-第二章七十七節 朝の伝令と一大イベント?…と運営としての責任!-
ロディから運営の人間と言われて更に逃げ帰った次の日…マサツグがゲームにログインすると、マサツグの腹の上ではご恒例のシロの開きが目に映る。もはや見慣れた光景…そんなシロの姿に笑いを堪えつつ、シロを起こさない様にベッドから起きると身支度を整え…徐に宿屋の一階へと降りて行くと、そこは冒険者達で賑わっていた。この時宿屋の女将さんに仲居さんと…こんな事は初めてと言った感じで忙しそうに動き回っており、マサツグもそんな様子に若干驚きながらも朝食を食べようと席に着くと、ある噂話が聞こえて来る…
「…いやぁ~!…にしてもココにこうとして
泊まれる様になったのはデカいよな!?…
お陰で素材集めが捗る捗る!…
オマケにもう直ぐギルドも開く様な事言ってたし!…」
「…だな?…
この町の鎖国を解いた冒険者はマジで神だぜ!…」
{…その神が後ろに居るって分かったら
どんな表情をするのかね?……
面倒だからしないけど…}
たまたま座った席の前から他の冒険者達の感謝の声が聞こえて来ると、マサツグは思わず耳を傾ける…如何やらその冒険者達もこの近辺での素材集めには苦労して居た様子で、解放された事で集め易くなったと椅子に腰掛けて仲間の冒険者と話しており!…それに同意するよう話を聞いていた冒険者も返事をすると、マサツグの事を称える様な言葉を口にする。そんな話を後ろで聞いていたマサツグはその本人が前に居ますが?…と言った事を心の中で呟くのだが、決して口には出さず…ただその話を聞いて気分を良くして居ると、その雰囲気をぶち壊す様に突如として宿屋の扉の開く音が店内に響き渡る!…
__…バアアァァァン!!!…ッ!?……キィ…キィ…
「ッ!?…な!?…何だ!?…」
「きゅ、急に如何したってんだよ!?…」
「はぁ!…はぁ!…」
突如慌しく宿屋内に響いた扉の音に!…その場に居る冒険者全員が驚いた様子でその扉の方に視線を向けると、そこにはギルドの使いか職員らしき者が立っており!…息を切らした様子で巻物を抱え、扉に手を掛けたまま棒立ちして居た!…そして当然そんな様子が見られるものだから宿屋内に居る冒険者達!…勿論マサツグも含めて戸惑った様子を見せて居ると、そのギルドの使いは息を整え出すと、宿屋への迷惑を考えずにこう話を切り出し始める!…
「…はぁ!…はぁ!…で、伝令!!…」
「ッ!?…伝令?…」
「各冒険者達に告ぐ!!…
現時点をもって勇気ある者は直ぐにギルドの
建設現場前へ集合せよ!!…これは!!…
緊急のマスターオーダークエストを発令である!!!…」
「ッ!?…き、緊急!?…
それもマスターオーダー!?…」
息を切らしながらもギルドの者は注目を集める様に声を張り上げると、伝令と訴え出し!…その突然の伝令にマサツグを含む冒険者達が戸惑った反応を見せて居ると、次にはギルドの者がマスターオーダークエストの発令を口にする!…当然そのマスターオーダーが発令された事で冒険者達が驚きどよめき出すと、マサツグは昨日の今日で!?…と言った様子で困惑し!…しかしそんな事など御構い無しに、ギルドの者は続けて詳細を語る様にそのマスターオーダーについての説明をし始める。
「先日コカトリスがとある冒険者達によって
討伐されたのは既に聞き及んで居ると思われますが!…
その後ハーフリングス近辺をギルドの者達で
探索してみた所!…
以前より注意勧告していたユニークモンスターのモノ
らしき痕跡が多数発見されたとの事!…」
__どよッ!?…ザワザワ!…ザワザワ!…
「これによりこのハーフリングスの安全を確保する為!…
都市を中心に辺りのモンスターを一斉掃討!!…
及びユニークモンスターを発見次第討伐する
マスターオーダークエストをギルドマスター・ロディが
発令されました!!…
