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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-
179/606

-第二章八十一節 二つ名ユニークと無策な冒険者と助っ人参戦!…-



さてこうしてマサツグがシロと過ごす事によって着々と超人化して行って居る事も分かった所で、少し話は変わり…マサツグ達がユニークモンスターと接触した事により、全プレイヤー達にはあるお知らせメールが配信されて居た。その内容と言うのは勿論「ユニークモンスターと接触した者達が居る」と言った内容なのだが、当然この内容を見たイベント参加者達は躍起になり!…せめてその戦闘に参加!…或いは横取りをしようと考え、目の色を変えて森の中を彷徨うのであった…


__…ピロリン♪…ヴウン!!…


[あるパーティがユニークモンスターと接触しました!

現在戦闘中に付きそのユニークモンスターが縄張りとする

地域のエンカウント率を一時的に正常に戻します。]


「ッ!?…何!?…もう見つかったのか!?…」


「おい如何する!?…戦闘だけでも手伝うか!?…

お零れだけでも相当だぞ!?…」


「ッ!?…何処だ!?…俺が獲物を貰う!!…」


こうして先行して森の中を彷徨う冒険者(プレイヤー)達は慌て出したり騒ぎ出したり…十人十色な反応を見せて居る一方で、件のコカトリスモドキと戦闘しているマサツグ達の方はと言うと…レイヴンの推理通りにコカトリスの鳴き声で集まって来た他の冒険者達の存在に気が付く…他の冒険者達は何だ?…と言った様子で姿を現してはその光景を目にすると、途端に戸惑い始め!…そこに居るユニークモンスターと戦闘を始めようとして居るマサツグ達の姿を目撃すると同時に!…そのユニークモンスターと言うのがコカトリスであると言う事に面倒臭さを覚えると、参戦するかで悩み出す!…


__…ガサガサ!!…ガサガサ!!…


「…さっきこっちの方から奇妙な鳴き声が?…

…ッ!?…」


「二人と!…一匹?…

どちらにしても男二人と幼女がユニークモンスターと

やり合っているぞ!!…しかもコカトリスとか!!……」


「如何する!?…参戦するか!?…」


__……ふぅ~……ッ!…バッ!!…


やはりユニークとなっても圧倒的に嫌われて居るのか…相手がコカトリスだと分かると外野は二の足を踏み!…シロはシロで先程から聞こえていた足音の正体が冒険者達のモノだと言う事を理解すると、それまで外にも気を回して居たのか…もう大丈夫と言った様子で一息吐き出すと胸を撫で下ろす…そしてずっと警戒をしていたせいか喉が渇いた様子を見せると、徐にマサツグの体に飛び付き出し!…そして体を攀じ登り!…徐にアイテムポーチを開き中から水の入った瓶を取り出し始めると、その行動にマサツグは戸惑ってしまう。


__よじよじ……ジィ~…ゴソゴソ…

ポンッ!…ジィ~…バッ!…


{……この状況下においても自由奔放…さすが俺の娘!…

っと言いたい所だが…

何か声を掛けてから飛び付いて欲しかった!…

一瞬吃驚した!……って、あれ?…

そういや何でシロは当然の様に俺のアイテムポーチから

アイテムを取り出しているんだ?…

鶏肉の時と言い、今と言い…

本来アイテムポーチに入っているアイテムは

本人にしか取り出せない筈?………って!…

それこそんな事考えてる場合じゃないか!!…}


「……鑑定(アプレェィザァル)!!」


この時マサツグは大剣を構えながらコカトリスモドキに向き合って居るのだが、シロに飛び掛かられた際一切乱れる事無く構え続け!…だがシロの自由奔放さに思わず戸惑い、一周回ってその心の余裕を持って居る事に感心し!…そしてシロとしては余計な気を遣わせないよう無言で飛び掛かったのだろうが、逆にマサツグは吃驚したと心の中でツッコみを入れて居ると、ふと思い出した様に疑問を持つ。それはシロがアイテムポーチを使いこなして居る事であり!…本来悪用されない様にそのポーチの持ち主以外は中身が取り出せないよう設定されて居る筈なのだが、シロは難なくアイテムを取り出し…何ならコカトリスの肉を持って行った事からおやっ?…と言った様子で思い返し出すのだが、当然そんな事を考えている場合では無く!…後ろで水を飲んで居るシロを尻目に目の前のコカトリスモドキに対して改めて安定のルーティンから入り出すと、マサツグの目の前にその鑑定結果が表示される!…


