73話収穫と盗賊団と税務管14
時は、少し戻り25名の、住居建築中
「おーい柱持ってきてここに立てたら、昼飯にするぞ」
「やっと昼飯か、よしいっちょ頑張るか!」
「よし、昼飯だ」
「はーい、お疲れ様、昼飯はコッチだよ」
「おぉ、坊主おてつだいかい偉いな」
「まあ、そんなとこ、それよりさ、おじさん達、遠い所から来たんでしょ話聞かせてよ」
「あゝ、良いぜ、つっても、面白い話じゃないがな」
男達は、害虫の事、村の事、を話すが、冒険者の事は、さすがに、話さなかった。5歳位の子供に、悲惨な話をする事をしなかった。実は、この時ノアは、鑑定により冒険者だった事を、知り更に、仲間を失った事も分かっていた。
「ふーん、大変だったんだね」
「あゝ、この村に来たのは、偶然だが、運が良かったと思っているよ」
「虫か、どんな虫なの?」
「体は、緑で、よく跳ね、葉っぱを、食い荒らすんだ。葉を、食べられた、作物は、育たず食うものが無くて、それで、男衆が、村を、出て稼ぎに来たんだ」
「そっか、じゃあ地中は、大丈夫な可能性が有るね」
「まあ、芋や、人参なんかは無事だったが、それ程育て居なくてな」
「後無事な雑草なんか無かった?」
「あゝ、あったな、スノーブランカだけは、寄り付かなかったな」
「どんな草なの?」
「虫除けになる草だなこの村に来るときに、草原に群生していたよ白い花をつけて独特な、匂いがする草だな」
「そうなんだ。所で、元居た村の人たちは、食べる物は、大丈夫なの?」
「まあ、春に、成れば山に入れば、狩りも、山菜も取れるからな春まで、持てば、なんとかなるから、村に戻る予定だったんだが、、、、」
「そっか、この村は、良いところだよ、でも、村に、家族を、残してるのは心配だね」
「そうだな、食糧を、持って帰れれば、良いんだが」
「おじさん達は、この村にしばらく、居るんでしょ?」
「まあな、領主様の、はからいで、狭いながらも家も建てる事になったし、仕事すれば、飯も食えるしな」
「おじさん達って、元々は、農業やってたんだよね?」
「農業もそうだが、牛や馬を、繁殖させたり山羊も飼ってたな」
「ふ〜ん、牧場も、やってたのか」
「よく知ってるな、そうだ、牧場もやっていたよ」
「じゃあ、木を切ったり加工する事も出来る人が居るんだね?」
「あゝ、木工できる奴も居るな後は、石工も居るぞ更に、多少だが、銅も加工できる奴も居るな」
「へ〜、色々出来る人が居るんだね」