尚このクエストに強制参加の意図は無い為、参加は
自由とされています!!…腕に覚えのある者は振るって
クエストに参加を!…とギルドマスター・ロディから
の言葉を届けに来た次第で!…
参加する人はこれより三十分後にてギルド建設
予定地の前に集合するようお願いします!!…以上!!…
…失礼しました!…」
__ギイィィ…バタン!!…
昨日のコカトリスの話をきっかけに!…ギルド職員が辺りの探索をしていた事を話し出すと、その際発見した物についてユニークモンスターと言葉を口にし!…その言葉を聞いて冒険者達が更にどよめき戸惑いを露わにして居ると、改めてそのクエストの内容についての話をする!…内容を聞く限り簡単に言えば掃討作戦!…その中でもユニークモンスターとの遭遇する率が高いと言う事で…《ユニークモンスターを討伐する事が一応このクエストの目的》とされて居るらしい…そうしてギルドの者が説明をし終えると、最期にクエストは強制参加で無い事を冒険者達に告げ!…集合場所を改めてギルドの建設現場と言い残すと、ギルド職員は宿屋の女将さんを含める従業員達に一礼してその場を後にする…そうしてまさかのマスターオーダークエストが発令された事に!…冒険者達はイベントが始まったとばかりに勢い付き出すと、思い思いに言葉を口にする!…
「おい、マジかよ!!…ユニークモンスターだってよ!!」
「倒したら一攫千金だぞ!!…
それにレア素材も確定で取れるし!!…
行ってみるか!?」
{ユニークモンスター?…ユニークモンスターねぇ?…
ユニークって言う位だから何か見た目が面白い
とかかね?…}
まるでお祭りが始まると言った様子で!…互いに顔を見合わせ、話題はそのユニークモンスターの話一色で盛り上がっており!…マサツグはマサツグでこのゲーム初めてのユニークモンスターに一体どんな奴なんだろう?と顎に手を当て悩み出して居ると、一階の騒ぎで目を覚ましたのか?…眠い目を擦りつつシロが一階へと降りて来て、マサツグの姿を見つけるとさすがに宿屋の中では駆け出さないのか…ただ欠伸をしながらゆっくりと歩み寄って来る。
「ふあぁ~……ご主人様?…」
「ん?…あぁ、シロ。
おはよう。」
「おはよう御座います!ご主人様!!…ッ~♪」
「…ははは!……ここで悩んでいても仕方ないか…
…しゃ~ない!!」
呼ばれた事でマサツグはシロの居る方に振り向くと、眠そうに歩いて来るシロに挨拶をし…シロはマサツグに挨拶をされた事で、眠そうながらもお辞儀をしながら元気にマサツグへ返事をすると、マサツグの膝に掴まって甘える!…そんなシロを見てマサツグも微笑ましく感じて居たが、さっきのユニークモンスターの話に興味を持ったのか…悩んで居ても仕方が無いとばかり立ち上がり出すと、起きたてのシロを抱えては肩の乗せる!…
__スッ…ぐいぃ~!……
「ッ!…ご主人様?…」
「シロ出かけるぞ!…今日はお仕事だ!」
「ッ!…はいです!」
マサツグが肩車をすると、シロは慣れた様子で肩車されては不思議そうにマサツグを呼び…マサツグはそんなシロを安心させる様に仕事だとやる気を見せた様子で声を掛けると、その言葉に納得したのかシロは釣られて元気に返事をする。その際朝食とばかりに宿屋の店員から歩きながら食べれるケバブを二つ買うと、他の冒険者達と共に宿屋を後にし…マサツグとシロはケバブを食べながら復興して行く様子を眺めつつ…町の中を歩いていると、その道中ギルド職員の報告を受けたであろう他の冒険者達が急いでいる様子を目にする…
__コッ…コッ…コッ…コッ……ッ!…
「おい急げって!!…早くしないと聞き逃すぞ!?…」
「おいおい!…そんな焦んなよ!…
まだ時間があるだろ!?…」
「……賞金は俺が貰う!!……」
