-第二章四十七節 シロの大好物と奇妙な尾行と二人目の親友-
王宮を後にしてゲスデウスの屋敷に向かう道中…シロは今だマサツグの頭に張り付いては膨れっ面を見せており、マサツグはマサツグでシロに引っ張られた頬を自身で撫でるとシロの様子に困惑して居た。確かにシロの反応が可愛く、面白かったので調子に乗って突いて居たのだが…それが結果的に藪蛇だったと…一向に機嫌を直そうとしないシロの様子にマサツグが困って居ると、ふと何処からともなく良い匂いが漂い出す。
__コッ…コッ…コッ…コッ……ふわぁ~…ピクッ!…
「…ッ!…あれ?…何処からともなく良い匂いが?…
…てかこのゲーム手に伝わる感覚とか味とかは
スゲェリアルに伝わって来るのに何で臭いだけは
曖昧なんだ?…
普通臭いが曖昧だと味も分からない筈なんだが?…」
__……ギュッ!…
メインストリートに出ようかと言う所で何処からともなく食べ物…それも揚げ物の臭いか?…香ばしい匂いがして来るとまず最初にシロが反応し出し、続けてマサツグが気付いた様子で足を止めてその臭いの元を辿るよう視線を動かすと、一件の屋台を見つける。屋台ではやはり揚げ物が売られていたのかフライドチキンの様な物が次々と油で揚げられており、そこそこ人気なのか若干の列が作られては賑わっている様子を見せて居た。そんな光景を見たマサツグは少し屋台に関心を持つのだが、同時にシステムに対しても疑問を持ち出し…今更ながら気になると言った様子で改めて自身の鼻を掻いて居ると、シロはその匂いに釣られたのか…シロはマサツグの頭を無言でギュッと抱き締めて興味を持ったとばかりに反応を示すと、それに気が付いたマサツグはシロの要望に応えるようその屋台へと歩き出す。
「ッ!……現場は逃げないし…行って見るか?」
__コッ…コッ…コッ…コッ……
「ッ!…らっしゃい!!…ッ!?…
こいつぁ!!…勇者様じゃねえか!?」
「え?…勇者?…」
シロの機嫌を取る様にマサツグは声を掛けつつ…その揚げ物の屋台の列に並ぶと、回転率が良いのか…直ぐにマサツグ達の番がやって来る。その際店主にいらっしゃいと声を掛けられるのだが、店主はマサツグの顔を見るなり驚いた様子で…マサツグの事を勇者と呼んでは会えて嬉しいとばかりに気さくに声を掛け出し、その店主の様子にマサツグが戸惑い気味に答えて居ると、店主は続けてマサツグに話を振り続ける。
「おうともさ!!…
俺達とっちゃ勇者どころか英雄様よ!!
自分は捕まってる身だってのに
あの下種野郎を告発しちまうし!…
オマケにドラゴンが迫って来てるのに
戦いを挑んで勝っちまう!!…
一度だけじゃなくて二度も俺達の国を
助けてくれた英雄様!!…って!…
今じゃ町の噂になってんぜ!?」
「ッ!?…えぇ!?…いや別にそんな!…」
まるで有名人が来たとばかりに屋台の店主は上機嫌で話し続けるとマサツグを圧倒し、既にもう話は広がっているのかマサツグがゲスデウスを告発した事!…ドラゴンを倒した事等を話し出すと、もうこれ以上に嬉しい事は無いとばかりに満面の笑みを見せ始める!そんな店主の表情を見て本当に嫌われて居るんだなぁ…と改めてゲスデウスの嫌われ具合を確認すると、ただ店主の話を黙って聞き続け…話の切りどころが無い事にマサツグは戸惑い、この時その話をシロも聞いているのか今も膨れる様子を見せながらマサツグの頭に張り付いて居たが、マサツグが褒められていると理解した様子で尻尾を振っては上機嫌具合を見せて居た。
__ギュッ!…パタタタタタタ!…
「そんな英雄様が俺っちの店に並んでくれてんだ!!
