-第二章九十二節 久しぶり?…と鋼の意思と不機嫌なシロ!-
…次の日、今まで泊まっていた宿屋の天井とは違い…王宮の天井が見える事から一瞬戸惑うのだが、昨日の事を思い出して安堵するとはっきり目を覚ます。その際腹部に圧迫感を覚えるのでそちらに視線を移すと、そこには相変わらずのシロが大の字で寝ており…そんなシロの寝相に静かに笑いつつ、マサツグがいつもの様にシロを起こさないよう起きようとすると、ふとある事に気が付く…起き上がれないのである。
__……スヤァ…スヤァ……フフッ…グッ!…
{……ッ!…う、動けない!?…な、何で!?…
…って、そうか…ここは王宮だったっけ?…
だとするなら想像も出来る…
何か久しぶりの感覚だから思わず戸惑っちまった…
…で?…その両脇に居るのは?……ッ!?…}
何とも久々な違和感にマサツグはこれまた一瞬戸惑うのだが、自身が泊ったのは王宮である事を再び思い出し…例によって動けない原因を確認するよう左右に視線を移すと、そこには予想通りの構図が映っていた…右は朝日に照らされているせいか色っぽい褐色の肌が!…真っ裸の獣人のお姉さんがシロ同様にスヤスヤと寝息を立てており!…マサツグの腕にそのやわっこい物を二つ押し当てて理性を断ち切りに掛かって居た!…
{ッ!?!?!?!?…ちょちょちょちょちょ!!!…
確かに予想はして居たけど!!…
前回もこんな感じの事が有ったかも知れんが!!…}
__すぅ~…すぅ~…すぅ~…すぅ~…
{二度目は!!…二度目は!!!…
しかも素っ裸で柔っこい物が!!…
二つも柔っこい物が!!!…
この女王様本当に危ない!!…色々と危ない!!…
視線を逸らし!!……ッ!?…}
今更ながら右側で寝て居たのはフィアナ!…そのご自慢の豊満ボディをマサツグに密着させると、足を絡めては逃がさないとばかりにホールドし…上腕二頭筋にその双丘を押し当て誘惑するよう呼吸と一緒にゆっくり揺らすと、安心し切った表情で寝息を立てていた!…この時まるで襲われる心配はない!…いや寧ろ襲って来てくれても良い!とばかりに堂々と寝ており!…マサツグもこれ以上の直視は死(理性)に直結すると感じると、慌てて反対側に振り向き難を逃れようとするのだが!…そこに居たのはミスティーで、これまた同じ様にマサツグにくっ付いては試練を与えていた!…
__すぅ…すぅ…んん…
{ッ!?…やっぱり左はミスティーか!…
でも、こっちは確かネグジェを…}
__ふわぁ~お♥
{ッ!?…何で今日に限って乱れてる!?…
可笑しいだろ!?…
何でこんなピンポイントでそんな!?…}
反対側は当然とばかりにミスティーが寝ており!…フィアナ同様その豊満ボディをマサツグに密着させると、足を絡めては逃がさないとばかりにホールドする!…更にこの日寝ているミスティーのネグリジェは寝乱れており、その着ているネグリジェのせいも有ってかある意味煽情的で!…色々と見え隠れしては余計な妄想を膨らませ!…更にマサツグの理性を断ちに掛かって来て、マサツグをただただ困惑させる!…そうしてマサツグはマサツグで声を出したくとも出せない状態に囚われると、もはやはパニック状態になって居るのか何故かミスティーから視線が逸らせず!…その間にもミスティーはスヤスヤと寝息を立てており、何やら寝惚け出すと!…
「……ん…んん…」
__スゥ~…ガシッ!…スゥ~…
{ッ!?…え!?…ちょ!!…ちょっと待って!?…}