__ッ!…ッ!?…ピョイン!…ピョイン!…
マサツグ達同様ギルドの建設予定地に向かう冒険者達!…やはりユニークモンスターと言うだけあってそんなに珍しいのか、急ぐ者達に殺気立つ者と…様々な在り様を見せる冒険者達の様子にマサツグが思わず戸惑って居ると、まるで一大イベントが始まるとばかりの興奮具合にシロも釣られて跳ね始める!…シロ自身何が起きるのかは分かって居ないのだが、ただ楽しそうにマサツグの肩の上で跳ねて居り!…そんな跳ねるシロにマサツグは戸惑いつつ…とにかくギルドの建設現場に向かい歩いて居ると、後ろからレイヴンが急いだ様子でやって来てマサツグに声を掛け出す。
「はぁ!…はぁ!……ッ!…ヤ、ヤブ!!…」
「ッ!…ん?…おぉ、おはようさん!…
そんなに慌てて如何したんだ?…」
「ぜぇ!…いや!…ぜぇ!…如何したもこうしたも!…
無いやろ!?…今朝宿屋で聞かなかったのか!?…
ユニークが現れたって!!…」
「え?…あぁ、まぁ俺もそれを聞いたから
今から向かおうと…」
息を切らした様子で少し食い気味にマサツグへ詰め寄るレイヴンに!…マサツグは何事も無いよういつもの様に返事をすると、息を切らすレイヴンに如何した?と声を掛け出す。その際いつもなら普通に気の抜けた挨拶をするだけのレイヴンなのに…と言った様子で疑問を持つのだが、今日に限っては様子が違うらしく!…他の冒険者達同様に何か急いでいる様子でマサツグにマスターオーダークエストの事を話し出すと、ユニークモンスターの事について聞き出し!…マサツグもそれが目的で今向かって居ると返事をすると、レイヴンは急ぐよう声を掛け出す!…
「だったら急ぐぞ!…このイベントは!!…
最初が肝心なんだ!!…」
「ッ!?…え?…それって如何言う…」
__ガッ!!…ッ!?…
「サァ行くぞ!!!」
「ッ!?…ちょ!?…待って!?…
何かお前様子が可笑しく!?…」
この時のレイヴンも何故か焦った様子を見せており、マサツグの返事を聞き終える前に急ぐよう声を掛けると、突如急かす様にマサツグの手を握り出す!…これこそいつもなら立場は逆の筈なのに!…今回はレイヴンがマサツグの事を引っ張り!…突如手を握り引っ張られた事でマサツグが戸惑って居ると、肩車をされているシロはいつぞやのロデオ状態になった事で喜び出す!…まるでその状況を楽しむ様にキャッキャと喜んではマサツグの額をしっかと掴み!…レイヴンはTPだけでなくHPも消耗して居るのか!…若干リッチ化し掛けており、その事をマサツグに見られてツッコみを受ける!…だがレイヴンはそんなツッコミなど関係無い!…とばかりにマサツグを引っ張って行くと、数分後…何とかレイヴンが完全にリッチ化する前にギルドの建設予定地に辿り着いた!…
__わいわい!…ガヤガヤ!…
「こひゅ~!…こひゅ~!…ゲッホゴッホガッホ!!…」
「…そんな呼吸不全起こし掛けてまで引っ張らんでも!…
ってか咽てるし!…ほら大丈夫か?……にしても…
豪い混み具合だな?…」
「こひゅ~!…そ、そりゃそうだろ?…なんせ…ッ!…
ごっほごっほ!…ユニークモンスターが出て来る
クエストだからな!…」
「ッ!…無理に喋らんでも良いぞ?…」
マサツグ達がギルドの建設予定地に辿り着くと、そこには同じ目的の冒険者達か…建設現場を目の前にまるでライブ会場のよう!…メインストリートを寸断するかのようにごった返して異様な賑わいを見せて居る!…そしてまだ時間は来ていない様でまだクエストに関する説明会は始まって居らず!…激しく息を切らすレイヴンを介抱しつつ、その冒険者達の集まり様にマサツグとシロが驚いて居ると、レイヴンは無理に説明をしようとする。だが呼吸が追い付いて居ないのか途端に咽出し!…マサツグもそれに気付いて無理をするなと声を掛けて居ると、説明の時間が来たのか冒険者達の前にロディが姿を現す!…
__ギュピ!…ギュピ!…ギュピ!…ギュピ!…
「…そろそろ時間ね…
皆、集まってくれた事に感謝するわ!!
