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どうしてこうなった道中記-サブスキルで面倒ごとだらけ-  作者: すずめさん
-第ニ章-サマーオーシャン連合国-獣人の国編-
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-第二章四節 勿体ぶった言い方と曰く付きの職人とアイス-



ルンのある言葉が気になりマサツグが質問をするとルンは驚いた表情をした後、まるでマサツグの観察力を褒めるよう意味有り気にフフっと笑って見せる。当然そんな表情を見せるルンにマサツグは驚き若干困惑の様子を見せるのだが…ルンは更にマサツグの事を褒める様に言葉を口にすると、そのルンの様子にマサツグは更に困惑した様子を見せ、ルンはマサツグの疑問に答えるよう質問にも答え出す!…何故か軽い黒幕感を出しながら今だ意味有り気に笑いつつ!…


「フッフッフ!…そこに喰いつきましたか!…

さすがです!…マサツグさん!…」


「…えっと……この雰囲気は何?…如何言う事?…」


「フッフッフ!…ふぅ~…

まぁ、おふざけもこれ位にしまして……

確かに量産されている防具を着けるなら

シェルクエルが一番です!…

シェルクエルでもオーダーメイドを

頼む事も出来ますが、質の良い

オーダーメイドとなると話は変わります!…」


ルンの様子にマサツグは困惑し続け…如何言う事なのか質問をすると、ルンはその意味有り気な笑いに疲れて来たのか一息吐いては、冗談と言って本来の説明に戻り始める。そのルンの冗談と言った言葉にやはりリンと似た血の繋がりを感じてはマサツグが苦笑いし、ルンの話を聞き出すとルンはその先程の言葉の意味について更に細かい説明をマサツグに話し出す。


「この国と言いますかこの大陸には本当に腕の良い

鍛冶師さん達が沢山いらっしゃいまして…

それぞれ「ブラックスミス」と呼ばれてたり…

兜のエドワード!…籠手のロキシン!…

グリーブのモントデミコット!…

と、呼ばれてはそれぞれ各部位毎にエキスパートな

人達も居る訳なのですが!…

そんな人達にそれぞれ注文をすると時間が掛かる上に

お金も掛かります!…」


「うん…出来るだけリーズナブルに抑えたい!…」


「あはは…じゃあ分割して用意出来次第徐々に

揃えればと思いますが、それでも膨大な時間が

掛かって用意出来た頃には折角の防具もボロボロ…

更に維持費も掛かる訳ですから悠長に時間は

掛けてはいられません!…

それならいっそ全身を完璧に作ってくれる方を

探そうと思いますよね?」


__ウンウン!……


ルンはこの大陸の鍛冶師事情から話し出しては改めて選択肢が幾つもある事を説明し出し、それぞれ時間とお金が掛かる事を…冒険者のお財布事情を知っている様子で話し出しては、マサツグが同意する様に頷いて言葉を口にする。その時のマサツグの台詞は本当に切実に聞こえてはその台詞にルンが苦笑いし、更に冒険者の心の声を代弁するよう話し出しある程度盛り下げて見せると、マサツグが同意する様に無言で頷き…ここで気分を変える様にルンがちょっとした通販番組の様な感じで話を切り替え出すと、マサツグにある鍛冶師の情報を話し出しては希望を持たせ始める。


「そんなマサツグさんに朗報です!…

今偶然にもその何でも有りな鍛冶師さんが

この大陸に来ているらしく!…

マサツグさんの様に装備を新調したい

冒険者さん達の間で今話題になっているんです!!…

…ただ…」


「…ッ?……ただ?…」


ルンが話し始めた職人は相当な有名人らしく、ルン自身も興奮気味にマサツグへ紹介をし始めるのだが…そのテンションも突如としてガクッと落ちた様子を見せると、途端に不気味な雰囲気を漂わせ始めてはまるで曰く付き物件を紹介する不動産屋みたいな顔をする!…何とも神妙…かつ若干嫌な感じの表情をして見せ、マサツグも何事か!?と言った様子で驚きルンに尋ね掛けると、ルンはまずその職人さんの腕が確かである事・逸話等の話が有るとを話し出す。