__グッ!!……ズルンッ!!…ッ!?…
若干唸りながらミスティーは何故かマサツグの顔に向かいゆっくり片腕を伸ばし出すと、マサツグの後頭部に手を掛け…その突然のミスティーの行動にマサツグは更に戸惑い!…声が出ない様子で慌てようを酷く露わにして居ると、ミスティーはお構いなしにマサツグの頭を手繰り寄せる!…しかしマサツグはその後の展開が読めたのか、これはさすがに不味いと感じると首に力を入れて抵抗し!…だがその抵抗とは裏腹に!…ミスティーが釣れる形で徐々にその距離を縮めてしまうと、そのミスティーとの距離を後5cmの所で止めてしまう!…
__すぅ……すぅ……
{ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!!…
…いや別に嫌ってな訳じゃ無いけど…
…寧ろしたいと言うか……じゃなくて!!…
倫理的に不味い!!!…
今までに幾度と無く目覚めのラッキースケベは
あったけど!!…
ここまで真に迫る様なラッキースケベは
無かったぞ!!……落ち着け俺!!…
これはゲームだ!…そうだこれはゲームだ!!…
それにもう一回反対側に顔を向けば良い!!…
ある意味目には毒だが!……}
__ガッシ!!…
「え?…」
互いに息が掛かる距離で止まってはもはやカウントダウンの様なものを感じ!…この時追い討ちを掛ける様にミスティーのぷるんとした唇が視界に入ると、思わず覚悟を決めそうになるのだが理性で立ち直り!…自分に言い聞かせるよう必死に理性を奮い立たせ!…冷静な判断力を取り戻すと、その対処法も思い付く!…後はその行動を起こそうとするだけなのだがいざマサツグがそれをしようとすると、突如右側より衝撃が…何かと思いマサツグが振り返ろうとすると、何故か振り返れず…ただ先程より強い圧の様なモノを感じると、同時に柔っこい物も明確に感じられる様になっていた!…
「…ん…うぅ~ん……」
{な!?…何ィ~~~!?!?…
こちらの退路を断つ様に進軍して来たぁ!?…
これ実は起きててワザとやってるんじゃないのかぁ!?…
って言ってる場合じゃ!!……ッ!?…}
__スゥ~…
恐らくフィアナが更にマサツグへ強く抱き着きに来たのだろう!…柔っこくも温かい!…そんな感覚が右半身を包む様に感じられると、同時にマサツグは混乱し!…振り返れない原因にフィアナの頭が進路妨害!…もはやここまで来ると起きていてワザとでは!?…と疑いを持って居ると、再びアワアワとし始める!…そしてそう考えては一人回避出来ないと慌てて居ると、その間にもミスティーがゆっくりと進軍を始め!…遂には残り2cm!!…もはや何かの不意でぶつかってはくっ付きそうなモノなのだが!…マサツグが必死に耐えて居ると、更に思考を駆け巡らせる!…
{うおおおおおおおぉぉぉぉぉ幾らゲームでも!!!…
幾らゲームでもこれは不味い!!!!……
こう言うのは本人の意志同士が如何たらこうたらで!…
…だああぁぁ!!!…耐えろ!…耐えるんだ!!…
…何か…何か打開策は!!……}
「……ンン…ふあぁ~…あぁ…
…あれ?…ご主人様?…」
{ッ!?…神は我を見放さなかった!!!}
マサツグとしてもミスティー本人の意思がない限りはそう言うのは如何かと考える様で…何とか不意の事故を回避する方法について朝から脳をフル回転させていると、先程から騒がしかったのかシロが目を覚ます!…マサツグのお腹の上で体を起こし出すと、眠い目を擦り…大きく欠伸をしてはマサツグの寝ている方へ振り向き、眠そうな声でマサツグの事を呼び始めて居ると、シロが目を覚ました事にマサツグは感激する!…その際普段信じもしない神の存在に感謝をすると、シロを見詰め!…二人を起こさないようシロに声を掛け出すと、普通に助けを求める!…
「シロ!…シロォ!!…
た、助けて!…こ、このままだと事故が!!…」
「……ッ?…事故ぉ?……」
{ッ!!…駄目だ!…
