-第二章五十六節 巨大デーモンとシロ&レイヴンの連携と死霊の王-
モンスター達の侵攻ルート!…魔法陣を目の前にして突如降って来た巨大な悪魔にレイヴンとシロは驚き戸惑う!…その威圧感ある姿にさすがのシロも息を呑むが臨戦態勢に入り、レイヴンはその悪魔を前に如何対処したものか?と悩み始めて居ると、目の前の悪魔は両手でバルディッシュを握ってガードの構えを取る!…まるで番人と言わん掛りの威圧感!…を見せており、その間にも魔法陣からは止めど無くモンスター達が次々出て来ると、何故かレイヴンとシロを避ける様に市街地へと向かい出すのであった。
{……典型的な悪魔の見本って感じの姿だな!…
それにこの威圧感!…恐らくBOSSか!……面倒だなぁ!…
てっきり魔法陣を消せばそれで終わりって
思って居たんだが…ゲスデウスだっけか?…
アレだけじゃねぇのかよ!!…}
「我ガ使命ハコノ国ヲ攻メ落トスコト!!
ソノ為ニコノ魔法陣破壊サレテハ侵攻ガ難シクナル!!
我ガ主ノ命ニヨリ邪魔ハサセヌ!!!」
「ッ!…主の命って…呼んだ奴は迷惑極まりないなぁ~…
それもこんなデカ物呼ぶとか!…
どんな魔力してんだよ!…」
「レイヴンさん!!…如何します!?」
改めて悪魔の姿を確認してはそのデカい悪魔と戦わないといけない事にレイヴンは落胆し、悪魔は向かって来るレイヴン達に対して徐に斧を振り被ると、警告する様に国を攻め落とすと堂々宣言する!…その際後ろに誰かが居る事を悪魔が仄めかし、そんな悪魔にレイヴンは迷惑と文句を呟き…悪魔を呼んだ人物に対して若干の興味を持ちながら、同時に杖を構えて悪魔を倒す方法を模索し出すと、そんなレイヴンの様子を見てかシロもレイヴンに判断を仰ぎ出す!…そして悪魔はそんな二人の事など尻目に、その振り被った斧を斜めに振り下ろすようまずは初撃!…レイヴン達に向かい斬撃を繰り出すと、その破壊力を披露して見せる!…
__グググッ!!…ゴアアアァァ!!!…
「ッ!?…あぶな!?…」
__ドサアアァァァン!!!…ガラガラガラガラ!!…
…ぱあああぁぁぁ!!…
悪魔からかなりヤバそうな一撃が飛んで来る事を察知したレイヴンとシロは、その悪魔の攻撃を回避するようバックステップをするのだが…勢い余ってかその丸太の様に太い腕から繰り出された一撃は一回転するよう悪魔自身の背後にあった壁をも破壊し!…市街地を護る壁にデカデカと巨大な風穴を開けると、背後に描かれて有った転移の魔法陣をクッキリと宙に浮かばせる!…すると如何だろう?…魔法陣の出口が二つになったと判定されたのか、魔法陣の正面だけからモンスターが現れて居たにも関わらず!…裏面からもモンスターが出て来る様になり、実質二倍の勢いでモンスターが投入され出すと、悪魔本人も知らなかった様子でやり過ぎたと零し始める。
__ッ!?…ギャギャギャギャギャアアァァァ!!!!…
「ヌウ!?…勢イ余ッテ壁ヲ壊シテシマッタワ!……
シカシ嬉シイ誤算カ!…
魔物達ガ更ニ侵攻出来ル様ニナッタ!!」
「ッ!?…力任せの脳筋タイプか!!…
…ますます面倒!!…
とは言えコイツを倒さな魔法陣には近付けんし!…
かと言ってシロちゃんだと盾役タンカーはキツイし!……
……えぇ~い!!…とにかく鑑定!!」
__ピピピ!…ヴウン!…
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「グレーターアックスデーモン」
Lv.55 エリアBOSS
HP 66800 ATK 540 DEF 460
MATK 480 MDEF 450
SKILL
薙ぎ払い Lv.10 飛翔 Lv.5 激昂 Lv.13
戦斧術 Lv.10
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「ッ!?…チッ!!…やっぱ高水準!!…
幸いなのは遠距離系の技を持って無さそうと
言った所か!?……ったく!…
出来る様になったじゃねぇよ!!