「…はい……ただその職人さん…

[曰く付き]なんです…

何でもその職人さんの作る防具は

それはスゴイ!と評判で、

その防具を着て戦いに出たら無傷で

帰還出来るらしいんです…」


「ッ!?…え?…そんな防具を!?…」


「……はい…ですがその防具を付けた人は

人知れず何処かに行ったっきり帰って来なくなる!…

なんて噂があるらしいんですよ!…

何でも最後にその人を目撃した場所に行くと

その職人さんが作った武具だけがその場に

残されていて…着けていた本人が居ないとか!…

まるで武具が使用者を食べた様にも見えたらしいです!…

…まぁ…そんな噂が有っても作って貰いたい!と

言った人達が初心者から熟練者まで…

幅広く人気で防具を作って貰おうと頼みに行く人が

後を絶たないみたいですが!…しかし!…

その人達もやっぱり帰って来なくなると言う事で…

そんな職人さんに付いたあだ名が「死神」だとか…

…やだなぁ~!…こわいなぁ~!……」


ルンの話を聞いたマサツグが更に驚いた反応を見せるのだが、直ぐにルンが悪い噂の方を話し出し…その際喋り方が有名怪談師の様な語りになって違う意味で恐怖を煽り始めるのだが、マサツグは逆に興味を持ったらしく…驚きつつも悩んだ表情を見せたが、悪い噂など関係無しに次にはルンへその職人の居場所について尋ね出して居た。それも興味津々の表情で!…


「……なぁ、ルン?…

…その職人が今何処に居るか分かるかい?」


「え?…は、はい……分かりますけど……ッ!…

まさか本当に会いに行くんですか!?…

いや!…確かに煽ったのは私ですけど…」


マサツグが顎に手を当て悩んでいる様に見えるポーズで職人の居場所について尋ねると、ルンは途端に戸惑った表情を見せて驚き交じりの声でマサツグに尋ね返す。声には出してはいないものの顔には{人の話を聞いていました?}と言いたそうな驚きの表情が見て取れ、その表情に{じゃあ何で話したんだ?…}とマサツグがツッコミを入れたくなるのだが…グッと抑える様に飲み込むと適当な理由を考えてルンに違和感を感じさせる事無く話し、運が良ければ本当に防具を作って貰う事も有るのでは?と考えつつ、ルンに改めて職人の居場所について尋ねるのであった。


「…まぁ…ちょっと色々気になる事も有るし……

何よりルンが紹介をしてくれたんだから

一度会ってみたいなって?…

…それにそれ位の腕を持っている人の武具で無いと

この先の冒険は辛そうだし…

……俺自身色々面倒事に巻き込まれ易い体質だし…

装備だけでも充実させておかないと…」


「はぁ…そうですか……」


__…じぃ~~~……


{ッ!?…何で見詰められる!?…

視線が妙に痛いのですが!?…}


マサツグがルンへ改めて職人の居場所について尋ねる際、頭の中で適当な言い訳を考えているのがチョンバレな位に視線を逸らし…しどろもどろの口調で話すと、当然ルンが怪しみマサツグに顔を近づけてジィ~ッとマサツグの顔を凝視し始める。カウンター越しで徐々に顔を近づけて来るルンにリンの面影を感じながらも視線に耐え、ある程度近づかれた所でルンが諦めた様子で溜め息を一つ吐き、マサツグの質問である職人の居場所について答え始める。


「…はあぁ~…

…まぁこの話を振った私にも責任が有ります…

分かりました!…職人さんの場所を教えます!…」


「ッ!…やった…」


__ズイッ!!…


「ただし!!…」


恐らくは興味本位でマサツグに話したのだろう…この話を振った自分にも責任が有ると言った様子でルンがマサツグに折れると職人の居場所について教えると言い、マサツグは視線を耐え抜いた事に喜び!…職人の居場所も分かるとあって言葉を呟いて喜ぼうとするのだが、直ぐにルンがまたもやマサツグに顔を近づけ忠告するよう話し出すと、そのルンの様子にマサツグが喜びも吹き飛んだ様子で驚く。


