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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-
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-第二章九十六節閑話 シロの日記と日記の回想とシロの思い出-



これはまた本作とは少し関係の無い…何も無い日常から抜粋されたとある出来事である…ある日マサツグはシロに絵日記を買って上げた。別にシロが望んで居たからとかそう言うのではなく、ただ単純に言葉と文字の勉強になれば…と思い買った与えたのだが、そこにはこんな感じで…買った最初の日からハーフリングスで過ごす日常が描かれて有った。その中でも際立って気になるもの一部抜粋して見て行こうと思う…そんなマサツグとシロのお話である。


さて最初はやはりきっかけ…マサツグが日記を与えた時の出来事である。この時シロは最初マサツグに日記を渡された事で不思議そうな表情を見せて居たが…ちゃんと説明する事で納得すると、その日の出来事を懸命に書いていた…


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  〇月×日  晴れ



 きょうごしゅじんさまにににっきちょうを


 かってもらいました!ごしゅじんさまは


 これでいままであったことを、きになったことを


 かいていくよういていました。きょうは


 そのさいしょのひです!あたらしいにっきちょうを


 ひらくとなにもかいてなくて、なにをかいたら


 いいのかわからなかったけど…


 とにかくがんばっていこうとおもいます。


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__一ページ目の回想……


「…シロォ~?…居るかぁ?」


__ピクッ!…バッ!!…


「ご主人様、お呼びですか!!!」


「ッ!?…そんな勢い良く出て来んでも…

まぁ良い…ほれ!」


この時マサツグはシロに待ての練習をさせており、一人必要な物を買い出しに出掛けていた。その出先で今回の話になる日記帳を見つけるのだが…マサツグはそれを手に取り丁度良い機会と思うと、必要な道具と一緒に購入を済ませ…そしてシロの待つ宿屋へ戻るとシロに声を掛けるのである。その際呼ばれたシロは耳をピクっと反応させると急ぐ様に跳び出し!…マサツグの姿を見つけるなり飛び付かん勢いで駆け寄ると、マサツグを驚かせる!…当然いつもの展開になると予想したマサツグは一瞬警戒して身構えるのだが、シロは飛び付かずにマサツグの目の前で止まり…尻尾を全力で振って笑顔で出迎え!…マサツグはそんなシロの反応に戸惑いつつ流すと、件に日記帳をシロに与える。そして突如日記帳を渡された事でシロは…


「……ッ?…これは何ですか?…本?…」


「いや…丁度良い機会だと思ってな?…シロ!…

今日から日記を書きなさい!…

日記を書く事によって言葉と文字の勉強にもなるし!…

色々な事を思い出すきっかけとなる!…

…まぁこんな事言ってもそんな大層な話じゃない!…

自分が感じた事を自由に書け!…

日記はそう言うモンだ!…

……一応強要はしないぞ?…ただシロの為になればと…」


「ッ!…分かりました!!…

シロ頑張って書きます!!!」


当然突如日記帳を渡された事でシロは戸惑い…不思議そうな表情でマジマジと日記帳を見詰めると、首を傾げてマサツグに質問をする。この時同時に日記帳を開いて何も書いて居ない事にも気が付くと、シロは更に不思議そうにページをめくり…マサツグはこれと言った説明も無く…ただ日記を書く様にシロへ勧めると、それっぽい言葉を並べ出す。そして一応シロの気分も配慮すると、強要はしないとマサツグはシロに話すのだが…シロはマサツグの言葉を聞き入れた様子で、二つ返事で笑顔を浮かべてマサツグに了承すると、その日記帳を抱き抱えては早速机へと向かい出す!…


__ギュッ!!…テテテテテ!!…


「ッ!?…物分かり良いな!?…

…俺だったら絶対三日坊主だが……

…まぁその心意気は良しだ!…

頑張って書いてくれよ?…」


「はいです!!!」


そうしてシロは机に向かって行くと早速今日の出来事を書き始めるのだが…マサツグ自身正直ごねられると覚悟して居た様子で、シロにすんなり受け入れられた事に驚いた反応を見せると、自分の時の事を思い出してシロに対して感心する!…そして何かを一生懸命に書き出して居るシロの姿を見て…マサツグが応援するよう言葉を掛けると、シロはそのマサツグの言葉に答えるよう笑顔で元気に手を上げ返事をするのであった。そしてこれが最初のシロの日記の一ページ目の出来事である。さてそこから少し話が飛び…


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  〇月◇日  晴れ



 きょうはおまつりがありました!

