49話石の中の精霊
(アメジストの中の精霊さん聞こえてるなら返事をしてくれ)
(ワシの封印を、壊したのはお前か?)
「封印?」
(千年前に封印して、水脈の中に落ちたのじゃ)
「もしかして、やっちゃった?ヤバいの、起こしたか?それなら、結界!」
慌てて結界を、発動する
黄色い結界を、見てお母さんとノエルは、慌てて、離れる。脅威が有れば防衛本能が、働く、そこにクリス兄がやって来た。
「おはよう?うお!テーブルが壊れてる!」
「クリス、こっちに来なさい!ノアの近くに、居ては危ないわ」
「ノア、急に、どうしたの?」
「なんか、封印された精霊を、起こしたらしい」
「ふ、封印!精霊じゃなく邪霊かも知れないわ」
(な、何じゃいきなり ワシを、封印するつもりか?)
(必要なら封印するよ封印されてたのだから其れなりの理由があったって事だよね)
(それは誤解じゃワシは千年前邪霊と精霊の戦いの時、精霊王から武具作成の役目を、与えられておった。)
(ちょっと待って、姿が見えない)
(僕の名前は、ノア・ライヤ男爵家の次男)
(ワシは、ノーム一族の、メジスト大地の精霊じゃ、所でお主契約してくれんかのう)
(契約は、ちょっと待って、どうゆう精霊かもわからない上簡単には、したく無いかな)
(フム、それも道理か、じゃあ、とりあえず話しを聴いてくれ)
(わかった、その前にそのアメジストから出て位置は分かるけど姿が見えない)
(封印の、圧に耐える為に、身体を、小さくしたからのう、見えないのは仕方が無い)
(大きくは成れないの?)
(大きくなれはするが、魔力が、ほぼ無くての千年なんとか封印を壊そうと努力はしたがほんの僅かの歪みしか、出来なんだ。そこから、僅かな魔力で、千年なんとかするには、身体を小さくし魔力消費を抑えるのが、精一杯じゃった)
(それって、大きくなるには魔力が必要って事だよね)
(そうじゃのう、魔力が在れば色々出来るのだが、この身体では、周りの魔力を取り込むのも、苦労するからのう。)
身体極小さいと言うことは、1cmが1mと言う尺度の違いになって、行く訳だから魔素と魔素の間も大きく開きが有り更に、魔素自体も大きく取り込み辛いと言う弊害が有った。
(魔力を、分けて上げても良いけどこちらに、危害を加えないこと結界を壊さないこともしこの条件を、破れば、結界圧縮し今まで以上の、封印をする)
(欲がないのう、それでは、こちらに、得は有ってもそちらには、得が無いようにも思えるが)
(とりあえず危害が無ければ、それに越したことはないからね)
(良かろう、結界は壊さんし危害も加えん)
(じゃあ、魔力を流すよ)
ノアは魔水晶を、創るように、結界内に魔力を流していく結界の中は、霧の様に白くなって中が見えなくなる。
(ちっと待つのじゃ!結界が、狭過ぎる!魔力も多過ぎじゃ)
(あ!ごめん大きくするね)
結界を、1M位の大きさにする。中の霧が晴れ1M弱のひげの生えた爺さんが立っていた。頭には三角の赤いナイトキャップを被りミドリのチョッキとハーフパンツを、履いている。
「うう、凄まじい魔力じゃちと取り込み過ぎたのう」
「あれ?言葉が、聴こえるんだけどこのちっさい爺さん誰?」
「クリス兄、大地の精霊のメジストって言うらしい」