「うわぁっ!?…」


「但し!!…一つ約束して下さい!…

…絶対に生きて帰って来る事!!……

噂が如何あれ…危険な事には変わりはありません!!…

生半可な気持ちで挑んで帰って来なくなった人は

沢山いらっしゃいます!…如何か!…

私や姉さんが悲しむ様な結果だけは避けて下さい!!…

…話を振った私に非が有る事は分かって居ますが…

…我儘である事も分かって居ますが!!…如何か!…」


__ペコッ!……ッ!?……


マサツグが驚きたじろいで居るとルンはマサツグに約束事を一つ取り付ける!…それは生きて帰って来る事!…その職人の周りからそう言った噂が出て来ると言う事は少なからず危険であると言う事であり、自身がこれを話した事でマサツグが帰って来なくなる事を恐れたからである。勿論クエストやダンジョンに挑む以上細心の注意を払うのは当然の事ではあるのだが、改めて気を付けるようマサツグに注意をすると、居なくなった時誰が悲しむのかを話し…自身に非が有る事を認めた上で約束の言葉を口にすると、マサツグに頭を下げてお願いを確固たる物にする!…そしてその頭を下げるルンの様子を見たマサツグは驚いた反応を見せるのだが、直ぐに真剣な表情に戻ると約束に答えようとする!……しかし……


「……ンなの当たり前に…」


「当たり前に決まっているのでふ!!…

ご主人様はつおいのでふ!!」


「ッ!…え?…」


__ぷくぅ~~!!…


マサツグが笑顔でルンの言葉に答えようとした瞬間、マサツグが答えるより先にシロの言葉が聞こえて来ると、マサツグとルンはシロの居る方に視線を向ける。するとそこには頬を膨らましては何故か不機嫌な表情を見せるシロの姿が有り、頬を膨らましながら喋っているせいかシロの声が籠って聞こえると、何を言っているのかが若干聞き取り難い!…それでも御構い無しにシロは不満をぶつけるよう話し続けると、マサツグの代わりにプンプン怒りながら約束をし始める。


「ご主人様はつおいのでふ!!…

お化けだって!!…魔物だって!!…

誰であろうと絶対に負けなのでふ!!…

だってシロのご主人様なんでふよ!?…

間違いは無いのでふ!!!」


__ぽか~ん……


マサツグとルンの会話に割って入ると、シロは必死に頬を膨らませ…マサツグに肩車をして貰いながら両手をブンブンと振り回し!…子供特有の謎理論を展開し始めると、その話を聞いているマサツグとリンは揃ってぽか~んと呆れる。何故シロがそこまで必死になるのか?…マサツグを馬鹿にされたと感じたのか?…それとも自身が忘れ去られている事に怒っているのか?…とにかくシロの様子に戸惑って居るとその間シロは必死に何かに抵抗するよう腕を振り回し続け、その光景にルンが徐々におかしくなって来たのか笑いが込み上がって来た様子で噴出すと、笑いながらその曰く付きの職人の居場所について話し始める。


「……プッ!…ふふふ!…

あっはっはっはっはっは!!…」


__ッ!!…


「あっはっはっはっは!!…

あぁ~…いえ、ごめんなさい!…

…場所はホルンズヒルの一軒家です!…

ホルンズヒルはこの町を出て直ぐ

数十mの所にある丘で、

恐らく行けば直ぐに分かると思います!

なんせ丘の上に不自然に建っているので!」


{ッ!…丘の上に一軒家?……そんな所に何で?…

……ルンは嘘を言っている様に見えないし…

恐らく本当の話…だとしても何でそんな所に?…}


ルンが噴き出した際…シロは頬を膨らませたままルンを睨むのだがルンは直ぐにシロに謝り、改めて曰く付きの職人が居る場所を町の外にある丘の上と簡単に説明すると、その簡単な説明にマサツグが困惑する。何故なら町の外…それも丘の上に一軒家が建っていると言う…モンスターに襲われる危険性が有ると言うのに何故態々そこに居るのか?と言う疑問を覚えたからである。そんな疑問を覚えたマサツグはまさかと思いルンの顔を見るが、ルンは今だシロの様子に吹き出しそうになっており…嘘を吐いた様子も見えない事にマサツグは困惑しつつ納得すると、ルンにお礼を言ってはギルドを後にしようと歩き始める。


