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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-
168/608

-第二章七十節 ギルド建設開始!と土地神の契約とロディからのお願い♥-



さて、マサツグとシロによるバトルドッヂボール的な展開から数十分後…マサツグ達は回復した後、王宮を後にするとその足でギルドの建設現場へと向かっていた。その際ギルドを建設に当たって作業員達とも宿屋前で合流をするのだが、その作業員達と合流する際のロディの掛け声にマサツグ達は驚く!…何故なら!…


「…すうぅ~~~!!!……ッ!!…

全員!!…せいれぇぇぇつ!!!!」


__ゴウッ!!!…


「ッ!?…うわぁ(キャッ)!?…」


ロディは徐に宿屋の前に来るなり息を吸い出し!…そして息を吸い込み切り意を決した様子で目を見開くと、突如として号令を掛ける!そのロディの号令の勢いに!…マサツグは驚くと同時に耳を押さえ!…この時マサツグに肩車をして貰っていたシロも慌てて自身の耳を押さえると、五月蠅いとばかりに小刻みに震え出す!…当然突如叫び出した事で周りの人達も驚いた様子で家の中から飛び出して来ると、その叫び出した張本人に視線を向け!…一体何事か!?と言った様子で見詰めて居ると、今度は慌ただしい足音がその作業員達の泊っている宿屋から聞こえて来る!…


__……ドドドドドドド!!!!…


「あぁ~!………ッ!?…この足音?…」


__バアァァン!!…ッ!?…ザザザ!!!…


「「「すぅ~!…オハヨウゴザイマァ~ス」」」


マサツグとシロはまだ耳がキンキンすると言った様子で唸って居ると、徐々に収まって来たのか…今度はその騒々しい足音が聞こえ出した事に戸惑い、一体何が始まるのか?…とその足音の聞こえて来る宿屋の方に視線を向けると、次の瞬間あの白のタンクトップにニッカポッカ!…安全第一の黄色のヘルメットを被った作業員達が宿屋から突如として飛び出して来る!…この時一糸乱れぬ軍隊の様な動きでロディの前に整列して見せると、威勢良く朝の挨拶をし!…その様子にこれまたマサツグ達を含む周りの人達が困惑して居ると、ロディはまるで今日の作業を確認するよう作業員達に声を掛け出す!…


「よぉ~し!!…今日も絶好調ね!!…では!…

これよりハーフリングスにてギルドの建設を開始する!!

この作業は今後のギルド運営!…いや!!…

その他の者達にも有益な事業になる!!…

心して掛かるように!!

そして更に!!…今回はギルドの建設だけでなく!…

ハーフリングスの復興にも尽力をする!!!…

どんな些細な事でも一切の妥協を許すな!!…

怪我にも気を付ける様に!!!…」


「「「ハイ!!!」」」


「よし!!…じゃあ()()()()景気付けにやっとくか!!」


「ッ!?…け、景気付け?…いつもの?…」


ロディは作業員達の朝の挨拶を聞いてその調子を確かめると、お姉キャラから親方キャラに変わるよう!…突如としてその態度を豹変させては作業員達に腕を組んで仁王立ちして見せ、今回の目的について語り出すと自分達の仕事に手を抜かない!…怪我の無い様に号令を掛ける!…そしてそんなロディの号令に対して作業員達も答える様に威勢良く返事をすると、ロディは作業員達を見詰めては満足そうに頷き!…[いつもの奴をやる]と言った様子で全員に号令を掛けると、その言葉にマサツグは更なる困惑を覚え出す!…勿論朝からこんな騒がしい事をやって居るので、ロディ達は明らかな近所迷惑なのだが…もはやその勢いに圧倒されてか誰も文句を言えず、その様子を全員が見詰めて居ると、その[いつもの]奴をロディはやり始める!…


「建設作業心得!!!…其の壱!!!…

如何なる作業も!?…」


「「「安全第一!!!」」」


「建設作業心得!!!…其の弐!!!…

如何なる作業も!?…」


「「「全力で!!!」」」


「建設作業心得!!!…其の参!!!…

如何なる作業も!?…」


「「「一切手を抜かず細微まで

完璧な仕事を完遂するべし!!!」」」


…恐らくはロディの中での心構えなのだろう!…その心構え…もはや社訓の様な口振りで作業員達に投げ掛け出すと、それに答えるよう作業員達は胸を張って足を肩幅に開き!…両腕を後ろで組み出すと、叫び始める!…その際ロディが問い掛けている言葉は全部同じなのだが、作業員達は違うと言った様子で徐々に声を張り上げる様に答えて行き!…宛らその様子は戦地に赴かんとする戦士を鼓舞する様に!…三つ言い終えた所でロディが拳を握り天高く悔い無し!…をして見せると、最後の掛け声を掛け出す!…


