-第二章七十六節 お食事会終了後とロディの告白とちょっとした裏事情-
__……パンッ!…ごちそうさまでした!!×6
「はぁ~!…食った食ったぁ!…
まさかここまで美味い物とは!!…」
「もうお腹いっぱいなのですぅ~…」
「……ふぅ!…
いや、食事が用意されたから何も言わずに食べたが…
この鶏肉…
今まで食べた物より圧倒的に美味であったな?…
この肉は?…」
六人がかりでコカトリスの料理を囲み…何とか完食し切ると、全員が満腹と言った様子で多幸感に包まれた表情を見せる。フィアナにミスティーそしてロディはナプキンで口元を拭うと、水を飲み…衛兵長は余程おいしかったのか思わず舌なめずりをしてしまう…そしてマサツグやシロも自身のお腹を摩ってもう食べれないと零して居ると、フィアナも改めて鶏肉に驚いた様子で語り…ロディもそんな思い思いの感想を口にしている様子を眺めつつ、笑顔を浮かべながら改めてフィアナに話し出す。
「ふふふ!…
コカトリスのお肉って意外と高級食材で
名が通っているのですのよ?…」
__ッ!?…ガタッ!?……どよッ!?……
今までに食べた事の無い鶏肉料理!…と言った様子で驚くフィアナに、ロディはコカトリスの肉を高級食材と言って説明し始める。その際ロディの話を聞いたフィアナは若干驚いた反応を見せるのだが…それ以上にマサツグが驚いた様子で目を見開き戸惑っては、周りの目など気にしない位にオーバーリアクションをして見せ!…ロディの話を聞きつつも視線はコカトリスの料理が置かれて有った皿に向いて居ると、ロディはコカトリスの肉はマサツグが用意した物と語り出す。
「まぁ…美味しい代わりに中々に厄介なんですけど……
それでもグルメな冒険者達からは目の色を変えて
追い駆ける程に人気モンスターとして有名なんですの!…
…そのグルメな冒険者もまだ言う程居ないから
結局嫌われ者なんですけどね?…とにかく今回
マサツグちゃんが頑張って下さいましたの!!」
「ッ!?…何と!…
いや、さすがだな!…マサツグ!!…」
「え!?…い、いやぁ…あははは…」
{…きっかけを作ったのはシロなんだけどな?…}
ロディから取って来たのはマサツグだと紹介されると、フィアナはマサツグの反応に気付いて居ない様子で感心し!…マサツグも突如フィアナから褒められた事で戸惑い、苦笑いをしてその場の空気を誤魔化そうとする。この時マサツグが驚き戸惑った理由と言うのは、勿体無い事をした!!…と言う貧乏性の話では無く!…ただ単にコカトリスが高級食材と言う事が信じられずに驚き!…戸惑って居るマサツグの様子を見てミスティーや衛兵長…シロ達が釣られた様子で戸惑った表情を見せて居ると、ここでふとマサツグもある事に疑問を持ったのか…突如話を変える様にシロへ質問をし始める。
「あははは……ッ!…そう言えば?…
シロとミスティーが鶏肉を持ってったんだよな?…
…現場は混乱しなかったか?…」
「ッ!……え?…」
「ッ!…あぁ、はい!……驚きました!…
シロちゃんと一緒に厨房へ持って行って…
コック長にその鶏肉を渡した瞬間!…
鶏肉が巨大化したのですから!…
私も突然の事に驚いて思わず手を放しちゃって!…
そうしましたらコック長があわや鶏肉の
下敷きになりそうになって!…
厨房内は大混乱になってしまいました!…
…あれは一体?…」
「あはははは…やっぱり……」