今回皆に集まって貰ったのは他でも無い、
今まで注意勧告をしていたユニーク
モンスターの痕跡が見つかったからよ!!」
__オオオオオオォォォォォォ!!!!…
周りの冒険者達の様子…上位クラスは完全武装の冒険者達が集まって、下位クラスは興味本位で集まっただけと言った駆け出しランク冒険者達が集まっていた!…そんな冒険者達の目の前には即席で用意されたであろうお立ち台がセッティングされてあり、そこにロディが姿を現すと一気に周りの空気は緊張感に包まれ!…時間が来た様子でロディはスッと肩幅に足を開き!…後ろに手を組み胸を張ると、今回のマスターオーダークエストの説明をし始める。まず最初にロディは集まってくれた事に対して感謝の言葉を口にすると、嘘偽りないと言った様子でユニークモンスターの痕跡を見つけたと声を張って言い!…そのロディの言葉に反応するよう好戦的な冒険者達が歓喜すると、ロディは落ち着く様に咳払いをしては声を掛け出す!…
「…ン゛ン゛!!…
で、興奮してる所悪いのだけど
もう少し話を聞いて頂戴?…」
__ビクッ!…しぃ~~ん…
「…皆にはそのユニークモンスターを見つける為の
捜索と出来るなら討伐の二つをこなして欲しいの!…
このまま放って置くとこのハーフリングスの周辺が
魔界みたくモンスターの巣窟になっちゃうから!…
その他のモンスター討伐も治安維持になるから
ビシバシお願いするわ!!…場所はここより北!…
この獣神の森に獲物は生息して居ると考えられている!…
そしてもし!!…ユニークモンスターの討伐に
成功した者が出たらギルドから賞金と賞品を
授与しちゃうから!!…皆頑張って倒してきて頂戴!!…
…以上、解散!!!」
ロディが咳払いをして睨む事によりその好戦的な冒険者達はスッと落ち着きを取り戻し!…また静かになった所でロディが再び話し出すと、クエストの説明に入り始める。この時その説明はやはり!…最初ギルド職員が伝えに来た通りモンスターの殲滅が主な内容なのだが、ユニークモンスターの方がメインらしく!…ユニークモンスターが居る事でモンスターが蔓延る事を懸念して居ると話すと、討伐を促す様にロディは話しを続ける!…そして当然それを目的で集まった冒険者達は早く居場所について教えてくれと言った様子でロディの事を見詰めており!…ユニークモンスターが姿を現し易い場所についてロディが話すと、例によってフライングをする者達が続出する。しかしロディは構わず最後に賞金と賞品が出る事を全員に話すと、説明を終え!…全員を奮い立たせるよう声を掛け出すと、その説明が終わった途端!…冒険者達はまるで戦前の戦士の様に吠えては現場へと駆け出して行く!…
__オオオオオオォォォォォォ!!!!…
ダダダダダダダダ!!!…
「……まるでマラソン大会のスタート時みたいな勢いで
全員が駆け出して行ったな?…
やっぱ早いもん勝ちだからか?…
…てかレイヴンは大丈夫か?…
今だ息を切らして居る様に見えるが?…」
「はぁ!…はぁ!……はあぁ~~…あ、あぁ…何とか…
さぁ、俺達も行こうか!…」
「……もうちょっとゆっくりした方が
良いんじゃないか?…てか急いでいた理由って?…」
駆け出して行く冒険者達の背中を眺めつつ、その場にポツンッ…と取り残されたマサツグとレイヴンが立ち尽くして居ると、マサツグはその駆けて行く冒険者達の様子をマラソン大会の様だと例え…レイヴンはレイヴンで徐々に息を整えては居るが今だ荒く!…それでもマサツグを連れてクエストに出発しようとして居ると、マサツグに呆れられた様子で止められる。その際最初急いでいた時の事についてマサツグが不思議そうに尋ね出すのだが、そんな二人の事を見つけたのか…ロディがフッと残っているマサツグ達の事を見つけるなり、お立ち台から降りて一直線に歩いて来ると、徐に話し掛け出す。