__ピピピ!…ヴウン!…


 -----------------------------------------------------------------------


「屍毒のヴェノムコカトリス」  


 Lv.45  ユニークモンスター 二つ名「屍毒」


 HP 35000 ATK 400   DEF 350


      MATK 120  MDEF 160



 SKILL


 拘束の魔眼 Lv.14 猛毒攻撃 Lv.16 風攻撃 Lv.10 


 即死攻撃 Lv.10

 -----------------------------------------------------------------------


「……うわぁ!…出た出た即死攻撃!…

皆のトラウマ!!…やってらんねぇよな!…」


「…とにかく昨日と通りで動いてみるか?…」


「…それしか無いだろうな?……シロは大丈夫か?…」


「ぷはぁ!!…はいです!!…シロもいけます!!」


ヴェノムコカトリスの鑑定結果にマサツグが今まで以上に面倒臭そうな表情を見せると、大剣を構えた体勢のままうな垂れる!…そしてそのヴェノムコカトリスの情報は他の仲間にも共有されたのかレイヴンも警戒した様子で作戦を口にすると、マサツグは肯定し…その際シロにも動けるかの確認の声を掛け出すと、シロは水を飲み切った様子で元気に返事をする!…そうしてマサツグ達の作戦も決まった所で改めて動き出そうとして居ると、その間ヴェノムコカトリスは意外と慎重なのかそれとも臆病なのか…マサツグ達が作戦を決めるまで決して攻撃を仕掛けようとはせず!…ただ警戒をした様子でずっと翼を広げ続けて居ると、バッサバッサと風を扇ぎ出しては牽制をする!…


__バッサァ!!…バッサァ!!…ゴケエェェェ!!!…


「…ッ!?…急に風を扇ぎ出しやがって!!…

…にしても…」


「ッ!…やっぱマサツグも気になるか?…」


「…そりゃな?…

もしかしてユニークってそう言う事なのか?…

って今思ってる…」


作戦も決まってマサツグ達も漸く相手を真面に見れる位に冷静さを取り戻すのだが、この時改めてそのヴェノムコカトリスの容姿に目を向けると、マサツグ達は呆気に取られる!…何故なら…体は白が勝ったグレーであのエメラルドグリーンの羽根は毒々しい紫から薄紫へとグラデーションされており、それはそれで綺麗なのだが!…問題は頭に有り!…鶏冠だと思われる部位には何故か黒い魚雷がくっ付いており、それは何か?…と言った様子でマサツグ達が凝視をすると、リーゼントである事が分かったからである!…当然何でリーゼント?…と言った様子でマサツグ達が困惑気味に見詰めて居ると、ヴェノムコカトリスが翼をはためかせる度にその頭のリーゼントはゆっさゆっさと揺れ…その余りのシュールさに…ユニークってそっちの意味!?…と言った様子でマサツグ達が困惑して居ると、更に奇妙な事が起こり出す!…


__バッサァ!!…バッサァ!!…ゆっさ!…ゆっさ!…


「ッ~~~!!…クソ!!…

何であんなに気合の入った!!…

ビシッ!!と整ったリーゼントを

頭に乗っけているんだ!!