まだ寝ぼけているのかシロが動く気配を見せない!!……
しかし、ここで諦めたら色々と取り返しの付かない事に
なりそうだ!!……如何する…俺!?…如何する!?…}
__……ッ!……ぷくぅ~!…
普通絶世の美女二人に同衾して貰って助けを求める事等無いのだろうが、事マサツグに限っては有る様で…自分より幼い子を捕まえては必死に助けを求め!…その幼い子もまだ寝惚けた様子でマサツグの言葉を理解出来ないで居ると、ただ動く気配の無いまま目をシパシパとさせていた…当然そんなシロの様子を見てマサツグは更に慌てると他の策は無いか!?と考え始めるのだが、シロは何かに気が付いた様子で!…徐々に目を見開きジィ~ッとマサツグを見詰め始めると、同時に頬を膨らませては何かに不満なのか、「むぅ~」と言葉を口にする!…
「むぅ~!!…」
「…ッ!…むぅ~?……」
__バッサ!…バッサ!…バッサ!…バッサ!…
…むっすぅ~~!!!…
「……あのぉ~…シロさん?…」
シロが良く分からないその言葉を口にすると、マサツグの耳にも入ったのか困惑し…思わずシロの方を向いては復唱し、一体何の事か?と言った様子でシロを見詰めて居ると、シロは徐に腹這いで這ってはマサツグの顔へ近付き出す!…そして近付くにつれシロの不機嫌さも何故か増して行くと、マサツグの顔元へ辿り着いた頃には頬はパンパンで!…無言でマサツグを見下ろしては膨れっ面で見詰めており!…マサツグもそんなシロの様子に不安になり思わず声を掛けて居ると、次にはシロが身を広げて突如抱き着き出す!…
__スゥ……ガバァ!!…
「ッ!?…むぐぅ~~!!!」
「むぅ~~!!!…ご主人様のエッチ!!!」
{な!?…何で!?…}
シロお得意のフェ〇スハガーが繰り出された事に!…マサツグが戸惑った反応を見せるのだが両腕はロックされて居るので動かせず!…突然のフェイ〇ハガーに成す術も無くマサツグがやられてしまうと、シロから文句の一言が飛び出して来る!…その際そのシロの一言にマサツグが戸惑いを感じると、ツッコミを入れるのだがシロの耳には届かず!…突然の騒動でミスティーは飛び起き!…そのシロの様子を目にすると、マサツグ同様慌て出す!…
「キャッ!!…な!…何で!…ッ!?…
シ、シロちゃ~ん!?…」
「んん~…何なのだぁ?…余はまだ眠いのだが…」
「お、お姉様!!…し、シロちゃんが!…
って、服は!?…」
突然の出来事にミスティーが悲鳴を上げるようシロの名前を口にし!…その騒動でかフィアナも目を覚まし始めると、まずは文句を口にする…その際まだ眠そうな様子で言葉を口にすると、ミスティーも慌てた様子でフィアナに事態の説明をしようとするのだが!…それ以上にフィアナの格好に驚き!…マサツグの事を後回しにして先にフィアナへツッコミを入れて居ると、フィアナは呑気に欠伸をしながら答える。
「んん~!…ふあぁ~…あぁ!…
…余は寝る時基本全裸と言うとるのに…」
「お姉様!!!!…」
前回の時ミスティーと喧嘩をする位に揉めていたと言うのに!…大きく伸びをしては全くの反省の色を見せないで眠そうに答え…その言葉を聞いてミスティーがまた声を荒げて居ると、その間にもマサツグは天に召されそうになっていた…そうしてマサツグが助け出されたのはその喧嘩の五分後の話で…シロから引き剥がされた時のマサツグは安らかな表情を見せており、その表情を見たミスティー達は王宮内に響く程の悲鳴を上げたと言う…因みに引き剥がされた後のシロは、暫くの間マサツグの事をジト~…した目で見ており…その視線を浴びているマサツグはと言うと、冤罪と呟いては静かに泣くのであった…
{…何で?…如何して?……折角頑張って耐えたのに!…
