10話 収穫1
収穫です
ミニ畑は失敗もあったが成功も有り
まあ、良しとするタネはまだまだ有るのだから
慌てる事は無い今日最後の収穫をして
調理をリリさんにお願いして食べる予定だ
その後お父さんに結果を話して置けば
村にも話が行き少量でも作付けして成功
すれば、本格的に栽培されるはず
「ノア、今日最後の収穫ね」
「そうだよ次はウリを植えるつもりだけど
大きさが分からないからウリだけだね」
「そう次はウリなのね!それより
クリスとノエルも収穫参加させてあげて」
「良いよただ、獅子唐だけはダメだけどね」
「どうして?獅子唐だけ駄目なのかしら?」
「あの獅子唐辛いから目に入ると大変だから」
「え?獅子唐よね?獅子唐は苦味があるけど
辛く無いわよ」
「ちょっと実験して辛く出来ないかやって
見たんだけどある程度辛くなったから
タネを取り同じ方法で辛くしていくんだよ
そうする事で安定した辛い獅子唐が
出来るはずだよそれを唐辛子って言うんだ」
「はぁ、何か凄い事をやってるのね
お母さんには、分からないわ」
「まあ、楽しみにしててよ」
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そして収穫が始まった
「クリス、ノエルこれから収穫を始めるけど
あの獅子唐は触らないでね」
「「え〜何でノアだけズルイ」」
「ズルイってじゃ一個づつ渡すから割って舐めて
みなよ理由が分かるから」
2個取りクリスとノエルに渡す
「あ、お母さんはのみ水と手を洗う水の準備
お願い」
「はいはい、分かったわ」
「お母さんのぶんは?」
「お母さんは、入らないわ」
結果が分かってるからな少し笑ってる
「じゃあ割って舐めてね食べたら駄目だよ」
「「辛い〜〜」」
「お母さん水、水」
「だから割って舐めてって言ったのに2人共
思っきり齧るんだもの」
お母さんは、笑ってる予想してたのだろう
「ちゃんと手も洗ってね目に入ると大変だから」
「コレでも収穫したい?」
2人は首を振り収穫したく無いとアピールする
「じゃあナスとピーマンとパプリカは全部
取っていいよ」
大豆はすでに枝豆にして茹でてあるのでこの畑には無い
「ノア、あの草まだあるわね」
「その草は、畑の重要なゲストだから触らないでね」
「ゲスト?よく分からないけど、何か必要なのね
ノアのやってる事は何か意味があるから
そっとしておきましょう」
理解の有るお母さんで良かった
収穫が無事終わり畑には茎と葉が残った
「この茎や葉はどうするの?」
「この場所に埋めるよそうするとまた栄養になるから」
「へーよく知ってるわね」
本来イワシ等を発酵させて肥料を作りたいのだが
まだその段階までいっていないしイワシも食料だ
ムダに出来ない
「そうだ、食事で余って捨てる物とか野菜の皮とか
食べない所はどうしてるの?」
「捨てるわよ普通に」
「それは何処に捨てるの?」
「村で穴を掘って埋めてるわ」
「今度そこに連れてってよ良いこと思い付いたから」
「え?臭いわよ私は行きたくないわ」
「じゃあお父さんに頼むよ」
収穫したら今度は食べるのです