面倒事増やしやがって!!…シロちゃんやれるか!!…」
魔法陣の裏表からモンスター達がゾロゾロと姿を現し出て来ると、悪魔は嬉しい誤算と言って笑みを浮かべ!…その悪魔の一撃を目の当たりにしたレイヴンとシロは驚き!…着地後迂闊に動く事が出来ず、ただ如何やって倒そうか?と悩み出すと、とにかく模索しながら安定の初手から入り出す!…そして検定が完了するとレイヴンの目の前に表示されるはやはりBOSSと書かれたデーモンのステータス!…自分より高水準の能力が表記されており、それを見てレイヴンも分かって居たとばかりにぼやくと、余計な事をしたデーモンに対して更に文句を口にする!…しかし幾ら文句を言った所で事態は改善せず、シロを呼びいよいよ戦闘を始めようとすると、さすがのシロも緊張した様子でレイヴンに返事をする。
「ッ!!…ッ~~~!!…は…はいです!!」
「ッ!…いいか!?…無茶はするな!?…
牽制だけで良い!!…無理な接近戦は控えるんだ!!…
相手から一定の間合いを取ってタゲを取って!!…
俺が魔法を唱える時間を稼いでくれたらいい!!!」
「ッ!…はいです!!…
大丈夫!!…行きます!!!」
「よし!!…頼んだぜシロちゃん!!!…
俺も高速詠唱フルで動かないと!!!…」
シロがレイヴンに返事をする際…やはり自分より大きな者と戦う事に若干の恐怖を覚えたのか、シロは恐怖を拭い去る様に首を左右に振り!…それを見たレイヴンもシロに忠告するよう無理はするな!と声を掛けると、遠方からの攻撃に徹するよう指示を出す!…そうして注目を集めて真面に相手をしない!…ヒット&アウェイ戦法を教えた所で、シロは自身に言い聞かせるよう呟いてはレイヴンへ返事をし!…勢いをつけて一直線にデーモンへ向かい駆け出すと、レイヴンも急ぎ高速詠唱をし始める!…そうしてシロはレイヴンの指示通り!…デーモンに対し一定の距離を保つよう間を取ると、カマイタチをデーモンに向けて放ち始める!…
__タッタッタッタッタ!!…バッ!!…
「てりゃああああぁぁぁ!!!」
__バシュン!バシュン!!バシュン!!…
ッ!…キン!キン!!キン!!…
「ッ!?…」
「……フン!…笑止!!
コノ程度デ我ハ倒セン!!」
勢いを付けてシロは回し蹴りを放つよう三連発!…まるで竜巻〇風脚を繰り出す様にカマイタチを放つのだが、デーモンはその飛んで来たカマイタチをバルディッシュの柄で受け止めて霧散させてしまうと、シロに向かいニヤリと笑って見せる!…そして自身のカマイタチが霧散させられた事にシロも若干驚いた表情をするのだが、デーモンは続けて鼻で笑うとシロを逆に煽り出し!…デーモンの注目はシロの方へ向いたのか、シロに対してバルディッシュを縦に構え出すと、シロに向かい振り下ろす!…
__スゥ!…ヴォン!!!ガキイィィィン!!!…
「ッ!?……ヌウ!?…マタモヤ外シタ?…」
「そんな大振りの攻撃に当たる訳無いのです!!
まだ終わって無いのです!!…えい!…えい!!」
__バシュン!!バシュン!!!…ッ!!…キン!!キン!!…
「…チッ!!…小賢シイ!!!」
デーモンが振り下ろした一撃は地面を砕き!…辺りにその残骸を撒き散らすのだが!…肝心のシロには当たらず、シロはレイヴンの言い付けを護るよう瞬時にデーモンから距離を取ると、先程煽られた事に反撃するよう煽り返す!…その上で更に二撃!…カマイタチをまた繰り出すと、デーモンは先ほど同様柄で弾き霧散させ、若干シロに対して怒りを燃やし始めると、シロを追い駆ける様にバルディッシュを振り回す!…しかし幾ら振り回した所でシロに当たるどころか掠りもせず!…如何やらシロの言う通りデーモンの攻撃は全て大振り!…本当に脳筋仕様の様で、シロはいとも簡単に悉く回避し!…ちょこまかと動き回り、デーモンに捕まらないよう撹乱しながら戦い続けて居ると、更にデーモンの怒りゲージが上昇する!…
__ヴォン!!…ヴォン!!…ヴォン!!…
ガキイィィン!!!…
「グッ!!…オノレチョロチョロト目障リナ!!!…」
「鬼さんこっちら、手のなる方へぇ~♪」
__バシュン!!バシュン!!!…キン!!キン!!……
何度シロに向かい斧を振ろうとも当たる事は無く!…シロに対してのヘイトもかなり溜まった頃、シロも徐々に慣れて来たのかいつもの余裕を取り戻し始めると、マサツグみたく敵を煽り出す!…歌を歌いながらデーモンへ向かいカマイタチを放つと、その様子で更にデーモンは激昂し!…カマイタチをいなしつつバルディッシュを最初の時同様斜めに薙ぎ払うよう構えると、またもや一帯を思いっきり薙ぎ払おうとする!…
__チャキッ!!…グググッ!!…ゴアアアァァ!!!…
「ッ!?…あれは!!」
「粉微塵ニナレエエェェェェェ!!!!」
__ドサアアァァァン!!!…
ギャガアアアアアアァァァ!!!!…
