-第二章八十六節 改めての自己紹介と無知なマサツグともはや有名人!…-
テレアに迫られシロに膨れられ、とにかく慌しい様子を見せて居る中…徐々に落ち着きを取り戻し始めて居ると、ガイアスは突如ハッとした様子で徐に兜を脱ぎ始める。そして何を思ったのかマサツグ達に改まった様子で肩を叩き出すと、その素顔を見せ…マサツグも突如叩かれた事で戸惑いながらも振り返り、一体何事?…と言った様子でガイアスの顔を見ると、そのガイアスの顔に見覚えが有る事で思わず驚く!…
__…スッ…ポン……
「ッ!…え?……ッ!…」
「…いやぁ、漸く本当の意味で落ちつけそうだったから
改めて自己紹介をって思ってな?…
さすがに戦闘中の自己紹介のままってのも
如何かと思って……って、如何した?…
何でそんな驚いた顔を?…」
「え?…あ、あぁ…いや何でも…
ただ何か見覚えのあるキャラに似てるなぁって…」
「え?…」
ガイアスは改めてマサツグと挨拶をしたかった様子で声を掛けたらしいのだが、マサツグにとってはそれ所ではなく…ガイアスもその驚いた表情で固まるマサツグに戸惑いを持ち…一体如何したのか?と不思議そうに尋ね出すと、マサツグもハッと我に返った様子で正直な事を口にする。その際ガイアスの素顔を見た事であの蛮行に納得してしまうと、ただマサツグはガイアスの事をそのキャラにしか見れなくなり…ガイアスはガイアスで、そんなたどたどしいマサツグの様子を見て更に戸惑った表情を見せて居ると、レイヴンも気が付いた様子でポソッと口にする。
「……ッ!…え?…ゴリス?…」
「ッ!…え?…」
「ッ!?…あぁ!!…いやこっちの話!…
気にしないでくれ!!」
「……えぇ?…」
レイヴンもガイアスの素顔を見るなり思わず口にし…そのレイヴンの反応にガイアスが戸惑った反応のまま返事すると、レイヴンは慌てて何でもないと両手を左右に振って更に返事をする!…因みにそのガイアスが似ているキャラと言うのは某・元祖ゾンビゲーに出て来る主人公…バイオでハザードな五作目の男性主人公!…通称・ゴリスと呼ばれて居る男性キャラで有り、偶然なのかそれとも狙って作られたのか?…とにかく余りの完成度にマサツグとレイヴンが戸惑った様子を見せて居ると、当然そんなマサツグとレイヴンの反応を見てガイアスは戸惑いを通り越して困惑し…腕を組んでは自身に何か有るのか?と悩み出すのだが…それも直ぐに気にしない様に振舞い出すと、改めてガイアス達は詳しい自己紹介をし始める。
「……何か色々と引っ掛かる気もするが…
まぁとにかく!…俺はガイアス!…
職業は騎士でクラン・Nightmareに所属している!
…まぁ…これだけで後はこれと言った何か特別な物は
持って居ない。クランの中でも平だ!…宜しくな!!」
「…じゃあ次は私ね?…私はエルメダ!…
職業は魔術師でガイアスと同じクラン・
Nightmareに所属しているわ!…一応自慢じゃないけど…
氷系の魔法を一番得意として居て…
周りからは[氷の魔女]なんて呼ばれてるわ!…
以後宜しくぅ~!…」
改まって様子でガイアスが笑顔で胸を叩くと自身の名前と職業、所属しているクランについて話し…ついでに自身の地位まで話すと、そのガイアスの自己紹介に続くようエルメダが自己紹介をし始める。やはりガイアスと同じ様に職業と所属しているクランについて話すと、自分が得意として居る事について話し出し…二つ名も持っている様子で紹介を終えると、最後にテレアが自己紹介を始める。
「…最後は私ですね?…私はテレアです!