「よっしゃあぁぁぁ!!!…行くぞオォォ!!!」


__オオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!……


「………何これ?…」


全員の気合を感じ取った様子でロディは嬉々として全員に声を掛けると、それに答えるよう作業員達も拳を振り上げ叫び出し!…その男らしくも暑苦しい展開にマサツグとシロは付いて行けず…その場で固まり思わずマサツグが零して居ると、ロディとその作業員達は隊列を組む様に現場へと進み始める!…これが[いつもの]奴なのか?…とにかく一通りのコール&レスポンスが終わると勿論先頭はロディ!!…その後ろをこれまた一糸乱れぬ様子で作業員達が行進して居ると、その騒ぎを聞き付けたのか慌てた様子で衛兵達が飛び出して来る!…


「一体何の騒ぎ!?…ッ!?!?…」


誰かが呼んだのか現場に辿り着いた衛兵達も何が何だか…と言った表情を見せており、そのロディ達の隊列を見つけるなり自身の目を疑うよう衛兵達はギョッとする!…何故ならブーメランパンツを穿いた黒い巨人が隊列の先頭に立っており!…その後ろには兵隊の様に統制の取れた動きで同じ格好の人間が多数並んで居るからである!…この様子から察するに衛兵達全員にロディが如何言う人物なのかがまだ聞かされていないのか、ただその光景を目にすると衛兵達は固まってしまい!…ロディはロディでその衛兵達に気が付いたのか、徐に近付くなり現場へ案内するようお願いをし始める。


「ッ!…あら、丁度良かったわ!…

悪いけどギルドの建設現場まで案内して頂戴!…」


「えぇ!?……は、はぁ…了解…であります?…」


「……これには衛兵達も困惑…って、当たり前か…」


突如自身よりデカい人間に声を掛けられた事で衛兵達は戸惑うのだが…ロディに迫るよう案内をお願いされると、困惑しながらも了承する。しかしやはり混乱して居るのかその受け答えは如何にも怪しい物で…そんなやり取りを目にしたマサツグもハッとした表情で気を取り直すと、その一連の様子を見て衛兵の気持ちに理解を示す…そうしてマサツグとシロもその隊列の後を追い掛ける様に駆け出して行くと、一同はその建設予定現場へと辿り着き…今だ案内をしてくれた衛兵達はロディ達に対して警戒をしており、この時隊列の後ろに居るマサツグを見つけるなり慌てた様子で駆け寄って来る!…


「け、建設予定地となっているのは

ここになりますが……ッ!…勇者殿!!…」


「え?…」


__バッ!!!…


「な、何なのですか!?あの巨人は!?…

あれは新手の魔物か何かですか!?…」


「ッ!…うわぁ…ひっでぇ言われよう…」


さすがの獣人の衛兵達もロディには圧倒された様子で…衛兵達の内の一人がマサツグに気が付くと、慌てて雪崩れる様にマサツグの居る方へと駆け寄り始める!…そしてそんな衛兵達の様子にマサツグが戸惑って居ると、まずはロディの事について安全の確認をし始め!…その問い掛けを受けた事にマサツグが思わず苦笑いをして居たが、ロディは此方の事など全く気にして居ない様子で一人話を進め出す!…


「ふぅ~ん?…これはこれは…

…中々の立地じゃなぁい♥…ここだと目立つし!…

お店も近くに有るし!…何より表通り!…

メインストリートだから迷う事も無い!…

交易も支援もし易くて良いじゃなぁい♥」


「……あの様にクネクネとして居るのですが!?…」


「…あぁ~……一応害は無いよ?