サービスさせてくれ!!…ほれ!…
コッコルのモモ肉!…これを!」
__コネコネコネコネ……じゅわあああぁぁぁぁ!!!
「…一度は俺も森の外に行ってみたいとは
思ってんだけどよ?…機会が無くていけぇね!…
これを外では「ふらいどちきん」なんて名前で
呼んでるらしいが…
まぁこの際呼び名何て如何でも良い!!
これがうちの自慢の料理だ!!
……ほら!持ってってくれ!!」
「え?…えぇ?……ッ!!…アッツ!!…
…あっ!…そうだお金お金…」
そうして一通り話したところで屋台の店主は落ち着きを見せ出すと、上機嫌のまま明らかに鳥のモモ肉らしき物を数本…台の下から取り出しては衣を徐に付け、アッツアツに熱された油の中へ潜らせるとマサツグ達の目の前でフライドチキンを作り始める!…その際外に興味が有る様子で店主はマサツグに再度話し掛け!…サービスをすると豪語し出すと、最初から最後まで圧倒されっぱなしのマサツグはその店主のパワーに困惑する…そしてただ成り行きに身を任せるようその様子を眺めて居ると、店主は八本と!…大振りのフライドチキンをバナナの葉っぱの様な物に包んではマサツグに手渡し、更にマサツグを困惑させる。その際受け取ったは良いもののその熱さでハッと我に返るとマサツグはお代を取り出すそうとするのだが、それを見た店主はすかさず止めに入る!
「あぁあぁ!!…良いって良いって!!…
そのまま持って行きな!」
「え?…」
「言っただろ?…サービスするって!…
これは俺達の国を助けてくれた俺なりのお礼だ!!…
まぁお礼にしては大した事はねぇかもしれねぇが…
黙って何も言わずに受け取ってくれ!!…
お代は無用だ!!」
「え?…あ…あぁ…ど、どうも…」
財布を取り出そうとするマサツグを店主が慌てて止めに入ると、マサツグはその止められた事に驚き!…一体何故?と言った様子で店主の事を見詰めると、店主は改めて説明するようマサツグにサービスとお礼の言葉を口にし始める。この時やはり異様な圧を感じてマサツグは戸惑った反応を見せるのだが、店主の気持ちは如何やら本物のようで!…そんな店主の様子にマサツグは特段凄い事はしていないと…ただイベントの進行のままにやっただけと更に困惑するのだが、その厚意に甘えるよう財布を仕舞うと、店主も納得したのかまた笑みを見せ始める。そうして並んでいた獣人達や屋台の店主に見送られながら屋台を後にすると、マサツグは半ば放心状態になり…怒涛のやり取りに付いて行けず困惑し続けて居ると、ふと思い出した様にシロにフライドチキンを手渡す。
「…な、何だったんだ?…あのノリ?…
思いっきり詰め寄られてはサービスサービス!…
正直ドラゴンを相手にしている時より怖かった!…
…って、そうだ…」
__ゴソゴソ…ッ!…
「おっ?…何だこれ?……
シロ?…食べる?…」
__…スッ……ハシッ…
マサツグがフライドチキンの入ったバナナの葉っぱの包みを開くとある事に気が付く…それは葉っぱがフライドチキンの余分な油を吸収している光景であり…それを見てマサツグはギョッとするのだが、直ぐにまだこのゲームには見た事の無い物が有るんだなと…改めて関心を向けて居ると、その包みからフライドチキンを一本取り出してシロの前に持って来る。そしてシロを唆す様に食べるか?と尋ねると、シロは反応した様子でフライドチキンに手を伸ばし…マサツグの頭にしがみ付いたままそのフライドチキンを食べようとすると、マサツグは諦めた様子で注意をする。
「……頭の上で食べるのは結構だが
零さないでくれよ?…」
__………ハグッ!…
じゅわあぁぁ!!…ッ~~~~!!!!