職業は見たまんま僧侶で、
お二人と同じクラン・Nightmareに所属しています!
主にこの二人と行動を共にして居て…
色々な人のプレイ動画を見ては実際に出来るか
どうかを検証したりして居ます!……
因みにマサツグさんとあの騎士団長様との戦いを
見て検証したり!…
この前だとコカトリスに止めを刺したあの岩を
使った一撃の検証にも携わって居ました!」
「ッ!?…そ、そうか…」
__チラッ…
そしてこれまた二人と同様…職業と所属しているクランについて笑顔で話すと、自身が検証班である事を話し出し!…今までのマサツグの活躍を見て来たとばかりに、検証して居た事を嬉々とした様子で明かし出すが、そのテレアの様子にマサツグは若干引いてしまう…その際改めてエルメダとテレアの容姿を確認すると、エルメダは一言で言うと、某・ドラ〇ンズクラウンのソーサレスに似ており…テレアは某・禁書目次に出て来るあの白い修道女に似ていた。
{……ゴリスには驚いたが…
こっちもこっちで色々と似ている点が見られる様な?…
エルメダは完全に大胆過ぎるあの魔女に似てるし…
テレアは修道女だし…
何ならお腹空いたってごねて来そうな?…}
「……何?…私達もどうかしたかしら?…」
「ッ!?…え!?…い、いやぁ!…
二人とも綺麗だなって!…」
「ッ!!…あ、ありがとう……」
マサツグの視線に気が付いた様子でエルメダが声を掛けると、その呼び掛けにマサツグは焦り!…咄嗟に誤魔化すよう二人の容姿を褒め出し、そのマサツグの誉め言葉にエルメダとテレアが不意打ちとばかりに頬を染めて恥ずかしそうにすると、照れながらもマサツグにお礼を言う…そしてこれでマサツグは難を乗り切ったと言った様子で安堵するのだが、当然その様子を気に食わない!…とばかりにシロが膨れ!…マサツグの肩の上で文句を言うよう跳ね出し!…その跳ね始めたシロにマサツグが戸惑って居ると、レイヴンが先に挨拶をする…
__むぅ~~!!!…ピョイン!!…ピョイン!!…
「ッ!?…ちょ!?…シロさん!?…急に如何し…」
「俺はレイヴン!…見ての通りワイトで…」
「何事も無い様に自己紹介し始めるなぁ!!!…」
そうしてシロを落ち着かせてからマサツグとシロも改めて自己紹介をすると、その場の雰囲気は何故か妙に改まってしまい…まるでお見合いでもしているかの様に終わったら終わったで互いに次に何をしたら良いのか分からず…その雰囲気に飲まれ始めて居ると、ロディが呆れた様子で助け舟を出そうとするのだが…その前にある事に気が付いた様子でスッと助けるのを止めると、マサツグもある事に気が付いた様子で声を掛け出す。
__………。
{……え?…何この空気?…
何でこんな妙に畏まっちゃってんの?…
ただ俺達自己紹介をしただけで……って?…}
「……シロ?…何をしてるんだ?…」
__ゴソゴソ…ゴソゴソ…じぃ~~~…
その場の雰囲気に困惑しつつもその静寂を切る様に!…マサツグがハッと気付いた様子でシロに声を掛け出すと、シロは何かを確認する様にマサツグのアイテムポーチの中を漁っていた。漁ると言っても何か悪さをしているとかではなく…ただ何か大事な物を確認するよう物を避けており、その様子にマサツグは不思議に思いつつ…更にハッとした様子である疑問を持ち出すと、その事をスッと口にする。
「……あれ?…
そう言えば何でシロは俺のアイテムポーチを
弄れるんだ?…」
「ッ!?…え!?…
ワザとじゃないのかよ!?…てか今更か!?…」
「え?…そうだけど……俺なんか変な事言った?…」
「ッ!?……」