デーモンがバルディッシュを構えて力を込め出すとシロはもう理解し気付いたのか!…デーモンから更に距離を取るのだが、デーモンは構わず鬱憤を晴らす様に力を解き放ち!…シロが間合いに居ないにも関わらず辺り一帯を薙ぎ払うと、風圧を放つよう強烈な一撃を放って見せる!…するとその一撃はレイヴンやシロ達だけでなく、周りに居たモンスター達を巻き込んで一掃し!…悲鳴も木霊するよう響きそのまま消滅してしまうと、辺りはモンスター達の声で騒然とする!…そうしてレイヴン達は改めてデーモンの一撃がヤバいと言う事を認識させられて居たが、レイヴンはまずシロのバックアップに入り始める!…
「…ッ~~~~~!!!!……はあぁ~…
えげつねえなったくよ!!…
こっちは魔法を唱えてんだぞ!?…
…はあぁ~!…だが何とか唱え終えた!…
この魔法詠唱に時間が掛かるんだよな!…
もっと短縮出来ないものか…
…とにかく!!…二種詠唱!!…
《大地に宿りし守りの力よ!!…
かの者に苦痛を和らげる力を!!…
ガードポイント!!!》
《風に宿りし疾風の力よ!!…
かの者に軽やかなる加速の力を!!…
スピードラン!!!》」
__グググッ!!!…フィィン!!!…
「ッ!…か、体が!!…軽くなった様な?…」
薙ぎ払いの風圧に文句を言いつつレイヴンは魔法を唱え終えると、時間が掛かった!と反省しては詠唱短縮の方法を考え出すのだが…それよりも!と言った様子で素早さと防御力を上げる魔法をシロに付与すると、シロの体にその魔法のエフェクトが現れ出す!…そのエフェクトにシロは驚きつつも自身の体に変化が有った事を実感すると、不思議そうに自身の体を見回し出し…そしてデーモンもそのまま黙って見ている訳が無いとばかりに薙ぎ払いの反動から立ち直ると、シロに向かい再度襲い掛かり始める!…
__ゴゴゴ!!…ズアァ!!!…
「エェイ!!…調子ニ乗ルナァァァァ!!!」
__ッ!!…バシュンッ!!…ヴォン!!
ガイィィン!!!…
「ッ!?…ナッ!?…更ニ早ク!?…」
デーモンは激しく怒った様子で大きく踏み込んではバルディッシュを掲げるよう縦に構え、そしてそのままシロの頭上から真っ直ぐに斧を振り下ろすのだが…次の瞬間デーモンの目の前からシロの姿が消え!…振り下ろされたバルディッシュはまたもや地面を抉りその破片を辺りに撒き散らせると、肝心のシロには当たらず仕舞いに終わってしまう…当然シロが目の前から消えた事にデーモンが驚いて居ると、同じ様にレイヴンも驚き!…シロは一体何処に行ったのかと探して居ると、シロは直ぐに見つかる!…何故なら!…
「…こっちですよぉ~!!」
__バッ!!…ッ!?…
「ッ!?…イ、イツノ間ニ後ロヘ!?…」
「疾風爪!!!」
シロはいつの間にかデーモンの後ろに回り込んでおり!…そこから煽るよう徐に声を掛け出すと、大きく飛んではデーモンの背中に狙いを付ける!…当然突如後ろから声を掛けられた事でデーモンを驚き!…慌てて振り返ってはシロに反撃しようとするのだが、時既にお寿司!…そのまま振り返るとシロはタイミング良くデーモンの心臓の位置に向かって飛び込んで行き!…自身の腕に風を纏わせると同時に鋭い爪を作り出すよう緑色のオーラも纏い出し!…そのオーラの爪で掻くようデーモンに勢い良く襲い掛か出すのだが、さすがのデーモンも簡単にはやられまい!と意地を見せる!…
「ッ!?…グッ!!…」
__ザシュンッ!!!……ッ!?…
ッ~~~~~!!!…
「ッ!?…外れました!?…」
__シュタッ!!…バババッ!!!…
デーモンはせめて致命傷を避けようと思ったのか、自身の体を急激に捩るとシロに横腹を切り裂かれ!…シロはシロでそのまますり抜けるようデーモンの脇腹を潜り抜け!…回避された事に一人驚きながらも、そのまま地面に着地して慌てて距離を取り出す!…そうしてデーモンに漸く真面な一撃を入れる事が出来たとシロは安堵するのだが、同時に思った様に上手く行かなくて不満なのか何方とも言えない微妙な表情を見せ…レイヴンもその一連の光景を見て驚いた反応を見せるのだが、それ以上に思う事が有るとばかりにシロへツッコミの言葉を口にする。
「…いやそれ以前にシロちゃん?…
…そんな極端に加速する!?…
確かに素早さはあげたけど!!…
ふり幅!!…ふり幅が可笑しいよ!?…
何て動きを見せるの!?…」
「ッ~~!!!……クッ!!…ヌカッタワ!!…
ダガコレ位ノ一撃デ!!…フン!!!…」
__バシュンッ!!…ッ!?…
「グッ!!…マタ!?…ッ~~~~~!!!…
調子ニ乗リオッテエェェェェェ!!!!」