「ッ!…あら?…マサツグちゃんレイヴンちゃん!!…
それにシロちゃんも!!…
いやぁ朝早くからごめんなさいねぇ~!!♥
まさかここであんな物を見つけるとは思わなくってぇ~♥」
「ッ!…あっ!…どうも…
いやそれは良いけど、ユニークモンスターって何?」
__ッ!?!?…×2
「ッ!?…え?何?…俺なんか変な事言った?……」
ロディは気さくにマサツグ達へ話し掛け出すと、いつものノリで朝早くから呼び出した事に謝罪し…そのロディの挨拶にマサツグも軽く大丈夫と言った様子で返事をすると、今更ながらにユニークモンスターについての質問をし始める。するとそのマサツグの問い掛けを聞いたレイヴンとロディは途端に驚いた反応を見せると、マサツグの顔を凝視し始め!…マサツグも二人の反応を見て戸惑った様子で言葉を口にして居ると、ロディは落ち着きを取り戻すなりマサツグの問い掛けに対して答え出す。
「…いえ…ただ珍しい事を言うのね?…」
「え?…」
ロディはマサツグは箱入りか?…と言わんばかりの戸惑いようを見せ、戸惑った様子のままマサツグに声を掛けると、マサツグも釣られる様に一言漏らす…因みにマサツグもユニークモンスターが如何言うモノなのかはちゃんと他のゲームから学んで知って居るのだが!…このゲームでのユニークモンスターが如何言うモノなのかは知らないと言うのが実情であり、その事を尋ねる様に質問をしたのだが誤解された様子で…ロディは一から説明するよう返事をすると、マサツグの問い掛けに答え出す。
「いや!…何も問題無いのよ?…ただ驚いただけ!…
ン゛ン゛!!…いいわ、説明してあげる!
ユニークモンスターって言うのはギルドで確認されて
いるものの、その生態及び出現条件が不明とされて居る
モンスターの事を言うのよ。
レアモンスターはまだ時間を浪費すればめぐり合う事が
出来るけど、ユニークモンスターは何か痕跡が無いと
見つからない!…超激レアモンスターとして扱われて
居るのよ!!
だけど超激レアモンスターだけあって簡単には倒せない
仕様になっているの!…普通のレアモンスターより
倍近く体力があったり、トンデモナイ攻撃力が
あったりで…生半可な覚悟で挑むと簡単にやられて
リスポーン!…
なんて事がざらに起きる位強いの!…
だから大抵はパーティを組んで戦いに挑むのが
セオリーなのだけど…
…今回のユニークモンスターは更に厄介で…
何と[二つ名持ち]なのよ…」
「…ッ!…その[二つ名]ってのは?…」
ロディがユニークモンスターについての説明をし出すとまずは如何言うモノなのかを説明し始める!…俗に言うユニークモンスターと言うのは簡単に言うと滅多に会えないレアモンスターの事で、その分強さも桁違いに強いと言うのがどのゲームでもお約束となっている!…そしてその分倒した時の報酬が大きい等色々メリットが有るのだが、このゲームで言うユニークモンスターはパーティプレイでの討伐を推奨しているらしく!…生半可な力では倒せないとロディは力説する!…それこそまるでマサツグに単騎突撃しない様に忠告するように!…詰め寄りながら真剣な表情で説明をすると、最後の方で[二つ名持ち]の事を口にし、それについても興味を持ったマサツグが質問をすると、ロディは更に説明を続ける。
「二つ名も似たような物よ!…
そのモンスターの中で特質して強い固体に
付くもう一つの名前を[二つ名]って言うの!…
因みにこれはモンスターだけでなく
プレイヤーにも付く事があるわ!…
実際私がそうだし!…」
「ッ!?…」
「まぁとにかく!…
只でさえユニークモンスターって言うだけで面倒なのに
今回何の乱数が導いたのか更に強化個体の二つ名が
出て来たのよ!