改めて疑問を持った様にマサツグが疑問を口にすると、一同はそのマサツグの言葉に驚き!…レイヴンは皆の言葉を代弁する様にツッコミ!…更にそれは今か!?…とばかりに更なるツッコミを入れると、マサツグは戸惑いつつも肯定する…そして何か可笑しい事を言った?…と表情を困惑させると、全員に問い掛けるよう言葉を掛け出し…そのマサツグの言葉にレイヴンは絶句し、ロディも溜息を吐いて苦笑いをし始めると、改めてアイテムポーチの仕様について説明をする。
「……はあぁ~…ある意味ここまで来ると大物ね?…
いいわ!…説明してあげる!!…
マサツグちゃんの思っている通り!…
基本的にそのアイテムを使用・取り出す場合は
プレイヤー本人!…もしくは任意した者でないと
扱えない様になっているの!…
でもそれはプレイヤー同士の場合!…
今回みたいにペットがアイテムを扱う場合は
プレイヤーがブロック設定をしない限り!…
と言うよりそう教えない限りペットはアイテムを
自由に取り出す事が出来るわよ!…
だから不用意にアイテムを使われたくなければ
ちゃんと教えるのが普通なのだけど…」
ロディはマサツグの事を大物と言っては苦笑いし…改めてアイテムポーチについての説明をすると、細かな設定等の話をし始める。まず最初にマサツグが思って居た通りと言った様子で話を肯定…進め出すと、それはプレイヤー間での話であると説明し、自身のペットについては例外…ちゃんと教育しない事には勝手に使うとマサツグに説明をすると、マサツグは今初めて知ったと言った様子でロディに反応を示す。簡単に言うとペットと言うのはもう一人の自分と言った様に設定されて居るのか、とにかく弄れるとの事で…そんな反応を見せて居るマサツグに…今まで良くそれで旅をして来たなと言った様子でレイヴンが困惑した視線を向けて居ると、マサツグは先程の話を聞いて自己解釈をする。
「へぇ~…ッ!…って事はアレか?…
ドラ〇エで言う所の大きな袋!…」
「んん~!…まぁあながち間違っては無い解釈ね…
…とにかくそう言うのはちゃんと教える事が重要よ!…」
「はぁ~!…なるほど!…
…ってかシロはさっきから何を気にしてるんだ?…」
「……お肉を見てるです!!…ご主人様!!
王宮のキッチンに持って行って早く食べましょう!!!」
マサツグは自身のアイテムポーチの事を某・大作RPGに倣って大きな袋と解釈し…その事をロディに尋ね出すと、まさかの例えが飛んで来た事にロディは思わず戸惑ってしまう!…しかし改めて考え直した様子で唸り出すと、今のマサツグの状態はあながち間違いでは無く…そのマサツグの独特の解釈の仕方に戸惑いつつ…とにかく教育と言う物が大切であると言う事をマサツグに説明をすると、マサツグは納得した様子で返事をする。そして次に今だ何かゴソゴソとしているシロにマサツグが声を掛けると、シロは素直に今して居る事を話し出し!…そしてお腹が空いたのか、マサツグにコカトリスの肉を料理して貰おう!と笑顔で提案し始めると、これにはマサツグもニッコリしてしまう…
「……今日も今日とてシロちゃんの食欲は健在です…
ってか、さすがに二日連続だと迷惑が掛かるんじゃ?…」
「んん?…そうか?…余は別に構わんが?…
と言うより余も食べたい!…」
呆れると通り越してもはや安心!…シロが元気である事にほっこりしつつ、また王宮にコカトリスの肉を持って行くのは迷惑なんじゃ?…とマサツグが心配をして居ると、突如隣から聞き慣れた声が…その声の主はマサツグの言葉に反応するよう大丈夫と言って見せると、寧ろもう一度食べたい!と言い出し!…その言葉にマサツグは返事をし…その声の主の正体を確認すると、ここで漸く気付いた様に戸惑ってはフィアナが居る事に驚く!…