ただ性格に難有りかもしれないけど?…

とにかく悪い人じゃ無いから!…」


「……マサツグちゃん?…

ちゃんと聞こえているからね?…」


__ッ!?………


ロディはその建設予定地を見るなり品定めをするよう辺りを見渡し始め、色々と確認をして納得したのか心を躍らせるよう喜びを露わにし始めると、お姉特有の動きで衛兵達を戸惑わせる!…勿論その当本人には警戒させる意図は無いのだが、衛兵達は初めて見る生き物と言った様子でやはり警戒をしており!…思わずマサツグに再度確認を取り始めると、その衛兵達の問い掛けにマサツグは如何答えるかで悩み出す。そうして一応ロディが悪い人でないと言う事だけを衛兵達に説明をすると、やはり今までの話を聞いていたのかロディは不満げにマサツグへ声を掛け!…そのロディの言葉にマサツグ達が驚いて居ると、ロディは納得した様子で呟き出す。


「さて!…じゃあ…

土地に関しても問題無いし、広さ問題無い!…

こんな良い所に立てさせて貰える事を感謝しつつ!……」


__ギュッ!!……ザッ!…スゥ……


「…ッ!…え?…」


もはやオネエなのか土建屋なのか?…はたまた本当にギルドマスターなのかと悩み出してしまいそうなのだが、ロディは満足した様子で呟きながらその建設予定地の中心へ移動すると、徐に右手で拳を握り始める!…当然そんな奇妙な光景にマサツグ達は戸惑った反応を見せ出すのだが、ロディは構わず中心に立つ!…そして左膝を地面に右膝を立てるようその場にしゃがむと、その地面に対して真っ直ぐに右拳を構え始める!…この時マサツグ達にはそのロディの後ろ姿しか見えて居ないのだが、何故かその様子が手に取る様に分かり!…一体何をして居るのか?…と言った様子で見詰めて居ると、ロディは更なる奇行に走り出す!…


「………ッ!!…ウォリャアァァ!!!…」


__ズドオォォォォォォン!!!!…

グラグラグラグラ!!…


「ッ!?…ちょ!?…ええぇぇぇぇ~~~~!?!?」


__キャアアアアアアアアァァァァ!!!……♪…


ロディはそのポージングのまま固まり…何も言わずに目を瞑り自身に気合を入れ始めると、その構えている右腕に力を溜め出す!…まるで空手の達人が瓦の山を目の前にして精神統一をして居るが如く!…ただ静かに呼吸をし、そしてその時が来たとばかりに目を見開き!…掛け声と共に地面に向かい正拳突きを放つと、その一撃は重いのか軽い地震が起きる!…その際ロディの一撃の余波はマサツグ達の居る場所にも簡単に届くと、衛兵達だけでなくマサツグ達も戸惑わせ!…当然周りに住んで居る・歩いている獣人達も驚かせて一体何が起きたのか!?…と言った具合に軽いパニックになって居ると、その揺れも長くは続かないのか徐々に収まり始める!…因みに地震が起きた時シロはと言うと、揺れに合わせて自身の体を揺らしてはまるで楽しそうにマサツグでロデオして居た。


__ゴゴゴゴゴ!!!…………


「ッ!……お、収まった?……って、ロディ!!!…

アンタ一体何を!?……ッ!?…」


「ゆ、勇者殿!?…

ほ、本当にこの者達は大丈夫何で!!……ッ!?…」


徐々に収まって行く揺れに対してマサツグ達・獣人達は安堵する様子を見せ始めるのだが…次にはマサツグがハッとした様子で気を取り直すと、ロディに向かって文句を言い出し!…その際ロディに詰め寄ろうとするのだが有るモノが目に飛び込んで来ると、思わずその足を止めてしまう!…するとそれに伴って衛兵達も付いて来るよう足を動かし始めると、改めてロディの事についてマサツグに本当に大丈夫なのか!?と問い掛け出し!…この時マサツグと同じ物を目にすると、衛兵達は驚きの余り言葉を失ってしまう!…何故なら!…


__ぱあああああぁぁぁ!!!…


「………。」


ロディが殴ったであろう震源地には先程まで無かった筈の緑色の魔法陣が展開されており、その魔法陣の中心には緑色に光るバスケットボール台の光る球が浮遊している!…魔法陣の大きさは約4m位と言った所か中心にはギルドの紋章が描かれており、その光景を目にしたマサツグ達が驚きその場で固まって居ると、ロディはその二つがある事を確認して一息吐き始める!…まるで一仕事終えたかの様に一息吐くロディに、マサツグ達は困惑の視線を向け続けるのだが…その視線に気付いてか気付かずか、ロディはハッとした様子で突如マサツグ達の居る方に振り向いて見せると、謝り出す!…



