31話 農地向上2
今度は、鶏舎や厩舎の有る畜産場に足を向けた
「これは、ノア様こんにちは」
「こんにちは、えっと」
「私は、ここで馬や、鶏の世話をしてます
バードと申します」
「バードさんって御者やってた人だよね
王都から、戻る時に」
「よく覚えてますね」
「その尻尾に見覚えがあったからね」
「いえいえ、あの時ノア様は、赤ちゃんでした
その記憶が有るだけでも驚きですよ」
「まあ、よく驚かれますけどね」
そう彼は獣人だったその中でも犬の獣人らしく
耳が垂れている
「何故こちらに?馬が入り用ですか?」
「今農地の向上を、考えましてこちらに足を向けた
のですよ 何か困った事ありませんか?」
「困った事ですか?特にありませんな」
「そうですか、所で馬は、馬車以外使う事は、
有りますか?」
「馬車以外だと、乗馬して緊急時に、王都に
早馬を出すぐらいでしょうか」
もしかして、農機具を引っ張るアレをしていないのか
道理で、農地の男衆が、土木やってる人みたいな
筋肉隆々だよ。
「ありがとう参考に、なったよ」
「え?何か参考に成る事がありましたか?」
「うん、今度馬だけ借りに来るからその時はよろしく」
バードさんは頭に??が浮かびそうな
顔をして見送るのでした
次は鶏舎に行こうと言ってもすぐ隣だが
「こんにちわ〜」
「あ、賢い子久しぶりだねこんな所まで
買いに来てくれたのかい?」
「今日は、買いに来たわけじゃ無いんだ」
「ん?鶏を見に来たのかいそんなに、
珍しい物でも無いだろうに」
「いえ、何か困った事無いかと思い話に来ました」
「困った事ね。そう言えば最近暑くなって
きたからなのか、卵を生む鶏が少なくてね」
ん?暑くて産まない?寒いと産まないは
聞いた事が有るけど暑くて産まないは聞いた事が無い
老鶏か?もしくはストレス、栄養不足だな
「餌は、どんな物を、与えてます?」
「餌?その辺のミミズとか草食べてると思うよ
たまに、麦を撒くけどね」
餌の管理して無かったワイルドだろ?
いやそうじゃ無い野生飼育だな
ストレスは無い老鶏説か?
「鶏は何年ぐらい生きてます?」
「うちの子は1年〜2年位だね」
もうこれは栄養不足だな特にカルシュウムの
「わかりましたでは、貝殻を砕き浜の砂に混ぜ
雨の当たらない適当な所に置いて上げてください
その中には卵の殻を綺麗に洗って砕いて入れても
良いですこれでまた、卵を生んでくれますよ」
「何故、そんな事をするんだい?」
「卵の殻を、作る為にその栄養があるものが、
この辺に無いのかも知れませんそれを、与えると
栄養が、満たされる可能性が高いので
卵を生んでくれますよ」
「そうなのかい!何でも知ってるね
賢い子だとは思ってたけど本当に凄いね」
因みに浜の砂を混ぜるのは塩分の補給です
「じゃあ僕はこれで」
「あゝ、助かったよまた、おいで」
今日はこのくらいかな。
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