こんなのってあんまりじゃないか!…ッ~~~~!!!…
あ゛ぁ゛~んまぁ゛~りだあぁぁぁぁぁ!!!…}
さてフィアナとミスティーが起きた事で拘束は解かれ…やっとの思いで起きる事が出来るマサツグはベッドから起きると、いつもの様に身支度をし始めるのだが…突如着替えている最中に通知音が鳴り響き!…何か?と言った様子でその項目に目を向けると、そこにはスキルか?…マサツグが何かを習得したと言う新しい通知が来ていた。それは先程の出来事を褒める様なスキル名で、後にマサツグを違う意味で苦しめる!…有難いスキルなのであった。
__ゴソゴソ…ピロリロリ~ン♪……ッ!…
[マサツグは「EX:鋼の意思」を獲得しました。]
{…鋼の意思?……これは一体如何言う?……ッ!…
これってまさかさっきの出来事で
俺が必死に耐え続けて居たから?…
だとすると如何言った効果が有るんだこれ?…
…確認!…}
__ピッ!…ヴウン!!…
---------------------------------------------------------------------------------
「EX:鋼の意思」
EXスキル
如何なる状態でも決して諦めると言った事を
しなかった者にのみ与えられるEXスキル。
このスキルを持つ者は[洗脳]・[誘惑]・[混乱]等の
異常状態に掛からず、寧ろそれらの影響を受ける
物事に対して反応速度を一時的に上げる能力付与が
追加される。
効果: 洗脳・誘惑・混乱の完全無効
及び
RES・AGIの上昇(一定時間)
---------------------------------------------------------------------------------
{…ッ!?…何だこれ!?…多分EXって付いてる事から…
「エクストラスキル」って事で間違いは無さそうだが?…
能力が何かアレじゃないか?…
さっきの出来事に対してまるで…}
__ほわぁ~お♥…ふぁあ~お♥…
{ッ!?…い、イカンイカン!!…
またシロにジト目される!!…
とにかく着替えて……ッ!?…}
突然の通知に驚きつつ!…そのスキルを手に入れた経緯についてもスキル名から察したのか、とにかく気になった様子で詳しい説明を確認すると、そこにはマインド系の状態異常完全カットに能力上昇と!…まるで主人公補正の様な能力が書かれてあってマサツグを驚かせる!…この前のフィロネウスの事も有ってか有難いと思う反面…やはりさっきの出来事が原因の様に書かれてある事に戸惑いを覚え…思わず先程の事を思い出す様な方向で頭を働かせていると、ハッと思い出した様にシロのジト目が瞼に映る!…そうして我を取り戻して自身を改める様に取り繕うと早く着替えようとするのだが、その際チラッとだけ着替えているフィアナやミスティーの様子を目にすると、ある事に気が付く!…
__ほわぁ~…お?……ふぁあ~…お?……チィ~ン…
{……あれ?…}
この時マサツグは確かに生着替え中のミスティーにフィアナにシロと…もはやガン見する勢いで見て居るのだが、何故かこの時マサツグの中には羞恥心…いや…動揺と言うモノが消えていた。本来そう言う場面に直面するとマサツグも恥ずかしくなって視線を慌てて逸らしたりするモノなのだが、何故かそう言った感情が感じられず…ただ困惑した様子でその着替えの様子を見て居ると、その視線に気が付いたミスティーが悲鳴を上げる!…
「……ッ!?…キャアアァ!!!…」
「ッ!…ん?…何だぁ?…
やっぱり余の一糸纏わぬ姿を見たいのかぁ?」
「ッ!…きゃっ♪」