「……まぁとにかく…ありがとう!…

とにかく行ってみるよ!」


「むぅ~!!…ありがとうです!!」


「ッ!…はい!…お気をつけて!!…

必ず帰って来て下さぁ~い!!!…」


__ガタンッ!…ギイィィィ…


マサツグが振り返るようルンに背を向けてギルドの出入り口に向かい歩き出すと、シロは怒りながらマサツグと同じ様にルンへお礼を言い…その様子を微笑ましくルンが笑い、マサツグ達の背中に向かい手を振って見送ると、マサツグ達は後ろで手を振ってはそのままギルドを後にする。ギルドの外に出ると外はまだ茹だる様な暑さで太陽が照り、一度退いた汗がまた噴き出す様に出て来ると、その暑さにマサツグとシロはウンザリする。


__カッ!!…ジリジリジリジリ!…


「ッ!!…やっぱ暑い!!…

この中を歩いて行くのか……

もう心が折れそうだ…」


「うぅ~ん…ご主人様ぁ~…暑いですぅ~…」


「……準備をする為にも一旦は道具屋に……ッ!…

良かった!…近くにあった!…」


サマーオーシャン大陸の気候に慣れないのか暑さでマサツグが早速挫折しそうになり、頭の上ではシロがまた溶け出しそうになって項垂れ始める。二人揃って暑いのが苦手と言った様子で熱気に襲われつつも、何をするにも準備が必要と言った様子でマサツグが辺りを見渡し、幸いにもギルドから然程距離が離れていない場所に道具屋を見つけると、慌てる様に駆け込んではシロが溶けるのを未然に防ぐ!…そして道具屋に入るや否やある面白い物を見つけるのであった。


__カランカラァ~ン!…いらっしゃい…


「ふぃ~…あっついわぁ~…

ほんとうにあっつい…って、ん?…」


__コッ…コッ…コッ…コッ…

…ガラッ!…ヒュオオォォ…


「……アイス?…それも効力が!…

何々?……ッ!!…」


道具屋に入るとまず目に付いたのは何処から如何見てもコンビニとかでよく見るアイスのケース…明らかに世界観が違う近代的な機械が置いて有る事にマサツグは若干戸惑うのだが、更にそのケースの中にアイスらしき物が入れられて有るのを目にすると、マジマジケースに近付き中にある物を見ては如何言う物なのかを確認する。中に入って居るアイスの形状は様々で…銀紙に包まれているホー〇ランバーらしき物から頭の悪い妖精が好きそうなスイカを模した物まで…更にはエッセルでスーパーな…シャリシャリ爽快感が味わえるカップアイスまで幅広く取り扱われているのを目にすると、その異様なまでの充実具合と版権的な意味でマサツグが思わず困惑してしまう。そして効力等が付いて有る事も確認するとマサツグはサラッと目を通し、その効力に魅力を感じるとお値段関係無しにアイス二つを手に取り、更にこの大陸の地図も手に取ると道具屋のレジへと駆け込む!


__ダンッ!!……


「これください!!!」


「ッ!?…ま…毎度…二本で200Gだよ…

あっ!…後地図も合わせて…1000Gだね…」


__ゴソゴソ…チャリン!…バリッ!!…


マサツグが急いでお会計を済ませるようレジに行き、買おうと思っているアイテムを叩き付ける様に置くと、そのマサツグの急かしている様子に店主は戸惑う…何故そこまで焦っているのか?…そんな事など分らない店主はとにかく置かれたアイテムの勘定を戸惑いながらも行い、合計金額を告げるとマサツグは慌てた様子で支払いをしてはまずはアイスを手に取る!…勢い良く銀紙を捲っては中の棒アイスを露わにし、自身の頭の上で溶けているシロに対し声を掛けてはその棒アイスを咥えさせる。