「そうなのか?……って、うぉい!?…
何時からここに!?…てか!!…
…まだそれ首から下げてるんだな?…」
「いやぁ~…ミスティーが厳しくてな?…
中々許してくれんのだ…」
「ッ!?…じょ!…女王陛下!?…」
__ババッ!!…
その際一連の流れはまるでコントの様で!…レイヴンやガイアス達もフィアナがやって来た事に驚き!…マサツグはマサツグでフィアナにいつやって来た!?とツッコミを入れるが、まだ首輪をされて居る事に気が付いてはその事にもツッコミを入れ…フィアナもその問い掛けに対して諦めた様子で苦笑いをすると、許してくれないと嘆く…そうして突然のフィアナの登場により建設現場内はちょっとしたイベント会場と化すのだが、フィアナは何も気にして居ない様子で…ただ慌てた様子で傅き出したガイアス達に対して楽にするよう声を掛ける。
「あぁ~…よいよい!…別に公務で来た訳じゃ無い!…
ただのお忍びだ。
さすがに座りっぱなしだと堪えるのでなぁ?…
んん~!!…逃げて来た!!…」
「いや、逃げて来ちゃ駄目でしょ!…
…てかこの注目度じゃお忍びにもなってない様な?…」
「そう硬い事を言うな!…後で謝ればそれで済む!…」
{{{…それよりも一体何をすれば
ここまで仲良くなれるんだ!?…}}}×3
「…して時にロディ殿よ!…
ちょいとばかり頼み事を聞いてはくれんか?…」
もはや外の目など全く気にしていない様子で…マサツグ達の戸惑いに対してお忍びと言うと、本当の事を零し出し…その言葉を聞いてマサツグがツッコミを入れると、フィアナは笑いながらマサツグのツッコミを流してしまう。この時相手は王族だと言うのに全く遠慮無しのツッコミを入れているマサツグにガイアス達は戸惑い、フィアナも流した事で更に驚き!…一体何をすればこんな打ち解けると言った様子でマサツグ達の事を見ており!…そんなをガイアス達を尻目にフィアナはロディに用が有るとばかりに呼び出すと、突如呼ばれた事にロディは戸惑う…
「ッ!…え?…私?…はいはい?…」
「いや実はな?……っとその前にスマン…」
__スッ…サラサラサラサラ……オリオリ…スッ…
フィアナから突如呼ばれた事に戸惑いつつもロディは話を聞く為に移動し、フィアナもロディを連れて一度はその場を後にしようとするが、直ぐにハッと思い出した様子でロディに謝っては足を止める。そして徐に自身の懐へと手を入れてはその際どい服装より紙を一枚取り出すと、更に何処から取り出したのかペンまで用意し!…するとその場で何やら紙に何か書き始め、そして一通り何かを書いた様子でその紙を綺麗に折り畳むと、フィアナはその手紙をマサツグに手渡す!…
「ほれ、マサツグ?…
これを王宮のキッチンの者に渡してくれ!…
そうすればそのコカトリス?…だったか?…
とにかくその美味い鶏肉を調理してくれると思う!…
…まぁ…キッチンに向かう前にミスティーに
会えばトントン拍子だが…一応これを…」
「ッ!…あ、あぁ…って、フィアナは?…」
「ん?…余は帰ってから食べる!…
ちゃんと余の分も残して置くのだぞ!?…」
「……何と言うか……いや、何も言うまい…」
