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異世界ルーヴェル  作者: ヒロ
4/9

未来の俺


「な!?」


未来の俺だと!?確かに所々傷跡があるがアレンの面影がある。何より俺の前世での名前を知っている。じゃあ本当なのか?


「あー、考えているところ悪いんだけど俺がこれから言うことを聞いてくれ。時間もあまり無いからな。質問は話が終わってからにしてくれ。」


「……わかった。」


俺は考えがまだまとまっていないがとりあえず信じる事にした。


「まず、お前が2日間夢で見た光景は……もう薄々気づいているだろうが俺が体験しこの目で見た光景。つまり未来で起こる光景だ。」


やっぱりか。なんとなくそんな感じはしていたよ。


「そして、あの光景には続きがある。母さんが目の前で殺された後、俺も殺されそうになるが父さんが俺と敵の間に入って助けてくれた。」


。。。。


「この、クソ魔族が!息子まで殺させねーぞ!」


「ふん、少しはやるようだな。だが、これで終わりだ。大魔法”ヘルフレイム”!!」


魔族は空に浮かび大きい炎の玉を出現させ俺と父さんをめがけて放った。


「くっ!“中魔法ウォーターウォール“」

「中魔法ウォーターウォール!」

父さんが水で壁を作る。俺も水の壁を作るがが炎の玉に負け水が蒸発していく。


「アレン!」


ドン!


父さんが俺を突き飛ばし笑顔でこっちに振り向きながら


「生きろ。」


ドオォォン!


。。。。。


「俺は爆風でに飛ばされ、運良く神秘の泉に落ちて助かった。その後、向かってくるヨワイの森の魔物を倒しながら村に戻ったが、もう魔族は居なく、村は焼け野原になってたよ。俺は何も出来ず誰も救えなかった……。

俺は強くなるために前世の記憶をフル活用した。そして魔族達を復讐する決意をした。レベル上げるために魔物を狩って狩って狩りまくった。

魔界に単身で攻めて魔族を次々と倒したが……俺は負けた。村を襲った奴らは倒せたが魔族の幹部にやられた。その時の俺のレベルが1500超えてたのにもかかわらずだ。」


「え!?」


ゲームの魔物は強くても500〜600レベル。そして魔族の幹部は600〜800。ボスの魔王は900レベルだ。1500超えてれば負けるなんてあり得ない話なんだが……。


「幹部のレベルは大体2000レベルだった……魔王なんて5000レベルもあった……。痛感したよ。俺の考えは甘かった。ここはゲームじゃないのにな。はは。」


俺も少しゲーム感覚だった。ゲームをやっていた俺なら余裕だろ。楽に異世界生きられる。漫画やアニメなんかのように。そう考えていた。


クソ!自分に一番腹立つぜ!


「俺は幹部に負けたが、やられる直前にタイムリープのスキルが使えるようになって、残り魔力少ない状態で発動させた結果、今の現状だ。けど、結果良かった。タイムリープよりも確実に俺を強く出来る。」


そう言うと未来の俺は俺の頭の上に片手を乗せた。






「今から俺の力を全てお前に譲渡する。

はぁぁぁ!」


俺の頭の上に乗せている手が光り出す。その光がどんどん俺を包んでいく。やがて光は消えていった。


「はぁ……はぁ……ふぅー。ステータスを見てみろ。」


言われて俺は自分のステータスを確認した。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

before


名前 アレン レベル 1

種族 人間 性別 男

職業 無し

HP 100

MP 100

STR 100

VIT 100

DEX 100

AGI 300

INT 500


スキル

炎属性(小)水属性(中)風属性(小)土属性(小)闇属性(小)光属性(小)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


after


名前 アレン レベル 1

種族 人間 性別 男

職業 賢者

HP 560000

MP 900000

STR 320000

VIT 280000

DEX 400000

AGI 760000

INT 800000


スキル

全属性魔法(極)時空魔法(極) 結界魔法(極)補助魔法(極)隠蔽魔法(極)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おぉ!これはゲームでいうチート技だ!


ゲームには裏技や、チート技が存在する。レベル1の状態で神秘の泉の水を飲むと魔力量が増えるのは裏技の一つだ。

そして今回のチート技は前のデータを新しいデータにコードを使って書き加えることにより新しいデータがレベル1の状態で前のデータのステータスからスタート出来る。そして、それをする事により通常できないことができるようになる。

俺はまさにその状態だ。そして俺はあることに気がついた。


「ん?これ全部魔法極めてるのになんで負けたんだ?」


「は?何言ってんの?」


どうやら気づいてないようだ。未来の俺は首を傾げていた?俺は未来の俺にステータスを見せた。


「ステータスが……違う。俺が極めたのは全属性魔法と時空魔法までだ。他は中までだったが………まぁそんなことはどうでもいいだろう。」


「いや、いいのかよ。」


まぁ、俺だからなぁ。細かいことは気にしない性格だからなぁ。


「お前ならわかってるはずだ。俺が出来なかった事が俺の力をもらったお前ならできる。そして今のお前ならあの5人の魔族は余裕で倒せる。俺は復讐に人生を費やしたが、お前はそんなつまらない人生送るなよ。せっかくの異世界楽しまないとな。………っとそろそろ時間だ。」


未来の俺の体が足元からだんだん消えていっている。


「あぁ。色々とありがとうな。未来の俺。最後に一つ聞きたい。夢の光景はいつ起きるんだよ。」


「……明日だ。頑張れよ。」


未来の俺は光の粒子となって消えた。


「いや、早すぎだろ!……でもまぁ、任せてくれ。」


。。。。。

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