マサツグは慣れた様子で苦笑いをするとシロに零さないよう注意をし、シロもそれを聞き入れた様子で反応をするのだが、今だ膨れた様子のままフライドチキンを見詰める…今まで見た事の無い食べ物…当然子供のシロは若干の警戒を見せるのだが、美味しそうな匂いには抗えないのか我慢出来なかった様子でフライドチキンに齧り付くと、シロは初めて食べたフライドチキンに衝撃を覚える!…まず一口齧れば肉汁が溢れ!…香ばしい衣と鳥の風味が口一杯に広がる!…そこから噛めば噛む程サクサクと歯触りの良い衣が砕け!…それと同時に鳥の肉汁と旨味が溢れ出すと相乗効果を生み!…更にとばかりにシロの食欲に追撃を繰り出す!…フライドチキンを口に含んだまま呼吸をするとその香ばしい匂いと香辛料が鼻孔を擽り!…今まで味わった事の無い魅惑的な味をシロは噛み締めると、まるで全身に電流が走った様なショックを受ける!…そこからは火が点いた様にシロはフライドチキンに夢中になり!…マサツグに膨れて居た事も忘れた様子で感想を口にする!…
「なっ!…何ですかこの美味しいご飯は!?…」
「ッ?!…うぇ!?…え、えぇ~っと…
フ、フライドチキンだけど?…」
「シロ!!!…これ、大好きです!!!!」
初めて食べたフライドチキンにご満悦のシロは途端に上機嫌でマサツグへ問い掛け!…マサツグはマサツグで突然シロの機嫌が直った事に驚き、戸惑いつつもフライドチキンと答える…するとシロはマサツグの顔を覗き込む様に突如上から自身の顔をヒョコっと覗かせると、目を輝かせながら笑みを浮かべてはフライドチキンを大好物と話し出し!…スッと元の肩車の体勢に戻り!…改めてフライドチキンを見据えると、シロは思いっきりフライドチキンにむしゃぶり付き始める!…
__じぃ~!!…ハグッ!!…ハグハグハグッ!!!…
「………そ、そうか……それは…良かったな!」
「はいです!!」
「ははは!……ッ!…」
そしてこの時…これまた初めて見るシロの表情にマサツグは戸惑った様子のまま固まるのだが、それ以上にシロの機嫌が直った事に安堵すると、徐々に硬直が取れて動ける様になる!更にシロの好物が少し分かった事でマサツグはそれを良しとし!…思わず釣られる様に笑ってはシロの頭を撫で…シロもそれに反応するよう返事をすると、マサツグは改めてシロを肩に乗せたまま先へと進み出そうとする。…のだが…その際後ろから誰かに付けられている様な感覚を覚えると、マサツグは途端に背後へ対して警戒を強める!…
__ザッ…ザッ…ザッ…ザッ……
{……何かして来るって訳でも無さそうだが?…
イマイチ不気味だな?…
ここでいっそ振り返って確認するってのも手なんだが…}
後ろを振り向いてその姿を正確に確認してはいないが、間違いなくその気配はマサツグの後を付けて来ており!…その気配の主は何を思って居るのか?…ただ黙々とマサツグの後を追い掛けるだけで何もする事は無く…更に途切れる事無く後ろを付き纏い!…マサツグも付いて来る主に対して何やら不気味さを感じると、いっそ振り向こうか!とその追って来る主に対して向かって行く姿勢を見せるのだが!…街中である事!…人の往来が多い事を考えると、得策では無く…ある意味八方塞がりであるこの状況に如何しようかと悩み出して居ると、シロも気が付いた様子でマサツグの頬を軽く叩き始める。
__……ペチペチ…ッ!…
「ごひゅひんははぁ!…」