 

 ごしゅじんさまとれいうんさん…


 さんにんでおまつりにいったのですが…


 きょうはどうしてだろう?…


 えいへいさんたちのみんながおどっているときに


 ごしゅじんさまとれいうんさんが


 おどろいていたような?…


 なんでおどろいていたんだろう?…


 ずっとそのおどっているえいへいさんたちを


 みてうごかなくなってしまいました。


 あのおどっているえいへいさんたちはれいうんさん


 みたいにまほうがつかえたのでしょうか?…


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__四ページ目の回想……


この日はハーフリングスにおける追悼…葬儀の日であった。マサツグが倒したドラゴンで亡くなった者達…ゲスデウスの反乱で惜しくも亡くなった者達を偲ぶ…そんな日だったのだが、ここハーフリングスでは明るく見送るのが定例なのか…ほぼお祭りも加わった様子でその日葬儀が行われていた。まるで南米の方にある賑やかな感じの葬儀で、マサツグ達もフィアナのお願いで参加をして居たのだが…その有るモノを見て既視感を覚えると、レイヴンと揃って固まってしまう!…何故なら…


__…すぅ~~…ウォオオオランダン!!!……

…カンマアァァン!!!…ウィイ!!!!×25


「ッ!?…こ、これって?…」


「いやまさかとは思うが?…」


町の広場に特別な舞台が用意され、その舞台を前に衛兵長を含む衛兵達が!…上半身裸の腰みの姿で現れると、狂獣人化を発動しており!…衛兵長の叫びに合わせて衛兵達が一斉に声を張り上げると、腰を落とす様に構え出す!…その際両腕で顔を護る様に構えると、その腕の間から威嚇するよう舌を出したり眼光を鋭くしたり!…特別な舞台に並べられた戦没者達の棺桶に対して!…威嚇をするよう衛兵達が叫び続けて居ると、その様子にマサツグ達は驚きを覚える!…まさにその衛兵達の構えはあのニュージーランドのマオリ族の民族舞踊…ハカであり、まさかゲームの中で見れるとは思っても居なかった様子で固まって居ると、「威嚇の咆哮(ウォークライ)」が始まる!…


__カ マテ(私は死ぬ)!!!…カ マテ(私は死ぬ)!!!…

カ オラ(私は生きる)!!!…カ オラ(私は生きる)!!!…×2


テネイ!!テ!!(見よ)タナタ!!…プッフル=フル!!!(この勇気ある者を)


ナアネ!!イ!!(この毛深い男が)ティキ!!!


マイ ファカ=フィティ(太陽を呼び 輝かせる) テ ラ!!!


ア ウパネ(一歩上へ)!!!…ア フパネ(さらに一歩上へ)!!!…


ア ウパネ(一歩上へ)!!!…ア フパネ(さらに一歩上へ)!!!…


フィティ テ ラ(太陽は輝く)!!!…ヒ!!!!


「ッ!!……ま、マジかよ!…」


「本当にハカだった!…」


ハカが始まると衛兵達は片足でリズムを刻み!…吠えた後大きく両手を広げて自身の太腿を何度も叩き出すと、あの本場の言語のまま吠え続ける!次に自身の胸も叩き出して見せると、その叩いた両手を空に掲げ!…そしてまた自身の太腿を数度叩き!…両腕を交互にその棺桶目掛けて喧嘩を売る様に突き出して見せると、自身の腹を摩る様に右手だけを動かす。更にそこから地面に右腕を着けるよう一度体を軽く捻ると、そこからスッと体を起こしてはその右腕を自身の顔の横に持って来て!…肘を曲げてポージングし!…左手でその右腕の肘を叩き、更に左腕を曲げて右手で肘を叩いて見せると、これを交互に数回!…繰り返した後ドンと腰を落として見せると、最後に全員が終わったとばかりに声を揃える!…時間にして約一分!…それでもその気合の入ったハカにマサツグ達が驚いた様子で言葉を漏らして居ると、広場でやって居るものだから当然他の冒険者達も驚き!…その場の空気がピンと張り詰め!…何とも言えない空気になって居ると、シロはそんなマサツグ達を見て不思議そうに首を傾げるのであった。