マサツグが気になった事と言うのはその厨房でのやり取り…巨大アイテムの収縮についてであり、これはマサツグがプレイヤーであるから理解して居た事なのだが…案の定疑問は的中したらしく、マサツグの問い掛けに対してシロでは無くミスティーが理解した様子で返事をすると、ミスティーはその時の光景を思い出す様にマサツグへ話す。恐らくその時のミスティーはコック長にその鶏肉を渡してから料理してくれと頼んだのだろう…その[料理してくれ]の言葉がきっかけで鶏肉の大きさは等倍に戻り!…等倍に戻った事で現場が混乱したと困惑した様子でミスティーが説明をすると、マサツグはただ苦笑いをするしか出来ない様子でやっぱりと零す…そうしてミスティーの問い掛ける様な言葉に対してマサツグは困惑するのだが…これまたはぐらかす様に別の話題に切り替えると、逃げの一手を見せる。
「……それはそうと、
何でメイドさん達は机を持ってやって来たんだ?…
それに妙に手際も良かったし…
ここって食堂が有るんだよな?…
だったら呼びに来るだけで十分じゃ?…」
「……へ?…
こうして持って来るのが普通では無いのか?…」
「ッ!…え?…」
「え?……」
マサツグが逃げに使った話とはメイドさん達の昼食の準備の様子で、机に椅子と運搬して来た事!…妙に準備する様子に手馴れてる感が有った事を話しては、単純にマサツグが疑問を感じた様子でそのままフィアナへ質問し出し!…フィアナはその問い掛けに対してさも当然と言った様子で戸惑いながら返事をすると、そんな返答が帰って来た事にマサツグも戸惑い始める…そうして二人揃って戸惑いの表情を見せて合って居ると、その場の空気は奇妙な物へと変わり出し!…鶏肉が巨大化した話も何処へやら!…ただ互いにえ?…と言葉を漏らし合って居ると、ミスティーがハッとした様子で説明し始める。
「ッ!…あっ!…えっとですね?…
お父様の跡を継いで直ぐのお姉様は
いつも公務で多忙でゆっくり食事をする
時間が無かった事があったのです…
時間が取れて食堂に向かうも着いた頃には
料理は冷めていたりと大変で…
そんなお姉様の多忙ぶりにある給仕が
この何処でも直ぐに料理を用意する事を
考案し、今もこうしてその働きが続いているのです。」
「ッ!…そうであったのか!…
いやぁ!…余は民から愛されておる!」
「…いやまず何でその用意されてる
当本人が知らないんだ?…」
フィアナの代わりに説明をするようミスティーがその理由をフィアナの為に身に付けた技術と言い!…それを聞いたマサツグはメイドさん達のバイタリティに驚くと同時に頷いて納得し、そしてフィアナもこの時何故か納得した表情を見せつつ、ミスティーの説明を聞いて今初めて知ったとばかりに感心する!…そして自分が愛されて居ると照れながら言葉を口にして居ると、そのフィアナの言葉にマサツグがツッコミを入れ!…何とも庭園内が和気藹々とした雰囲気に変わり出すと、シロは食べ終えて満足したのかマサツグの元に駆け出す!…
「…ふぅ~♪…ご飯も食べたし!…」
__ガタッ!…スタッ…テッテッテッテッテ!…
「ご主人様ぁ~♪」
「ん?…おわッ!?…ちょっと待ったシロ!!…」
席を外してマサツグの元に回り込む際、シロの口や手には油が沢山付いて居り!…シロはその事など御構い無しにマサツグの事を呼ぶと、そのまま飛び付こうと屈み出し!…マサツグもマサツグでシロに呼ばれた事で視線をシロの居る方に向けると、手や顔に油が付いて居る事に気が付く!…そして慌てて飛んで来るシロを受け止めると、距離を取るよう抱えてシロに制止を呼び掛け!…シロはマサツグに待った!を掛けられた事で何?…と言った不思議そうな表情で首を傾げて居ると、シロを抱えたマサツグはそのまま自身の席に座る。
__ガタッ!…スッ…ふきふき!…ふきふき!…
「まったく口や手に一杯油付けて!…
ちゃんと綺麗に食べなさい!…
綺麗なお顔が台無しですよ!…