「ッ!……だぁいじょうぶ!…分かってるよ!…
……ただその油塗れの手で叩くのは
止して欲しかったかな?…」
シロもマサツグに合図を出す際!…何やら後ろの気配に警戒した様子でマサツグの頬を叩いては、フライドチキンを口に銜えながら呼び掛けるのだが、マサツグは笑顔でシロに大丈夫と!…後ろから追って来る主に聞こえないようボソボソ声で話しては気付いて居ると返事をするのだが…その際シロに叩かれた頬が鳥の油か?食用油か?…ベタベタする事に気が付いてシロにツッコミを入れ、シロもそのツッコミを受けて若干ショボンとした表情を見せたが、すぐにフライドチキンを頬張る。
__ッ!…ハグハグ…
「……ふぅ~…やれやれ!……それより……」
__コッ…コッ…コッ…クルッ!…
コッコッコッコッコッコ!!…
この時当然マサツグにはシロの姿が見えては居ないのだが、何と無く把握出来てしまい…その様子に苦笑いをしつつ気を改め直すと、後ろから迫って来る気配に集中し!…丁度良く曲がり角が迫って来ると、何と無くその角を曲がって見せる。するとその後ろから追って来る人影も慌ててマサツグの後を追い駆ける様に角を曲がり!…そこで待って居たとばかりにマサツグが威圧的に仁王立ちして見せて居ると、シロを肩車した状態で腕を組んではその人影を睨んでいた!…その際シロも真似するよう口に食べ終えたフライドチキンの骨を咥えては腕を組んで見せて居り!…その様子に追って来た人影が声を挙げて驚いた反応を見せて居ると、マサツグはその人影に声を掛ける。
「ッ!?…うおぉぉ!?…」
「……何か俺達に御用でも?…」
「御用でも?…」
「………。」
マサツグ達の目の前に現れたのは明らかに怪しい!…全身装飾された黒のローブに身を包んだ謎の人物であり、フードも深く被っているせいか顔は見えず、その手には杖と…あからさまに魔法を使うと言わんばかりの魔導士が一人立って居た!…しかしそんな相手に臆する事無くマサツグが声を掛け出すと、シロも真似する様にその相手へ声を掛け出し!…その際不測の事態に陥っても大丈夫な様に、マサツグは刹那をいつでも発動出来るよう構え!…相手の出方を伺って居ると、その魔導士はジッとマサツグの姿を見詰めた後…何故か突如として笑い出す。
「……プッ!!…ククク!!…
あははははははは!!」
「ッ!?…な、何だぁ?…何が…」
「いやぁ!…スマンスマン!!…
そんな警戒されるとは思っても無くて!…ククク!…
あぁ!…俺は怪しい者じゃない!…
寧ろヤブの知り合いだと名乗っておくよ!…」
「ッ!?…その呼び方!?……え?誰?…」
自分が追い詰められている状況だと言うのに突如として笑い出す怪しい人影に…マサツグとシロは当然の様に戸惑った表情を見せては何事か!?と更に警戒をする!しかし目の前の人影はその二人の様子が可笑しかったのか、ただ笑っては自分の事を怪しくないと説明し出し…その際マサツグの愛称を知っている様子でマサツグに話し掛け出すと、その愛称で呼ばれた事にマサツグは更に困惑する!…その愛称を知ってると言う事はリアルの知り合い…このゲームを始めて約一か月!…今までに魔法使いの知り合いが自分に居ただろうか?…とマサツグが悩み出すと、その目の前のローブ男?はただマサツグの様子に笑い!…ヒントを出す様に自身の事を話し始めると、徐にその深く被っていたフードを脱ぎ始める。