確かにシロへ素早さUPの魔法を掛けたのだが、その効果は効き過ぎており!…ほぼ瞬間移動をしている様な状態になると、シロはデーモンを翻弄する様に動き続け!…デーモンもシロに切り裂かれた脇腹に手をやりつつ!…怒りを滲ませると正直舐めて居た事を口にし出す!…そして今度は本気と言った様子でシロに再度襲い掛かるのだが、やはり目の前からシロが姿を消して見せると、そのシロの動きにデーモンは戸惑いを隠せないでおり!…まるで初めて見ると言った様子でデーモンは驚き続け、慌てた様子でシロの姿を探し始めるのだが…次にデーモンへ攻撃を仕掛け出したのはシロでは無く!…密かに魔法を!…シロの動きに戸惑いながらも詠唱していたレイヴンで有った!…
__ぱあああぁぁぁぁ!!!…
「……二種詠唱!!…
《貫ける氷の槍!!…
刺し穿ちて敵を凍てつかせん!!…
アイスボルト!!!》
《荒ぶる氷塊!!…
我が目の前に座する者を突き穿て!!!…
走るが如く!!…凄絶に!!…
アイスダッシャー!!!!》」
レイヴンはお得意の二種詠唱を発動すると氷属性魔法を二種唱え!…デーモンの動きを拘束するようそれぞれ氷塊を放つと、その巨体を簡単に身動き出来ないよう拘束してしまう!…アイスボルトは真っ直ぐデーモンの体に向かい飛んで行くと、その体に深々と突き刺さり!…アイスダッシャーはレイヴンの足元からデーモンへ向かい!…地面を這うよう氷柱が生え出すとそのデーモンの体を下から突き刺す!…
__コオオオォォ!!!…バシュシュシュシュ!!!…
ドガガガガガガ!!!…
「ッ!?…グッ!!…グオアアアアァァァァ!!!!…」
__パキパキパキパキ!!!…
「グッ!?…コ、コレハァァ!!!…」
ただでさえ体に地面からと…氷柱が深々と突き刺さって居るにも関わらず、更に体へ突き刺さったアイスボルトに反応するよう!…アイスダッシャーは更にその矛先を伸ばすと、アイスボルトと結合!…拘束する為の楔と化し!…デーモンもこれには溜まらず苦痛の声を挙げると、大きく怯む!…その隙を狙う様にシロも姿を現すと、動けないデーモンの背後を取り!…後ろから襲い掛かるようもう一度飛び掛かり出すと、今度は堅実にデーモンの片翼を切り裂いてしまう!…
__バシュン!!…バッ!!!…
「今度は外しません!!!…疾風爪!!!」
__ズバシュン!!!…プシュゥゥ!!!…
「グオアァ!!!…ッ~~~!!!…
オノレオノレオノレエエエェェェェ!!!」
シロがデーモンの片翼を切り落とすとそこからデーモンの鮮血が噴水の様に噴き出す!…結構血管が詰まっていたのか勢い良く吹き出すとデーモンは悶え!…更に怒りを覚えた様子でデーモンがバルディッシュを振り回し、その自身を拘束している氷を薙ぎ払い出す!…その際自身には当たらないよう器用に薙ぎ払うと一撃で拘束を解き!…体に刺さっている氷はそのままに!…拘束から抜け出して見せると、レイヴンに向かい駆け出す!…
__ヴォンヴォンヴォン!!!…
バキイィィン!!!!…バッ!!!…
「ッ!?…元気有り余ってるってか!?…
体に氷柱を指したまま向かって来るとか!?…」
「先程カラ小娘ニ妙ナ力ヲ与エル等
余計ナ事ヲォォォ!!!…
マズハ貴様カラ消シテクレルゥゥゥ!!!」
__ヴォン!!!…ガキイィィン!!!…
「ッ!?!?!?……うおあっぶねぇ!!!」
激昂したデーモンはレイヴンに向かい走り出すとバルディッシュを振り上げ!…レイヴンも自身の氷が今だ刺さっているデーモンの姿に戸惑いつつ!…一直線に向かって来ている事に驚きも覚えて居ると、デーモンはレイヴンに向かい斧を縦に振り下ろす!…しかしその攻撃は大振りのせいかレイヴンは当たらず!…マサツグみたく横っ飛び回避で避けられてはそのまま空振りに終わる筈なのだが…デーモンはここに来て人が変わった様に豹変すると、その攻撃パターンを変え出す!…
「ッ!?…甘イ!!!」
__ヴォン!!!…グワアァ!!!…
「ッ!?…マッズ!!…
ガイアス!!…」
「ヌウウウゥゥゥン!!!」
デーモンは振り下ろしたバルディッシュに力を入れ直すと追撃を放つ様に逃げたレイヴンを追い駆け!…まるでゴルフでもするよう!…斧の峰でレイヴンを吹き飛ばしに掛かると、その攻撃にレイヴンは戸惑い!…迫って来る斧に対して魔法でガードしようとするのだが間に合わず!…そのまま途中生成の岩と共に薙ぎ払われると、レイヴンは市街地に立ち並ぶ民家の壁を次々ブチ破る様に!…何度も叩き付けられては民家の壁の瓦礫に埋もれて動かなくなる。
__ゴッ!!…バッカアアァァァン!!!…
ドゴドゴドゴドゴオォォ!!!…
「ッ!?…レ!…レイヴンさぁぁん!!!…」
__ガラガラガラガラ!!…パラパラ…
「そ、そんなぁ!!…」
たった一瞬!…たった一瞬の出来事でレイヴンは大ダメージを受けると動かなくなり!…シロも慌てて心配した様子でレイヴンに声を掛け出すが、聞こえて来るのは民家の壁が瓦礫となって崩れる音だけ…レイヴンから返答が無い事にシロはショックを受けると、その場でフルフルと震え出し!…そのシロの後ろでは体勢を整え直したのか、デーモンがゆっくりと動き始める!…
__ゴゴゴゴ!!!…
「フン!!!…小賢シイ!!…