フィアナが何食わぬ顔でマサツグに手紙を渡すとこれで料理をして貰えると言い、更にミスティーに会えればトントン拍子と笑いながら口にすると、マサツグも手紙を渡された事で戸惑いながらも返事をする。その際フィアナが付いて来ない姿勢を見せて居る事に…マサツグは疑問を持った様子で問い掛けると、フィアナは用事が有るとばかりにロディの元へと駆けて行き…この時マサツグに自分の分を残して置くよう伝言を残し、そのままロディと何処かへ行ってしまうと、マサツグも一々ツッコムのに疲れたのかそのまま流してしまう…こうして一応料理して貰う当てが出来ると、シロは無言で喜び!…幾らゲームの中とは言え、一国の女王様にあっさり許可を貰ったマサツグに!…ガイアス達三人が驚いて居ると、マサツグはレイヴンを含めて食事に誘い出す。
「……あぁ~っと…
…祝勝会と言う事で食べに行きません?…」
「ッ!?…え!?…い、良いのか!?…」
「でも私達こんな格好で大丈夫!?…
っと言うより一介の冒険者がそんな!…」
「王宮に向かうのにドレスコードは聞いた事が無いけど…
…何なら俺囚人服で寝泊まりしたし…」
マサツグに誘われた事でガイアス達が驚き戸惑った表情を見せると、アワアワと慌て出し!…ガイアスは確認を取る様にマサツグへ声を掛け、エルメダは自身の格好を気にし始めると、改めて自分達が入って良いのか!?とオロオロする。この時テレアは予想外の展開!…と言った様子でただ驚いた表情のまま固まってしまうと、頭の中では色々と会議がされて居るのか何やらブツブツと零し出し…マサツグはエルメダの言葉に対して、大丈夫と笑いながら返事をして一時の事を話し出すと、そのマサツグの言葉にレイヴンがツッコミを入れる!…
「いやそれはヤブが可笑しいだけ!!…」
「あっはっはっはっはっは!…」
「…はあぁ~…普通笑い事じゃないと思うんだが?…」
__………。
レイヴンにツッコミを受けた際マサツグは笑う事しか出来ないのか笑い出し!…レイヴンはそんなマサツグの様子に呆れた様子で溜息を吐くと、更にツッコミを入れるのだが…当然その一時の話をした際ガイアス達は更にあり得ない!…と言った表情で驚くと、もはや何も言う事が出来ない様子でただただマサツグの事を見詰め!…シロも早くコカトリスを食べたいのか、マサツグを急かすよう…いや、それとも楽しみなのか?…上機嫌で跳ね出すと、嬉々とした様子で掛け声を上げる。
「さぁ、早く行きましょう!!」
__ピョイン♪…ピョイン♪…
「ッ!…分かった!…分かった!!…
…じゃあ行こうか!…手紙もちゃんとある事だし!…」
「え!?…あ、あぁ…」
肩の上で跳ねるシロに苦笑いをしつつ…マサツグが制止を呼び掛けると、半ば強引に再度ガイアス達を誘い…ガイアス達も戸惑いながら合意をすると、マサツグ達の後を付いて行き出す。その際もはや慣れた様子で歩いて行くマサツグとレイヴンの様子に、本当に何者なんだ?…と言った疑問を持ち出すのだが…王宮に辿り着くとマサツグ達は顔パスなのか、門番に止められる事無くスッと通されるとその様子に戸惑い!…更にそのままメイドさん達やその他の従者…出会う者達一人一人から挨拶をされている姿を後ろから見て居ると、ガイアス達の中ではもはや困惑しか出て来ないのであった!…
「……ほ、本当に何者なんだ?…
これは本当に一介のプレイヤーが
受ける待遇なのか!?…」
「じ、人徳って言うのかしら?…
確かに彼らは悪い人じゃないけど…
ただそれだけでここまでの待遇を受けるかしら?…
何か別のモノが働いて居るとしか?…」
「…それよりも王宮の中ですよ!?…凄い!!…
スクショ取って皆に自慢しよ!…」
