応せずそのまま立ち去るよう二人に指示を出す…それを聞いてマサツグとレイヴンも慌ててピタッと振り向く動きを止めると、再度謁見の間を後にしようと動き出し…女王陛下もその様子に伝わった!…とホッと安堵した様子で胸を撫で下ろし、ここから本題と言った様子で念話を続けると、マサツグ達に突拍子も無い事を言い出す!…


{……今日の夜…

この宮殿に忍び込んで私の部屋へ来てください…

そこで貴方にお話を…

…恐らく彼女達は貴方方に対して監視を付けると

思います…

その目を掻い潜って如何か!…私の元まで!…}


__プツンッ!……バタンッ…


女王陛下のお話…それは夜に自分の元へ会いに来るよう宮殿に忍び込めと言うモノで、それを聞いた二人は当然驚くのだが…女王陛下は詳しい理由を話さずただ部下が監視を付けると言い!…気を付けてここに来るようマサツグ達にお願いをすると、マサツグ達が謁見の間を出た辺りで念話が切れる!…当然その念話を聞いて二人は顔を見合わせると、互いに困惑した様子を見せ!…だがそんな事知らないホムラは緊張したと言った様子で二人に声を掛け!…そこで振り向きマサツグとレイヴンの困惑した様子を見つけると、二人を心配した反応で質問をする。


「……い、いやぁ!…緊張したぁ~!…

久しぶりの謁見だったからかな?…

…って如何した?…何をそんな困惑して?…」


__…………ッ!?…


「い!…いやぁ!!…な、何でも無いよ!?…」


「そうそう、大丈夫大丈夫!!…」


「ッ!?…大丈夫そうに見えないのですが!!…

明らかに動揺の様子が見て取れるますよ!?…

何か悩み事が有るなら微力ながらは力に!……ッ!?…

やっぱりさっきのフィロネウスの事が!?…」


明らかに様子が可笑しいマサツグ達の様子にホムラは顔を覗き込むよう首を伸ばし…そしてホムラの顔が視界に入った所でマサツグとレイヴンがハッと意識を取り戻すと、慌てて何でも無いと取り繕い始める!…だがやはり明らかに何か動揺している様子が見て取れると、ホムラは二人に釣られるよう戸惑い出し!…そして詮索するよう続けて声を掛け!…悩み事なら自分も相談に乗ると言ったイケメン具合を発揮すると、その様子にマサツグ達は更に戸惑う!…


{…ッ!!…ど、如何しよう!?…

話が通じない!!……これ何とか出来る!?…}


{出来る訳ないだろ!!…

俺にそんな危機回避能力を求めるな!!…

何なら普通の回避でも危ういのに!!…

…とは言え如何する!?…さっきの話!!…

あれは罠か!?…いやそんな事する必要は無い…

もし嗾けるなら今あの場でやってしまえば

いい訳だし?…}


{…これまた密命とか?…

てか、部下が見張りを付けるとか!…

勘弁してくれよ!…

これじゃあ普通に買い物も出来ない!…

…って、ホムラが凄い熱視線を!!…}


謁見の間を出てからのホムラの様子は尋常では無かった!…まるでマサツグ達の事をヒーローと言った様子の純粋無垢な目で見ており!…グイグイと迫って来るホムラの様子はもはや戦隊ショーに夢中な子供の様であった!…そしてそんな大きな子供に迫られている事でマサツグがタジタジになると、レイヴンに解決策を求めるのだが!…レイヴンはレイヴンで出来る訳が無いと言い!…ホムラに迫られつつも改めて女王陛下からの念話について話し出すと、その真意について考える!…その際一度は罠かと考えるのだが罠に嵌められる理由がない上に回りくどいと考え!…また何か隠し事かと考えるのだが、やはりその女王陛下の真意は見えず!…更に監視が付く事を教えてくれたりと、確かに何かに対して困っている事だけは理解して居ると、その間にもホムラがグイグイと迫って来る!…そうして迫って来るホムラに対して徐々に困り果てて居ると、ここでマサツグがハッと思い付いた様子でホムラに声を掛け…何を思ったのかこう尋ね出す…


「……ッ!…そ、そうだ!…ホムラ!…

俺達でも泊まれそうな宿屋は無いか?…」


「ッ!…と言いますと?…」


「ッ!?……い、いやぁ…

こんな事言うのもなんだけど…

この国だと俺達風当たりがキツそうでさぁ?…

普通に泊まれる所を探すだけでも骨が…」


「任せて下さい!!…

私が責任を持って探しますのでしばしお待ちを!!…

貴方達は広場で座って待っててください!!…」


__バヒュン!!!…


マサツグは一か八かの賭けに出るようホムラに戸惑いつつ声を掛けると、嘘?…の悩みを口にし…するとその言葉にホムラが食い付き!…話を聞こうと言った様子で目を輝かせると、その熱視線にマサツグが怯む!…そしてそんなホムラの熱視線に戸惑いつつも、マサツグは今夜の宿について悩んで居ると話すと、思わず本音もポロっと口にし!…だが困っている事には変わらず!…若干切実そうに宿屋を探すお手伝いをホムラにお願いをすると、ホムラは頼られた事が嬉しいのか更に目を輝かせ!…マサツグ達に広場で待つよう声を掛け!…飛び出して行くようホムラが宮殿を後にして行くと、残されたマサツグ達はそのホムラの変わり様に困惑する!…


「……なぁ?…

ホムラってあんな感じの無邪気っ子だったっけ?…」


「……いや…俺の記憶が正しければ…

最初はクールなイケメンキャラのエルフだと

記憶して居るんだが?…」


「……だよな?…何が彼女をあの様にしたのか?…

……とにかく女王様の念話の話は宿屋に

着いてからにしようか?…」


「……そうだな?…何ならもう休みたい…」


最初のクールなキャラの頃と比べてホムラは無邪気な子供の様になって行き!…何が原因であぁなったのかと考え出すと、マサツグ達は混乱する!…恐らく最初はあの門番の所で様子が変わり!…更に先程の謁見の間で完全に何かが吹っ切れたのか!…とにかくマサツグ達に対して見る目が変わったと感じて居ると、互いに最初の事のホムラを懐かしみ始める…そうしてホムラの事に対して思わず遠い過去の様に感じて居ると、マサツグは女王陛下からの念話について後で話そうとレイヴンに提案し…レイヴンはレイヴンでその言葉に同意し、今日はもうログアウトしたいと言った様子で漏らして居ると、マサツグ達はホムラの後を追い駆ける様に…宮殿を後にするのであった。


…因みにエルフの女王様が最初シロを見た時…それこそ表情に出さなかったものの、酷く驚いた様子を心の中に秘めていた!…何でこんな所に()()()()()!?…それも一介の冒険者が従えて居る!?…と、マサツグの事にも驚いて居り!…部下達の失礼な態度にヒヤヒヤしつつ!…最後まで無事謁見と用件を伝える事が出来ると、ホッと胸を撫で下ろすのであった…



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