「クククッ!…まぁ困惑するのも当たり前だよな?…
なんせ互いにアバターでの再会だし…」
__ファサ…
「え?…ッ!?……」
まるで友人の様に話し掛け出した怪しいローブの男?にマサツグは戸惑い続け!…フードを脱ぎ出した事に気が付きその顔を拝見しようと視線をローブの男?に向けると、目の前にはまさかの予想だにしなかった骸骨が姿を現す!…目を青く光らせては笑う度にカタカタと口を大きく開けて揺れ動き!…別に大爆笑しているとかそう言う訳では無いのだが…ただ大ウケして居る様に見えて何故か妙に不気味さを覚える!…さながら某モモ〇ガさんを連想しそうな見た目をして居るのだが…それ以上に骸骨の知り合い等俺には居ない!と困惑して居ると、その骸骨はマサツグに名乗り出す。
「俺だよ俺!…
と言ってもこの姿じゃやっぱり分かる訳無いよな?…
久しぶりヤブ!…俺や、勝利や!…」
「……ッ!?…え?…かっつぁん?……」
「そうそう!…いやぁ~…
新しい国が解放されたって
聞いて遊びに来たは良かったけど!…
まさかここでヤブさんと再会出来るとは!!…
確かに本ちゃんから連絡は貰ってたから
いつかは会えるやろうと思ってたけど…
まさかホンマにここで合うとは!!…」
「…あっ…あぁ…そ、そうなんだけど…
それ以上に如何して?…」
ただ目の前にスケルトンが立って居る!…その事だけで既にマサツグは驚いた表情を見せて固まってしまうのだが…更に波が押し寄せて来るようそのスケルトンはマサツグの親友…「かっつぁん」だと名乗り始めると、そう名乗り出した事にマサツグは更に困惑の様相を見せ始める!…当然目の前の光景に!…それ以上に何故この様な姿に!?とマサツグは原因について困惑し…現実を受け止める事が出来ずただ立ち尽くして居ると、かっつぁんはその反応が見たかった!とばかりに笑い飛ばす!…そしてマサツグと再会出来た事を一人喜んではマサツグに話し掛け!…マサツグはただただ目の前の光景に理解出来ず苦しみ…互いがそれぞれ違う反応を見せて居る中…シロは先程からその目の前のスケルトンに対し興味津々の表情で目を輝かせると、我慢出来なかったのかかっつぁんに飛び掛かる!
__ウズ!…ウズ!…ウズウズ!!…
…ッ~~~!!!…バッ!!
「はははは!……ん?…」
__ガバァ!!!…しゃ~ぶしゃ~ぶ!…
「のわああああああぁぁぁぁ!!!!」
マサツグが固まって居るのを良い事に踏み台にすると、一直線にかっつぁんへ向かって飛び付き!…そのまま笑っているかっつぁんの顔面に覆い被さるようしがみ付き張り付くと、舌なめずりをする!…その際シロの目は好奇心に輝いて居り!…張り付かれた当本人は全く状況を理解出来ずに困惑して居ると、シロはかっつぁんの頭にこれでもか!と言わんばかりにしゃぶり付き始める!その様子はもはや犬用のおやつに飛び付くワンコの姿にしか見えず、シロの興味は食欲だったのか…とにかく笑って居た様子から一転!…突如シロに飛び付かれしゃぶられ始めた事で悲鳴の様な声をかっつぁんが挙げ出し!…マサツグはマサツグでまたその光景を目にすると、途端に慌て出す!…
「ッ!?…ちょ!?…シ、シロさ~ん!?!?!?」
「ご主人様!!!…この骨の人は誰なんですか!?
凄く美味しいです!!」
「ちょちょちょ!!…ストップ!!…スト~~ップ!!!