「…ほらシロ?…口を開けてみ?…」


「…あいで…ッ!?…ひゃふ!!…」


「どうだ?…冷たいか?…」


「むぅ~~♪」


シロが溶け掛けながらもマサツグに返事をして言われた通りに口を開けて見せると、口の中にアイスを入れられてはその初めてのアイスにシロは衝撃を受ける!…冷たくて甘い!…先程の暑さも忘れる位の美味しさにシロが復活した様子で起き上がると、マサツグがシロに声を掛けてアイスを手渡し…シロは声を掛けられた事に返事をするよう至福の表情でアイスを頬張り舌鼓を打つと、マサツグはその様子を見て安心した様子で先程買ったマップ等を回収する。


「ふぅ…これでとにかく暑さは解消出来たかね?…

後は…」


__パサッ…シュン……ピピピッ!…ヴゥン!!…


「…更新完了!……っで、このアイススゲェな!…

こんなもんが有るのかこのゲームは!…」


マサツグがマップを回収すると自動でミニマップが更新され、マサツグも更新された事に安堵し…改めてシロに渡したアイスの銀紙に目を向けると、その効力を改めて確認する。そこにはアイスのフレーバーや原料等…現実(リアル)と同じ様に色々な事が書かれてあるのだが、それとは別に現実(リアル)では絶対に見ないであろう効力等が書かれて有ってはマサツグを静かに驚かせる!…


   -----------------------------------------------------------------------


       ナイスランバー・バニラ味

 

種類別:ラクトアイス


原材料:<バニラ> 砂糖、植物油脂、乳製品、


         デキストリン、牛乳、卵黄、


         乳等を主要原料とする食品、


         安定剤(増粘多糖類)、乳化剤、


         香料、カロチン色素



効力 :一定時間における暑さ無効(効果時間約一日)


    一部回復(HP・MP微量)

   -----------------------------------------------------------------------


「……一体何処を目指してるのだろうか?…」


「ふぁい?…」


「あぁ…いやこっちの話……

ってかそろそろ重量オーバーだな…

丁度良いしいらない物を整理して売るか…

後消費したアイテム等も…すいませ~ん!!」


芸が細かいと言うべきかそれとも…何とも言えないその運営側の努力にマサツグが驚きつつ、一人ポツンと言葉を漏らすとシロはアイスを頬張りながら不思議そうな表情でマサツグの顔を覗き込む。まるで自分の事を呼んだのかと勘違いした様なシロの様子にマサツグが笑いながら違うと答えると、改めて必要不必要な物の整理をしようと考え…店主を呼んで取引をし始めると、店主は何も知らないまま商談に応じ始めるのであった。そして結果から言うとマサツグの大勝利。要る物を買い込み・要らない物を売る…その要らない物を取り出し始めると何時手に入れたのか分からない素材等がゴロゴロと出て来る。量が圧倒的多く道具屋に売り飛ばすと先程買ったアイテムの元を取り返し!…多額のお釣りを手に入れる事に成功する!


__ちゃり~ん!……ッ!…


「ま…毎度……ありがとう…御座います!………」


{…元取り返しちまった!…

…何か大人げない事をした気分だ!…

……とは言え財布は潤ったし

カバンも軽くなった…やったぜ!…}


__なでなで…なでなで…ッ~~~♪


これには店主のおじさんも笑顔が引き攣り目尻をピクピクとさせる!…まさかこうなるとはと思っていない様子で声を震わせてはある意味でマサツグに敵意を向け、シロもその敵意を感じ取っては警戒した様子で身構えようとするのだが、マサツグが苦笑いしながらシロの頭を撫でると宥めて見せる。そして店主には悪い事をしたな…と思いつつカバンが軽くなった事に喜んでは、道具屋を後にしようとするのだが…店主がふとある事に気が付くと慌てた様子でマサツグを呼び止めてる。