因みに後日…マサツグが衛兵長にそのハカの件について尋ねると、あれは最後まで貴方は勇敢な戦士であった!と言う事を称する為の踊りで有るらしく、再度生まれ変わっても勇敢な戦士である様に!…そう願い追悼する為の踊りだと聞かされると、マサツグは思わず感心するのであった。さてこれがシロが困惑したと言う日記の内容で…次はその祭りの日より二日後の出来事で有り、そこにはこう書かれて有った。


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  〇月△日  晴れ



 きょうはごしゅじんさまとれいうんさんが


 とっくんをしていました。しろはべんちで


 おるすばんでとってもつまらなかったのですが…


 とちゅうからぴかぴかあたまのひとがやってきて、


 しろをおなかのうえにのせるととれーにんぐ?…


 をしました!…そのおなかのうえにのっていると


 なんだかごしゅじんさまやれいうんさんをおもい


 だしてたのしくて!…すこしするとごしゅじんさまを


 きがついて、そのぴかぴかあたまのひとからにげ


 はじめて…つかまったとおもったらまたくんれん…


 そのぴかぴかあたまのひとがつよくてごしゅじんさまが


 まけちゃいそうになったのですが、しろがおうえんを


 したことでだいぎゃくてん!やっぱりしろの


 ごしゅじんさまはつおいのです!!


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__六ページ目の回想……



…言わずもがな、これはとある話に書かれて有るマサツグとロディとの手合わせの話で…シロはその時の事をとても印象深く覚えて居るのか、興奮した様子でその日記にはこう書かれて有った。…さてこれはその手合わせ後の話なのだが、グロッキー状態のマサツグにシロがフェイ〇ハガーを繰り出し!…ミスティーとフィアナが慌てて居た時の話になる。


「…ごじゅじんざまあぁ~~~!!!」


「シ、シロちゃん!!…落ち着いて!!!」


「そ、そうだぞシロ!!…

せめて呼吸を出来る隙間を!!…」


__ぎゅ~~~~!!……ダムダムダムダム!!!…


案の定シロは心配して更に興奮した様子でマサツグにしがみ付いて居り!…マサツグの呼吸を断ってミスティーとフィアナを慌てさせていた!…幾らミスティーが落ち着くようシロに声を掛けようが、シロは離さず!…フィアナも妥協案をシロに提案するが、一向に聞く耳を持たず!…寧ろ更に強く抱き締めるよ腕に力を入れて居ると、マサツグは必死にタップをしていた!…そしてそろそろマサツグが酸欠で倒れそうになっている中…ロディもさすがに不味いと感じた様子で助け舟を出すと、シロにある事をする。


「……はあぁ~…やれやれね?……すぅ~…ワッ!!!」


__ビクウゥン!!!…バッ!!!…


「…やっと聞く耳を持った?……

シロちゃん、そのままだと貴方の

ご主人様お空に帰っちゃうけど?…」


「え?……あ゛っ!?!?…」


ロディが呆れた様子で溜息を吐くと、徐に息を吸い!…そして突如叫ぶ様に声を挙げ!…そのロディの声にその場に居る全員がビクッとした反応をすると、慌てた様子でロディの方へ視線を向ける!…するとロディは視線を浴びる事でスッと何故かポージングを決め出すと、改めてシロに声を掛け…シロはシロで驚いた様子で耳と尻尾をピィーンと立てており、戸惑った様子ながらも無言でロディに頷くと、ロディから忠告を受ける。そしてここでシロもハッと気が付いた様子で抱えているマサツグに視線を向けると、そこにはチアノーゼを見せて居るマサツグの姿が有り!…シロは途端に慌てた様子で声を挙げ!…そのシロの様子にミスティー達もやっぱりと言った様子で駆け寄ると、マサツグの蘇生に入り出すのであった。


因みにこの後マサツグは一命を取り留めると、安静を第一にこの後の訓練には参加せず…うっかりマサツグを仕留めに掛かったシロをお腹に抱えてベンチに座ると、ミスティーとフィアナを両脇に!…両手に花と腹に耳の付いた大福と洒落込み!…落ち着かせるようシロを撫でながらレイヴンの訓練風景を眺めていた…この時マサツグの気分は隠居した爺さんのような気分になっていた…さてこれがあのロディとの手合わせ後の話であり、六ページ目の話である。シロ自身マサツグの言い付けを護ってここまで書いて居り!…更にここからシロのお話は楽しく愉快な物へと変わり出す。


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  〇月☆日  晴れ



 きょうはごしゅじんさまといっしょにあそびました!