もう一個フライドチキンあげるから!」
__ッ!!…クルッ!!…
シロが突如かっつぁんに飛び付き!…更にしゃぶり付き出した事に驚くとマサツグは慌ててシロを呼ぶのだが、シロはかっつぁんにしゃぶり付く事で頭が一杯なのか!…呼んだ所で離れようとはせず、ただマサツグに尋ねるようかっつぁんを誰か?と尋ねてはしゃぶり続ける!…その間かっつぁんは苦しんでいる訳では無いのだが悲鳴を上げ続け!…生きて居るかの様に痙攣して見せてはマサツグに助けを求めるよう腕を伸ばす!…その様子にマサツグもヤバいのでは!?と理解すると、屋台で貰ったフライドチキンを取り出し!…シロの誘導を試み出すとその匂いに釣られてか、シロはマサツグの方に振り向き出す!……この時辺り一帯にはかっつぁんの悲鳴が木霊していた…
__おわああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!……
……さて、この後シロはやはり肉が良いのか、マサツグの誘導にまんまと引っ掛かるとシロは無事マサツグの手により保護され…かっつぁんも無事解放される訳なのだが…既にその頭はシロによってしゃぶり倒された後で、唾液でクッタクタのベロベロに……解放された際もかっつぁんは叫び疲れたのか自身の膝に手を着くと息を切らし…マサツグに尋ねるようシロの事について聞き出すと、マサツグはそのかっつぁんのステータスを確認しながら答える。
「ぜぇ!…ぜぇ!…
…な!…何なんだこの子は!?…強過ぎるだろ!?…
俺がこの姿で始めた頃それは物凄い勢いで子供たちに
怖がられていたのに!…
顔を見た途端に襲い掛かるとか!!…
一体どんな訓練をしてるんだ!?…」
「え?…いや別に何も教えていないぞ?…
これがデフォ…」
「で、デフォ!?…」
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「レイヴン」
「ワイトウィザード」
Lv.37 「魔導師」
HP 3350 TP 1280 装備
ATK 145+10 DEF 240+180 E 武器 骨魔導の杖
INT 370+120 RES 350+80 頭装 魔導の法衣(頭)
AGI 120 LUK 115 体装 魔導の法衣(体)
足装 魔導士のブーツ
MS [魔術Lv.8] [短剣術Lv.5] 装飾 不死骨のクロス
SS [鑑定LV.7] [採取術Lv.7]
[技術向上] [リッチの系譜]
[魔法術の探求者] [二種詠唱]
[感知Lv.4] [念話]
[術技]
ファイアーボール TP 10 アイスボルト TP 15
ライトニング TP 20 エアロエッジ TP 20
ライトアップ TP 10 ダークネス TP 15
シャープアップ TP 20 ガードポイント TP 20
スピードラン TP 25 フレアレイン TP 35
アイスダッシャー TP 40 サンダーボルト TP 45
ウィンドランサー TP 45 ガイアスマッシュ TP 50
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レイヴンはとにかくシロに驚いた様子で、このゲームを始めた当初の事を話し出してはシロの事についてマサツグへ質問をし始め、マサツグはレイヴンをかっつぁん本人と信用したのか…シロの事を平常運転と話し出すと、その返事を聞いたレイヴンは更に驚きと戸惑いを露にする!…別に人を驚かせる趣味を持っているとかでは無いのだが、余程最初のインパクトが強かったのかレイヴンはシロに対して警戒を強め!…マサツグと会話をしている最中も何度かシロをチラ見し…シロもシロとてフライドチキンを頬張ってはジィ~…っとレイヴンの事を見詰めて居た!……さて、ではこのレイヴンは一体誰なのかと言う話なのだが?…簡単言うとマサツグの親友であり、このゲームを一緒にやらないか?と勧めて来た三人の親友の内の一人である。マサツグの数少ないリアル友達で基本温厚…仲間内で話す際もツッコミ担当をする様な仲間思いの気さくな人物である。そんなレイヴンとこのゲーム内で再会出来た事を喜ぶ半面…やはり有る事が気になると、マサツグは問わずには居られなかった。
「……で?…何でそんな…
あぁ~っと…ワイト…かな?…
になってんの?…他にも有っただろうに…」
当然マサツグが気になって居ると言う事はレイヴンがワイトで有ると言う事であり…改めてマジマジ観察し出すと思わず何処かの某思考の御方と比べてしまう…まず容姿・言わずもがな骨…恐らく骨格的には成人男性であろう骨。そして全身を隠す様に大きめのローブを身に纏っては所々に金の刺繍が入っており、ドクロをあしらった杖を手に持っている…パッと見だと間違いなく敵と誤解されてFF待った無しだと心の中でツッコみ!…何故そのアバターを選んだのか理由について質問をすると、レイヴンはただ簡単に理由を答える。
「え?…いや別に…ただ面白そうだったからだけど?…
それにプレイ人口少ないし…」
「いやいやいやいや!…
そりゃプレイ人口は少ないでしょうよ!