「…はあぁ~……ん?…あッ!…

ちょっとお客さん!?…

スマンが待っては貰えないか!?」


「え?…」


「あぁ~っと…これなんだけどなぁ…

コイツだけはうちでは買い取れないんだわぁ…

如何しても処分するならギルドに持ってってくれ!」


「…どれどれ?……え?…首輪?……これの何処が?…」


溜息を吐く店主に呼び止められマサツグが振り返ると、そこには違う意味で困惑した表情を見せる店主の姿が…その際店主はマサツグが振り返って反応した事に気付くと、その自身の所で買い取れないアイテムを手に取ってはマサツグに見せ…マサツグも店主の所に戻りその店主が持って居る物を確認すると、その手には古ぼけた首輪が一つ握られている事を目にする。当然何が駄目なのか分からないマサツグは店主に質問をし始めるのだが、店主はマサツグに神妙な顔をして見せると、何が駄目なのかその首輪が如何言う物なのかを説明し出す。


「ッ!…アンタ知らないのか?…これ?…

…っと言ってももう知ってる奴はいないか…

いいか?…これはな?…

[隷属化の首輪]って言うんだ!…」


「ッ!…それって!…」


「そう!…名前を聞いただけでも分かる様にこいつは

魔法の首輪で、其処ら辺で売っている犬用首輪より

質が悪い代物なんだ!…

その首輪を嵌められた奴は嫌だろうと言う事を

聞かされ!…奴隷の様に従わされる!!…

そう言った魔法が掛けられて有る首輪で…

貴族のお遊びにその首輪でモンスターを

捕まえては決闘させたりと色々やってたらしいが……

何処かの馬鹿貴族のボンボンが自分の気に入った娘を

コレで捕まえて!…乱暴を働こうとしたのがきっかけで

今では立派な違法アイテムになっちまったのさ!…

取り扱い上危険!…見つけ次第ギルドに持って来るよう

お触れが出てるんだわ…」


「ほほぅ!……なるほど…」


道具屋の店主が話し出た首輪の正体…それは奴隷の首輪で[隷属化の首輪]と言うらしい…そして話されるは名前から想像出来る様に胸糞の悪い話ばかりで、かなりヤバい首輪だと言う事が説明される。当然それを聞いたマサツグは何でこんなものが!?…といつ回収したのかを悩む様に首輪を見詰め出し、店主も返す様にマサツグへ首輪を突き出すと、面倒事はゴメンと言った様子で言葉を口にする。


「…とにかくこの手の違法アイテムの売買は

道具屋にとって御法度なんだわ!…

悪いけど自分でギルドに持ってって

処分して貰って来れ!…ほら!…」


「……仕方が無い!…

じゃあおっちゃんの言う通りに…」


__じぃ~~……ッ!……チラッ…じぃ~~…


「……シロちゃん?…

何をそんなに気にしてるのかな?

お眼めがキラキラしてるけど?…」


マサツグも本当ならこんな物騒な物など要らないのだが、突き返されては如何しようもなく…渋々受け取ってはアイテムポーチを開きその首輪をポーチの中に仕舞い込むが、何故かシロが興味津々の表情でその首輪を見詰めると、玩具を見つけた様に目を輝かせる!…マサツグもその視線に気が付いてはシロの方を振り向くのだが、依然シロの視線はマサツグのアイテムポーチに向いており、マサツグが何となくシロの気持ちを察しつつ尋ねる様に声を掛けると、シロはマサツグの方に振り向くなりある事を尋ねる様にお願いし始める。


「……ごひゅひんははぁ(ご主人様ぁ)!!…

ふぁへはふひはへふは(それは首輪ですか)!?…」


「…うぅ~ん…何を言っているのかはサッパリだが……

言いたい事は理解出来る……駄目だよ?…」


「ッ!?…むぅ~~!!…

ひゃあへふほ(じゃあ別の)ふひはをふははい(首輪を下さい)!!…

ひほはごひゅひんはは(シロはご主人様)ほへっほへふはは(のペットですから)!!!」


「えぇぇっ!?…

べ、別にいらないでしょ?…

着けたら着けたで息苦しく感じるよ?…

それに幾らペットでも人型の子に首輪は…

…危な過ぎる!!…

…後、食べ物を口に入れたまま喋るのは

止めなさい?…」


シロのお願いはマサツグの予想通り…アイスを咥えながら首輪をねだるシロに、マサツグが駄目と言うと先程の話をちゃんと聞いていたのか、隷属化の首輪は諦める…それでもシロはやはり首輪が欲しいのか不服と言った様子で膨れた表情を見せると妥協案をマサツグに提案し出し、その妥協案を聞いたマサツグがそこまでして首輪が欲しいのか!?と戸惑いつつ、思った事を口にして諦める様に促すのだが、シロは膨れた表情のままマサツグの肩から降り始めると、突如としてマサツグから距離を取り出す。