そこから反応するよう次にフィアナも視線に気が付くと、寧ろ隠すどころか曝け出し!…シロはシロで、自身も見られていると言う事に気が付くと、何故かノリノリで反応する!…そうして三者三様…メイドさん達も居る中それぞれ反応を見せて居ると、マサツグは今だ困惑した様子で固まっており…思わずセクシーポーズをして居るフィアナに近付き、そのフィアナの両肩を掴んで胸元に顔を近付け出すと、その様子を見た二人は動揺を露にする。
__……ツカツカツカツカ!……
「ん?…何だ?…どうし…」
__ガッ!!…グイッ!!…ッ!?!?!?…
「あああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」×2
マサツグの突然の行動にシロとミスティーが大絶叫!…許せないとばかりにマサツグを指差して吠えるが、マサツグもそれ所では無いと言った様子でガン見を続けており!…いつもなら感じられるモノが感じられない!…まるでナニを失ったかの様な喪失感をこの時マサツグが感じて居ると、何故か謎のショックに襲われる!…そしてこの時マサツグに捕まりガン見されて居るフィアナはと言うと、さすがに凝視されるのは恥ずかしいのか頬を赤く染めてモジモジとしており…マサツグの様子に目を向け、今までに感じた事の無い羞恥心に何故か高揚感を覚えて居ると、マサツグにこう言い出す!…
「……マ、マサツグよ?…
さ、さすがの余もそうもマジマジ見られると…
そ、そのぅ…は、恥ずかしい……」
「…ッ!…え?……ッ!?…
うわああぁぁ!!…ス、スマン!!……ッ!…」
__じぃ~~!…
「ッ!?…な、何ですか!?…
わ、私も!?…こ、心の準備が!?…」
今までに感じた事の無い感情と言った様子でフィアナが声を掛けると、マサツグもそのフィアナの言葉でハッと我に返って慌ててフィアナを解放し!…だが今度はミスティーが視界に入り…同じ様に確認するよう目を細く凝視し始めると、そのマサツグの視線にミスティーが慌て出す!…この時寝起き時に有った攻防戦について思い出すようミスティーの事を凝視するが、やはり何故かマサツグは虚しさを覚え…最期にミスティーの近くに居たシロに目が行き…恐る恐る同じ様に凝視をし始めると、シロは自分にも視線が来た事で反応しては何故か積極的に協力する!…
__じぃ~~!……チラッ?…じぃ~~!……
「ッ!…むん!…シロだって成長してるのです!!」
「……フッ!…
…さぁシロ?…お着換えしましょうねぇ?…」
「ッ!?……ッ~~~!…」
__ガッシ!!……ッ?…
腰に手を当て仁王立ちするシロに!…マサツグは容赦なく凝視をするが、別にそっちに目覚めたとかではなく…ただ微笑ましいと言った様子で思わず笑ってしまうと、シロの着替えを手伝おうとする。当然その反応にシロはショックを受けた様子でプルプルとし始めると、拗ねた様子でマサツグの脚にしがみ付き!…その一連のマサツグの様子に…フィアナとミスティーも顔を赤くし困惑した様子を見せて居たが、その一方でマサツグも心の中で動揺して居た!…
{……何なんだこれは!?…
確かにある意味で有り難いが!!…
これはこれで何か違う様な気がする!!…
てかこれってまさかあの「鋼の意思」って
スキルの影響か!?…
だとすると、アレはそんなヤバいモノ
だって事なのか!?…
…まぁ確かにある意味で暴力ではあるが…
じゃなくて!!…
ここまで何か賢者の様な感覚を味わうとは
思わなかったぞ!?…
見た感じパッシブっぽいし一時的な解除も出来ない!…
って事は俺このゲーム内でずっとこのまま!?…
…男としてそれは!!…いや!!…}