その余りの人望ぶりにガイアスが戸惑いの言葉を漏らすと、同意する様にエルメダも困惑し…改めてマサツグ達が悪い人…現実・ゲーム共々不正をして居る様な点が無い事を思わず確認して居ると、テレアだけは別の事に夢中なのか…初めて入る王宮に大興奮の様子でスクショを撮りまくって居た。さて、シロの案内の元キッチンにそのフィアナから受け取った手紙を持って行くと、話はトントン拍子に進み!…食材のコカトリスの肉をキッチンに、マサツグ達はそのまま食堂へと案内されると席に着き…その料理が運ばれて来るまでの間、少し世間話をしようと言う事で全員がマサツグに興味を持ち出すと、マサツグは例によって質問攻めに遭っていた…
__王宮内・大食堂にて__
「さて…
また給仕さん達にコカトリスの肉を渡した事だし!…
料理が出来るまで何をしていようか?…」
「ッ!じゃ…じゃあ!…
マサツグがスプリングフィールドで騎士団長と
一騎打ちになった経緯を教えてください!!」
「ッ!?…また豪く突然!……ん?…」
__じぃ~~~……
「……な、何か視線が痛いんだが?…
…っと言うよりまだつい最近の話だから
あんまり面白くないと思うが?…」
__じぃ~~~!!……
まるで伝説の人を目の前にした様子でテレアが初っ端動き出すと、マサツグはそのテレアの様子に驚き!…その際周りからも視線を浴びて居る事に気が付き、テレアの様にガイアスやレイヴン…エルメダまでもが興味を持った様子で視線を向けて居ると、シロも便乗する様にマサツグを見詰める。そんな視線にマサツグは苦笑いしつつもツッコミを入れては面白くない話だと言うのだが…そんな事は無いとばかりにテレア質の視線は強さを増し!…レイヴンが畳み掛けるようマサツグに言葉を掛けると、更に追い詰める!…
「いやいや!…何を仰いますかマサツグさん!!…
大して面白くないでモツと王国と連携して魔王を
撃退は普通しないだろ?」
「ッ!?…ま、魔王の撃退!?……んん!!…
それにこう言う冒険譚ってどんな人の物でも
いつかは役に立ったりする物だし…
私達の様な冒険者にはとても面白い物なのよ?」
「それにマサツグさんの話っていつも変わった
戦闘スタイルって事で有名ですし…
マサツグさんが知らない所では隠れて動画を
取られているみたいですよ?…ほら?…」
__ヴウン!!…パッ!…パッ!…
まるでシロを嗾けた時の恨み!…とばかりにレイヴンがマサツグを煽り出すと、モツから聞いたであろう魔王撃退の話を持ち出し!…その話を聞いたエルメダは酷く驚いた様子で戸惑い!…話を聞きたいのか同じ様に話すようマサツグに呼び掛け出すと、テレアも便乗する様にある話をする。その話と言うのはマサツグに追っかけが居ると言う物で、その証拠を見せる様にテレアが徐にウィンドウを開くと、そのウィンドウに幾つかのプレイ動画が上がっているのを見せるのだが…そこに上がっていた動画は最初の騎士団長と戦った物から始まり!…つい先程のヴェノムコカトリスとの戦闘の様子が早くもUPされてあった。当然それを見てマサツグは驚いた表情を見せるのだが、テレアはその動画を乗せる背景にこう言う事が有ると、徐に補足説明をし始める。
「…如何やらマサツグさんが使う連携技って
言うのが珍しいみたいで…
確かにシステムからすれば何の問題も無いのですが…
やはりそれをやる人間が居るか?と言う事で…
それもこうもタイミング良く発動するものですので
余計に…だから今や一人のカリスマ的存在として
見られているみたいですよ?」
「ッ!?…マジで?…
俺全然そんな視線を感じた事は無いんだが?…」
「それはそうだと思いますよ?…
だって無駄に圧を掛けて引退されたらお終いですし…
何ならそのファンに殺されるかもしれませんし?…」
「ッ?!…俺のファンって過激派なの!?…」