 ごしゅじんさまはやっぱりやさしいのです!


 いつかやくそくしたあのすべるあそびをいっしょに!


 ミスティーおねえちゃんもいっしょになって


 すべったのです!さいごはみんなでころがって…


 とてもたのしかったのです!いつまでもこんなひが


 つづけばいいのになぁ。きがつくとしろはねていて、


 ごしゅじんさまにおんぶをしてもらってました。


 やっぱりごしゅじんさまのせなかはおおきかったです。


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__七ページ目の回想……


この話はそのロディとの手合わせ後の話で、シロを連れて遊びに出た時の話である。この話のきっかけはあのドレッグの爺さんに武具を作って貰った際の帰り道で、斜面を滑ると言うその帰り方にシロが喜び!…またやりたいと言ったシロの願望から始まったモノであった。その為にワザワザ道具屋で手頃なサイズの麻袋を買っては、大事にしまい…漸く落ち着いたこの日、ミスティーも連れて近くにある丘へと向かうと、意気揚々とその温存していた麻袋を取り出しては地面に敷き出すのであった。


__バサァ!!…パサッ…スッ…


「さぁ、ご主人様!!…滑りましょう!!!」


「分かった分かった!!…

分かったからそんな尻尾を全力で振らない!…

軽い突風が起きてるから!!…

…改めてシロの尻尾って凶器だよな?…」


「あの…マサツグ様?…これは?…」


丘の斜面ギリギリの所に麻袋を敷くと、その麻袋の上にシロが座り!…そしてシロはマサツグの方へ振り向くと、急かす様に上機嫌で声を掛け!…その際全力で尻尾を振ってその上機嫌ぶりをマサツグに見せて居ると、マサツグは苦笑いをしながらシロに落ち着くよう声を掛ける。この時シロの尻尾はその興奮を抑えられない様子で、マサツグが押し出さなくとも風圧だけで前に進みそうになっており!…そんな様子にミスティーも困惑した様子でマサツグを呼び出すと、一体何をしようとして居るのかを聞こうとする。そんなミスティーにマサツグも振り返って返事をすると、ミスティーに実演するようシロの後ろに座って見せ…


「ん?…あぁ、まぁ簡単に説明すると…」


__ザッ!……ッ!…


「…こう言う事だ!…行くぞシロ!」


「ッ!!…はいです!!!」


徐にマサツグは先に座って居たシロを抱える様にして麻袋の上に座って見せると、そのマサツグの様子を見たミスティーは戸惑った反応を見せ…マサツグは続けて説明するより見せた方が早いと、今からやる事を見る様にミスティーへ声を掛けると、シロにも準備は出来ているかの確認を取り出す!…するとシロは後ろに振り返るなり目をキラキラとさせると、満面の笑みでマサツグに返事をし!…マサツグもそれを見て頷き!…意気揚々と構えているシロを抱えたまま前へと進むと、その麻袋に座ったまま斜面を滑り始める!…


__ズリ!…ズリ!……ズシャアアアアアァァァァ!!…


「ッ!?…マ、マサツグ様!?…」


「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ♪」


__ズシャアアアァァァァ!!………


突如マサツグ達が斜面を滑り出した事でミスティーは戸惑いの声を挙げると、慌ててその姿を消して行った斜面へと駆け出し!…そこで斜面を滑走しているマサツグ達を見つけ!…同時にシロが大喜びしている声も聞くと、ミスティーは更に戸惑った表情を浮かべていた。この時シロはマサツグに抱えられている事で両手を放すと、まるでジェットコースターにでも乗って居る様に両手を上げ!…歓喜の声を挙げては全身に風を感じ!…約一分有るか無いかの坂を無事下り切って見せると、元気に立ち上ってはマサツグにもう一度と懇願する!…