有り難いやら悲しいやら…心の中でその虚無感に慌てつつも原因について検討し、恐らく先程手に入れた「EX:鋼の意思」が原因であると言う事に気が付き出すと、改めてミスティーとフィアナに戸惑い出す!…確かにあの体は暴力的と認める一方で、その事を考えた自分自身にツッコミを入れ!…今だ混乱している様子で何やら頭の中は迷走し、とにかく原因はあのスキルに有ると言った様子で悩み続けて居ると、シロは今だマサツグに無言の抵抗を見せて居た!…
「ッ~~~~~!!!…」
「……シロはシロで何を?…」
「ご主人様のエッチ!!!」
「うぇえぇ!?……
…って言われても仕方が無いか…トホホ…」
本日二度目(ゲーム内)の膨れっ面でシロがマサツグの足にくっ付くと、無言の抵抗&抗議を続けており!…マサツグもそれに気が付いた様子で何の気なしに声を掛けると、シロは渾身の文句をマサツグに言う!…そしてシロに文句を言われた事でマサツグは驚いた反応を見せるのだが、改めて自分の行動を思い返すと言われても仕方が無く…シロに改めて指摘された事でショックを受け…地味に手に入れたスキルに対して恨みを感じながら、何とかマサツグとシロは準備を整える…その際フィアナとミスティーの準備は手古摺っている様で…マサツグは落ち着いた様子でベッドに腰掛け…着替えの様子を見ない様にして居ると、そこへノーマが近付いて来る…
__コッ…コッ…コッ…コッ…
「…おはよう御座います…マサツグ様…」
「ッ!…ん?…あぁ…おはよう…ッ!?…」
「……マサツグ様?…
マサツグ様も男性であられるので
仕方が無いと思いますが…
先程の行動は如何も…
確かに英雄は色を好むと言いますが…
さすがに一国の女王と姫に
手を出すのはどうかと…」
「ッ!?…あぁ!…いや…そのぅ…
何と言うか………すみません…」
ノーマはマサツグに近付くなりまずは朝の挨拶をし…マサツグもノーマに挨拶をされた事で返事をし、徐にノーマの顔を見上げるよう視線を動かすと、そこで頬を赤く染めながら照れるノーマの姿を目撃する。当然目の前で頬を赤く染めているメイドさんが立っている訳なので、マサツグは戸惑い!…戸惑って居るマサツグを余所に、ノーマは先程のマサツグの行動について注意するよう声を掛け出すのだが、やはり照れが抜けていない様子で目を合わせ様とはせず…その際注意の言葉にマサツグは戸惑い!…誤解と言葉を口にしようとするが、考えなくとも先程の行動はそうにしか見えず…素直に聞き入れた様子でマサツグがノーマに謝ると、ノーマはモジモジとする…この時シロはマサツグの隣に座っては今だ無言の抗議を続けており!…そんな様子など御構い無しにフィアナが会話に参加すると、更に事態が悪化する!…
「…うぅむ…
余としてはあのまま押し倒されても良かったんだが…
…そのぅ……
やはり初めてと言うのは恥ずかしいモノだな!…
あっはっはっはっはっは!」
__ブホッ!!!…ゲッホ!!ゴッホ!!ガッホ!!…
「ッ!?…お、お姉様!!!」
「え!?…あ!…あぁ!…そ、それはそうと!…
余達もこの後ギルドに用が有るから共に行かぬか?
最後の別れもちゃんと済ませねば!…」
一応フォローのつもりなのか?…フィアナは照れながらも大丈夫と言った様子で会話に参加するのだが、今だマサツグに迫られた事を引っ張って居るのか?…その言葉のチョイスは如何にも悪く、マサツグはそれを耳にすると咽出し!…ミスティーも慌ててフィアナにツッコミの言葉を上げると、またもや辺りは騒然とする!…これが一客室で行われて居る会話だと思うと、トンデモナイ事で!…フィアナも取り繕った様子でギルドに用が有ると言うとマサツグを誘い、…急いでいる訳では無いと言った様子でマサツグもゆっくり構えて居ると、ふとある事を思い出す。