…全く!…世話の掛かる子だねぇ?…」
「んむぅ~!……うにゅ、うにゅ…」
自身の席に座る際シロを自身の膝の上に乗せると、オカン口調でシロに注意をするようツッコミ入れ!…自身の近くに有ったナプキンを手に取ると、シロの顔を拭き始める。この時マサツグは手の掛かる子と言った様子で父親の表情を見せると、そのマサツグの表情にフィアナとミスティーは目を見開き!…自身が小さかった時の事を思い出して居るのか、その様子を慈しむよう眺める。シロは抵抗する事無く顔を拭かれ続ける…そうして数分後、顔や手を綺麗にされた事でシロがマサツグに懐いて居ると、ロディがハッと思い出した様子で徐にマサツグの方に向き直り…何を思ったのか突如謝り出してマサツグを戸惑わせる。
「……ッ!…それはそうとマサツグちゃん!!…
本当にコカトリスと戦ってる時助けに入れなくて
ごめんなさいねぇ!…もぅ!!…
本当にやんなっちゃう!!」
「ッ!?…え?…何でまた藪からスティックに?……
てか別に気にして無いから良いんですけど…
…あの時言っていた破壊神?…
みたいな戦闘ってのは具体的に?…」
余程気にして居るのかロディは再度コカトリス戦で助けに入らなかった事を謝り出すと、その突然の謝罪にマサツグは驚き!…急にまた話が変わった事にも驚いた様子で、気にしてないと言いつつもあの時言い訳で言っていたロディの戦闘ぶりについて興味を持った様子で問い掛け出すと、ロディはそのマサツグの言葉に悩んだ様子を見せ…しかし次には吹っ切れた様子で突如開き直ると、ロディはマサツグに突拍子も無い事を言い出す!…
「…ッ!……あぁ~…あれは…
…てかもう良いわよね?…ン゛ン゛!!……
この際マサツグちゃんがお気に入りの
プレイヤーだって事でぶっちゃけちゃうけど…
実は私運営チームの人間なの!…
それもデバッガー!…」
「ッ!………へ?…」
ロディは何かを諦めた様子で言葉を口にすると、マサツグの目の前で徐に咳払いをし始め…その男らしい咳払いにマサツグは戸惑いつつ、何故今このタイミングで?…と言った様子でロディの事を見詰めて居ると、ロディは突如自身が[運営の人間]である事をマサツグに明かし始める!…当然その言葉が出て来た事にマサツグが驚くと、次にはロディの事を困惑した様子で凝視し続け!…まるで信じられないとばかりにそのポーズのまま固まって居ると、ロディは予想通りと言った様子で笑い出す!…
「……ぷッ!!…アッハッハッハッハッハ!!!…
そうよね?…
いきなりそんな事言われたらやっぱり固まるわよね!!」
「…?ご主人様?」
「まぁ突然そんな事を言われても困惑するだろうけど…
今言った事は本当よ!………でね?…
実を言うと各国のギルドマスターは勿論私を含めて
このゲームのデバッガーをしていて!…
各国毎に担当してはバグやプログラムミスが無いかを
日夜監視して居るのよ!…何せこのゲームの住人や
モンスターは全てAIで管理されているから!…
何かの拍子にその問題が出てくるのよ!…
当然進行バグやイベントバグにも繋がる訳で!…
それらを私達がギルドマスターって言う肩書きを
利用して修正作業をしている訳!…因みにそう言った
情報源は君達!…冒険者達から!…
…後、このキャラは私が一から作ったキャラで!…
中身も本物のオネエよ♥…」
「……ッ!?…いやそんな話は!…ってか…え?…」