なんせ骨だもん!!…だからシロにも狙われてるし…」
__ジィ~~~!!……ッ!?!?…バッ!…
別に深い意味も無い…ただ面白そうだったからと言う答えが返って来た上にプレイ人口の話まで持ち出すと、マサツグは思わずレイヴンにツッコミを入れ出す!…余程骨が好きな人間でない限り選ばないアバターだと言う事はマサツグも重々承知しており、だからこそ何か理由が有るのでは?と何かスキル的な事を尋ねたにも関わらず!…まさかの帰って来た理由が面白そうだったからと…ただ戸惑い呆れた様子でレイヴンへ更にツッコミを入れてはシロの事を例に挙げ、シロはシロでやはりフライドチキンを頬張って居るのだがレイヴンから一切視線を逸らす事無くただ興味深そうに見詰め、それを見たレイヴンも慌ててシロに身構え出す!…そして二人の間に奇妙な緊張感が走り出し!…二人の様子を見て居たマサツグも一応ながらにシロへ指示を出し始める…
「シロ~?…ステイ!…ステイだぞぉ?…
この人は襲っちゃ駄目!…
…確かにシロからすれば襲いたくなるだろうが
襲っちゃ駄目!…」
「……はいでふ!!」
__ジィ~~~~~!!!…
「……ねぇ!?…これ本当に大丈夫!?…
何か視線が更に強くなった様な気がするけど!?…」
マサツグはシロにレイヴンを襲わないよう指示を出すと、シロはフライドチキンを食べつつ返事をするのだが…やはりその視線は一切ぶれる事無くレイヴンを好機の目で見詰めており、それを見てレイヴンが不安そうな表情を見せると、マサツグに慌てて確認をする。そんなレイヴンの様子にマサツグは苦笑いをするしか無く…ただ誤魔化す様な仕草をして見せて居ると、ふとある事に気が付く。
「……それはそうと何で俺の後を追って居たんだ?…
それに俺だって?…」
「え?…さっきも言ったと思うが?…
まぁ…何と無しにやって見たくなって…案の定バレて…
で、アバターに関しては本…ッ!…じゃなかった…
モツから聞いてたし…
黒髪のクラ〇ドが白い犬耳幼女連れてるって。」
「ッ!?…おいちょと待て!…
その色々誤解を招きそうな言い方
何とかならないのか!?…」
「まぁまぁ!…で?…マサツグはここで何してるの?…
見た感じ観光って感じに見えんかったけど?…」
マサツグは先程の尾行の事を思い出した様子でレイヴンに尋ねると、続けて本人確認の方法について尋ね出し…レイヴンはその問い掛けに対して答えてなかったっけ?…と言った戸惑い気味の反応を見せると、尾行の理由と如何やって確認したかを説明し始める。尾行に関してはただの興味本位!…本人確認の方法はモツからと!…その際モツから送られて来たであろう確認方法に、マサツグはすかさずツッコミを入れ!…そのマサツグのツッコミにレイヴンは落ち着くよう声を掛けると宥め…改めて何処へ行くのか?とマサツグに尋ね出すと、マサツグは更にふと思いついた様子でレイヴンの問い掛けに答えて、ある事を話し出すのであった。