__むぅ~!……ぴょん!…スタッ!…

トットットット……ゴロンッ!…


「ッ!…シ、シロさん?…何を?…」


__…むぅ~~!……ッ!!…


「…やだやだや~だ~!!!

シロは首輪が欲しいのですぅ~!!!

ご主人様に着けて欲しいのですぅ~!!!」


マサツグの目の届く場所から大体1m位の所まで離れると徐に店内で寝転がって見せ!…そのシロの行動にマサツグがハッ!と気が付き嫌な予感を感じつつ!…恐る恐るシロに声を掛けると、次の瞬間シロはマサツグの目の前で駄々っ子の真似をし始める!この時アイスを口から離しては手に持ったまま手足をジタバタとさせ、マサツグがそのシロの態度に戸惑った反応を見せると、シロの様子に困惑しつつある事を尋ね出す!


「ちょっ!?…シロちゃ~ん!?…

何処でそんな事を覚えて来たの!?」


__シュバッ!!…


「…はいです!!…

お祭りの時にこうしてお願いをしている

シロと同じ位の子が…」


「ッ!!…分かったもう良い!!…皆まで言うな!!…

まさかこんな技を覚えて来るとは!!…

…すみません…首輪置いてますか?…」


それ今尋ねる事か!?…と周りにギャラリーが居たならそうツッコまれそうなモノなのだが、マサツグがシロにそう問い掛けるとシロはピタッと止まっては律義に手を上げ返事をする。その際上半身を少しだけ起こすと膨れた表情のまま何処で覚えたかを答え出し、その答えを聞いたマサツグが呆れた表情を見せると納得した様子で頭を抱える。そしてマサツグが折れた様子で店主に首輪を置いて有るかを尋ね出すと、シロはマサツグが首輪を買ってくれると思ったのか体を起こし出す。


__ッ!?…ガバァ!!…


「買ってくれるのですか!!…」


「はあぁ~…全く!…とんだ困ったちゃんだこと!…

但し今回だけだからな?…

…まだ食べ物とか普通のアクセとかだったら

買ってやるが…」


首輪を買おうとしているマサツグに対しシロは尻尾を振って起き上がるとマサツグの元に駆け出し、マサツグはマサツグで折れた様子のまま溜息を吐くと、シロに今回だけと言っては言い聞かせる!…その際まだ食べ物やアクセサリー等…女の子らしい物を要求されると思っていたのがまさかの首輪と!…変化球が飛んで来た事にマサツグは戸惑い!…シロは余程首輪を買って貰える事が嬉しいのかマサツグの脚にしがみ付くと、全力で尻尾を振っては笑みを浮かべる。


__トトトト!!…ガッシ!!…

ブンブンブンブン!!!…


「えへへ♪…」


「…ったく!…しょうがないな!…」


「…旦那ぁ?…これで良いですかい?…」


「ッ!…それでお願いします。

後名前はシロと掘って貰っても?…」


「承りました!…」


そんなシロの笑顔にマサツグは苦笑いをしつつ…道具屋の店主もマサツグに同情した様子で首輪を持って来ると、これで良いかと尋ね出す。マサツグはその店主の問い掛けに良いと頷いて同意し、首輪のネームプレートにシロの名前を掘って貰うと、道具屋の店主からシロの名前入りの首輪を受け取り…そうしてマサツグは世のお子様を持つ親の苦労をその身で感じつつ、溜め息を吐きながら渋々期待に満ちた目をしたシロの首に、その首輪を付けるのであった。



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