まるでマサツグの反応は妥当と言った様子で…寧ろそれが当たり前と言った具合にロディが笑い続けて居ると、マサツグが固まって居る事にシロは疑問を持ったのか、不思議そうに顔を覗き込み声を掛け出し…だがそんな二人をそのままに…ロディは構わず自身が運営の人間である事を証明するよう裏側の話をし始めると、マサツグ達には感謝して居るとばかりに話し続け!…最後に自身が本物のオネエである事を明かし出すと、ここでマサツグがハッと我に返ったのか…とにかくツッコミが渋滞した様子で戸惑って居ると、話に付いて行けないフィアナ達は不思議そうに尋ね出す。
「…ス、スマンがロディ殿?…そのでばっがー?…
それに運営とは…一体何の事なのだ?…」
「ッ!…あらごめんなさい!…
ちょっと眠ってて貰えるかしら?…」
__ヴウン!!…ピッピッ!…ヴウン!!…
ッ!…スゥ~…コテン…zzzz…
「ッ!?…ちょ!?…」
話に付いて行けない事で不安を感じたのか、フィアナは恐る恐る確認するよう声を掛け出すと、ロディは気付いた様子でフィアナ達に謝り出し…徐に何やらメニュー画面を開いて眠るよう声を掛けると、何かコマンドを打ち込んではいきなりフィアナ達を眠らせる!…その際フィアナ達は催眠魔法にでも掛けられたかの様に机へもたれ掛かると、静かに寝息を立て始め!…シロも設定されていたのか、マサツグにもたれ掛かるよう眠り出すと、そのシロの様子にマサツグが驚いた反応を見せる!…そうしてシロを落とさないよう抱えると、マサツグとロディの周りに居るNPC達だけが眠っており、ロディはマサツグに大丈夫と声を掛け出すと、話の続きをし始める。
「…大丈夫!…
私達がお話をするまでの間眠ってて貰うだけだから……
…そしてこれで私が本当に運営の人間だって事が
証明されたでしょ?…」
「ッ!?…いや!…確かにそうなんだけど…
…何でこんな?…別に眠らせなくても…」
「…もしこの事がうっかり外に漏れでもしたら
それこそ面倒になるから!…ほらさっきも言ったけど、
この子達はAIで動いて居るの!…
だからさっきみたいな言葉を学習して…
何処か関係の無い場所で言われたら!…」
「ッ!…特定されると?…」
「その通り!……まぁ確かに自分の都合で
眠らせて居る事に抵抗は有るけど…
ここは少しね?…それに話したい事が有るし!…」
マサツグを安心させるよう言葉を掛けると、ロディはお道化て見せてこれで証明出来たと言い…その言葉を聞いてマサツグは戸惑いながらも返事をするが、少しやり過ぎの様な気もすると言い出すと、ロディは仕方が無いと言った様子で返事をする。その際この話を他に聞かれてはいけないと言った具合にマサツグへ説明をすると、マサツグもハッと理解した様子で!…特定を避ける為の致し方ない処置だと言ってロディは割り切るのだが、幾らAIと言えど抵抗があるらしく…さっさと話を終わらせるよう本題に入り出すと、ロディはある事をマサツグに話す。
「……ゲルデウスの屋敷は覚えてるかしら?…」
「ッ!…あの趣味悪い屋敷の事?…」
「そう!…マサツグちゃんがその主を倒しちゃった事で、
今はただの一風変わった観光名所みたいになっちゃった
けど…その屋敷の中にはあの趣味の悪い絵が飾られて
有ったでしょ?…アレは全部…バグなの!…」
「ッ!?…えぇ!?…」
ロディが徐に手を組みテーブルに肘を着き出すと、ゲ〇ドウポーズでマサツグに話し掛け…マサツグも突如ゲスデウスの屋敷が会話に出て来た事で戸惑いを覚えて居ると、ロディはあそこに描かれて有った絵は全部バグだと明かす!…当然それを聞いたマサツグは声を出して戸惑うのだが、そのマサツグの戸惑いの声を聞いても…聞いて居る筈なのにシロ達は起きず…更にロディの話は続く!…
「…恐らくあのバグが起きた原因はフィロネウスと
接触したから!……元々ゲルデウス自体不正…
横領に不純異性交遊と前から怪しい節が有ったんだけど…
フィロネウスと接触したせいか更に過度な物になって!…