「……ふぅッ!…って、あっ…

あらやだ!…ごめんなさい!!…

私ったらつい興奮しちゃって!!…

久々の良い土地に気合が入りすぎちゃった♪」


「いや…気合いが入ったじゃなくて……これは?…」


「…これがその道すがらに説明した転移の魔法陣!…

[ギルドの門]よ!…これがギルドを建てる際に当たって

必要な魔法陣で…この魔法陣の上に建物を建てる事に

よってギルドが完成するの!……だから言ったでしょ?…

ハリボテだって?…」


「………。」


さすがのロディも地震を起こした事に対して謝り出すのだが、それよりも説明が無かった事に戸惑い!…とにかくマサツグが目の前の光景に戸惑いながらもロディにツッコミを入れると、その魔法陣と光の玉について質問をし始める。この時マサツグは戸惑った表情で一切視線を逸らす事無くその光の球を指差して見せるのだが…ロディはあの帰りの馬車で話した[ギルドの門]の話について軽く話し出すと、その実物がこれ!…と言った様子で光の球と魔法陣をマサツグ達に見せる。そうしてこれを作る事に成功した事で後はハリボテを作るだけと笑顔で答えると、その言葉に衛兵達は絶句し…マサツグはマサツグでロディの正体についてもはや化け物の様に感じてしまうと、ただ心の中でロディについて疑問を持ち出す。


{……何か俺自身のあの人の事が安全なのか?…いや…

それ以前に人間なのかすら怪しく思えて来た…}


「さぁ!…今度は儀式よ!…

土地神様にちゃんと許可を貰わなくちゃ♥

…皆準備して頂戴!…」


「「「了解!!!」」」


__ガタガタガタガタ!…コンコン!!…カッカッ!……


たった一人の人間が地面を殴っただけで大地を揺るがし!…その際力加減を間違えたと笑ってテヘペロまでする始末!…当然これにはマサツグも本当に人間なのか?…とロディの事をモンスターとして見始めては悩み…ロディに疑惑の視線を向けて居ると、そんなマサツグの事等を置いといてロディは淡々と今度は儀式を執り行う様な事を言い出す。そして作業員達に準備するよう声を掛け出すと、作業員達は返事をするなり既に構えている様子で色々な物を用意しており!…その用意した物を組み立てる様に魔法陣中央…何やらマサツグにとって見覚えの有る祭壇が組まれると、その様子を見てマサツグは更に戸惑う!…


「うぅ~ん……ッ!…って、これって?…」


「ッ!…あら?…

マサツグちゃんその反応だとこれを見た事が有るの?…」


「いや…見た事が有るとかそう言うのじゃなくて…

…これって?…()()()なんじゃ?…」


「ッ!…あらやだ珍しい!…良く知ってるわね!…

そうよ!…これが土地神との契約!…

文字通り地鎮祭よ!!…

…今時の子じゃ知らないと思っていなのに!…

いっその事ウチで働かない?…」


「ッ!…はははは……遠慮します…」


その見覚えの有る祭壇は神棚の様な何か神聖さを感じ…マサツグが思わず戸惑った様子で言葉を漏らすと、ロディはそのマサツグの反応に気付いた様子で反応を示し…マサツグに尋ねるよう言葉を掛けると、マサツグは見た事が有ると言った様子でロディに返事をする。何なら現実(リアル)の方でも見かけると若干戸惑った表情をして見せると、その祭壇を組んで居る様子を地鎮祭と答え出し!…そのマサツグの言葉を聞いてロディが若干驚いた反応を見せると、次には感心してマサツグを勧誘し始める!…当然そんな勧誘にマサツグは苦笑いをするとロディの誘いを断るのだが…そうこうして居る内にその祭壇が出来上がると、今度はその祭壇に果物やお神酒など…穀物等が祭られ始める。その際その設置された祭壇の両脇…右側には木製の鍬とシャベルが立て掛けられ、左側には大幣(おおぬさ)が立て掛けられて有った。