弱者ガ強者ニ歯向カラコウナルノダ!!!」
__ッ!!…バシュンッ!!…
ズバァン!!!ズバァン!!!…
「ッ!?…ホウ?…」
「レイヴンさんの!!…仇!!!…」
デーモンはゆっくり動き出すとその場で固まって居るシロに向かい歩き出し!…レイヴンを一撃で葬ったと悟ったのか弱者と言って罵ると、その言葉を聞いたシロはハッと我に返る!…そしてまだ瞬間移動が使える事を確認すると瞬時に姿を消す様に動き出し!…レイヴンがやられた怒りをぶつけるようシロは怒涛の攻撃をデーモンへ繰り出し始める!…そしてまた姿を消し始めたシロにデーモンはまたもや戸惑った反応を見せ出すのだが、余裕なのか先程よりは然程慌てて居ない様子で防御を固め出し!…シロはシロで闇雲に怒りをぶつけるよう攻撃を続けて居ると、デーモンはこの時を待って居たかの様にある事が起きる!…
__タタタタタタ!!…シュン……
「ッ!!…アレ!?…」
「ッ!…見ツケタゾ小娘ェェェ!!!」
__グワアァァ!!!…ガッ!!…ゴゴゴゴ!!!…
シロの身に起きた事!…それは単純にレイヴンのあの素早さを上げる魔法の効力が切れたと言う事であり、シロ自身もその異変を感じたのか先程の様に早く動けなくなった事で戸惑いを見せて居ると、デーモンもそれを感じ取ってかバッ!とシロの方へ振り向き、鬼の形相で捕まえに掛かる!…そして今度はちゃんと自身の肉眼でも捉える事が出来るとばかりに叫んで見せると、思いっきり腕を伸ばし!…そのままシロの首に手を掛けて捕まえ、宙へ吊り上げるよう掲げて見せると、徐々にその捕まえた腕に力を入れ出す!…
「小娘ェェ!!…
先程カラ良イ様ニ暴レ居ッテェェェ!!…
貴様ハジワジワト嬲リ殺シニシテクレル!!…
我ガ腹ト翼ヲ裂イタノダカラナ!?…」
「グッ!!…ッ~~~~!!!…カハ!!!…」
「ソォレ!!…ソォレ!!!…」
文句を言う様に言葉を並べシロを捕まえた事でデーモンは嬉々とし!…シロはデーモンに捕まった際その腕に爪を立てては抵抗をして見せるのだが、デーモンは放すどころか全く怯む気配を見せず!…ただシロの首に力を入れては窒息させようとし、シロも首を絞められて居る事で藻掻き苦しみながら徐々に力無く落ちようとしていた!…そんな様子をデーモンは楽しむよう力を弱める事無くシロを苦しめ続けて居ると、シロはシロでこの時!…自身の死を覚悟したのか頭の中でマサツグの事を思い浮かべてはマサツグの事を呼んでいた!…
{ご…しゅじ…ん…さま!……}
「サァ!!…止メヲ刺ソウカ!?…
モウ少シ見テ居タイ気モスルノダガ…
…何分我モ忙シイカラナァ?…」
苦しい表情を浮かべながら結局シロはデーモンの手の中から逃げる事が出来ず!…デーモンも忙しいと言った様子で徐に余裕の言葉を口にし始めると、シロに止めを刺そうとする!…こうしてシロの意識が徐々に遠退いて行き、レイヴン達の敗北が決まろうとしている中!…それを阻止するよう突如として何処からともなく地を這う様な声が聞こえ出すと、薄れゆく意識の中シロは妙な光景を目にする!…
「…何ヲ言ッテイル?…死ヌノハ?…」
__バッ!!…ガシャガシャガシャガシャ!!…
「ッ!?…ヌウ!?…コ、コレハ!?…」
「…貴様ノ方ダロウ?…」
突然聞こえて来た言葉と共に突如シロを掴むデーモンの腕に無数のスケルトンがくっ付き出すと、その何処からともなく現れたスケルトン達の様子にデーモンも驚いた反応を見せる!…そして一体何が起きて居る!?と言った様子でデーモンが戸惑って居ると、その謎の声の主は先程までの会話を聞いて居た様子でデーモンが死ぬと宣言し!…それと同時に何処からともなく黒い炎が噴き出して来ると、そのシロを捕まえている腕を焼いてしまう!…
__ゴウッ!!…ゴバアアアアアァァァァァ!!!!…
「グッ!!…グオアアアアァァァァァァ!!!」
__ポロッ…ドサァッ!!…
「ッ!!…ッ~~~!!!…ゴホッ!!…
ケホゴホ!!!……な、何が起きてるです?…
…ッ!?…」
その黒い炎は不思議な事に…シロに被らないようデーモンの腕だけを焼いてしまうと、そのデーモンの丸太の様な腕を一瞬で骨だけにしてしまう!…当然支えとなる筋肉も掴む為の力が無いので、腕はそのまま崩れると捕まえて居たシロごと地面に落下し!…腕を焼かれたデーモンは苦痛の声を挙げて悶えて居ると、シロは咳き込みながらも何とか一命を取り留める!…そして一体誰があの黒い炎を放ったのかとシロは考えると、自身の呼吸を整えつつ…ある程度動ける様になりフラフラとしながらも立ち上がると、デーモンに起きている不可解なダメージに疑問を持ち始める。
「はぁ!…はぁ!…ッ!!…けほけほ!!……」
{い!…今の攻撃は何処から!?…匂いは?……
やっぱりシロとあのお化けとレイヴンさんの
臭いしかしない!………ッ!?…
レイヴンさん!?…そう言えばレイヴンさんは!?…}