結果あの状態になったって訳!…
…別に魔王自体が力を貸すとか、授けるみたいな事は
問題は無いのよ?…そうプログラミングされてるから…
ただ問題なのはフィロネウスの方で…」
バグが起きた原因をフィロネウスのせいと言い出すと、更にゲスデウス自身の素行の悪さを語り!…力を得た事によって暴走したのが今回のゲスデウスのイベントバグだとロディが説明すると、徐々にロディの様子に変化が出て来る…この時魔王の接触に関しては問題無いとマサツグに説明をして居るのだが、何故か徐々に俯き出し…その様子にマサツグも気が付くと、不思議そうにロディを見詰め…そのロディ本人も今度は身をプルプルと震わせ怒っている様な態度を見せ始めると、遂にはテーブルを叩き出す!…
__ダンッ!!…ッ!?…
「彼女自身自由奔放過ぎてこちら側でも
把握して切れてない!…特殊も特殊なAIの持ち主なの!…
だからあんまりそう言うイベント的な事も起こす事が
無いのだけど!…珍しい子なんだけど!…
確認してみたら今回だけでもそこそこ面倒な事を
してくれて有って!!…
こっちでも手を焼いて居るのよ!!…」
「は…はぁ…」
ロディが突如テーブルを叩き出した事にマサツグがビクッと反応すると、ロディは顔を上げてマサツグの方に振り向くなりフィロネウスに対しての恨み言を口にし始める!…その際フィロネウスの事を神出鬼没の様に言うと、運営側でも追い切る事が出来ない!…彼女の色々な事を正確に把握出来ていないとロディは訴え!…今回の様にイベントを起こしたら対策が出来ないと!…更にそこそこ面倒な事もやってくれて居る事を嘆く様に話し出すと、そのロディの初めて見る様相にマサツグは戸惑い…ただ相槌を打つ様にしか返事をしないで居ると、更にロディの話はマサツグにも飛び火し始める!…
「で!?…その中心に居るのが貴方!…
マサツグちゃんなのよ!!…」
「ッ!?…うぇえぇ!?…こっちに飛び火した!?」
「…何とかこっちでも把握して居る事を
話すとしたら如何やら彼女!…
フィロネウスは貴方にご執心の様子なの!…
一体何が原因でそんなフラグが立ったのか…
未だに分からないけど!…
彼女は貴方に接触して来た!…
これはもう直ぐ彼女と一戦を交えるかも
しれない合図でも有るわ!…」
詰め寄る様にロディがテーブルを乗り越えようとして来ると、マサツグは慌てて眠るシロを抱えて後ろに下がり!…しかしロディは構わずマサツグに現在分かって居る事を話し出し!…その原因について分からないと言いながらもその日が来るのは近いと話すと、当然マサツグは戸惑った反応を見せてはロディに意味を尋ね出す。
「ッ!…と言いますと?…」
「直接アプローチを掛けて来たって事は彼女としても
そろそろ我慢の限界って事!…
然るべき時に真っ向からぶつかって自分のモノにする!…
それが彼女の魂胆よ!!…」
「……因みにその根拠は?…」
「私の女の勘!!!」
「いやアンタ男だろ?…」
戸惑いながらも問い掛けるマサツグに…ロディは更にマサツグへ迫るよう顔を詰め寄ると、まるでフィロネウスの魂胆が分かって居るかの様に力説し始める!…その際向こうはマサツグを自分のモノにする事で一杯だと言い出すと、その言葉にマサツグは更に疑問を持ち!…その根拠は一体何処から来るのかと尋ねると、ロディは胸を張って堂々と女の勘と言い!…それを聞いたマサツグも呆れた様子でツッコミを入れると、一息吐き出す!…そうしてとにかく運営はフィロネウスに悩まされて居ると言う事だけを理解した様子をマサツグが見せるのだが、ふとある疑問が生まれ出し…その事を尋ねる様にロディへ話し掛け出すと、そのふと思った疑問について質問をする。