「……因みに何で和式なんですか?…

…まぁ洋式は知りませんが…」


「……私も洋式は知らない…

と言うか向こうにはそう言う文化が……ッ!?…

ン゛ン゛!!…さぁ知らないわ!?…

私がギルドマスターとして着任した時には

こうするって教えて貰ったしぃ~?…」


「へぇ~……」


{……あれ?…何か今物凄い事を聞き逃した様な?…}


そうして設置された祭壇を中心に正方形を描くよう地面に柱が建てられると、笹の付いた竹を縛り付け…その縛った竹同士を結ぶよう注連縄で結んでしまうと、準備が整ったのか作業員達は撤収し始める!…その間マサツグとロディはその作業風景を見ては他愛もない話をするのだが…その会話の中で何やら気になる事をロディは口にするのだが、この時マサツグは思考を放棄しており…深くは尋ねられずそのまま有耶無耶になってしまうと、時既にお寿司と言った様子でマサツグも反応をする。…さて、こうして一通りの祭壇が出来上がるとロディは仕上げと言った様子でその祭壇の前に移動し…祭壇手前で浮遊する光の球に手を伸ばし出すと、祝詞を唱え始める!…


「……ン゛ン゛!!…

…此れの斎庭を厳の岩境と祝ひ定め祓ひ清めて…」


{…うわぁ……マジもんの祝詞が始まったよ!…

ってか、このゲーム祝詞まで入って居るのか!?…

ある意味でスゲェ!!…

んでもってこれを唱えられるギルマスもスゲェし!?…

物珍しさからか人も集まり出したし!…

作業員達はあの軍隊の休めポーズで整列してるし…

…これ長そうだなぁ?……ッ!…

シロは大丈夫だろうか?…}


__チラッ?…


光の球に向かって手を伸ばすとロディは目を閉じて祝詞を唱え出し!…それに反応するよう光の球も更にその光を強めると、その空間は沈黙に包まれる…沈黙と言ってもロディの祝詞だけが聞こえている状況で、マサツグは本格的に祝詞が唱えられ始めた事で驚きを露わにして、思わず辺りを見渡し始め…その際周りは物珍しさから人が集まっては戸惑っている様子を見せており、作業員達は軍隊の様な待機ポーズでその様子を見守り、一切ブレる様子を見せる事無くただ黙して語らずを貫いていた!…そうしてそんな周りの様子にマサツグが戸惑いを覚えると、ここでハッとシロの事を思い出した様子で反応し!…そのシロの様子を確認するよう視線を上に向け出すと、そこには祝詞が睡眠魔法に聞こえて居るのか…舟を漕いでいるシロの姿を見つける…


__…こっくり……こっくり……


{…ッ!…あははは…やっぱ駄目そうだな?…

完全に舟を漕いでる……とは言え…

本当に長そうだなぁ?……}


__三十分後……


「……守り恵み幸へ給へと恐み恐み

乞祈奉らくと白すぅ~………」


「……お、おわったぁ~…」


自身の頭の上で舟を漕ぐシロに苦笑いをしつつ、時間が掛かりそうなその地鎮祭の様子を眺めて居ると、本当にそこそこな時間が掛かってしまう!…リアルな時間にして三十分!…その間立ちっぱなしで頭に寝ているシロを抱えて居る等…何も出来ない事に苦戦し、その地鎮祭の様子を見ていた獣人達も途中でリタイアしたり、その場で崩れたりと…次々にダウンして行く。そんな中やはり作業員達は微動だにせず慣れた様子で整列しており、三十分経って漸くロディが祝詞を唱え終えると、光の球から手を放して一礼する。そうして終わった様子でロディがその場を離れ出すと、先程まで輝いていた光の球の光が収束し始め…マサツグも終わった…と言った様子で楽な体勢を取り出すと、作業員達もロディが光の球から離れた事で動き始める!…


__……バッ!!!…ガッガッガッ!!…

ヨッシャアアアァァァ!!!…


{……はあぁ~…

とにかくこれでギルドの建設が始まった訳なんだが…

……ッ!…ってそう言えば……ッ!?…あれ?…

祭壇が無い?…いつの間に撤去…}


「…さてと!…これで後はあの子達に任せれば問題なく

ギルドの建設は進むわね!……で?…

マサツグちゃんちょっと良いかしら?…」


「ッ!…何で……ッ!?…」


__ニッコオオォォ!!…ッ!?!?…ザザザッ!!…


端に避けて有った建材を手に取って作業員達は早速建築を開始する!…その際待ってましたとばかりに掛け声を挙げ出すと、それぞれの持ち場に着き出し!…この時あの祭壇は退けないのか?と言った具合にマサツグが確認をすると、その祭壇はいつの間にか影も形も無くなっていた…当然そんな光景を目にして一体何処に行ったのやら?…とマサツグは考え出すのだが、そんなマサツグの事など御構い無しにロディは終わったと言った様子で伸びをし!…マサツグに用件が有ると言った様子で声を掛け出すと、マサツグも呼ばれた事で反応するのだが!…その時のロディの表情はニッコニコで有り!…その表情にマサツグが思わず警戒し後ろに下がり出すと、ロディはマサツグを追い駆ける様に詰め寄り始める!…