「え!?…あ、あぁ…べ、べべ別に構わんが…
…ッ!…そう言えば…シロ?…
昨日選んでた服は?…ッ!…」
__むっすぅ~~~!!!!…
「……もうホントに俺が悪かったから
機嫌を直してくれぇ!!…
頼むよぉ、な?…今度お願い聞いてあげるから!!…」
__ピクッ!……むすぅ~~~~!!!
マサツグが思い出した事と言うのはシロの着替えで、まだ仕舞って居ない事に気が付き立ち上ると、その着替えについてシロに尋ねるのだが…シロは今だブン膨れており!…マサツグもシロの反応に気が付いた様子で謝り出すと、その光景はまるで夫婦喧嘩をして謝る亭主の様に見えてしまう!…この時マサツグはシロのお願いを聞くと声を掛けるのだが、シロは耳をピクっと反応させるだけで表情は変えず!…もう一声!と言わんばかりの空気を放ち、マサツグもそれを理解した様子でシロに声を掛けると、要望を聞く。
「……OK?…じゃあ何がお望みで?…」
「……ふらいどちきん!…」
「ッ!……プッ!…フライドチキンね?…はいはい…」
「後シロをギュってしてください!!…」
「はいはい…」
まるでアメリカのコメディドラマの様な感じでマサツグがシロに質問をすると、その膨れた表情からポツリ…やはり気に入ったのかフライドチキンが飛び出し、マサツグが思わず笑って了承すると、更にシロの要求は続く!…その要求を聞いてマサツグも素直にシロを抱き締めると、手の掛かる子と言った様子で返事をし…シロは抱えられた事で徐々に落ち着き…いつもの様に尻尾を振り出すと、選んだ服の場所を指差す。
__……スッ…パタパタパタパタ…
「ッ!…あっちね?…
って、見事に捏ねてくれて有るし!…
まずは畳まないとな?…」
「ッ!…でしたら手伝います…
私共も最後までお世話になりましたので…」
「ッ!…いやお世話になったのはこっちの!…
…って、言ってる場合でも無いかスマンが頼む!…」
シロが指差した方向には確かに服が積まれて有るのだが…それはまるで脱ぎ捨てられた山の様になっており…一切畳まれて居ない事からマサツグが呆れた様子で言葉を漏らして居ると、ノーマが手伝うと自ら買って出る。その際助けて貰ったお礼はまだ返し切れていない!と言った様子でマサツグに言葉を掛けると、マサツグはそんな事は無い!と逆にお礼を言おうとするのだが…そんな言い合いをしている場合では無く、素直にマサツグが協力を願うと、ノーマはマサツグに会釈をしてはその服を畳み出す。そうしてシロが選んだ服…ミスティーとフィアナの物を合わせて約全体の1/5と行った所か?…そこそこな量の服をマサツグがアイテムポーチに仕舞い出すと、フィアナは不思議そうに声を掛ける。
「……マサツグよ?…何故全部持って行かんのだ?…
遠慮はいらんのだぞ?」
「普通に所持数制限オーバーです!…
このポーチも無制限って訳じゃないんだよ…
この先も色々とアイテム等を拾ったりして行くと…
これ以上は持っていけない!…
まぁ…ここまで探して来て貰ったのに申し訳ないけど…」
「…ふぅ~ん?…そう言う物なのか?…」
アイテムポーチに次々服を仕舞って行くマサツグの姿を見て、それだけ入るのなら全部と言った様子でフィアナが声を掛けるのだが…マサツグは限度が有ると答えて断り、今後の事も踏まえて加減して居ると説明をすると、改めて服を探して来てくれた事に謝罪をする!…するとフィアナはマサツグの言葉に適当な返事をすると、ポーチが気になるのかジッとマサツグのポーチを見詰めており…それは服を仕舞い終えるまで続き、マサツグがシロを抱っこしたまま立ち上ってポーチを背負って見せると、何やら感心した様子で唸って居るのであった。