__スック!…クルッ!!


「ご主人様!!…もっかい!!…もっかい!!!」


「はいはい…

…まぁ、ここならあのとんでもねぇ突風は吹かねぇし?…

幾らでも付き合って上げますよ…」


「ッ!!…ッ~~~~!!!!…きゃっほ~~~~い♪」


立ち上ってマサツグの方へ振り向くなり目をキラキラとさせると、またもや尻尾を全力で振ってはマサツグの手を握り!…無邪気な子供の様に跳ねながらもっかい!!とせがみ!…マサツグもその様子にまた苦笑いをすると、立ち上っては麻袋を回収をする。その際あのホルンズヒルの事を思い出すよう…ここは安全と言った様子で言葉を口にすると、諦めの付いた日曜のパパの様な返事をし…シロはそのマサツグの言葉に歓喜し!…更に跳ねる様にマサツグの周りをグルグルと回り出すと、それに合わせてマサツグも引き摺られる!…そんな光景を丘の上から見ているミスティーは困惑した様子で視線を送って居るのだが、その一方でマサツグとシロは丘を登り出し!…またミスティーの居る場所まで戻って来ると、先程と一緒で麻袋を敷き出す。


__バサァ!!…パサッ…スッ…

…わくわく!…わくわく!…


「…豪ぇ勢いで目を輝かせてら…

…ッ!…これで分かったろ?…

ただ斜面を滑走するだけ?…

それが楽しいらしくて今こうしてせがんでる。」


「き、危険では無いのでしょうか?…

それこそバランスを崩せば!…」


シロはマサツグから麻袋を受けるとすかさず斜面のギリギリに敷き!…そして座るなり今か今かと言った様子でキラキラとした視線をマサツグに向ける!…その際表情からも心からもシロの本心が駄々洩れで、その様子にマサツグが思わず戸惑いの言葉を漏らして居ると、ミスティーが心配した表情で寄って来る。そしてそれに気が付いた様子でマサツグがミスティーに話し掛けると、苦笑いをしてはこう言う遊びと説明し…ミスティーはミスティーで思う所が有ったのか、マサツグやシロを心配した様子で危険なのでは?と話し出すと、マサツグもその言葉に返事をする。


「んん~…まぁ確かにバランスを崩せば…

そのまま転がり落ちて怪我をするかもしれないが…

ただ座って滑るだけだから然程は…

それこそ、妙にふざけて滑ろうとしない限りは…な?…」


「は、はぁ…なるほど……」


マサツグは素直にミスティーの疑問を聞き入れると、確かにミスティーの言い分にも一理あると言った様子で返事をし!…そのマサツグの言葉にミスティーはビクッと反応し!…だがマサツグがそれは滅多に起きないと言った言葉で説明をすると、その理由についても話し出す。この時マサツグが言った言葉と言うのは、ワザと自分からバランスを崩す様な滑り方をしなければと言う事で…そのマサツグの言葉を聞いてミスティーは戸惑いながらも納得し…しかしやはり何処か不安げな表情を見せて居ると、シロはマサツグを急かす様に呼び掛ける。


「……ご主人様ぁ~?」


「ッ!…はいはい!…

…ッ!…そうだミスティーも滑ってみるか?」


「え!?…で、でも!…」


「だいじょ~ぶだって!…

さっき言った通りただ座ってるだけで良い!…

それ以外特別な事は何も無い…

それにこの丘だったら転がった所で擦り傷程度…

って、皇女様捕まえてこんな事言うのもアレか…」


早く滑りたくて仕方が無いのか…シロに急かされるよう呼ばれると、マサツグは呆れた様子で返事をし…その際ハッと思い付いた様に突如ミスティーも誘うと、そのマサツグからの誘いにミスティーが戸惑う!…この時やはり若干怯えた様子で戸惑って見せると、マサツグの誘いを断ろうとするのだが…マサツグは大丈夫と言うと、先程の説明も交えて滑り方を説明し…例え転んだとしても軽傷で済むとミスティーに笑って話すのだが、ここでハッと思い出した様子で相手が皇女である事を自覚する。そして次にしまった!…と言った表情でマサツグが反省すると、ミスティーはそのマサツグの表情を見るなり覚悟し!…徐に決意を固め出し!…マサツグの誘いに乗るよう返事をすると、シロの後ろに座り出す。