「ッ!…いやん!♥…

逃げられると追い駆けたくなっちゃうじゃない♥」


「ご!…ご用件は何でしょうかああぁぁぁ!!!」


「…ッ!…お~い!…ヤブ…」


__ンバッ!!…ゴアアアァァ!!…

ガッシィン!!!…


逃げるマサツグに対して反応するようオネエ走りでマサツグを追い駆けると、一気にその差を縮め!…その様子にマサツグはシロを落とさないよう逃げて回って居ると、恐怖に引き攣った様子で用件を聞き出す!…その際間が悪い事にレイヴンはマサツグに何か用が有ったのか…マサツグの事を探した様子でレイヴンがやって来るのだが、絶賛マサツグはロディに追われており!…その様子を見てレイヴンも逃げようとするのだが、更に間が悪いとばかりにロディが二人を捕まえるよう飛び付き出すと、敢え無くロディに御用となる!…


「うふふふふ!!♥…んもう!♥…

二人して可愛いわねぇ♥…

マサツグちゃんだけでなくレイヴンちゃんも

捕まえちゃった♥…ロディか・ん・げ・き!♥…」


「ぎゃあああああぁぁぁ!!!

マサツグ説明しろぉぉ!!!」


「ンなモンこっちが知りたいわアアァァァ!!!!」


二人を捕まえた事でロディはご満悦!…ギルドの建築現場に木霊するはマサツグとレイヴンの悲鳴!…その悲鳴もまるで掛け合いをするよう叫び合い、この時マサツグの頭の上で寝ていたシロはと言うと、マサツグの頭にしがみ付いては安心し切った様子で眠り続けていた…そして数分後…ロディが落ち着いた所で二人は解放されると、そのロディの要件を改めて聞き出す…


「…だはあぁ~!…ぜぇ!…ぜぇ!…

……で、用件は?…」


「んもう!…そんなにプリプリしないでよ!…

大袈裟ね!…」


{{誰のせいだと思ってる!?…}}×2


ロディに抱き着かれた事でマサツグとレイヴンは既に息を切らし、その場にへたり込むグロッキー状態なのだが…いざその用件について若干目付きの悪い表情で聞き始めると、そんな二人の様子にロディは不機嫌そうな表情を見せる。そしてマサツグ達に対して文句を口にし出すのだが、当然その言葉にマサツグとレイヴンは誰のせいだ!…と心の中で呟き!…とにかく用件について何を話し出すのかと身構えて居ると、ロディも気持ちを切り替えては本題を話し始める。


「…いえね?…他でも無い頼み事って言うのは…

この近辺で現れたコカトリスの討伐なのよ!…」


「ッ!…コカトリスって!…あのコカトリス!?…」


「…他にどのコカトリスが居るのかは知らないけど……

何でもここ最近このハーフリングスの近郊で

よく硬直して動かなくなった動物を見掛けるって言う

話が上がっていて…

何でもコカトリスが突如現れては動物達を無差別に

襲っているとか!…

このまま放置して置くと色々と面倒だし…

先に討伐して後顧の憂いを排除して貰おうと

思ったのだけど…如何かしら?…」


ロディがマサツグ達にお願いをしたのは討伐依頼!…それもRPG系のゲームをやって居れば一度は聞いた事の有る化け物!…コカトリスの討伐と来たのだ!…既にこのゲームでのコカトリスが如何言うモノなのかを知って居るレイヴンは、若干慌てた様子でロディに再度確認を取り出し!…その問い掛けに対してロディは戸惑いつつもコカトリスと答え直すと、最近この辺りで被害?…が出て居る事を話し始める。そしてこのまま放置すると被害が大きくなる事を予見したロディはその討伐をマサツグ達に任せようと思い立った様子でお願いし話すのだが…その話を聞いたレイヴンはと言うと、乗り気じゃない様子で悩み出す…