アレがさっきから視界に入って

気になって仕方が無い!!…」


「ッ~~~!!…確かに気になるが今は後回しだ!!…

このまま進展無いと辛いし!…そろそろ打って……」


__バッ!!…ッ!?…


それは突然の事であった!…マサツグもレイヴンもそのリーゼントが気になって仕方が無いと言った様子で心を奪われ?…て居ると、ただ風に煽られ続け!…レイヴンはそろそろ動き出そうと提案し、マサツグもそれを聞いて見ない様に努めようとした次の瞬間!…突如誰かが隣を駆け抜けて行く様な感覚を覚える!…当然マサツグにレイヴン!…そしてシロと驚いた反応を見せて居ると、その駆け抜けて行った正体は突如として刃を抜き出し!…一直線にヴェノムコカトリスへ向かって駆けて行き、マサツグ達の事など目も暮れずそのまま襲う様に飛び掛かると、興奮した様子で叫び出す!…



「あんた達には悪いがこいつは貰ったぁーーー!!!

双刃連斬!!!」


__ズババババババババババババババ!!!!…


「オラオラオラオラオラアアアアァァァァ!!!!」


マサツグ達の隣を駆け抜けて行ったのは別の冒険者(プレイヤー)!…勿論目的はユニークモンスターで横取りをするようヴェノムコカトリスに向かって行くと、凄まじい勢いでツインダガーの連撃を繰り出す!…この時ヴェノムコカトリスも何が起きたのか分かって居ない様子でその動きを止めると、苦痛の声を上げるどころかケロッとした表情で立っており!…だがそんな事御構い無しにその冒険者(プレイヤー)は某・何処かの高校生幽○紋(ス○ンド)使いの様に同じ言葉を繰り返し叫んでは攻撃を繰り出し続け!…ハイテンションのままその冒険者(プレイヤー)のTPが徐々に限界を迎えて来たのか、ラストの攻撃モーションに入り出すと、その冒険者(プレイヤー)の渾身の一撃が繰り出される!…


「ラストオオオォォォォ!!!…韋駄天!!…斬!!!」


__ズババババァァァァァンンン!!!…

…シュタッ!!…


{…決まった!!……}


最期斬り上げる様に連撃を撃ち放って見せると、ヴェノムコカトリスの首は上を向く様に打ち上げられ!…その際踏み込む様に飛んで居たのか、名前も知らない冒険者(プレイヤー)が華麗に地面へ着地をして見せると、マサツグ達へドヤ顔を決めて見せる!…その際自身でも会心の出来だったと心から感じて居るのか、着地後も長々と自信満々の表情を見せており!…それに対して外野の冒険者達が驚き戸惑った表情を見せて居ると、その余韻に浸る間もなく悲劇が起きる!…


「……へ!!…

俺の技に全員が酔っちまったみたいだな?…」


「ッ!?…おいアンタ!!!…

早くそこから逃げろ!!!」


「ッ!…あぁん?…

倒したんだから離れる必要なんか!…」


__……スッ!…ッ!……ッ!?…


その乱入して来た冒険者はヴェノムコカトリスを倒した気で居るのか、余裕の表情を浮かべては仁王立ちをして見せ!…だがマサツグはそんな冒険者の様子など御構い無しに!…慌てた様子で逃げるよう声を掛けると、当然周りもそれに同調するよう慌てた反応を見せては逃げる様に騒ぎ出す!…しかし逆にその言葉が気に食わなかったのか、冒険者は不愉快感を滲ませると反抗的な態度を見せ!…一向に逃げる様子の無いままそのヴェノムコカトリスの前に居座って居ると、ヴェノムコカトリスはゆっくりとその頭を戻し!…丁度その冒険者の影になるよう!…冒険者も気付いた様子で暗くなった原因について確認すると、その原因が分かった途端に慌て出す!…