テレアが話し出した理由とはマサツグの戦闘スタイル!…その自由奔放投げやりな戦いに秘密が有ると言い、やって居る事徹頭徹尾に興味が向いて居ると話すと、マサツグはその言葉に耳を疑うよう戸惑いを露にするのだが…テレアはそれは当然と言った様子でその理由をマサツグに説明すると、そのテレアの言葉にマサツグは更に戸惑いを覚える!…まさかのファンが居たと言う事実にも驚くのだが、それよりも過激派だったと言う事に驚き!…とにかく平穏なゲーム人生を送る筈だったのに!…何処で間違えた!?…と某・敗者的な思考に陥って居たが、それで諦めが付いたのか…マサツグは深く溜息を吐き出すと、自身が経験して来た事全てを話し始める。
「……はああぁぁぁ~…
…如何してこうなったのやら……
……もう一度言っておくけど
大して面白くないからな?…」
__ッ!…ウンウン!!…
「んじゃま話すけど…俺が最初この~~~……」
最期にマサツグが断りを入れると全員が頷き!…その反応を見た所でマサツグが重い腰を上げる様に話し出すと、最初のきっかけとなったあのデカいトカゲの話をし始める。そこから順を追って騎士団長…妖精…カルト教団にエイブレントとライモンド…そして大規模作戦!と言った様子で話しては、挙句の果てに魔王戦と話し!…当然その話を聞いたガイアスは戸惑った様子で終始話を聞き続け!…有り得ない!…と言った様子でエルメダも驚いた反応を見せつつ、不意に入るコントに思わず吹き出す!…その際たまに疑問を感じた様子を見せてはガイアス達から質問が飛んで来るのだが、マサツグは詰まる事無く答え…そして言い出しっぺのテレアはと言うと、まるでお伽話を聞く様に目を輝かせてマサツグの話を聞いており!…レイヴンは何かを確認するよう頷きながら話を聞き…最後にマサツグが話を終えた時に一息吐くと、こう話し出す。
「…ふぅ~…本当にモツと同じ話だな?…
語り部が代われば違う風に聞えると思ったけど…」
「だから最初に言っただろ?…別に面白くないって!…
何ならモツと変わらねぇよ!…」
「えぇ~!?…言ってたかぁ?」
__ガラガラガラガラ……カチャン!…
カチャカチャ!…ゴトッ!…ゴトッ!…
やはりモツから話を聞いていたのか、一通りマサツグから話を聞き終えた所で同じと呟き…そのレイヴンの言葉にマサツグはツッコミ!…何も変わらないと苦笑いしながら話すと、レイヴンは煽る様に返事をする。そうして丁度話の切りが良かったのか、大食堂にまたもやあの大量の鶏肉料理が運ばれて来ると、マサツグ達の前に並べられ!…出来立ての湯気を立ててはその空気まで美味しい!…とにかくあの猛威を振るって居たコカトリスの成れの果てを目撃すると、エルメダ・テレア・レイヴンは冷静に戸惑い出す!…
「ッ!…りょ、量が!!…」
「…と言うより今更なんだけど…
これって…あのヴェノムコカトリスよね?…」
「……見事に一級品の料理にされてますね?…」
「じゃあ…取り合えず食うか!…」
「はひでふ!!」
{涎で言葉が上手く喋れて居ないな…}
目の前に出されたコカトリス料理に三人が思い思いに戸惑って居る中…マサツグとシロとガイアスは全く気にしていない様子でその料理を見ており、いざ食事の準備が整った所でマサツグが食べようと声を掛け出すと、シロは待ち切れない様子で口に涎を溜めてフライドチキンを一心に見詰めて居た!…そんな様子にマサツグも苦笑いをすると早速食べようとばかりに合掌をし、周りに居るメンバーも釣られて手を合わせ!…全員で「いただきます!」をすると、シロは一目散にフライドチキンへ手を伸ばすのであった!…