「ッ!……ッ!!…い、いえ!…

折角の機会なので私も!…」


「ッ!?…え?…で、でも!…

って、そんな無理しなくても!!」


「いえ!…私も実はこう言うのに憧れてて!…

一度で良いからやって見たいと!…」


「ッ!…

今度はミスティーおねえちゃんも一緒ですか!?」


まるで折角誘われたのだからと言った様子でミスティーがシロの元へと歩いて行くと、マサツグはその突然のミスティーの心変わりに驚き!…そして次には自分が勧めたから!?…悟ると、慌てて無理をしないようミスティーに声を掛けるのだが…ミスティーはマサツグの言葉に対して大丈夫と返事をすると、スッとシロの後ろに座って見せる。するとシロも気が付いた様子で振り返ってはミスティーに声を掛け出し!…マサツグが見守る中シロとミスティーがその斜面に向かって進み出すと、二人は揃って斜面を滑走する。


__ズリ!…ズリ!……ズシャアアアアアァァァァ!!…


「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ!!!!…」


「きゃあああああぁぁぁぁぁぁ♪」


__ズシャアアアァァァァ!!………パタッ……ッ!?…


二人が勢い良く斜面を滑って行くと、マサツグはその様子を確認する為に姿を消して行った斜面へと移動し!…そこで片や絶叫!…もう片やは歓喜の声を挙げて居る!…そんな二人の姿を見つけると、若干ハラハラとしながらも様子を見守って居た。幸い何事も無くそのまま滑り切って見せると、シロはキャッキャと喜び!…だが案の定ミスティーは到着するなり倒れてしまい!…その様子にシロとマサツグが気が付き慌て出すと、急いで救護に当たるのであった!…


「ッ!?…ちょ!?…」


「……ッ!?…ミ、ミスティーお姉ちゃん!?…」


「……よ、予想外にスピードが出るのですね?…

わ、私には少々刺激が!…」


別に怪我をしたとかではなく単純に恐怖を感じて倒れたと言うと、暫くの間ミスティーは腰が抜けた様に立てなくなり!…そんなミスティーの様子を見つつ…マサツグとシロが何度の斜面を滑って居ると、シロは遊び疲れた様子で眠ってしまい…マサツグもそれを見てシロをおんぶ、ミスティーをお姫様抱っこで回収すると、ハーフリングスへと戻って行くのであった。


「マ、マサツグ様!!…この姿は少々!!…」


「仕方が無いだろ?…シロはおんぶしてるし…

ミスティーをあんな所に置いて行く訳にも行かない!…

恥ずかしいかも知れないが我慢してくれ?」


「い、いえ!…その…ッ~~~~…」


ハーフリングスへ戻る際ミスティーを文字通りお姫様抱っこして居る事で、周りから視線を集める事になると、ミスティーは恥ずかしそうに頬を染め!…同時に恥ずかしいと言った言葉を口にすると、マサツグは我慢する様に声を掛ける。その際何か気になる事が有る様子で、ミスティーは戸惑うのだが…鈍感なマサツグには分からず!…そのまま王宮まで送り届けると、シロをおんぶしたまま宿屋へと戻るのであった。因みにシロは寝て居る為そのままだと落ちてしまうので…そうならないようマサツグはおんぶ紐を取り出すと、自身の体とシロを括り付け…宿屋に戻るとおんぶ紐を解き自身の横にシロを寝かせると、自身もベッドへ横になって眠りに就く…さて日記の内容を見る限り寝て居てもマサツグにおんぶをされて居たと言う感覚は有る様で…後日これを読んだマサツグはと言うと、思わず驚いて別の事に夢中になっているシロへ視線を向けるのであった。


さて今回はここまで!…色々とシロの書いている日記からお話を抜粋して紹介をして見たのだが、もしかすると更に続編が出るかもしれない!…そんな淡い期待を抱きつつ!…この話は終わりを迎えようと思う!……因みにこの意味深な書き方をして居る事で話の内容は誰が書いて居るのか?…と言った疑問を持つかもしれないが、野暮な事は聞かないと言う事で…もし続いた時はその時はその時で!…また楽しんでくれたらと心から願うばかりである!…



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