「う、うわぁッ!?…

な、何でこの俺の攻撃を喰らって!?…」


__ゴケエエエエェェェェ!!!…ドスゥッ!!!……


「ッ!?……うがっは!!……」


__シュウウウゥゥン!!…ドサァ!!……


冒険者本人は本当に倒し切ったと思っていた様子で驚いた反応を見せて居ると、ヴェノムコカトリスは報復とばかりに首を下げ!…そして勢いを付けた状態で首を突き出し!…その冒険者の腹部を貫く様に嘴で突いて見せると、その冒険者を近くに植わっていた樹に叩き付けるよう吹き飛ばしてしまう!…当然ガードも何もして居ない状態で喰らったので、深手を負っており!…何ならマサツグ達の隣を抜ける様に!…その冒険者が飛んで行った事を目の前で目撃すると、マサツグ達はその冒険者を後ろ目で確認する!…


「ッ!?…うっわあぁ!!……だから言ったのに!…」


「うがふッ!!……バ…馬鹿な!!…

…た…確かに俺の技は!…完璧に決まった筈!!……」


その吹き飛ばされた冒険者の様子を確認すると、着ていた鎧には風穴が開いており!…そこから激しい出血!…見た限りでは助からないと分かる位の重傷を負って居るのが容易に見て取れた!…そしてそんな様子を目撃してマサツグも思わず言葉を漏らして居ると、まだその冒険者には意識が有るのか…言葉を漏らし出すがその言葉からも反省が見られず!…ただ自身の持っているツインダガーを見詰めてぼやいて居ると、更にトンデモナイ光景を目にする!…


__ピキィ!……


「…はぁ!…ッ!……え?…」


__ピシピシピシッ!!……パキイィン!!…


「ッ!?…そ…そんな!!……

双剣が!……俺の双剣がぁ!!…

…ッ!?……うごが!!」


それは吹き飛ばされた冒険者のツインダガーに起きた出来事であった!…最初から摩耗していたのかそれともヴェノムコカトリスが堅かったのか!…突如その刀身に音を立てて亀裂が入ると、その事に驚いた様子で冒険者が反応し、そしてそれがきっかけの様に…ヒビが次々に入り出しそのままツインダガーの刀身二本とも砕け散ってしまうと、冒険者は有り得ないと言って驚き出す!…この時自身の持つツインダガーを見詰めて手をプルプルと震わせ、その際攻撃を貰った時に猛毒を喰らったのか!…そのまま吐血し動かなくなってしまうと、絶命する!…


__ドヨドヨ!!…ドヨドヨ!!…


「…ッ!?…アナウンスが有ったのはあそこの事か!…

おぉ~い、大丈夫か!?…助太刀するぞ!!」


「ッ!?…ちょっと待ちなさいよガイアス!!

勝手に戦闘に参加するのはマナー違反でしょ!?」


「そうですよ見てください!!…

あそこの可愛い女の子を連れた男性二人組みも

こちらを見てポカ~ンとしているではないですか!?」


さてヴェノムコカトリスにやられる冒険者の様子を見て更に外野達が二の足を踏み始めて居ると、また別の冒険者達がやって来るのだが!…その冒険者達は先程の光景を見て居ないのか、ただマサツグ達の手助けをするよう一人が戦闘エリアに入り出すと、その一人に対してパーティの仲間が注意をし始める!…当然突如後方から注意をする声が聞こえて来た訳なので、マサツグ達は思わず何事!?…と言った様子で振り返ると、集中力を切ってしまい!…そして突然の様子に戸惑いながらも改めて誰が来たのかと確認し出すと、そこには上から下までガチガチの重装備戦士の大男が一人!…更に後続には慌てた様子でマーメイドラインドレスを身に付けた…豪くセクシーでナイスバデーな魔女が一人と、同じく慌てた様子で二人の後を追い掛けて来る典型的な修道女の格好をした少女の姿を見つけるのであった!…そして槍と大盾を持った戦士の男が…先程の忠告を受けた事について反省をするようマサツグ達に声を掛け出すと、マサツグはまずその戦士の男にある質問をし始める!…