「…ふぅ~……ッ!…そう言えば?…
さっきの話しぶりだとまるで最初から
ゲスデウスの奴がバグってるってのが
分かってる様に聞こえたんだが…
じゃあ何で最初から修正をしないんだ?…
だってロディ…
ちゃんはデバッガーな訳なんだし?…」
「ッ!…あぁ!…それがちょぉ~ッと
出来ない理由が有って…いいわ!…説明してあげる!…
でも全てを話し出すと長くなるから
少し端折らせて貰うわね?…
まずこのゲームに使われているAIは普通にデータを
書き換えて正常な状態にする事が出来ない仕様に
なっているの!…
何故ならAI自身の判断で動いているから
書き換えても直ぐバグと認識して無効にするよう
プログラミングされて有るからで…
だからそう言ったバグが見つかったキャラは
一度プレイヤーか何かに倒して貰って、
AI自身が死んだって事を認識しないとデータの
書き換えが出来ない様になっているのよ。
因みにに何でこんな面倒な仕様をしているかと言うと、
不正ハッキング防止の為ね!」
「ッ!…じゃあ、ギルドマスターが
デバッガーの人って言うのは……」
マサツグが抱いた疑問とはそもそも論で…ゲスデウスにバグが見られた際、何故直ぐに修正をしなかったのかと言う事であった。先程の話を聞いて居た限りだとまるでロディは最初から知って居た様子で話しており…その事に気が付いたマサツグが改めて問い掛け出したのだが、ロディはその質問を受けて少し悩んだ表情を見せると、これまた直ぐに吹っ切れた様子でマサツグに説明をし始める。この時出来なかった理由をシステム上の仕様のせいで出来なかったとマサツグに答えると、その更に細かい理由にハッキング防止と語り…それを聞いた上でマサツグが理解した様子で更に問い出すと、ロディはマサツグに頷いて返事をしては更に答える。
__コックリ…
「そう…冒険者達にそのモブを
倒して貰ってAIを無力化して貰う為の先導役!…
そして倒して貰った後のバグ修正要員ってとこかしら?…
ほら!…マサツグちゃんも受けた事ある筈よ?…
マスターオーダークエストって!…
アレがそれよ!…」
「ッ!…あぁなるほど!……
…ッ!…じゃあもし俺達でも倒せない様な敵の場合は?」
「それに関しては大丈夫よ?
幾らAIでも能力を極端に上げる事は出来ない様に
制限を掛けているし、制限を越えて能力を上げよう
モンならそのAI自身にかなりの負荷が掛かって
最悪自滅だから!…
AIの暴走の大半はそのモブの行動・性格・挙動が
おかしくなる事が殆どでマサツグちゃんが
心配するような能力の変動等は人の手が
加わらない限りはまず無いわ。」
ロディはマサツグの質問に答えるよう自身の役割を簡単に説明すると、笑顔で答えて右手で拳を作るなり胸に当て…まるで誇る様な態度をして見せると、それを見たマサツグも納得した様子で言葉を漏らし!…だが直ぐにまた疑問を持った様子で質問をし出すと、ロディは面倒臭がる事無く笑顔で淡々と説明をする。そうして再び答えを返された事でマサツグはまた納得した様子を見せるのだが…オマケと言った具合に三度疑問が出て来ると、申し訳なさそうにロディに質問をし始める…
「ほへぇ~!…なるほど!……ッ!…
…三つ目でゴメンなんだけど…
戦闘に参加出来ない理由ってのは?…
勿論あの時言ってたのは嘘だろうから?…」
「ッ!…あぁ!…
それは単純に極力冒険者達の意思を尊重する為!…
確かにやられそうだからって運営の人間が
割り込んで行くのも不味いけど…
主役は貴方達プレイヤーですもの!…
私達はあくまでもバックアップ!…
それに運営の人間だって悟られない様にする為でも