「…コカトリスかぁ……厄介だな…

…ッ!…因みにこの話は何処から?…」


「ハーフリングスの森で猟師をして居る獣人達からよ?…

余りにも不気味だから見つけても放置して居るらしいわ…

…後この話はまだ正式な依頼として受けていないし、

ギルドもまだ立て始めたばっかでまだここのは完全に

機能していないし…更に色々と不確かだから危険度も

高いけど…その分報酬も弾んじゃうわ!…

…このまま放って置くのも問題だからこうして貴方達に

お願いしているの!……ッ!…

勿論、強制ではないから断ってくれても良いけど?……」


レイヴンはその話を聞いて悩み出すと話の出所について尋ね始め!…問い掛けを受けたロディも誤魔化す事無くハーフリングスの猟師達からと答えると、詳しい詳細を話し出す。何でも森の中で不自然に固まって動かない動物達が居るとの事で、その話を聞いてロディもコカトリスである線が濃厚である事を説明すると、険しい表情を見せる!…その際まだこの依頼がギルドからの物では無くロディ個人からの物だと言う事を説明すると、ロディは危険を承知でお願いをする様に手を合わせてマサツグを拝み出し!…その反応を見てレイヴンが戸惑って居ると、マサツグがロディに返事を出す。


「……じゃあ、仕方ないんじゃね?…

これも人助けだと思ってさ!…

……それにここで断っても後々

この依頼は俺達の所に回ってきそうだし…

速い内に潰すに越した事は無いだろ?…」


「ッ!……まぁ…そうなんだが…

…しょうがないか…」


「ッ!…ありがとう!!…恩に着るわ!!!……ッ!…

何ならこの依頼の報酬…

先払いでわたしのあっつぅいベーゼを!…」


「「結構です!!!…」」×2


マサツグは仕方が無いと言って依頼を受ける事を決めると、レイヴンに人助けと言い出し!…そしてこの後に巡って来るであろう事も話して説得するようレイヴンに話し続けると、レイヴンも折れたのか渋々首を縦に振って返事をする。こうして二人はコカトリスの討伐をする事を決めるとロディに返事をして、その返事を聞いたロディも感激した様子で笑みを浮かべると、依頼を受けてくれた事でマサツグ達に感謝をする!…その際依頼料を先払いと言ってロディは口を窄め出し!…マサツグとレイヴンにキスをしようとするのだが、それを見た二人は慌てて断固拒否し!…後日からその依頼をし始めることを決めると、今日一日を適当に過ごしてはその日のゲームを終えてログアウトする。…そして…


「……ログアウトっと!……はあぁ~…」


__マサツグゥ~!ごはぁん!!!…


「ッ!…うぇ~い!!」


ログアウトして現実世界に戻って来ると、丁度時間が良かったのか下の階から母親のご飯が出来たと言う声が聞こえて来る。その母親の言葉に返事をするようマサツグも声を出すと、ヘッドギアを外して下に降りて行くのだが…そのご飯の時にマサツグが自分の席に着き、いざ目の前に用意されたご飯に手を着けようとすると、何故かマサツグの弟に心配そうな視線で見詰められる。


__…パンッ!…いただきます!…

…スッ…パクッ……ッ?…


「…何?…ほうはひはほは(如何かしたか)?…」


「………。」


この時マサツグはご飯を一口食べ出して居たのだが、その弟の視線に気が付くとマサツグは弟に声を掛け出し…その見詰める理由について問い掛け出すが、弟は何も言わずにマサツグを凝視し続ける!…そんな何の返答も無くただ見詰めて来る弟に!…マサツグは疑問を持ち出すのだが聞くのも面倒と言った様子で無視をし、改めてご飯を食べ始めようとして居ると、その口を閉ざして居た弟からこう問われる!…


「……兄さん(あにさん)?…大丈夫?…」


「ッ!…へ?…ふぁんで(何で)?…」


「兄さんの部屋から変な悲鳴が聞えてきたから……」


__ブッ!!!…


…弟はマサツグを労わる様に声を駆け出すと、まずはマサツグの安否を確かめ!…その安否確認にマサツグは戸惑いながらも再度その理由について弟に尋ね出すと、ゲームをして居た際の悲鳴が聞こえていたのか…弟から変な悲鳴が聞こえたと言われる!…如何やらロディに抱き締められた時の悲鳴が聞こえて居たらしく!…その事について問われると、、マサツグは噴出し!…目の前に座って居た父親の顔に向かいその食べていた物を吹き出すと、その日の食卓は騒然とするのであった。



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