8話種を撒こう
朝の起きると雨だった
花壇が心配になり起き抜けで
外に出ようとすると
リリさんに止められた
「ノアさん何処に行くのですか?」
「ちょっと外に花壇が心配で」
「そんな格好では濡れてしまいますよ
風邪でもひいたらどうするのです!」
「でも、心配で」
「分かりましたから、ちょっと待って下さい」
ん?濡れなければ良いのか?
じゃあ雨を弾く結界で足りるのでは?
そんな事を思った
「これを使って下さい」
何かの革のマントフード付きを持ってきた
ポンチョかよでも無いよりマシかと思い羽織る
「じゃあ行ってくる」
そして雨を弾く結界を張るポンチョ意味無かったな
そんな事を思いながら花壇ヘ行く
花壇に着くとあの草の根が土から出ていた
やっぱりなと思い結界スコップを作り
ウネを作るウネとは畑で作物を植える場所
そうちょっと高めに作ったやつで有る
そこに草を植え直すよしこれで大丈夫だな
っとそうだちょっとした屋根を結界で作ろう
大量の水は植物には良くない
根腐れを起こす事が有る
適度に水を通し余分な水は周りに行くように
そんな結界で屋根を作る
よしこれで水害は無い
さて、朝食に行こう
ーーーーーーーー草の妖精Sideーーーーーーーーー
明け方に雨が降り出した
私は草の葉の裏にかくれている
根の方が水で洗われて根が出てしまっている
このままだと根が腐るか水に流されるか2択
しか残っていない。あの精霊ルクスと言ったか
あの子に頼めばノアと言う人間に護らせることが
出来るだろうだけど居場所を知らない
もうどうしようも無いのかも知れない
新しい宿を探さなくてはそう思っていると
ノアと言う人間が来た何やら土を掘って
一段高くしてその頂点に草を植え直した
これなら多少雨が強くても大丈夫
その後雨が穏やかになった花壇の所だけ
何か知らないけど助かったノアと言う人間に
感謝する事にした
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午後雨が上がり日が出てきた
これなら種を撒けるな
そう思っているとお母さんから声を掛けられた
「ノア、種を撒きに出るのでしょ
クリスとノエルも一緒に種を撒いて良いかしら?」
「うん 良いよ手伝ってくれるのなら
歓迎するよ」
「だそうよクリス、ノエル」
「「わ〜いやった」」
何もお母さんを介さなくても良いのに
そんな事を思っていた
花壇に来ていい感じに土が湿気っている
「じゃあ始めるからまずはウネ作りからね」
「あら、お花の種じゃ無いの」
「違うよ野菜の種だよ」
「「え〜」」
おいおい野菜と分かった途端ブーイングかよ
「取り敢えず僕がウネをつくるね」
通常の桑を持ち身体強化をしウネをつくる
「こんな感じで作ってクリス兄」
よしこれで、ウネは兄さんに任せて楽ができる
「じゃノエル姉は、種を僕が言う所に撒いて
こんな感じで」
指をウネの頂点に差して穴を開け
そこに種を撒き上から土を被せる
「あらあんな所に草が生えてるわ抜きましょう」
「お母さんそれ抜いちゃだめ」
危ない危ないそれは、草の妖精の住処だ
抜かせる訳には行かない
「でも、草よ邪魔じゃ無い」
「ここは僕の畑だよ僕が管理するの勝手な事しないで!」
「そうね、分かったわお母さんが悪かったわ」
あの草の反対側に獅子唐を植える
唐辛子にする予定なので他の植物が影響受け無い
様にするためだ獅子唐の横にはカボチャ
その横は大豆更に横はレタスと植えていく
ナス ピーマン パプリカ 草の近くだ
獅子唐はナス科の植物影響を受けやすい
「よし、これで完成」
「終わった疲れた」
クリスはバテて居るようだ
「お兄ちゃん情けない」
ノエルは、元気そうだ
種を撒いただけだしな
「じゃあおやつにしますよ手を洗ってリビングに
いきましょう」
お母さんは、変わらないな
よし、これで芽が出るまで観察だな
兄姉絡みが少ないので登場させてみました
これからどんどん絡みが出てきますけどね
お父さんの方が影薄くなるかも(笑)