あるわ!……もし…」
「ッ!…」
三度疑問を持った事と言うのはギルドマスターが戦闘に参加出来ない理由!…確かにあのコカトリスを倒し終えた時は破壊神だの言ってはいたが…アレは嘘なのでは?…と別の意味で受け取ったマサツグが改めて質問をすると、ロディはその理由については干渉しないのが鉄則!…と言った様子で答える!…その際自分はバックアップが専門と続けて答えると、やはり運営である事を悟られるのが駄目なのか、接点を少なくする為と更に続けて答え…マサツグもそれを聞いてやっと全てに納得した表情を見せるのだが、ロディはまだ何か有る様子で呟き!…それを聞いてマサツグも反応しロディに如何言う事かを尋ねるよう視線を向けると、ロディは更にこう続ける!…
「もし私達が動くとしたらその時って本当にヤバイ時
だって決まっているから!…
その時は私達も遠慮なく動くけど…それ以外はね?…
…でも本当は目の前で倒れているプレイヤーとか
放っては居られないのだけどね?…でも規則だしぃ?…
グスンッ…」
この時…その話をする時のロディは冗談抜きで本気の表情を見せると、マサツグにいつでも助けるから!…と言わんばかりの眼光を見せており!…その表情を見せられた事で逆にマサツグが戸惑った反応を見せて居ると、次にはコロッと態度が豹変した様子で元のオネエに戻り出す…その際倒れている冒険者を助けたい!と言った事を言い出してはマサツグに嘘泣きをして見せ、そのロディの変わり様に戸惑いつつも…呆れた様子で溜息吐き始めると、この話をするきっかけになった言葉!…お気に入りのプレイヤーについても質問をする。
「……はああぁぁ~…じゃあ、最後に…
何でこの事を俺には教えたのか?…
確か…お気に入りのプレイヤーって
言っていたけど?…」
「ッ!…あら?…乗って来ないのね?…
まぁいいわ!…それに関してはね♪…」
{…本っっっっ当に!…感情が読めない人だな?…
まぁ頼りになるのは間違い無いだろうけど…
やっぱ何かやり難い…}
マサツグの覚めた態度にロディはスッと元のテンションに戻ると不服そうにし、その問い掛けに対してこれまたスッと上機嫌な様子を見せ出すと、笑顔でその問い掛けに答えようとする!…この時マサツグは心の中ではそのロディのコロコロと変わるテンションに戸惑いを覚えては、読めないと感じ!…一体この人の感情は如何なって居るんだ?…等と考えて居ると、ロディから奇妙な返答が帰って来る。
「マサツグちゃんが私を含めた運営チームの
お気に入りの冒険者だからよ♪」
「ッ!?……はぁ?」
「うちの運営チームにもやっぱりお気に入りの
冒険者さんってのが居てね?
その中でもマサツグちゃんって一発逆転の
ファンタジスタを見せてくれるから
スッゴイ人気なの!!…それにこのゲーム唯一の
「超幸運」のスキル持ちだし♪……あっ!…
「超幸運」持ちだからって訳じゃ無いのよ!?…
勿論ね!?……一応これまでにも
マサツグちゃんの様な「超幸運」の持ち主が居たけど…」
ロディから帰って来た言葉はまさかの運営お気に入りの言葉!…当然その言葉が出て来た事にマサツグは今まで考えて居た事が吹き飛んだ様子で戸惑うと、ただロディに戸惑った表情を見せ!…しかしロディはそんなマサツグを置いてけぼりに!…何故気に入られて居るのかを話し出すと、その一つの要因に「超幸運」の名前を持ち出す!…その際それだけじゃないと言った様子でロディは続けて語るのだが、その話の中にマサツグの他に「超幸運」の持ち主が居た事を話し出すと、マサツグはそっちに興味を持った様子で尋ね出す!…
「ッ!?…ちょちょちょ!…ちょっと待って!!