__クルッ?…ッ!?…ガラガラガラガラ…
「い、居ない?…」
誰にも気付かれる事無く!…他からの応援も無く!…苦戦を強いられていたデーモンを相手にこれだけのダメージ!?…とシロは疑問を持ち出すと、続いて一体誰が?と言った様子で臭いを嗅ぎ出し…その場に居る者全てを確認するのだが、やはりシロ・デーモン・レイヴンの他に臭いはせず!…シロはその事を確認して更に疑問を持ち出し、はたと気が付いた様子で徐にレイヴンが吹き飛ばされた方へ目線を移すと、そこには瓦礫に埋められたレイヴンの姿は無く…只の瓦礫の山が出来ていた。ある筈のレイヴンの姿が無い事にシロは戸惑うのだが、ハッと我に返った様子でデーモンから距離を取り出し…その様子を伺って居ると、更に不可解な攻撃は続く!…
「グオアアアアァァァァァ!!!…コ、コレハ!!…
地獄ノ業火!!!…オノレエェ!!…
一体何処カラ!?…」
「……ボォ~ットシテ居テ良イノカ?…
今度ハココダ!…」
__シュン!!…ボシュン!!…
ブシャアアァァァ!!!…
「グッ!?…ガッハ!!!…」
デーモンは先程の攻撃が如何言うモノかを分かっている様子で戸惑い、苦痛の声を挙げ続けながら辺りを見渡し警戒をし出すのだが!…その謎の声の主は煽るようデーモンに声を掛けると、またもや何処からともなく不意打ちの攻撃を放ち始める!…そして今度の一撃はデーモンの背中にヒットすると、そのまま風穴を開ける様にデカデカと腹部まで貫通させ!…またもやトンデモナイ一撃を放った事にシロとデーモンは驚き!…デーモンはその場に崩れそうになった時、遂にその正体不明の攻撃を放って居た当本人が姿を現す!…
__ゴウッ!!…コッ…コッ…コッ…コッ…
「グッ!!…ゴフッ!!……ハァ!…ハァ!……ッ!?…
キ、貴様ハ!?……ッ!!…「リッチ」!?!?…
ナ、何故ココニ「リッチ」ガ!?…」
「…俺ガ何処ニ居ヨウト俺ノ勝手ダト思ウガ?…」
余りの攻撃にデーモンも膝を地面に着けて居ると、そのデーモンから距離を取るよう蒼い炎が集まり出し!…その青い炎が一塊となって楕円状の火球に成形されると、そこから見覚えのある人物が杖を突きながら姿を現す!…その現れた人物の姿は骸骨!…身に纏って居る黒いローブには金の装飾が施され、その手には髑髏の杖と!…まるで敵キャラとばかりの姿で堂々歩いてはその後方に無数のスケルトン達を従え!…自身の右目を赤く光らせ!…左目にはその蒼い炎を宿し!…明らかに様子が可笑しいレイヴンが姿を現すと、デーモンはその姿を見るなり息を切らしながらも怯えた様子で「リッチ」と呼び出す!…そして呼ばれた方もそんなデーモンを見下しては文句を言うよう言葉を零し、シロもそのレイヴンの姿を見ては困惑しつつも声を掛け出す…
「ッ!?……レ、レイヴン…さん?…」
「ッ!……」
明らかに様子が可笑しい!…何なら先程死に掛けたせいか、レイヴンの変わった姿を見てシロは怯え…声を掛けられたレイヴンもシロの様子を見て気が付いたのか、怯えるシロに如何やって味方と伝えるか如何かで悩み出すのだが、それ以上にシロの怪我の具合の方が気になり始めると、とにかくシロを回復させる事を最優先に考え!…まずは治療をする為、怖がらせないよう従えているスケルトン達と共にシロへ手招きをし始める。
__……チョイチョイ!…ッ!…テテテテテ!…スッ…
「ッ!…え?…これは?…」
__クイクイ………キュ~!…ポン!…ゴクッ!…
本来スケルトン達に手招きをされたら更に怖がりそうなモノなのだが…シロは素直なのか、その手招きに反応するとレイヴンの方へ駆け寄り…レイヴンもシロに若干警戒されて居る事を理解しつつ、自身のアイテムポーチから回復薬を取り出すと、シロに手渡し飲ませようとする…その際更に怖がらせないよう従えているスケルトン達と共に飲むようシロへジェスチャーをし、シロもそのジェスチャーが伝わったのか回復薬の封を切ると、中身を飲み干す。
「……ふぅ…ちょっと元気出たのです!…」
「…ッ!…ソウカ…ジャア!……
最後ノオ願イヲシテ良イカナ?…
モウ一度ヘイトエヲ稼イデ欲シイ!…
……コノ魔法デ一気ニ蹴リヲ付ケル!!!…」
「ッ!……はいです!!!」
シロは回復薬を飲み切った所で一息吐き…レイヴンに返事をするよう声を掛け出すと、空き瓶を手渡す。そして味方と伝わった所でレイヴンもシロの様子を見てホッと安堵し…空き瓶を受け取ると魔法でその空き瓶を焼却してしまい、その際シロに最後の指示を出すと、シロは耳をピクっと反応させては手を上げ返事をする!…ここまでの間デーモンは余程ダメージが大きかったのか動く気配を見せず!…しかし動ける位にまでは回復したのか、徐々にその場から立ち上がり出すと、レイヴン達に怒りを露わにし始める!…
__ゴゴゴゴゴ!!!…
「オ…オノレエェェ!…
オノレオノレオノレオノレエエェェェェェ!!!