「いや~…突然乱入してすまない!…

苦戦している様に見えてな……あんた達大丈夫か?」


「ッ!…一応は大丈夫だ!…

…それよりもさっきの奴はアンタ達の仲間か?…

両手にダガーを握って居た奴なんだが?…」


「え?…いや?…

うちのパーティは俺を含めて後ろの二人だけだが?…」


「ッ!…違うのなら良い!…

さっきソイツが目の前で死んだから!…

一応伝えておこうと思って!…」


マサツグが質問し出した事とは先程の冒険者の事で、もし仲間だった場合その冒険者は恐らくハーフリングスにリスポーンをしており…はぐれた等そう言った事だったなら伝えようと考えたのだが…帰って来た言葉は赤の他人と言う返事で有り、別に気兼ねする必要が無いと言う事を確認出来てマサツグが安堵すると、改めてその冒険者がつい先程殺されたと話し出す!…するとそれを聞いてその冒険者達も一気に警戒する様な表情を見せると、目の前のコカトリスに対して武器を構え出し!…そしてマサツグ達の援護をするよう並ぶと、突如自己紹介をし始める。


__ッ!?…ババッ!!…


「…俺はガイアス!…

後ろに居る魔女はエルメダで!…僧侶はテレア!!…

あんた達と同じプレイヤーでマスターオーダーを

受けたもんだ!!…

何やら苦戦している様に見えて助太刀に入ったが

余計な真似だったか!?」


「ッ!?…俺はマサツグ!…

向こうのフルローブはレイヴンで幼女はシロ!…

寧ろこの地獄に参加してくれた事に感謝する!!…

気を付けろ!!…コイツは即死持ちだ!!」


「ッ!?…なるほど!…だから動けず仕舞いか!……

だったら俺の出番って訳だな!…」


ガイアスと名乗る戦士の男が盾を構えてマサツグの隣に並ぶと、同時に自身のパーティメンバーの紹介をし始め!…更に助太刀に入った旨も一緒に伝え!…それを聞いたマサツグも自己紹介をすると、同じ様に自身のパーティメンバーを軽く紹介する!…その際ガイアス達に感謝するよう言葉を掛けると、注意を促す様にヴェノムコカトリスの特性を口にし!…それを聞いて状況を理解したのか!…ガイアスが自分の出番と言い出すと、大盾を構えて前に出始める!…


__…バッ!!…ガン、ガン、ガン、ガン!…


「ッ!?…お、おいアンタ!!…」


「安心してくれ!!…俺はタンカー(盾役)だ!!…

その点は心得て居る!…

それに一応即死に対しても対策が有るから大丈夫だ!!…

毒は勘弁だけどな!!」


ガイアスは前に出ると同時に!…ヴェノムコカトリスの注意を引き付けるよう槍と盾をぶつけ出すと挑発する様に音を鳴らし!…マサツグもそれを見て途端に慌て出すと、すかさずガイアスに注意をするよう声を掛ける!…しかしガイアスはそのマサツグの言葉に対して大丈夫と答えると、ドンドン音を鳴らしては前に進み続け!…ヴェノムコカトリスのヘイト(注意)もガイアスに向いて居り!…ガイアスも自身の攻撃間合いにそのヴェノムコカトリスを入れると、大盾を前に突き出してのタックルを繰り出し始める!…


「ウオオオオオオオォォォォ!!!!」


__ゴケエエエェェェ!!!…

ドガシャアアアァァァン!!!!…


「ぐおぉ!!……さすがユニーク!!…

衝撃が半端じゃないぜ!!…」


「…はあぁ~…もう!!…勝手に突っ走って!!……

カバーする身にもなりなさいっての!!」


マサツグの心配を余所にガイアスは掛け声を上げてタックルを敢行すると、ヴェノムコカトリスも迎え撃つ様に首を下げ!…そして狙いを付けると勢い良く射出し!…ガイアスの盾とヴェノムコカトリスの嘴が正面衝突を起こすと、辺りにはまるでトラック同士がぶつかった様な衝撃が走る!…当然互いに強烈な衝撃を受けた様子で怯み合うと、ガイアスは苦笑いをしながら大きく仰け反り!…それに対してエルメダと言う魔女は呆れた様子で溜息を吐き!…文句を言う様に魔法を詠唱して居ると、テレアと言う僧侶の少女も文句を言い出す!…