俺以外にも「超幸運」の持ち主が居たのか!?」
「ッ!?…え、えぇ…居たけど……
でもその子達全員も急にゲームを
退会して居なくなっちゃった…
何故か知らないけどこの「超幸運」を
持った子は皆辞めて行くの!…
その原因が気になって調べて見たけど…
未だ不明で異常なし…
本当に如何してなのかしら?…」
{……俺しか居ない?…
…じゃあ本当にこのスキルにそれだけの
効果が有るかどうか…確認のしようが無いって事か
…一応能力の方は掲示板に書かれて有ったけど…
憶測の域を出ないだけだし…
…それにこのスキルも持った奴は全員辞めた?…
一体如何言う?…}
自分以外にも「超幸運」のスキルを持って居た者が居た事を聞かされてマサツグは戸惑うと同時に、その者達に興味を持ち出し!…このスキルについて少しばかり何か情報は得られないのかと考えるのだが、次にロディから全員辞めたと聞かされると、その原因についても分からないとロディに答えられては一気に興味が薄れる!…その際それを聞いたマサツグは驚いた表情をすると、同時にこの「超幸運」のスキルは曰く付きなのでは?…と悩み始め!…その際前々から知りたかった能力に関しても結局分からず仕舞いなのか…と思うと、ガックリすると同時に妙に諦めもつき!…そうしてマサツグが悩み出す一方で、ロディはマサツグの様子など御構い無しに話し掛けると、テンションを更に跳ね上げて見せる!…
「そんな事より!…
マサツグちゃんがうちの中で人気の理由はね!!」
「うおあ!!…こっちの事なんかお構いなし!?」
「だってこんな風にゲームのお話出来るの
久しぶりなんだもん!!」
「何だモン!!って…」
まるで久しぶりに人と会話出来る!!…と言った様子でロディが目を輝かせて居ると、再度マサツグに詰め寄るよう声を掛け出し!…そのロディの顔面ドアップにマサツグも戸惑い!…声を出して驚いて居ると、そのマサツグの驚き様にロディはお尻を振りながら言い訳をするよう文句を言い!…マサツグはマサツグでそんなロディにツッコミを入れる!…だがそんなマサツグのツッコミも効いていない様子で!…ロディは今までの鬱憤を晴らす様に!…何ならお気に入りのプレイヤーとお話が出来る事に歓喜した様子で話をし始める!…
「私がマサツグちゃんに興味を持ち始めたのは
やっぱり!…あのスプリングフィールドでの
騎士団長との一騎打ちがきっかけよね!!
運営メンバーもその時のイベントを見て居たんだけど…
あの圧倒的レベル差と装備でしょ?…
見てて絶対に負けると思っていたのに
蓋を開ければ大逆転ですもの!!
それはもう皆盛り上がったわよ!!…
それ以降マサツグちゃんがメンバーの中で
注目され始めて!!……etc etc」
{……あぁ…これは長くなるパターンだ!…
俺には分かる………てかフィアナ達は
何時まで寝かせて置くつもりなんだ?…}
このロディの話はリアル時間で丸一日!…それもマサツグが無理やり話を切って宿屋に逃げるまで続き!…その間シロやミスティーにフィアナは眠りこけたまま!…シロに至ってはマサツグが抱えて逃げる際もまるで意識がある様にしっかりとマサツグへ掴まっており、マサツグがシロを抱えてベッドへ横になるまで目を覚ます事は無いのであった。一方マサツグは逃げるまでの間ただひたすらにロディの話に付き合い!…意識を朦朧とさせるのだが!…この間レイヴンはと言うと、コカトリスの素材を取り終えた後…衛兵やメイドさん達の訓練に付き合い!…打倒マサツグを密かに掲げて居るのであった!…