だから既にどんな奴が居るのか分かっている身として
言うのは如何かと思うけど…
さっき集まっていた大半の冒険者達じゃあまず勝てないと
思うわね!…それこそモンスター戦に置いてエキスパート
クラスに戦闘技術を積んだパーティでないと勝てないと
思うわ…」
「マジかよ!……」
二つ名に関しても説明し始めると、そのモンスターの中でもトップクラスに強い個体に付く名前だと説明し!…自身にも二つ名が付いて居る事をロディが話し出すと、マサツグはその言葉に驚く!…まぁ付いて居ても可笑しくはない風貌をしては居るのだが、改めて言われると驚いてしまい!…驚くマサツグをそのままに!…ロディは続けて今回のクエストの厄介具合について説明をすると、熟練者でも厳しいのでは?…と仄めかす!…そうしてその話を聞いてマサツグが嫌になりそうな表情で言葉を漏らして居ると、遠方では既に戦闘が始まって居るのか…何処からともなく衝撃音と悲鳴が聞えてくる!…
__ボカァァァァァンンン!!!…
…ギャアアアァァァァ!!!!…
「ッ!?…うおあッ!!…な、何だ!?…」
「ッ!…早速やってるみたいね!!…
皆無事だと良いけど……」
「……ッ!?…うわあぁ…」
フライングした者達かそれとも意気込んで行った者達か?…とにかく遠方より聞こえる悲鳴にマサツグが驚いて居ると、ロディは始まった!…と言った様子でその悲鳴が聞こえて来る方に視線を向ける!…そんなロディの様子にマサツグやレイヴンも釣られて視線をそちらに向けると、その方向からはハッキリと分かる位に硝煙が所々から立ち昇っており!…更に壮絶な戦いが繰り広げられているのか更に悲鳴や衝撃音が響くと、その様子にマサツグは面倒臭さを感じてしまう…そうして興味本位でここに来たモノ如何しようかと考えて居ると、ふと昨日の事で疑問を覚え…徐に思い立った様子でロディに声を掛け出すと、その疑問について質問をする。
「………ッ!…あっそうだロディ!…ちゃん!
昨日話していた事なんだけど?」
「ッ!?…何?♪…また私の事を聞きたいの?♪」
「いや!…ちょっと違うんだけど…
…昨日ゲスデウスの話をしてたでしょ?…
で、あの話の流れだとまたアイツが
出て来るのかと考えちゃってさ?…」
「ッ!…と言うと?…」
マサツグがパッと思い付いた様子で問い掛け出すと、ロディは昨日の続き!?…とばかりに食い付き!…そのロディの反応に戸惑いつつ、マサツグが若干違うと答えると、あのゲスデウスの存在!…また出て来た時の事について尋ね始める。勿論そんな質問をされた事にロディが戸惑った様子で返事をすると、マサツグの方に向き直し…マサツグはマサツグで悩んだ表情を見せると、その疑問に思って居る根拠についてロディに質問し始める!…
「いや…昨日の話の流れだと…
アイツを正常なデータに戻した後、復活させる様に
聞こえて…
でもしアイツが出て来たとして立ち位置は
またハーフリングスの宰相?…って事は
またクーデターが起きてフィアナ達が襲われて?…
で、その後にまたこんな掃討クエストが出て来るのか?…
…って考えたら…何か鼬ごっこの様な気がして…」
マサツグが懸念して居た話とはゲスデウスの復活!…昨日の話を聞いている限り、元の正常なデータに戻した後!…再度復活する様に聞こえており、またあのクーデターが起きるのでは?…と心配してロディに質問をしたらしい!…その際連鎖的に起きるであろう事を考えては大丈夫なのかと…この戦っている光景に復興の様子を見て色々と考えたらしく…ロディに確認するよう問い掛け出すと、ロディもマサツグの考えが読めたのか笑顔で大丈夫と返事をする。