「…全くホントそうですよ!!…

…ガードポイント!!」


「ッ!…ガッハッハッハ!!!…そう怒るな!!…

バックアップ感謝する!!…さて、次は!!……ッ!…」


__バッ!!…ババッ!!…


呆れた様子でテレアは文句を言いながらもガイアスのバックアップに入り出すと、バフ(付与)を掛け!…ただでさえ既に硬そうなのに更にガイアスの強固さを増させ!…援護を貰った事にガイアスは感謝しながらもテレアを宥め出すと、次の攻撃の手を考え始める!…その際ヴェノムコカトリスの事を舐め回す様に視線を動かし弱点を探って居ると、いつの間にかマサツグとシロがガイアスの事を尻目に動き回っており!…シロは物凄い勢いで飛んだり跳ねたり!…この時マサツグは大剣を抱えながらもそのシロに負けない位に動き回って見せると、その機敏な動きを見せるマサツグの様子にガイアスは驚いた様子で思わず固まってしまう!…


「ッ!?…動きが速い!?…

それもあの大剣を抱えて!?…一体何者?…」


「……ッ!…コイツは!…」


__ッ!…ゴケエエエェェェ!!!…


「ッ!?…不味い挑発が!!…」


そうしてガイアスが驚き固まって居ると、飛び回っているマサツグは有るモノを見つけるのだが!…それと同時にヴェノムコカトリスのヘイト(注意)はマサツグに移り!…マサツグに対してヴェノムコカトリスが鳴き出すと、その様子にガイアスはしまった!…と言った表情を見せる!…本人もまさかこうも直ぐに注目が解けるとは思っても居なかった様子で驚いて居ると、すかさず再度注目を集めようとするのだが!…


__バッ!!…ゴケエエエェェェ!!!…


{…クッ!!…完全にやってしまった!…

今からやっても間に合わない!…

彼は注目を集めている俺達を

信頼して動き出して居たのに!……不覚!!…}


ガイアスが大盾を叩いて挑発しようにも既にヴェノムコカトリスの嘴はマサツグの居る方に向いて居り!…更に啄ばもうと首が後ろに下がって既に射出OKの状態で鎮座していた!…その様子にガイアスはやってしまった!…と言った表情で悔やむと、心の中で呟いては最悪の事態を想定し!…その光景にガイアスだけで無くエルメダとテレアも慌て出すと、マサツグのバックアップに入ろうとする!…


「な!?……ガイアスの挑発の効果が切れる

スピード早過ぎじゃない!?…

幾らユニークでも効果が短過ぎよ!!」


「エルメダさん、相手は二つ名でも在るんですよ!!…

二つ名でユニーク!…

当然情報が少ない分不安要素が大きい!…

何が起きても不思議ではありません!…

それよりもあの狙われている人のバックアップを!!…」


エルメダはガイアスの挑発が切れた事に驚いては後ちょっとで唱え終える魔法を急ぎヴェノムコカトリスへ向け出し!…テレアも被弾する事を考えてか回復魔法を詠唱し始めると、マサツグをターゲットに見詰める!…その間にもヴェノムコカトリスは攻撃態勢のままマサツグに狙いを定めると、ジッとマサツグの事を見詰め!…この時レイヴンはレイヴンで何やら詠唱に手間取った様子を見せており、ガイアスは雄叫びを上げるなり大きく振り被っては槍を突き出し突貫し始める!…


「ッ!!…ウオオオオオオオォォォォ!!!!」


__グオオォォ!!…ザシュ!!…ドシュ!!…


「ッ!?…攻撃が浅い!!…クソッ!!…

並みの武器じゃ歯が立ちそうに無い位羽が邪魔だ!!