コノシニゾコナイドモガアアァァァ!!!…」
__バッ!!…ッ!?…
「キサマラノムクロヲ!!!…
コナミジンニシテヤルウゥゥゥゥ!!!!」
デーモンは立ち上げると片腕でバルディッシュを振り被り!…怒りに我を忘れた様子で吠え続けると、真っ直ぐレイヴンに向かい襲い掛かる!…飛び掛かるよう走っては周りのモンスターなど全く見えていない様子で薙ぎ倒し出すのだが、シロはその向かって来るデーモンの脚に向かいあの緑色のオーラを纏い始めると、爪を作り出しては脚に切り掛かる!…
__…フォン!!…ザシュッ!!…
ッ!?…ドザザザザザァァ!!!…
「グゥッ!!…足ガ!?…
…コノ犬畜生メエエエェェェェ!!!!」
__ヴォンヴォンヴォンヴォン!!!…ガッ!!…
「ッ!?…アァン!?…ッ!?…」
シロが疾風爪でデーモンの脚を切ってしまうとデーモンは片足を失った事でバランスを崩し!…そのまま膝から折れるよう前のめりになりつつ、地面を滑りながらレイヴンまでの距離をあと少しの所でとまってしまうと、そのヘイトをシロに向けてバルディッシュを怒りのままに振り回す!…しかし当然ながらその攻撃はシロに当たらず!…そのまま距離を取られ逃がしてしまうと、今度はシロやレイヴンとは違う何かがデーモンの体に張り付き始める!…その張り付く感触に苛立ちを隠せないデーモンは威嚇するよう振り向き!…何が張り付いたのかと確認し出すのだが、そこに居たのはレイヴンの取り巻きのスケルトン達で…まるで動きを拘束するようデーモンに集り出すと、更にデーモンは激昂する!…
__ガッガッガッガッガッガッガッガ!!!…
「ッ~~~~~!!!!
コノ有象無象ノガラクタ共ガアアァァァ!!!
邪魔ダアアアアアアア!!!」
__バキイィィ!!…バキイィィ!!…
…ガッガッガッガ!!!…
「グ!?…ハ、離レン!?…」
怒りに身を任せるままに吠えてはデーモンは暴れ!…自身に集るスケルトン達を巧みにバルディッシュで薙ぎ払おうとするのだが!…薙ぎ払っても薙ぎ払っても次々に集って来ては振り切れず!…薙ぎ払うより集られる方が速い事に気が付きデーモンが戸惑いを見せて居ると、レイヴンはその止めを刺す魔法を唱え終えたのか!…デーモンに呆れた様子で声を掛け出す!…
「…当タリ前ダロ?…貴様モ良ク知ッテル筈ダゾ?…
冥界ヨリ呼バレタ亡者達ハ主人ノ命令ニ
絶対逆ラエナイ!!……ト言ウヨリ…
ソウ動カシテルカラナ?…俺ガ……
今貴様ニ動カレルト狙イヲ着ケ直サナイト
イケナクナル!………サァテ?…
シロチャンゴ苦労!!…
コレデトットト終ワラセル事ニシヨウ!!…」
__カッ!!!…ッ!?…
「コ!…コノ魔法ハ!?…マサカ!?…」
「…《煉獄ヨリ現ワレシ業火ノ柱ヨ!…
我ガ眼前ニ座スル者ニ永遠ノ苦痛ヲ!!!…
消エル事無キソノ業火デ焼キ続ケ!!…
ソノ者ノ罪ヲ贖罪サセン!!!…
ヘルフレイムプリズン!!!!》
デーモンも知って居ると言った様子で話し出しては自身の杖の先端を輝かせ、スケルトン達は自身で命令して動かして居るとデーモンに教えると、続けて最後の別れの言葉を口にする!…その際シロに労いの言葉を掛けると、手で下がるよう指示し…杖を掲げて地面に杖を突き!…カッ!と言う甲高い音を立てると、デーモンを目の前に魔法を発動し始める!…この時レイヴンが唱えていた魔法が何なのか…デーモンは分かっている様子で、何とか逃げようと藻掻くのだがスケルトン達が覆い被さり拘束すると、そのデーモン表情は焦りの極致を見せて居た!…
「クッ!!…クソッ!!…
ハナレロ!!…ハナレロオオォォォ!!!」
__ドゴォン!!!…ドゴオォン!!!…
ドゴオォン!!!…ドゴォン!!!…
「グウウゥゥ!!!…オノレェ!!…