「ッ!…あぁ!…なるほどね!…いやそれは大丈夫よ!…
奴がこの国の宰相を務める事は二度と無い!…
…まぁ復活はするけど…
それはイベントとしてのBOSS枠としての話だし!…
それにあの状況になったのは元々フィロネウスが
悪い訳だし!…二度と滅茶苦茶に!…
それこそ襲われる事は無いと思うわよ?……まぁ、あの
フィロネウスが攻めて来なければだけど?…」
「……そうなのか…まぁ復活する事には抵抗あるが…
襲われる心配が無いならまずは良しだな?…
…っで、後はあのキツネかぁ~…」
「アレばかりは…
…ごめんなさい…何とも言えないわね…」
ゲスデウスが復活するのはするでロディはマサツグに答え辛そうに話すのだが、あくまでも今後のイベントでの話であると語り!…実際に目にする事は無いと答えて不安を取り除こうとするのだが、ロディも不安が有るとばかりに表情を曇らせ始めると、別の事を話し出す。そのロディが不安に思って居る事と言うのは、この事件の元凶であるフィロネウスの事であり!…マサツグもロディの話を聞いて難色を示すが納得し…改めてフィロネウスの事を言われると、腕を組んで悩み出す。もはやマスターオーダークエストの話も何処へやら…悩むマサツグにロディは謝り、如何にも出来ないと話す!…ただ別の事で悶々と悩み出して居ると、突如ロディはハッとした様子で徐にマサツグの背中を叩いて見せる!…
__……ッ!!…スッ…パアァン!!!…
「ッ!?…つあぁぁ~~!!!……え!?…何!?…」
「はい!この話はこれでお終い!!…
ここから先は私の仕事だから!!…
首を突っ込まない!!」
ロディはまるでマサツグに気合を入れるよう背中を叩くと、マサツグはその衝撃で前によろめき!…突然の痛みと衝撃で何が起きた!?…と言った具合の戸惑う様を見せて居ると、その元凶であるロディに気が付き視線を向ける。するとロディは何故か笑みを浮かべてマサツグの事を見ており、この話は自分達の仕事とばかりに無理やり終わらせると、マサツグを困惑させる。
「え?…」
「マサツグちゃんは今までどおり自由奔放に
この世界を冒険すれば良いの♥
だってマサツグちゃんは運営の
人間じゃないんだから気にしないの♥
だいじょ~ぶよ♪…
どんな奇妙なバグが見つかっても私達が
その都度修正すれば良いだけ!…
私達はその為にこうして活動してるんだから♥
…私達を信じなさい♥」
「ッ!!……」
__……ストンッ…
戸惑うマサツグにロディは気にしなくて良いと言葉を掛けると、ただいつも通りにゲームを楽しむよう言い!…そして改めてマサツグが運営の人間でない事を言い聞かせると、深く考え過ぎないよう再度安心させる様にマサツグへピースサインをして見せる!…その際ロディは表情でも安心させるよう先程よりも満面の笑みを浮かべて見せると、自分達を信用してくれ!…と力強くも優しい言葉を最後に掛け!…その言葉を聞いてマサツグもハッとすると同時に肩から何か荷が下りた様な…不思議な感覚になってフッと笑みを零しそうになったが、実はシロが物理的に肩から降りただけで有ったり!…とにかくそうしてマサツグも吹っ切れた様な表情を見せようとするのだが、この時ある重大な情報を露呈して居る事に二人はまだ気付いて居ないのであった!…