まるで生ゴムを切っている様な感覚だ!!!……」


ガイアスがヴェノムコカトリスに突貫をする際!…持っていた大盾を一度手放してマサツグの救助に当たろうとするのだが、その攻撃は余りにも遅く!…恐らく防御特化で固めたのか、動き難そうに槍でヴェノムコカトリスを突いて見せるが、大してダメージを与えている様子は見られない!…この時ガイアスの持っている槍を見て見ると、軽く先端に血が付いて居る程度で…やはり羽根が邪魔なのか、刃の通りが悪いと言った様子でガイアスが焦って居ると、今度はエルメダが魔法を放つ!…


「ッ~~~!…よし!!…これで!!…

《鋭き氷の礫よ!!…

無数に飛来しては我が敵を凍てつかせん!!…

アイスボルト・ニードル!!!》」


__シュババババババ!!!……パラパラパラパラ……


「ッ!?…な!?…何なのよこの鳥!?…

氷の魔術師殺しじゃないの!?」


エルメダが魔法を詠唱し終えると自身の周りに無数の鋭い氷の棘を作り出し、そしてヴェノムコカトリスに向けて宛らガトリングガンの様に放って見せるが、やはりコカトリスの羽根が強靭なのか一針としてその身に刺さらない!…急いで詠唱しやっとの思いでヴェノムコカトリスに放った魔法は、結果的に不発に終わってしまい!…その羽根の強靭具合に文句を言うようエルメダが驚いて居ると、遂にヴェノムコカトリスの狙いはマサツグに定められる!…この時テレアはいつでも回復魔法を放てる状態でスタンバイして居るのだが、その表情は緊張しており!…シロはと言うと、何故かマサツグのピンチにも関わらずその場で立ち止まっており!…レイヴンも魔法を唱えている様子でマサツグを見ない様にして居ると、ただその成り行きをジッと待って居た!…


「………。」×2


「…ッ!?…ちょ!?…

仲間のピンチなのに!?…何で!?…

…と言うより何で棒立ち!?…危ない!…

…この魔術師も何を唱えてるの!?…」


当然これにはエルメダも驚き戸惑った様子でレイヴンとシロの事を交互に見ると、マサツグは嫌われて居るのか!?と誤解し出し!…その際シロはヴェノムコカトリスに対して棒立ちをして居り!…酷く慌てた様子でシロの心配をし始めると、ただ薄情と言った様子で後衛のレイヴンに視線を移す!…その一方でガイアスは今だヴェノムコカトリスに槍を振り被っては、脚を必死に突いており!…何とかよろけだけでも取れないかと奮闘をして居ると、ヴェノムコカトリスは遂にマサツグに向けてその首を射出する!…


__……ッ!!…ゴケエエエェェェ!!!…ボッ!!…


「ッ!?…しまッ!!…」


「あぁ!!…」


ヴェノムコカトリスがけたたましく鳴くと勢い良くマサツグに向けて首を射出し!…その様子にガイアスやエルメダがヤバいと言った様子で反応すると、互いにそれぞれ違った動揺の声を漏らし出す!…そして被弾したらすぐ回復出来るようテレアが緊張した様子で構えて居たが、彼女は奇妙な光景を目撃し!…その光景に戸惑いを覚えて固まってしまうと、そのまま動けずただジッとその光景を見詰める…


「……ッ!?…え?…」


__…スッ…


彼女が目にした奇妙な光景とはマサツグの事で有り!…この時ヴェノムコカトリスの攻撃は間違いなくマサツグに向いて居るのだが、マサツグはそのヴェノムコカトリスの攻撃に対してガードをすると言った…どころか死を覚悟した様に目を閉じ出す始末で!…当然何を考えての行動なのか分からない彼女は驚き戸惑ってしまい、困惑の声を漏らし…そして急に自暴自棄になったのか!?…と考え出してしまうのだが、この時誰もシロがとあるアイテムを持って居る事に気が付いては居ないのであった!…



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