オノレエエエエエェェェェェェェェェェェェ!!!!!」
___ゴゴゴゴゴ!!!…
ドジャアアアァァァァン!!!!…
デーモンが逃げようとして幾ら藻掻こうとも動く事叶わず!…デーモンの周りに大きな黒炎の柱が生え出すと、囲む様に包囲し始める!…二本ずつ地面から突き出るよう噴き出しては、本数にして八本か…轟々と音を立てて燃え続け!…それを見てデーモンは怒りをぶつけるよう天に響く勢いで吠えるが、決してレイヴンは魔法を止める事をしようとはしない!…そしてその黒炎の柱が傾き出すと、デーモンの居る方に向かい倒れ出し!…八本まとめて合わさるよう更に巨大な黒炎の柱となってデーモンを焼き尽くし出すと、その炎の柱の中からは断末魔が聞こえる!…
__ガアアアアアアアアアァァァァァァァァ!!!!!
「……最後ノ最後マデウルセェ奴ダ…
アノ世デテメェノヤッタ事ノ
反省デモシトクンダナ!!…」
「ア!…アァ!!…モ、申シ…訳…アリマ…セン…
我ガ王ヨオオォォ…」
デーモンが断末魔を上げるとレイヴンは苛立ち!…文句を言ってデーモンに背を向けるとシロの元へと歩き出す。一応回復させたとは言えやはり不安は残っており…シロもレイヴンの事が心配なのか駆け出しレイヴンと合流すると、その炎の中から最後…デーモンの謝罪の言葉が聞こえ出す…しかし当然ながらその謝罪の言葉はこの事態を起こした事に対してではなく、誰か個人に謝る言葉で有り…そうして巨大な黒炎の柱はデーモンだけでなくスケルトン達をも跡形も無く消し去ると、その場に渦巻き状の焼き跡を残し消え去る…こうしてデーモンを倒したレイヴンとシロは無事生き残る事に成功するのだが…レイヴンは憑き物が消えた様に元の状態に戻り出すと、その場にへたり込む…
_……フシュウゥゥ!……ガタンッ!!…
「ッ!?…レ、レイヴンさん!?…大丈夫ですか!?」
「あ…あぁ…大丈夫……初めて使ったけど…
まさかこんな疲れるとは…
…まあ当たり前なんだろうけど…」
「……ッ?…ッ!…
さっきのアレは何だったのですか?」
その場にへたり込むレイヴンの両眼は元の虚空を見せており…纏って居た筈の青い炎も鎮火され…今までレイヴンに付き従うよう付いて来ていたスケルトン達も忽然と姿を消す…そんなレイヴンにシロは心配した様子で声を掛けると、レイヴンは力が抜けた様子で返事をし…あの状態は初めてと言った様子でレイヴンが独り言を口にし出すと、シロは不思議そうに首を傾げる…そしてあの状態についてレイヴンは何か知っている様子を見せて居る事に、シロは興味を持ち!…それが気になった様子で徐にレイヴンへ質問し始めると、その質問にレイヴンは困惑する…何故なら…
「ッ!…えぇ~っと…アレはぁ~?…そうだな?…
一応説明するとアレはワイト族固有スキル…
[リッチの系譜]って言って、残りHPが20%を
下回ると発動するスキルでぇ…
魔力攻撃力が段違いに跳ね上がると同時に
上級魔法が使えるようになるんだ…
ただし時間制限があって…
大体上級魔法ニ発が限度なんだけど…」
「……ッ?…りっちのけいふ?…
HPにじゅっぱぁ~?…
まりょくこうげきりょくぅ~?…」
「……ですよね~…」
シロはあくまでもマサツグのペットでNPC!…プレイヤー側の視点での話には付いて来れず…レイヴンの言葉に聞き慣れない単語が出て来ると、不思議そうな顔をしてはひたすらに首を傾げる。そんな様子を見てレイヴンはやっぱり!…と言った様子でガックリ肩を落とすと、如何説明したものか?と改めて悩み出し…程無くして騒ぎを聞き付けたのか、戦闘現場に続々と他の冒険者達が集まり始め!…その冒険者達の協力を得て壁に空いた穴を塞ぎ、魔法陣を無力化すると、レイヴンとシロは一時休憩を挟んでマサツグの元へと向かい出すのであった!…




