75話収穫と盗賊団と税務管16
「情報?」
「そうです、情報です国難を、退かせるに至る重要な情報です」
そうゆうと、虫籠を、取り出し、テーブルに置いた。籠の中には、虫が入っていて、その虫を、見せる。
「この虫が、飢饉の原因ですこの虫は、主に葉っぱを、食い荒らしますが、大量発生しなければ、それ程害には、なりませんが、今回、大量発生しました。この虫を、彼らに見てもらい確認も取れています」
「おいおい、この虫ってイナゴじゃ無いか、こんな虫のせいだって言うのかよ?」
「そうです。大量なのが問題なんですよ。殺しても、何十万匹何百万匹と居れば、範囲魔法の、ファイアーストームを、使わなければ、対処は不可能ですそして、ファイアーストームは、作物を焼いてしまい後には、灰しか残りません」
「どうしろって言うんだ?こんなのどうしようも無いじゃないか?」
「じゃあ、アイスストームなら、いいじゃないですか?」
「無理ですね、冷害で駄目になるでしょう」
「それに、、、」
ノアは、小さい四角形の、結界を作り出しその中に、コキュートスを、最小で、発動する。
「な、コキュートス」
結界内に、凍てつく水を貯めて、虫をその中に入れると、一瞬で、虫は凍るそれを、別の結界に入れてしばらくすると、虫は、動き出した。
「凍らせても、生き返りますよ」
「これでは、どうしようも無いじゃないか?どうすれば良いんだ?何か手は無いのか?」
「そこで、彼らの情報です。この虫は、ある植物を、食べませんでした」
「ん?それがどうしたよ?そんなの、その虫の、好物じゃ無かっただけじゃないのか?」
「そうかも知れませんが、そうじゃないかも知れません」
「どうゆうことだ?」
「じゃあ、今から、実験しましょう外に出て」
虫籠を持ち、外に出て行くと、そこには、スノーブランカが置いてあった。
「これが、その植物です。そしてこれを、燃やして、虫に、煙を、吸わせますただし、熱で死なないように、火との距離を離しますそして、大量に吸わせるのではなく、少量にします比較の為に、藁の煙でも同じことをしますね」
「藁の方は、生きて居るが、スノーブランカは、死んだな」
「これは、、、」
「そう、この情報を、もたらしたのが彼らですこれでも、罪に問ますか?」
「そ、それは、」
「問えませんよね!」
「はい、、、」
「よし、言質取ったよ。ドーリーさんは?」
「俺も、これを、見せられたら、何にも言えないな」
「彼らは、間違いを、侵したが、その罪をも凌駕する情報で償ったでいいでしょう後は、この情報を、広めるのは、キャシーさんと、グラマスさんにおまかせしますただし、グラマスさんの利益にする為に、キャシーさんは、初夏に情報を流して下さい」
「その間に、グラマスさんは、スノーブランカを、買い付けて、この村に、持って来て下さいもっと効率の良いものにして売りに出しましょう」
「これは、良い取引ですな、私は、乘りますよ」
「キャシーさんは、どうします?」
「春に情報流したら駄目ですか?」
「良いけど、信用されないよ困り始める時に出した方が、藁にすがる思いで、拡散するはずだから、キャシーさんの利益にも、なるはずだよ」
「分かりました。ただし、罪は無かった事にして、上主だけに報告して、王様に、コリア村の、支援を、お願いしてみます」