70話収穫と盗賊団と税務管10
今日3度目の更新です
村を、出発し森の手前で、日が傾きこのまま森に入るのは危険と判断し、野営する為火を起す。火を起す場所は、一箇所のみだ。夜の、火は目立つ、結界を張り黒く、屋根位まで煙突にする。これで、盗賊団達には見えないし、上空に臭いも拡散する為、問題無い、更に、結界を張り夜警も必要無い様にする。結界は、うち側から見ると黄色く見えて居る。触れる事が出来る結界だ。周囲の草を刈寝床も作った。今日の、ご飯は、焼き芋だ。みんな採れたての、芋を、焼いて行く。ウチの村では、芋は、主食でもある。みんななれた物だ。因みにこの芋種類が、色々ある。薩摩芋、ジャガ芋、タロイモ、等々、今回は、薩摩芋とジャガ芋を、持ってきている。相変わらず、調味料は、塩だ。45名分の焼き芋は、さすがに、時間が掛かった。まあ、食べ無いよりは、良いが、不満もでる。しかし、グラマスさん達が来れなく成れば死活問題だ。みんな我慢する。そして、草のベッドで体を休めるのだった。
「ノア、結界は、朝まで、持たせられるか?」
「フルで結界張ってる訳にじゃ無いから大丈夫」
「ん?どうゆうことだ?」
「結界って、普通は、面で張るでしょ」
「まあ、穴だらけでは意味無いよな」
「今回の、結界は、網の様に張って有るんだよしかも、細いから、無理やり通ると、切れます。だけど村人と物は、結界の条件から外してあるから、切れない だから、結界の中に入って居れば、安全だよ。面積が小さい分魔力も、少なめで済むし」
「相変わらず、ノアには敵わないな」
「明日の朝に、ボア肉食べれるかもね」
「ハハ、それは良いじゃ安心して寝るか、おやすみ」
「おやすみ」
◇
翌朝、2頭のオオカミと1頭のボアが、血まみれで、発見された。ボアは、直ぐに血抜きして、朝食に焼いて出した。みんなモリモリ食べる。朝から、良く食べる。残ったボア肉は、そのまま、小分けにして、各自持っていく。ボアの頭と革は、オオカミと一緒に、土に埋め帰りに回収する事にした。
「まさか、本当に掛かるとは思わなかったな」
「僕もだよ、切れれば、逃げて行くだろう位にしか思って無かったから」
「もしかしたら、ボアが、オオカミに追われ、オオカミは、ボアを食べようとしたのかも知れんな」
「あり得るね」
「準備も、整ったし、行くか」
「出発!」
こうして、ノア達は、思いがけない獲物を、背負い森に入って行くのでした。
昔、エレキギターの一番細い弦で手を、切って、挫折しました。